バイアリーターク
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“規律”を司る三女神の一柱
バイアリーターク(Byerley Turk)は、イギリスの軍馬・種牡馬であり、サラブレッド三大始祖の一頭。
バイアリータークの出生については確かな資料が残されておらず、1688年イギリスとオスマン帝国の間に起こった「ブダペストの戦い」の際、イギリス第6近衛竜騎兵隊のロバート・バイアリー大尉が敗走するトルコ軍から奪い取ったものと言われている。このとき8歳と推定され、生年1679年説はここから来ている。
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品種についても諸説あり、ジェネラルスタッドブックにはターク種と記載されているが、残されている肖像画などはアラブ種の特徴をよく示しているとされ、単にトルコ付近で生まれたアラブ種との説もある。
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ブダペストの戦いのあと、ロバート・バイアリーは大佐に昇進し、バイアリータークも大佐の元で軍馬として活躍することになる。
1689年アイルランドに派遣され、1690年アイルランドのボイン川の戦いでは、大佐は愛馬を駆りウィリアム3世側として参戦、反乱軍鎮圧に尽力した。
バイアリータークに関わる逸話として、敵に包囲された際、バイアリータークの素早さのおかげで難なく脱出した話が残されている。ほかにも武勲を立て優秀な馬であった。
ヘロドの祖
バイアリータークを三大始祖の一角に押し上げたのは、玄孫にあたるヘロド(Herod)である。
ダーレーアラビアンを始祖とするエクリプス系、ゴドルフィンバルブを始祖とするマッチェム系と共に「三大父系」のひとつとされるが、現在ではその分枝の多くは断絶が続いており、現存する父系はか細い。
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血統関係
不明
└バイアリーターク(Byerley Turk 牡 1679 父:不明)
└ジグ(Jigg 牡 1701 母:スパンカーマーレ(Spanker mare))
└パートナー(Partner 牡 1718 母:シスタートゥミクスバリー(Sister to Mixbury))
├パートナーマーレ(Partner Mare 牝 1735 母:ブラウンファラウェル(Brown Farewell))
│└マッチェム(Matchem 牡 1748 父:ケード(Cade))
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└ターター(Tartar 牡 1743 母:メリオラ(Meliora))
└ヘロド(Herod 牡 1758 母:サイプロン(Cypron))
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