紅閻魔 のバックアップ(No.145)

• イラスト：原田たけひと
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日本民話に名高い『舌切り雀』の名を冠する少女剣士にして、閻魔亭を預かるしっかり者の若女将。
なまけ者にはお小言を、正直者には激励をもって誠心誠意ご奉仕する、甲斐甲斐しい給仕さんでもある。
その居合い術は相手の薄皮一枚を断ち、邪に回る舌すら切断するとかしないとか……？

「命は獲りまちぇん。
　でちが、その二枚舌は許ちまちぇん！」

身長/体重：130cm・？？kg
出典：日本民話、宇治拾遺物語等
地域：日本
属性：秩序・善　　性別：女性
幸運値は本来Cだが、不運の中にもお爺さんとの出会いがあったので差し引いてもプラスに違いない、と本人は信じている。

『山中にて人を助ける生き物』が民間伝承になったもの。鎌倉初期の物語集、宇治拾遺物語の中でもその原型は語られている。
本来なら召喚されるべき英霊ではないが、『子供達の願いを受け止める代表』としてサーヴァントとなった。

能動的、内向的な性格。
愛らしい外見であるが、少女というより剣士、お役人としての性質を持つ。生真面目で思慮深く、それ故、どんな相手であろうと卑下せず、真摯に対応する。
玉藻の前や清姫のように自分の都合で生きられる性格ではないが、だからといって自由奔放な人々を嫌う事もなく、また反発する事もない。
どこまでも公正でクールな裁判官気質だが、その実、受けた恩義を宝物のように受け止め、これを大切に思い続ける忠義の雀。

『十王判決・葛籠の道行』
ランク：Ａ　種別：対人宝具
レンジ：１　最大捕捉：１人

じゅうおうはんけつ・つづらのみちゆき。
閻雀裁縫（抜刀）術、奥義の三。
禍を呼ぶ葛籠を召喚し、これを開封。
中から現れた百鬼夜行（正体は雀たち）は敵を混乱させ、葛籠の中に封印する。
その後、葛籠ごと雀のお宿に運ばれた敵は地獄の十王（死者を裁定する十人の王。閻魔大王はこのひとり）に扮した雀たちのお座敷にて、紅閻魔の裁きの一刀を受ける。
『混沌』『悪』属性に特攻を持つ。

○心眼（偽）：Ａ
第六感、虫の知らせとも言われる、天性の才能による危険予知。
某剣士とまったく同じ技術、技量である事に因縁を感じるがあえて口には出さず、こんど出会ったらあのインチキ侍は斬り倒す。そんな思いを抱く紅閻魔であった。

○腹話術：ＥＸ
舌を斬られても会話できるように特訓した成果。自己にかけられる『スキル封印』を無効にする。

○星の籠（大）：ＥＸ
閻雀裁縫術、奥義の一。酬いの葛籠（つづら）。
賢者の衣（ミノ）からサイコロほどの二つの葛籠（つづら）を取り出し、開封する。
開封された葛籠は直径１メートルほどの大きな葛籠と、直径３０センチほどの小さな葛籠として実体化する。
酬いの葛籠は敵パーティに様々なバッドラック……マイナス効果を引き起こすが、同時に敵のHPを少しだけ回復させてあげる。
どれほど相手に因縁をふっかけようと贈り物としての本質は見失わない。そんな紅閻魔であった。

○星の籠（小）：ＥＸ
閻雀裁縫術、奥義の二。お礼の葛籠（つづら）。
正直者のお爺さんに贈られた雀の祝福。
自パーティに様々なグッドラック効果を引き起こし、またHPまで回復させる。なにそれ怖い。
そしてなぜか敵側のHPもわずかに回復する。
どれほど自軍に有利な展開を招こうと、それはそれとして贈り物としての体裁を整える。そんな紅閻魔であった。

『閻魔亭』を経営する獄卒（鬼）。
脱衣婆、閻魔大王の養女。前世は山中で迷い死んだ禿（かむろ）だったという。
閻魔大王の指示で地上の迷い家を管理し、そこに訪れた人々の罪悪を量るのが仕事だったが、理由もなく人里恋しくなってしまい、里に下りた時に婆に捕まってしまった。
その後、お爺さんに助けられ、”善き人間”を支持する方針に固まり、現在の舌切り雀の姿となった。

また、英霊たちの要望に応え、英霊の座にて定期的にお料理教室を開いている。
ちびっ子料理先生であり鬼教官。ウズメは紅閻魔教室の卒業生。
日本妖怪系の女性サーヴァントはみな紅閻魔の指導を受けて成長した。そのため、それぞれの伝説・神話的なバックボーンとは関係なく、料理一つ出来なかった玉藻の前や清姫、刑部姫、滝夜叉姫、鈴鹿御前といったサーヴァントは紅閻魔を「紅（べに）先生」と慕い、恐れている。

＊混沌と悪の両方に該当するもののみ赤字

※1.ジキル時は特攻の対象に入らない。宝具使用以降、つまりハイド時にのみ対象となる。
※2.イヴァン雷帝は1つしか特攻が入らなかったという情報あり(要検証)。ちなみに雷帝の属性は「秩序・悪／混沌・悪」(少なくともプレイアブルのものは「秩序・悪」扱いの模様)。
※3.スカディはLostbelt No.2での敵対時は特攻が入らなかったとの情報が彼女のページに掲載されている(彼女の属性は「混沌・善」だが、このうち「混沌」は自己申告という設定がある)。
※4.スルトは設定上の属性が「混沌・悪」となっている。ゲーム内で実際に特攻が入るかは要検証。

• 基本的にArts性能アップが可能な礼装が相性が良い。
  • 「笑顔のしるし」「フォーマルクラフト」「次期当主会議」
    Artsカードを強化したい場合に。
    通常カード・宝具の両面の火力を底上げ出来る上にNP獲得量も上がる為、安定した効果が見込める。
  • 「ダイブ・トゥ・ブルー」「ペインティング・サマー」
    早期に宝具を発動したい場合に。
    長期戦であればよりArtsカードの強化が可能な礼装を優先しても良い。
  • 「黒の聖杯」
    火力を追求したい場合に。
    デメリットは実際の運用ではそこまで気になるものではないものの、NP効率の補強は出来ない為PT単位で宝具を狙っていける編成が必要。
  • 「2030年の欠片」「絆礼装」
    紅閻魔をサポーターとして起用する場合に。
    自身が高性能のアタッカーなので、これらの礼装と合わせて積極的にサポーターとして動かす場面は多くないものの、サポート性能自体は高水準なので、PTへの恩恵は実用に足るもの。
  • 「封印指定執行者」「熱砂の語らい」
    クラススキルの「単独行動 A」および「心眼（偽）」を活かしてクリティカルアタッカーとして活躍させたい場合に。
    自身のみでスターを全て賄うのは現実的ではないので、別途でPTにスター獲得が可能なサーヴァントを起用したり、「スター獲得系の礼装」を持たせたい。

• 器用なサーヴァントなので活用出来るものは多いが、基本的にはアタッカー性を伸ばす方向になる。
  • 「まじんさん」「ヴィヴ・ラ・フランス」「勝利の兵装」「未青き幻想の令印」
    特定のカードにスターを寄せる事が出来るので、スター集中系の礼装を持たせていない場合でも「心眼（偽）」のクリティカルバフを活かせる。宝具と同色で色バフの恩恵を受けやすいArtsに付けるのがおすすめ。
  • 「天の女主人」「画狂の大筆」「在り得ざる幻馬」他多数
    「心眼（偽）」のクリティカルバフを更に底上げしたい場合に。スター集中礼装と合わせて利用すると効果的。
  • 「聖夜の極光」「BBスロット」「星の海の航海証」他多数
    説明不要の星獲得。上記二つと組み合わせるとより効果を発揮する。副次効果がついているものが多いため、一概に星の量が多い方が強いとは言いがたい点に注意。どのカードに付けるかもあわせて運用と相談しよう。
  • 「人理の紋章」
    Quickの星生み能力を上げる…が、劇的に増えるわけではなく、紅閻魔の場合期待値は+2個弱ほど。副次効果の有無・星発生率の頭打ち問題（「コード：グリッター」の解説欄を参照)などから基本的には星獲得コードの方が恩恵が大きい。あちらを全て使い切ってしまっている時の候補に。
  • 「天の楔」
    対サーヴァント特攻。主にボス戦で効果を発揮してくれる。2020年8月10日のアップデートでコマンドコードの付け外しにコストがかからなくなったため、相手の属性によって他の特攻系コードに替えるのもアリ。
  • 「細身造りの名刀」
    無敵貫通付与。メインのダメージソースである宝具に効果は無いものの、仮想敵であるランサーは回避持ちが多い為、ダメージを通しやすくなる。
  • 「愛の狩人」
    必中付与。上記の紋章の無敵貫通より範囲は劣るものの、無敵を所持するランサーは少ないので十分有用。
  • 「薄紅き虚像の令印」「開闢の理」「黒き信徒の令印」
    強化解除。上の三つはバフの中でも特に使ってくるエネミーが多い攻防バフを解除するもの。特に「開闢の理」はクリティカル威力アップで「心眼（偽）」の効果を底上げすることもできる。効果を発揮できるタイミングが限定的であるため、ほか二種に比べて切る機会が少ないBusterに付けるのがおすすめ。

• 『Fate/EXTRA』シリーズにて、玉藻の前からメル友として名前が挙げられていた女将“舌斬り抜刀斎”。
  玉藻からは『Fate/EXTRA』シリーズでの断片的な情報として「“舌斬り抜刀斎”なる異名で呼ばれている剣客を擁している」「料理教室を開いている」と語られていた。
  本作においては「節分酒宴絵巻 鬼楽百重塔」にて玉藻の前と刑部姫の会話でその存在に触れられていたが、正式登場した際に玉藻や彼女以外の日本妖怪系英霊たちのだいたいが紅閻魔の料理教室門下であることや、紅閻魔本人も剣術が使えることが明らかになった。
  • 『EXTRA』及び『Fate/EXTRA CCC』では玉藻が通っている料理教室の講師は「ウズメちゃん」なる人物（恐らくは日本神話における芸能の女神アメノウズメ）であり、彼女は紅閻魔の弟子に当たる。
    （『EXTRA』及び『CCC』とは直接繋がってはいないが）時系列的には後となる『Fate/EXTELLA』においてはウズメちゃんから紅閻魔に玉藻の料理講師が変わっていた。
    なお、『CCC』では玉藻はある人物の舌を斬ることを依頼しようとした。

• 他には虞美人とも知り合い（閻魔亭常連）であることが初登場イベントにて明かされた。

• 昔話『舌切り雀』は鎌倉時代の説話集『宇治拾遺物語』に収録された雀の報恩譚「腰折雀」が由来とされ、江戸期の赤本で『舌切り雀』として広まったと言われる。
  • 昔々あるところに雀を飼っている老夫婦がいた。
    その雀が糊（米を茹でて作る）を食べてしまい、怒ったおばあさんに舌を切られてしまう。
    別離を悲しむおじいさんはある日山の中で雀と再会、彼女の一族に歓待され、土産に大小2つの葛籠からどちらかを選ぶよう促された。
    持ち帰った小さい葛籠には宝物が詰まっており、欲に駆られたおばあさんは大きい方を持ち帰ろうと夫と同じように山へ行き雀と再会。しかし、大きい葛籠の中に入っていた化け物に心底肝をつぶす羽目になったそうな。
    • なお、『舌切り雀』の雀が閻魔大王の養子という要素は存在しない。
      「紅閻魔」という名称や、舌切雀と閻魔大王の習合といったこのキャラの大半の設定は、型月独自の設定であると思われる。
  • 『舌切り雀』を題材にした美術作品も多く、かの葛飾北斎も『舌切すずめ』という題で描いている。

• 宝具「十王判決・葛籠の道行(じゅうおうはんけつ・つづらのみちゆき)」は彼女の閻雀裁縫（抜刀）術、奥義の三。
  専用BGMが流れると共に禍を呼ぶ大葛籠を召喚、開封すると中から現れた雀たちの化けた百鬼夜行が敵を混乱させ、葛籠の中に封印する。
  その後、葛籠もろとも雀のお宿に運ばれた敵は地獄の十王……に扮した雀たちのお座敷にて、紅閻魔の裁きの一閃を受ける。
  • 雀たちが扮するのはそれぞれ雨降り小僧、一反木綿、妖狐、雪女、化け猫、提灯お化け、烏天狗、輪入道、長冠、赤鬼、ぶんぶく茶釜、琵琶牧々、木魚達磨など。
    この内、先頭の幟を掲げた妖怪は『百鬼夜行之絵巻』等に登場する名無し妖怪、輪入道の前の灰色の服のと最後の蓑を纏った雀は詳細不明。
    また十王に扮した雀たちの帽子にはそれぞれにきちんと名前が書かれており、一番手前の両端の席に「閻魔」「五道」の名を見ることができる。
    どれも可愛らしい仮装なので是非ゆっくり見てみよう。
  • 十王とは「秦広王」「初江王」「宋帝王」「五官王」「閻魔王」「変成王」「泰山王」「平等王」「都市王」「五道転輪王」からなる仏教における十尊の冥界の裁判官。初七日から三回忌まで生前の行いや遺族の供養を基準に死者に審判を下す。
    有名な閻魔大王もその一人で5番目の裁判にあたる。
  • 閻魔亭の雀は9羽おり、名前は「都市」や「五官」など十王と同様の名を持つことが作中で語られている。紅閻魔とは異なり雀たちは十王の養子ではなく、従者として親元の名を借りているのだとか。
    • 余談だが、都市王の審判には複数の箱から1つを選んで死者に開かせて罪業に応じた報いを与える「光明箱」というものがある。
    • 宝具演出には10羽ないしそれ以上いるため、閻魔亭とは別スタッフと思われる。

• 宝具台詞内の「さしすせそ」とは基本調味料「砂糖(さとう)」「塩(しお)」「酢(す)」「醤油(せうゆ)」「味噌(みそ)」のこと。
  • ただの語呂合わせというわけではなく、調味料を入れる順番もこの順番が良い、らしい。
    • 甘未は食材に浸透しにくいので「砂糖は最初に入れる」。
    • 塩は食材から水分を呼び出すので、「煮汁の味を決める初期に入れる」。だが砂糖の前に入れると砂糖の味が食材に入らなくなるため、砂糖より後に入れる。
    • 酢は早く入れ過ぎると酸味がとんでしまうので、調理進行を見計らって入れる。塩以上に食材に味が染みるのを妨害するため、塩より後に入れる。
    • 醤油、味噌は風味を楽しむものなので、仕上がりに入れるのが良い。味噌は発酵食品なので、熱を加えすぎないよう最後に加えるのが好ましい。

• 最速・最小・最短の居合いと語るは伊達にあらず。３人目となる敏捷A++の持ち主である。

• 一部の攻撃モーションにおいては某社格闘ゲームの居合侍がモチーフになっていると思われる。おそらくは『サムライ○ピリッツ』の橘○京。
  • 近距離Buster一段目：閻雀登り雛→秘剣 ツバメ返し（通称・昇りツバメ）
    近距離Buster二段目：颪し燕→秘剣 ツバメ返し（下降中のツバメ返し）
  • 近距離Arts一段目：（技名の台詞なし）→夢想残光霞
  • 遠距離Quick：雀六輪→ツバメ六連

• 「地獄の厨房ヘルズ・キッチン」の元ネタはおそらくそのまんま『ヘルズ・キッチン〜地獄の厨房』という英国・米国で制作された料理番組と思われる。
  • 番組内容としては、ある1人の有名シェフがチーフとなり、そのもとに集められた若手シェフたちが共同合宿を送り、毎回チーフが出す様々な課題に対し料理を作り競う、という流れ。
    とくに米国版では世界的有名シェフでもあるゴードン・ラムゼイ氏の軍隊レベルの辛辣な毒舌が人気を集め、一貫してチーフを続けていた。
  • 紅閻魔が門下生たちを評価する際に厳しい物言いとなるのは、もしかしたらこのゴードン・ラムゼイ氏が元ネタなのかもしれない。もっとも放送禁止レベルの暴言が炸裂する、というか実際に英国版で放送コードに引っかかった本家に比べれば可愛いものだが……。

• 身長130cm。本作の低身長記録を845日ぶりに更新した。なお体重不明。
  • EXアタック時にはさらに小さくなる。おそらく雀サイズ（15cmほど）なので、絵本よりも小さい。
  • その後さらに小さいボイジャー(127cm)が登場したが、女性サーヴァントでは今なお最小。

• 余談だが、「腹話術」とは唇を動かさずに舌と声帯で発声する技術であり、舌と喉を失った紅閻魔が訓練するべきは「腹話術」よりも、「食道発声(食道内の粘膜のヒダを振動させて行う発声法)」の方が相応しいのではないかと思われる。
  • また、宝具には基本的に声に出して行う「真名解放」が必要であるということを考えると、『宝具封印』無効の効果があっても良さそうな気がしないでもない。

• 奥義の一が2つある。（「EXアタック」と「星の籠（大）」）

• 帽子のSUZUMEはよく見ると…？

• マイルームで語る「周りを幸せにして自分だけ孤独だった優しい嘘つき」については、イベント『雀のお宿の活動日誌～閻魔亭繁盛記～』のストーリーにて明かされる。
  • ただし、選択肢によってはその人物について言及しないので、まだ見ていない方は『第十節「お伽噺」』の選択肢を選び直してみよう。

• 玉藻の前、清姫、刑部姫、鈴鹿御前、アーチャー・インフェルノ、酒呑童子or茨木童子、俵藤太、佐々木小次郎、ナーサリー・ライム所持時にマイルームに特殊会話が追加される。
  • アーチャー・インフェルノへの会話は、メインシナリオで真名判明済であることも条件となる。

• 紅閻魔/コメント