ヤマニンシュクル

Last-modified: Thu, 31 Aug 2023 00:31:25 JST (240d)
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トウカイテイオーの仔

ヤマニンシュクルは、日本の競走馬・繁殖牝馬である。

2003年の阪神ジュベナイルフィリーズに優勝し、同年のJRA賞最優秀2歳牝馬を受賞している。馬名の由来は冠名のヤマニン + フランス語で砂糖を意味するシュクル(sucre)より。

 

2003年夏の函館でのデビュー戦を勝利し、札幌でのクローバー賞で2着に入線。その後コスモス賞を優勝し、オープンクラスに昇級した。

続く札幌2歳ステークスでも3着に入る活躍を見せた。この札幌2歳S以降は、引退まで全て重賞に出走している。

 

暮れの阪神ジュベナイルフィリーズでは6番人気に甘んじたが、ゴール前で逃げるヤマニンアルシオンを捉え、後のGI優勝馬スイープトウショウらを抑えて勝利。年明けには2003年度のJRA賞最優秀2歳牝馬を受賞した。

 

2004年の3歳時はチューリップ賞3着からスタート。

桜花賞3着、優駿牝馬5着、クイーンステークス3着、秋華賞2着と、僅差ながら勝ちきれない競馬が続き、この年は未勝利に終わっている。その後屈腱炎を患って休養に入った。

 

1年1ヶ月振りの出走となった2005年、エリザベス女王杯で4着と存在感をアピール。

しかし次走鳴尾記念では、久しぶりの牡馬相手のレースとなり、デビュー以来初めて掲示板を外す7着に敗れた。

 

2006年は年明けの京都牝馬ステークスで復活を予感させる4着の好走でスタート。

続く中山牝馬ステークスで、デビュー以来初の1番人気に推され、人気に応える形で2年4ヶ月ぶりの勝利を収めた。以降も夏のクイーンステークスで2着に入るなど牝馬路線で健闘を続けた。

 

前年の雪辱を期して出走したエリザベス女王杯では、最後の直線に入って追い出そうとしたところで、強引に突っ込んできた本田優騎乗のカワカミプリンセスに進路を妨害され、初の二桁着順となる12位入線の、11着に終わった。

カワカミプリンセスは1位に入線したが、本馬を妨害したことで12着に降着になっている。

 

一方本馬は、ゴール後に鞍上の四位洋文が下馬して診断を受けることになった。その後、進路を妨害された際に、体勢を崩したことで、右前浅屈腱不全断裂を発症と診断されて引退となる。

引退後は北海道の錦岡牧場にて繁殖牝馬として繋養される。

優秀な牝系もさることながら、トウカイテイオーの血を持つ名馬の誕生も期待されていたが、これといった活躍馬は出ず、2020年をもって繁殖牝馬を引退。2021年から引退名馬繋養展示事業の対象馬となっている。

 

ウマ娘として・・・

スイープトウショウの育成シナリオにて「水色リボンのウマ娘」として登場。モデルとしてはシュガーニンフェが用いられている。

 

血統関係

◆母

ヤマニンジュエリー(牝 1991 父:ニジンスキー(Nijinsky Ⅱ))

ヤマニンシュクル(牝 2001 父:トウカイテイオー)

 

◆母の父

ニジンスキー(Nijinsky Ⅱ 1967 牡 母:フレイミングペイジ(Flaming Page))

├グリーンダンサー(Green Dancer 牡 1972 母:グリーンヴァレー(Green Valley))

|├ザダンサー(The Dancer 牝 1977 母:カザイーン(Khazaeen))

││└パイロットバード(Pilot Bird 牝 1983 父:ブレイクニー(Blakeney))

││ └マンファス(Manfath 牝 1991 父:ラストタイクーン(Last Tycoon))

││  └キングカメハメハ(牡 2001 父:キングマンボ(Kingmambo))

││   ├ホッコータルマエ(牡 2009 母:マダムチェロキー)

││   └デアリングバード(牝 2011 母:デアリングハート)

││    └デアリングタクト(牝 2017 父:エピファネイア)

|├ノーアテンション(No Attention 牡 1978 母:ノーノーナネット(No No Nanette))

││└スーパークリーク(牡 1985 母:ナイスデイ)

│└ダンスクエスト(Dance Quest 牝 1981 母:ポーリーポンダー(Polyponder))

│ └パスートオブラヴ(Pursuit of Love 牡 1989 父:グルームダンサー(Groom Dancer))

│  └ラスト(Lust 牝 1994 母:パト(Pato))

│   └ラジョコンド(La Joconde 牝 1999 父:ヴェットーリ(Vettori))

│    └ジョコンダⅡ(Jioconda 牝 2003 父:ロッシーニ(Rossini))

│     └サトノクラウン(牡 2012 父:マルジュ(Marju))

マルゼンスキー(牡 1974 母:シル(Shill))

│├ライラックポイント(牝 1979 母:クリカツラ)

││└ライスシャワー(牡 1989 父:リアルシャダイ(Real Shadai))

│├パワフルレディ(牝 1981 母:ロッチテスコ)

││└ウイニングチケット(牡 1990 父:トニービン(Tony Bin))

│├レールデュタン(牝 1982 母:ケイツナミ)

││└メジロブライト(牡 1994 父:メジロライアン)

│├カズミハルコマ(牝 1984 母:センシュータカラ)

││└スプリングチケット(牝 1997 父:トニービン(Tony Bin))

││ └カレンチャン(牝 2007 父:クロフネ(Kurofune))

│├サクラチヨノオー(牡 1985 母:サクラセダン)

│└キャンペンガール(牝 1987 母:レディーシラオキ)

│ └スペシャルウィーク(牡 1995 父:サンデーサイレンス(Sunday Silence))

├ラッキーソヴリン(Lucky Sovereign 牡 1974 母:ソヴリン(Sovereign))

│└ヒロイン(牝 1991 母:ピアレスレディ)

│ └ハルウララ(牝 1996 父:ニッポーテイオー)

├ヤマニンスキー(牡 1975 母:アンメンショナブル(Unmentionable))

│└ヤエノムテキ(牡 1985 母:ツルミスター)

├ユーリーヤン(Euryanthe 牝 1975 母:クィル(Quill))

│└エアーディスタンギエ(Air Distingue 牝 1980 父:サーアイヴァー(Sir Ivor))

│ └ヴェットーリ(Vettori 牡 1992 父:マキャヴェリアン(Machiavellian))

│  └ラジョコンド(La Joconde 牝 1999 母:ラスト(Lust))

│   └ジョコンダⅡ(Jioconda 牝 2003 父:ロッシーニ(Rossini))

│    └サトノクラウン(牡 2012 父:マルジュ(Marju))

├ファーストフリング(First Fling 牝 1977 母:ファストアプローチ(Fast Approach))

│└プリンセスリーマ(Princess Reema 牝 1984 父:アファームド(Affirmed))

│ └メイショウドトウ(Meisho Doto 牡 1996 父:ビッグストーン(Bigstone))

├ホステージ(Hostage 牡 1979 母:アンタント(Entente))

│└リラクタントゲスト(Reluctant Guest 牝 1986 母:ヴェイグリーローヤル(Vaguely Royal))

│ └ニキーヤ(Nikiya 牝 1993 父:ヌレイエフ(Nureyev))

│  └ゴールドアリュール(牡 1999 父:サンデーサイレンス(Sunday Silence))

│   ├スマートファルコン(牡 2005 母:ケイシュウハーブ)

│   └コパノリッキー(牡 2010 母:コパノニキータ)

├カーリアン(Caerleon 牡 1980 母:フォリーザー(Foreseer))

│└ウェルシュマフィン(Welsh Muffin 牝 1987 母:マフィティス(Muffitys))

│ └タイキシャトル(Taiki Shuttle 牡 1994 父:デヴィルズバッグ(Devil's Bag))

└ヤマニンジュエリー(牝 1991 母:ティファニーラス(Tiffany Lass))

 └ヤマニンシュクル(牝 2001 父:トウカイテイオー)