Sun, 14 Jan 2024 11:02:07 JST (243d)
シナリオ紹介
Epic of Remnant 亜種特異点Ⅲ亜種平行世界 |
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時代 | A.D.1639寛永十六年 |
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主題 | 屍山血河舞台 下総国 |
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副題 | 英霊剣豪七番勝負 |
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場所 | 日本 関東地方:下総国 |
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人理定礎値 | 不定 |
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説明 |
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カルデアのマスターの意識は、突如として異なる歴史の中世の日本へと奪われた。 そこでは血染めの月の下で妖魔を率い、七騎の“英霊剣豪”が殺戮を繰り広げている。 死地の名は「下総国」――再び夢で出会った女剣士・宮本武蔵と共に、現実へと生還せよ。 |
Ⅰ新宿幻霊事件 | Ⅱアガルタの女 | 英霊剣豪七番勝負 | Ⅳ異端なるセイレム | EoR/EXTRA |
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悪鬼羅刹の七騎が嘲笑う
──見よ、血染めの月が太陽を食い尽くす
ゲームにおいて
- 第1.5部「Fate/Grand Order – Epic of Remnant -」3番目のシナリオ。
2017年10月14日22時より配信。
- EoR内シナリオの中でも唯一独立した立場にある内容である模様。
ストーリーの時系列的には「新宿幻霊事件」及び「アガルタの女」の後にあたるが、シナリオ内では「新宿幻霊事件」の序盤で判明する事象以外は、他シナリオに対する言及も無く、ネタバレ的描写はほぼ存在していない。また、後発シナリオの「異端なるセイレム」において本シナリオの要素もまったく言及されていない。
- 第二部シナリオ「ロストベルトNo.1 “獣国の皇女”」以降では本シナリオ結末部分の描写が取り上げられているため、シナリオ的には第二部より先にクリアすることが推奨される。
- クエスト等については「亜種特異点Ⅲ」のページを参照。恒常ストーリークエストではサポート-制限が最も厳しく、極めて難易度が高い。
- 本章の通常戦BGMは「血風」
- 「血風」は後発作品の『Fate/Samurai Remnant』においても専用アレンジバージョンが用いられており、サムレムアレンジ版は本作でもヤマトタケル体験クエストで使用されている。
- PVにおけるキーワードは「夢想からの復讐」「英霊剣豪七騎」「無と無限」「美しき獣は嗤う」「剣禅一如」「狂瀾怒濤」「一切鏖殺」「埋め込まれた宿業」「天眼の剣士」「五芒星」「インフェルノ」「プルガトリオ」「エンピレオ」
- 公式サイトの紹介文は以下。
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かつて微小特異点で出会った不可思議な存在である女性の宮本武蔵。
剪定事象… 特殊な世界移動を繰り返す存在…
謎多き彼女から推測される不確定な要素は後を絶たない。
片や剣豪と呼ばれ人類史に名を遺す、男性として存在した宮本武蔵。
同一の名を持ちながら別たれた存在に意味はあるのか───
再び訪れた武蔵との再会を機に、新たな物語の幕が開ける。
「英霊剣豪七番勝負」ここに開幕。
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- 登場人物の一覧はこちら※ネタバレを含むため注意
小ネタ
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- 読み方は「屍山血河舞台 下総国 英霊剣豪七番勝負」
- タイトルのモデルは津本陽の剣劇小説『柳生十兵衛七番勝負』と思われる。
- 「屍山血河」とは激しい戦い、その後の惨状を指す例え。屍の山、血の河。文字通りの地獄と言える。
- 舞台の下総国とは旧国名の一つで、現在の茨城南部~千葉北部、埼玉や東京の東部が含まれている。下総の国には関東三軍神(香取、鹿島、諏訪の宮)の一つに数えられる香取神宮が鎮座している。この香取神宮は飯篠長威斎家直が修業の末に天真正(童子の姿をして顕現した神。ここでは香取大神をさす。)から兵法を伝授され、新当流(香取の太刀、神道流とも。現在の天真正伝香取神道流。)を創始した地であるとされる。新当流は新陰流や宝蔵院流を含めた数々の名流の母体となっており、今でも千葉県を中心に伝承されてる。
- なお、香取神宮のすぐ北東のかつて存在した香取海を挟んでちょうど対岸にあたる位置には同じく関東三軍神に数えられる常陸国一之宮・鹿島神宮が鎮座している。鹿島神宮は鹿島の太刀や 塚原卜伝の新当流(現在の鹿島新当流)発祥の地であるとされ、こちらも剣術には縁が深い。また、香取・鹿島の両社は古来より関係が深く、対のような存在であったといわれている。
- 史実の土気城は様々な人物が治めていたが、最終的には北条氏が滅んだ際豊臣氏によって天正18年(1590年)に廃城となり、土塁と堀以外は残らなかった。
- 「英霊剣豪七番勝負」のクエストバナーの表記は特異点に突入しない限りは「亜種特異点Ⅲ」、「A.D.1639」となっている。バナーを選択しアバンタイトルをクリアすることで「亜種平行世界」、「寛永十六年」へと変化する。
- 西暦1639年、寛永十六年。江戸時代、徳川家光の治世であり、この年に日本の鎖国が完成している。
また、1637年~38年の間には島原の乱が起こっている。
- 「剣禅一如」とは剣術における究極の境地は禅における無念無想と同じとする思想。
柳生宗矩が友人である沢庵和尚の教示を元に剣術思想として大成させた概念。
- 英霊剣豪七騎のうち、横文字の名を持つ者の由来は、すべてイタリアの詩人「ダンテ・アリギエーリ」の叙事詩『神曲』に関係したもの。
『神曲』は「地獄篇 Inferno」「煉獄篇 Purgatorio」「天国篇 Paradiso」の三部から構成されている。
- 「インフェルノ」
地獄。転じて(地獄のような)業火、大火を意味する語。
『神曲』では地獄は九つの階層に別れており、第一圏「辺獄(リンボ)」から第九圏「裏切者の地獄 コキュートス」まで存在している。
なお、辺獄(リンボ)は本来キリスト以前に生きた者や洗礼を受ける前に死亡した幼児など「原罪を許される前に死んだ者」が死後に向かうとされる場所であり、地獄や煉獄とも異なるものである。(『神曲』でダンテを案内した古代ローマの詩人ウェルギリウスは、前者の理由により辺獄にいたとされる)
- 「プルガトリオ」
煉獄(Purgatorium)を意味するイタリア語。
「煉獄」とは単純に説明すると天国と地獄の中間地点。
天国に行けるほどの聖性を得てないが、地獄に墜ちるほどの罪を犯していない者が死後に赴く場所であり、煉獄に赴いた者は苦罰(浄化の炎)によって罪を浄められた後に天国へ行けるとされる。
- 「パラディーソ」
天国、楽園(Paradiso)を意味するイタリア語。これをポルトガル語読みすると「パライソ」となる。
- 「エンピレオ」
『神曲』天国篇において天国の最上層、第十天「至高天」を指す単語。
- 英霊剣豪七騎のうち、仏教における地獄の名を持つ者の由来は、「八大地獄」から取られている。
その名の通り、地獄は八つの階層に分かれているという考え方。階層が下るほど罪が重くなり、上から「等活地獄」、「黒縄地獄」、「衆合地獄」、「叫喚地獄」、「大叫喚地獄」、「焦熱地獄」、「大焦熱地獄」、「無間地獄」となっている。
- マップ上には印旛沼と思しき湖沼が描かれているが、印旛沼が2つに分かれており、これは昭和期に行われた大工事後の姿だったりする。
- 英霊剣豪との勝負時に演出として出る筆文字は書家、蒼喬氏によるもの。
- 1.5部各章のCMにおいて唯一主人公が登場していない。
本来は女性主人公が登場する予定であったが、尺の関係でカットされた。
- 他のメインシナリオ1.5部と一緒に、『Fate/Grand Order -Epic of Remnant- 亜種特異点III 屍山血河舞台 下総国 英霊剣豪七番勝負』の題でコミカライズが決定された。主人公は女性。
他の3タイトルとは異なり、ウェブコミック配信サイトから配信されている(少年マガジン公式無料漫画アプリ『マガジンポケット』にて2019年1月29日より連載開始)。
作者は渡れい氏。コミカライズ連載以降に登場した藤原道長のキャラクターデザインや『Fate/Samurai Remnant』のメインイラストレーターも担当している。
- 『マガジンポケット』では漫画の作画動画の公開もしている。
- 『Fate/Grand Order -turas realta-』も連載されている『別冊少年マガジン』(2019年6月号)に第1話が出張再掲載された。
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