GⅠレース/エリザベス女王杯 の変更点

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**歴史 [#m1d04ab2]

''エリザベス女王杯''は、1975年、エリザベス2世が日本を訪問したことを記念し、それまで桜花賞・オークスと並んで「牝馬三冠」の最終戦に位置づけられた''ビクトリアカップ''を翌年から「''エリザベス女王杯''」と改めて新設。

距離や競走条件は踏襲されたが、回次は新たに第1回とされた。

1984年にグレード制が導入されGⅠに格付け。

以来1995年まで、京都競馬場・芝2400mで4歳牝馬限定競走として施行。

1996年に牝馬競走体系が見直されることとなり、出走資格を「4歳以上牝馬」にも広げ、施行距離も2200mに短縮。「牝馬三冠」の最終戦としては新たに秋華賞が新設された。

1999年に国際GⅠ競走に指定。

2001年に馬齢表記の国際基準への変更に伴い、出走資格を「3歳以上牝馬」に変更。

2012年には一般的にイギリス連邦以外では許可されないエリザベス女王即位60年記念となる「ダイヤモンドジュビリー」の開催が特別に許可され「エリザベス女王即位60年記念」の副題が付けられた。

さらに従来まで「''Queen Elizabeth II Commemorative Cup''」としていた欧文表記も、翌年からは「''Queen Elizabeth II Cup''」と改められた。
|~時期|~タイトル|~レース場|~バ場|~距離|~根幹|~向き|h
|11月前半|エリザベス女王杯|京都|芝|中距離2200||右・外|
|SIZE(16):11月前半|SIZE(16):エリザベス女王杯|SIZE(16):京都|SIZE(16):芝|SIZE(16):中距離2200|SIZE(16):|SIZE(16):右・外|

**競技場 [#heeaeb1c]

京都競馬場・外回りコースを使用。

3コーナーにある、高低差4.3mの坂が大きな特徴。

向正面から上り、3コーナー途中で一気に下る。

この下り坂で勢いをつけ直線に入るので、外に振られる馬が多く馬群がバラけやすい。

トップスピードに乗るまでが遅い馬にはマクリ差し戦法が有効だが、基本的に内で我慢してイン差しをするのがベスト。その為、内枠が有利。

また、芝質が軽い事が多く、高速決着になりやすい。

**歴代優勝馬 [#kc9bad90]

前身となるビクトリアカップについても記述。
|回数|開催年|競走名|競技場|距離|優勝馬|性齢|タイム|
|第1回|1970|ビクトリアカップ|京都|2400m|クニノハナ|牝4|2:33.9|
|第2回|1971|~|~|~|タイヨウコトブキ|牝4|2:29.1|
|第3回|1972|~|~|~|アチーブスター|牝4|2:33.7|
|第4回|1973|~|~|~|ニットウチドリ|牝4|2:29.0|
|第5回|1974|~|~|~|トウコウエルザ|牝4|2:34.1|
|第6回|1975|~|~|~|ヒダロマン|牝4|2:35.0|
|第1回|1976|エリザベス女王杯|~|~|ディアマンテ|牝4|2:28.5|
|第2回|1977|~|~|~|インターグロリア|牝4|2:28.7|
|第3回|1978|~|~|~|リードスワロー|牝4|2:29.1|
|第4回|1979|~|阪神|~|ミスカブラヤ|牝4|2:32.6|
|第5回|1980|~|京都|~|ハギノトップレディ|牝4|2:27.9|
|第6回|1981|~|~|~|アグネステスコ|牝4|2:28.1|
|第7回|1982|~|~|~|ビクトリアクラウン|牝4|2:29.2|
|第8回|1983|~|~|~|ロンググレイス|牝4|2:30.1|
|第9回|1984|~|~|~|キョウワサンダー|牝4|2:28.4|
|第10回|1985|~|~|~|リワードウイング|牝4|2:26.8|
|第11回|1986|~|~|~|メジロラモーヌ|牝4|2:29.1|
|第12回|1987|~|~|~|タレンティドガール|牝4|2:29.3|
|第13回|1988|~|~|~|ミヤマポピー|牝4|2:27.2|
|第14回|1989|~|~|~|サンドピアリス|牝4|2:28.8|
|第15回|1990|~|~|~|キョウエイタップ|牝4|2:25.5|
|第16回|1991|~|~|~|リンデンリリー|牝4|2:29.6|
|第17回|1992|~|~|~|タケノベルベット|牝4|2:27.1|
|第18回|1993|~|~|~|ホクトベガ|牝4|2:24.9|
|第19回|1994|~|~|~|ヒシアマゾン|牝4|2:24.3|
|第20回|1995|~|~|~|サクラキャンドル|牝4|2:27.2|
|第21回|1996|~|~|2200m|ダンスパートナー|牝5|2:14.3|
|第22回|1997|~|~|~|エリモシック|牝5|''2:12.5''|
|第23回|1998|~|~|~|メジロドーベル|牝5|2:12.8|
|第24回|1999|~|~|~|メジロドーベル|牝6|2:13.5|
|第25回|2000|~|~|~|ファレノプシス|牝6|2:12.8|
|第26回|2001|~|~|~|トゥザヴィクトリー|牝5|''2:11.2''|
|第27回|2002|~|~|~|ファインモーション|牝3|2:13.2|
|第28回|2003|~|~|~|アドマイヤグルーヴ|牝3|2:11.8|
|第29回|2004|~|~|~|アドマイヤグルーヴ|牝4|2:13.6|
|第30回|2005|~|~|~|スイープトウショウ|牝4|2:12.5|
|第31回|2006|~|~|~|フサイチパンドラ|牝3|2:11.6※|
|第32回|2007|~|~|~|ダイワスカーレット|牝3|2:11.9|
|第33回|2008|~|~|~|リトルアマポーラ|牝3|2:12.1|
|第34回|2009|~|~|~|クィーンスプマンテ|牝5|2:13.6|
|第35回|2010|~|~|~|スノーフェアリー|牝3|2:12.5|
|第36回|2011|~|~|~|スノーフェアリー|牝4|2:11.6|
|第37回|2012|~|~|~|レインボーダリア|牝5|2:16.3|
|第38回|2013|~|~|~|メイショウマンボ|牝3|2:16.6|
|第39回|2014|~|~|~|ラキシス|牝4|2:12.3|
|第40回|2015|~|~|~|マリアライト|牝4|2:14.9|
|第41回|2016|~|~|~|クイーンズリング|牝4|2:12.9|
|第42回|2017|~|~|~|モズカッチャン|牝3|2:14.3|
|第43回|2018|~|~|~|リスグラシュー|牝4|2:13.1|
|第44回|2019|~|~|~|ラッキーライラック|牝4|2:14.1|
|第45回|2020|~|阪神|~|ラッキーライラック|牝5|''2:10.3※''|
|第46回|2021|~|~|~|アカイイト|牝4|2:12.1|
|第47回|2022|~|~|~|ジェラルディーナ|牝4|2:13.0|
|第48回|2023|~|京都|~|ブレイディヴェーグ|牝3|2:12.6|
-%%%カワカミプリンセスの降着処分%%%
2006年の第31回レースでは、カワカミプリンセスが1位で入線したが最後の直線入口で他馬の進路を妨害したとして、審議の結果12着に降着処分、2位に入線したフサイチパンドラが繰り上がりで優勝となった。カワカミプリンセスの走破時計は 2:11.4。
-%%%ラッキーライラックの走破時計%%%
2020年の第45回は開催地が阪神競馬場であったため、ラッキーライラックの記録はエリザベス女王杯のレースレコードとしては記録されておらず、参考記録扱いとなっている。