マルジュ
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ライトニングパール、サトノクラウンの父
マルジュ(Marju)は、父ラストタイクーン(Last Tycoon)、母フレイムオブタラ(Flame of Tara)を持つアイルランド産、イギリス調教の競走馬・種牡馬である。
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1988年にアイルランドのキルカーンスタッドで誕生。1歳上の半姉サルサビル(Salsabil)がマルセルブサック賞を制した数日後にゴフス社(Goffs)の1歳馬セールで落札された。
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1990年9月にジョン・ダンロップ厩舎からデビューし、初戦を6馬身差で勝利する。2歳時はこの1戦のみで休養に入った。
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3歳(1991年)初戦のクレイヴンステークスで重賞初制覇を収めると、クラシック一冠目の英2000ギニーで1番人気に推されたが11着と大敗。
しかし、続く英ダービーでは勝ち馬ジェネラスにこそ5馬身の差を付けられたものの、2着と健闘した。
再びマイル戦に戻ったセントジェームズパレスステークスを勝利し、GI初制覇。
その後はエクリプスステークスでブービーの6着、英チャンピオンステークスで最下位の12着と不振に陥り、同年限りで現役を引退した。
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1992年からアイルランドのデリンズタウンスタッドで種牡馬入り。
初年度産駒からディアヌ賞(仏オークス)を制したシルシラ(Sil Sila)、ヨークシャーオークス、ヴェルメイユ賞を制したマイエマ(My Emma)を送り出し、評価を高めた。
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その後も多くの活躍馬を輩出し、2011年に種牡馬を引退。
ラストクロップにあたる世代から香港ヴァーズと宝塚記念を制したサトノクラウンが出て、日本にもその名を知らしめた。
2016年10月に老衰のため28歳で死亡した。サトノクラウンはその2か月後に香港ヴァーズを優勝、死出の花道を飾った。
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血統関係
フレイムオブタラ(Flame of Tara 牝 1980 父:アーテイアス(Artaius))
└マルジュ(Marju 牡 1988 父:ラストタイクーン(Last Tycoon))
├マイエマ(My Emma 牝 1993 母:パト(Pato))
├シルシラ(Sil Sila 牝 1993 母:ポルトアレグレ(Porto Alegre))
├スコタ(Scota 牝 1999 母:ショーナ(Shona))
│└サナガス(Sanagas 騸 2006 父:ロミタス(Lomitas))
├マルバイユ(Marbye 牝 2000 母:ハンバイ(Hambye))
│└マルセリーナ(牝 2008 父:ディープインパクト)
├ソヴィエトソング(Soviet Song 牝 2000 母:カリンカ(Kalinka))
├ミセスマーシュ(Mrs Marsh 牝 2001 母:ドライ(Drei))
│└カンフォードクリフス(Canford Cliffs 牡 2007 父:タグラ(Tagula))
├マルジュスニップ(Marju Snip 牝 2002 母:アウライド(Aulide))
├ヴィヴァパタカ(Viva Pataca 騸 2002 母:コミック(Comic))
├シスターアクト(Sister Act 牝 2004 母:カリンカ(Kalinka))
│└リボンズ(Ribbons 牝 2010 父:マンドゥーロ(Manduro))
├チンチョン(Chinchon 牡 2005 母:ジャラマ(Jarama))
├ベスラ(Bethrah 牝 2007 母:レーヴディマン(Reve d'Iman))
├ムジャラ(Mujarah 牝 2008 母:タナガム(Tanaghum))
│└リブチェスター(Ribchester 牡 2013 父:イフラージ(Iffraaj))
├マーリンカ(Marlinka 牝 2008 母:バラリンカ(Baralinka))
│└マーシャ(Marsha 牝 2013 父:アクラメーション(Acclamation))
├ライトニングパール(Lightning Pearl 牝 2009 母:ジョコンダⅡ(Jioconda))
└サトノクラウン(牡 2012 母:ジョコンダⅡ(Jioconda))