アドマイヤボス

Last-modified: Wed, 19 Oct 2022 02:00:50 JST (527d)
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アドマイヤベガの全弟

アドマイヤボスは、父にサンデーサイレンス、母にベガを持つアドマイヤベガの全弟である。

アドマイヤベガの東京優駿制覇で一躍脚光を浴びるも、体質の弱さからデビューが遅れ、2000年7月・3歳の夏となった。

函館で行われたダート未勝利戦に出走。経験馬相手に0.7秒差で勝利し、その後8月の知床特別では2着。

迎えたセントライト記念では、実績馬を抑えて単勝2番人気に推され、3コーナーからまくり気味に進出すると、1番人気の2着トーホウシデン、3着ジョウテンブレーヴを抑えて、デビュー3戦目で重賞を制覇した。

次走は菊花賞ではなく、やや脚元に不安があったことからアルゼンチン共和国杯に出走したが、現役生活を通じて自己最悪の10着に敗れた。

 

アルゼンチン共和国杯前から有馬記念を目指すことを公言していた為、有馬記念のファン投票では12位と票を集め、デビュー当初から本馬を気にかけていたという武豊を鞍上に迎え、単勝6番人気で出走。圧倒的1番人気のテイエムオペラオーを外からマークする形レースを進め、0.2秒差の5着に入った。

2001年は産経大阪杯から始動し、トーホウドリームの3着に敗れた。

距離適性などから動向が注目された次走は天皇賞(春)を選択した。

前年の菊花賞を回避した際に「淀の坂越え」のきつさを挙げていたため人気は集めなかったが、後方から足を伸ばしてテイエムオペラオーから0.5秒差の5着に入った。

この年3走目の宝塚記念では、ケント・デザーモを鞍上に迎え4番人気に支持された。レースではこれまでより積極的に先行したが、直線で失速してメイショウドトウから0.6差の6着、勝ちきれないままに春を終えたことで、重賞勝ち馬ながら1600万下へ降級となった。

 

秋は10月京都の1600万下条件特別のレースである比叡ステークスから始動、単勝1.3倍と圧倒的1番人気に推されたが、上がり馬トウカイオーザのクビ差2着に敗れた。

次走アルゼンチン共和国杯も、1番人気ながら同馬の5着と敗れている。その後前年に続いて有馬記念出走を目指していたが、故障が発覚して回避、翌春からの種牡馬入りが決まった。

 

勝ちきれないレース

アドマイヤボスが本格化した2000 - 2001年は、《世紀末覇王》テイエムオペラオーの天下となっており、適性のあった中長距離で当たることが多く敗北が続いた。

人気で言っても1番から3番をテイエムオペラオー世代が占めることが多く、アドマイヤボスを始めとした次世代の馬たちにとっては暗雲となっている。

アドマイヤベガの全弟ということもあり、テイエムオペラオーのライバルの一人と見ることもできるが、常に2着に付き続けたメイショウドトウや2-3番人気を競ったナリタトップロードなどと比べると、やはり影が薄くなってしまうのは否めないか。

 

血統関係

ベガ(牝 1990 父:トニービン)

アドマイヤベガ(牡 1996 父:サンデーサイレンス)

アドマイヤボス(牡 1997 父:サンデーサイレンス)

アドマイヤドン(牡 1999 父:ティンバーカントリー)