GⅠレース/エリザベス女王杯

Last-modified: Sat, 31 Dec 2022 19:27:33 JST (487d)
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歴史

エリザベス女王杯は、1975年、エリザベス2世が日本を訪問したことを記念し、それまで桜花賞・オークスと並んで「牝馬三冠」の最終戦に位置づけられたビクトリアカップを翌年から「エリザベス女王杯」と改めて新設。

距離や競走条件は踏襲されたが、回次は新たに第1回とされた。

1984年にグレード制が導入されGⅠに格付け。

以来1995年まで、京都競馬場・芝2400mで4歳牝馬限定競走として施行。

1996年に牝馬競走体系が見直されることとなり、出走資格を「4歳以上牝馬」にも広げ、施行距離も2200mに短縮。「牝馬三冠」の最終戦としては新たに秋華賞が新設された。

1999年に国際GⅠ競走に指定。

2001年に馬齢表記の国際基準への変更に伴い、出走資格を「3歳以上牝馬」に変更。

2012年には一般的にイギリス連邦以外では許可されないエリザベス女王即位60年記念となる「ダイヤモンドジュビリー」の開催が特別に許可され「エリザベス女王即位60年記念」の副題が付けられた。

さらに従来まで「Queen Elizabeth II Commemorative Cup」としていた欧文表記も、翌年からは「Queen Elizabeth II Cup」と改められた。

時期タイトルレース場バ場距離根幹向き
11月前半エリザベス女王杯京都中距離2200右・外
11月前半エリザベス女王杯京都中距離2200右・外

競技場

京都競馬場・外回りコースを使用。

3コーナーにある、高低差4.3mの坂が大きな特徴。

向正面から上り、3コーナー途中で一気に下る。

この下り坂で勢いをつけ直線に入るので、外に振られる馬が多く馬群がバラけやすい。

トップスピードに乗るまでが遅い馬にはマクリ差し戦法が有効だが、基本的に内で我慢してイン差しをするのがベスト。その為、内枠が有利。

また、芝質が軽い事が多く、高速決着になりやすい。

歴代優勝馬

前身となるビクトリアカップについても記述。

回数開催年競走名競技場距離優勝馬性齢タイム
第1回1970ビクトリアカップ京都2400mクニノハナ牝42:33.9
第2回1971タイヨウコトブキ牝42:29.1
第3回1972アチーブスター牝42:33.7
第4回1973ニットウチドリ牝42:29.0
第5回1974トウコウエルザ牝42:34.1
第6回1975ヒダロマン牝42:35.0
第1回1976エリザベス女王杯ディアマンテ牝42:28.5
第2回1977インターグロリア牝42:28.7
第3回1978リードスワロー牝42:29.1
第4回1979阪神ミスカブラヤ牝42:32.6
第5回1980京都ハギノトップレディ牝42:27.9
第6回1981アグネステスコ牝42:28.1
第7回1982ビクトリアクラウン牝42:29.2
第8回1983ロンググレイス牝42:30.1
第9回1984キョウワサンダー牝42:28.4
第10回1985リワードウイング牝42:26.8
第11回1986メジロラモーヌ牝42:29.1
第12回1987タレンティドガール牝42:29.3
第13回1988ミヤマポピー牝42:27.2
第14回1989サンドピアリス牝42:28.8
第15回1990キョウエイタップ牝42:25.5
第16回1991リンデンリリー牝42:29.6
第17回1992タケノベルベット牝42:27.1
第18回1993ホクトベガ牝42:24.9
第19回1994ヒシアマゾン牝42:24.3
第20回1995サクラキャンドル牝42:27.2
第21回19962200mダンスパートナー牝52:14.3
第22回1997エリモシック牝52:12.5
第23回1998メジロドーベル牝52:12.8
第24回1999メジロドーベル牝62:13.5
第25回2000ファレノプシス牝62:12.8
第26回2001トゥザヴィクトリー牝52:11.2
第27回2002ファインモーション牝32:13.2
第28回2003アドマイヤグルーヴ牝32:11.8
第29回2004アドマイヤグルーヴ牝42:13.6
第30回2005スイープトウショウ牝42:12.5
第31回2006フサイチパンドラ牝32:11.6※
第32回2007ダイワスカーレット牝32:11.9
第33回2008リトルアマポーラ牝32:12.1
第34回2009クィーンスプマンテ牝52:13.6
第35回2010スノーフェアリー牝32:12.5
第36回2011スノーフェアリー牝42:11.6
第37回2012レインボーダリア牝52:16.3
第38回2013メイショウマンボ牝32:16.6
第39回2014ラキシス牝42:12.3
第40回2015マリアライト牝42:14.9
第41回2016クイーンズリング牝42:12.9
第42回2017モズカッチャン牝32:14.3
第43回2018リスグラシュー牝42:13.1
第44回2019ラッキーライラック牝42:14.1
第45回2020阪神ラッキーライラック牝52:10.3※
第46回2021アカイイト牝42:12.1
第47回2022ジェラルディーナ牝42:13.0
  • カワカミプリンセスの降着処分
    2006年の第31回レースでは、カワカミプリンセスが1位で入線したが最後の直線入口で他馬の進路を妨害したとして、審議の結果12着に降着処分、2位に入線したフサイチパンドラが繰り上がりで優勝となった。カワカミプリンセスの走破時計は 2:11.4。
  • ラッキーライラックの走破時計
    2020年の第45回は開催地が阪神競馬場であったため、ラッキーライラックの記録はエリザベス女王杯のレースレコードとしては記録されておらず、参考記録扱いとなっている。