アグネスデジタル のバックアップ(No.5)
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- アグネスデジタル へ行く。
- 1 (2021-09-26 (日) 08:44:48)
- 2 (2021-09-26 (日) 17:54:35)
- 3 (2021-09-26 (日) 18:56:52)
- 4 (2021-09-26 (日) 20:34:39)
- 5 (2022-02-25 (金) 01:40:39)
- 6 (2022-09-29 (木) 23:57:13)
- 7 (2022-10-01 (土) 01:06:41)
- 8 (2023-01-15 (日) 20:50:04)
- 9 (2023-02-24 (金) 23:22:56)
- 10 (2023-02-26 (日) 16:27:08)
- 11 (2023-08-11 (金) 02:38:45)
- 12 (2023-08-18 (金) 07:58:16)
- 13 (2023-11-20 (月) 02:55:44)
基本データ
[超特急!フルカラー特殊PP]アグネスデジタル | ||||
---|---|---|---|---|
バ場適性 | 芝 A | ダートA | ||
距離適性 | 短距離F | マイルA | 中距離A | 長距離G |
作戦適性 | 逃げ G | 先行 A | 差し A | 追込 B |
トレーニング成長ボーナス | ||||
スピード | スタミナ | パワー | 根性 | 賢さ |
+8% | +8% | +7% | +7% |
所有スキル
固有 | 尊み☆ラストスパ━(゚∀゚)━ト! | レース終盤に2回追い抜くと間近で拝む ウマ娘ちゃんのあまりの尊さに思わず 速度を上げる |
---|---|---|
初期 | 差し直線○ | 直線で速度がわずかに上がる <作戦・差し> |
初期 | ウマ好み | 近くにウマ娘がたくさんいると 速度がわずかに上がる |
初期 | 前列狙い | レース終盤に少し前を目指す 体勢をとる<ダート> |
覚醒Lv2 | 道悪○ | 「稍重」「重」「不良」のバ場状態が 少し得意になる |
覚醒Lv3 | ウママニア | 近くにウマ娘がたくさんいると 速度が上がる |
覚醒Lv4 | 中距離直線○ | 直線で速度がわずかに上がる<中距離> |
覚醒Lv5 | 狙うは最前列! | レース終盤に前を目指す 体勢をとる<ダート> |
出走可能レース
時期 | グレード | タイトル | レース場 | バ場・距離 | 獲得ファン数 | 目標レース | 二つ名レース | スコアボーナス |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ジュニア級 6月 | デビュー | ジュニア級 メイクデビュー | 東京 | ダート 1600m(マイル)左 | +700 人 | 出走 | ||
ジュニア級 12月前半 | G1 | 阪神ジュベナイル フィリーズ | 阪神 | 芝 1600m(マイル) 右・外 | +6,500 人 | 浪花節 | ||
朝日杯 フューチュリティ ステークス | +7,000 人 | |||||||
ジュニア級 12月後半 | G1 | ホープフル ステークス | 中山 | 芝 2000m(中距離) 右・内 | +7,000 人 | 年末の覇者 | ||
クラシック級 2月後半 | OP | ヒヤシンス ステークス | 東京 | ダート 1600m(マイル)左 | +1,900 人 | 3着以内 | ||
クラシック級 4月前半 | G1 | 桜花賞 | 阪神 | 芝 1600m(マイル) 右・外 | 10,500 人 | マイルの寵児 浪花節 ダブルティアラ トリプルティアラ | トリプルティアラ | |
皐月賞 | 中山 | 芝 2000m(中距離) 右・内 | 11,000 人 | 二冠ウマ娘 三冠ウマ娘 | クラシック三冠 | |||
クラシック級 5月前半 | G1 | NHKマイルカップ | 東京 | 芝 1600m(マイル) 左 | +10,500 人 | 5着以内 | マイルの寵児 変則二冠ウマ娘 | |
クラシック級 5月後半 | G1 | オークス | 東京 | 芝 2400m(中距離) 左 | +11,000 人 | ダブルティアラ トリプルティアラ | トリプルティアラ | |
日本ダービー | +20,000 人 | 変則二冠ウマ娘 二冠ウマ娘 三冠ウマ娘 | クラシック三冠 | |||||
クラシック級 6月前半 | G1 | 安田記念 | 東京 | 芝 1600m(マイル) 左 | +13,000 人 | 万能オタク娘 マイルの寵児 粗削りのマイル王 スピードスター | 春秋マイル | |
クラシック級 6月後半 | G1 | 宝塚記念 | 阪神 | 芝 2200m(中距離) 右・内 | +15,000 人 | 浪花節 若きトップスタァ | 春秋グランプリ | |
クラシック級 7月前半 | G1 | ジャパン ダートダービー | 大井 | ダート 2000m(中距離)右 | +4,500 人 | 5着以内 | 万能オタク娘 大井の帝王 | |
クラシック級 9月後半 | G1 | スプリンターズ ステークス | 中山 | 芝 1200m(短距離) 右・外 | +13,000 人 | スピードスター | 春秋スプリント | |
クラシック級 10月後半 | G1 | 天皇賞・秋 | 東京 | 芝 2000m(中距離) 左 | +15,000 人 | 万能オタク娘 天皇賞春秋制覇 | 天皇賞春秋制覇 | |
秋華賞 | 京都 | 芝 2000m(中距離) 右・内 | +10,000 人 | ダブルティアラ トリプルティアラ | トリプルティアラ | |||
菊花賞 | 芝 3000m(長距離) 右・外 | +12,000 人 | 二冠ウマ娘 三冠ウマ娘 | クラシック三冠 | ||||
クラシック級 11月前半 | G1 | JBC レディスクラシック | 大井 | ダート 1800m(マイル)右 | +4,100 人 | 大井の帝王 | ||
JBCスプリント | ダート 1200m(短距離)右 | +6,000 人 | ||||||
JBCクラシック | ダート 2000m(中距離)右 | +8,000 人 | ||||||
クラシック級 11月後半 | G1 | マイル チャンピオンシップ | 京都 | 芝 1600m(マイル) 右・外 | +11,000 人 | 3着以内 | 万能オタク娘 マイルの寵児 スピードスター | 春秋マイル |
クラシック級 12月前半 | G1 | チャンピオンズカップ | 中京 | ダート 1600m(マイル)左 | +10,000 人 | GⅠで 3回 3着以内 GⅠで 3回 3着以内 GⅠで 3回 3着以内 | 春秋ダート | |
クラシック級 12月後半 | G1 | 有馬記念 | 中山 | 芝 2500m(長距離) 右・内 | +30,000 人 | 年末の覇者 | 春秋グランプリ | |
シニア級 2月後半 | G1 | フェブラリー ステークス | 東京 | ダート 1600m(マイル)左 | +10,000 人 | 万能オタク娘 | 春秋ダート | |
シニア級 3月後半 | G1 | 高松宮記念 | 中京 | 芝 1200m(短距離) 左 | +13,000 人 | スピードスター | 春秋スプリント | |
大阪杯 | 阪神 | 芝 2000m(中距離) 右・内 | +13,500 人 | 浪花節 春シニア三冠 | 春シニア三冠 | |||
シニア級 4月後半 | G1 | 天皇賞・春 | 京都 | 芝 3200m(長距離) 右・外 | +15,000 人 | 天皇賞春秋制覇 春シニア三冠 | 天皇賞春秋制覇 春シニア三冠 | |
シニア級 5月前半 | G1 | ヴィクトリアマイル | 東京 | 芝 1600m(マイル) 左 | +10,500 人 | マイルの寵児 | ||
シニア級 6月前半 | G1 | 安田記念 | 東京 | 芝 1600m(マイル) 左 | +13,000 人 | 万能オタク娘 マイルの寵児 スピードスター | 春秋マイル | |
シニア級 6月後半 | G1 | 宝塚記念 | 阪神 | 芝 2200m(中距離) 右・内 | +15,000 人 | 浪花節 春シニア三冠 | 春秋グランプリ 春シニア三冠 | |
帝王賞 | 大井 | ダート 2000m(中距離)右 | +6,000 人 | 大井の帝王 | ||||
シニア級 9月後半 | G1 | スプリンターズ ステークス | 中山 | 芝 1200m(短距離) 右・外 | +13,000 人 | スピードスター | 春秋スプリント | |
シニア級 10月後半 | G1 | 天皇賞・秋 | 東京 | 芝 2000m(中距離) 左 | +15,000 人 | 1着 | 万能オタク娘 天皇賞春秋制覇 秋シニア三冠 | 天皇賞春秋制覇 秋シニア三冠 |
シニア級 11月前半 | G1 | JBC レディスクラシック | 大井 | ダート 1800m(マイル)右 | +4,100 人 | 大井の帝王 | ||
JBCスプリント | ダート 1200m(短距離)右 | +6,000 人 | ||||||
JBCクラシック | ダート 2000m(中距離)右 | +8,000 人 | ||||||
シニア級 11月後半 | G1 | マイル チャンピオンシップ | 京都 | 芝 1600m(マイル) 右・外 | +11,000 人 | 万能オタク娘 マイルの寵児 スピードスター | 春秋マイル | |
ジャパンカップ | 東京 | 芝 2400m(中距離) 左 | +30,000 人 | 秋シニア三冠 | 秋シニア三冠 | |||
シニア級 12月前半 | G1 | チャンピオンズカップ | 中京 | ダート 1600m(マイル)左 | +10,000 人 | 春秋ダート | ||
シニア級 12月後半 | G1 | 有馬記念 | 中山 | 芝 2500m(長距離) 右・内 | +30,000 人 | 万能オタク娘 年末の覇者 秋シニア三冠 | 春秋グランプリ 秋シニア三冠 | |
東京大賞典 | 大井 | ダート 2000m(中距離)右 | +8,000 人 | 大井の帝王 | ||||
EX | EX | URAファイナルズ 予選 | ※出走状況によって変動 | +7,000 人 | 1着 | |||
URAファイナルズ 準決勝 | +10,000 人 | 1着 | ||||||
URAファイナルズ 決勝 | +30,000 人 | 1着 | F・チャンピオン |
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出走レース統計
レース場 | 距離 | 総獲得ファン数 | |||
---|---|---|---|---|---|
東京 | 4 | 短距離 | 0 | 目標のみ | 120,600 人 |
大井 | 1 | マイル | 4 | +35% | 162,810 人 |
京都 | 1 | 中距離 | 2 | レジェンドまで | -157,190 人 |
Ex. | (3) | 長距離 | 0 | ※GⅠ3回を合算し 30,000人で計上 | |
Ex. | (3) |
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獲得可能な二つ名
タイトル | 獲得条件 |
---|---|
万能オタク娘 | ジャパンダートダービー、マイルCS、フェブラリーS、 安田記念、天皇賞(秋)、有馬記念(シニア級)を勝利する |
F・チャンピオン | URAファイナルズ決勝を勝利する |
マイルの寵児 | 桜花賞、NHKマイルC、ヴィクトリアマイル、 マイルCS、安田記念を1番人気で勝利する |
二冠ウマ娘 | 皐月賞、日本ダービー、菊花賞のいずれかで2勝する |
ダブルティアラ | 桜花賞、オークス、秋華賞のいずれかで2勝する |
スピードスター | 高松宮記念、スプリンターズS、安田記念、 マイルチャンピオンシップを勝利する |
浪花節 | 阪神JFまたは朝日杯FSを勝利し、 大阪杯、桜花賞、宝塚記念を勝利する |
変則二冠ウマ娘 | NHKマイルカップと日本ダービーを勝利する |
粗削りのマイル王 | 安田記念(クラシック級)を勝利する |
年末の覇者 | ホープフルステークスを勝利、 有馬記念を二連覇する |
若きトップスタァ | 宝塚記念(クラシック級)を勝利する |
大井の帝王 | 大井レース場のG1を4勝する |
天皇賞春秋制覇 | 天皇賞(春)と天皇賞(秋)を勝利する |
三冠ウマ娘 | 皐月賞、日本ダービー、菊花賞を勝利する |
トリプルティアラ | 桜花賞、オークス、秋華賞を勝利する |
春シニア三冠ウマ娘 | 大阪杯、天皇賞(春)、宝塚記念を勝利する |
秋シニア三冠ウマ娘 | 天皇賞(秋)、ジャパンC、有馬記念を勝利する |
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主に走るレース場の情報
- バ場を選ばない“オールラウンダー”
アグネスデジタルは芝・ダートともに高い適性を持ち、出走するレース場を選ばない万能脚質の持ち主。
距離適性もマイル・中距離と、王道レースを制覇できる脚を持っている。
また目標に設定されているレースも数が少なく、あらゆる二つ名獲得に絡むことなく組まれており、どんなレース展開をも可能としているのが彼女の魅力のひとつだ。 - ライバルは『みんな』!DD(誰をも大好き)オタク娘
アグネスデジタルはあらゆるバ場に適性を持つが故に特定の路線を走らず、また特定の誰かに拘らず全てのウマ娘ちゃんを愛するが故、いわゆる「同期デビューで接戦・激戦を繰り広げるライバル」的なものが存在しないウマ娘。
そのため、育成シナリオ中では一足先にデビューしている先輩ウマ娘のキングヘイローやテイエムオペラオー、メイショウドトウなどがシナリオライバルとして登場している。 - 天を味方に付ける“豪運”
アグネスデジタルの出走レースでは「雨の重バ場」になることが多く、マイルCSや天皇賞・秋では確定で雨となる。
そのため、「道悪○」や「雨の日○」を覚えておくと勝負が楽になり、勝率を安定させることが可能だ。 - 長距離適性が欲しいが・・・
アグネスデジタルの専用二つ名【万能オタク娘】の獲得のためにはシニア級有馬記念の勝利が条件となっているが、アグネスデジタルは長距離適性がGと低く、たった100mの差といえど長距離に分類される有馬記念は厳しい戦いとなる。
因子継承で少しでも長距離に適性を付け、何とか勝利に漕ぎ付けたいものだ。 - ステータスも幅広く上がるが・・・
万能適性を掲示するかのように、成長ボーナスも幅広く分布しているアグネスデジタル。
だが、差しウマ娘になくてはならない根性には成長ボーナスが付いておらず、これが上がりにくいことで勝利を逃す展開が多くなる。
サポート編成には根性のカードを複数積み込み、末脚の爆発力を上げよう。
また終盤に前へ抜け出せないことで「パワー不足」という指摘を受けることも多いだろうが、差し脚の場合前へ抜け出すためには「賢さ」の値が必要となるため、賢さのサポートカードも多めに盛っておきたい。 - 競走馬としてのアグネスデジタルは・・・
97年、アメリカはケンタッキー州で生まれたアグネスデジタルは、管理調教師による直接取引で購買され、日本へと輸出された。
競走適齢期を迎えた99年9月、阪神開催の新馬戦でデビュー。短距離ダートに挑むも初戦は7馬身差の2着で敗退。続く2戦目も短距離ダートで2着に3馬身差を付けて初勝利を上げた。
3戦目には芝に進出するも、10頭立ての8着と敗れ、しばらくダートに専念することになった。
ダートに戻って4戦目を2着、5戦目では2着に7馬身差を付けて圧勝。12月には全日本3歳優駿に出走。単勝オッズ1.7倍の1番人気に支持されると、第3コーナー先頭からゴールまで押し切って重賞初勝利を挙げた。
(全日本3(2)歳優駿は川崎競馬場が開催地であり、ウマ娘プリティーダービーには川崎競馬場がレース場として登場していないため、全日本3(2)歳優駿も該当レースは存在しない) - 砂か芝か、中距離かマイルか
4歳となった00年は2月ヒヤシンスSから復帰するも3着と敗れ、その後はNHKマイルカップへの出走を目指し芝のレースへと戻る。
クリスタルカップ3着、前哨戦となるニュージーランドトロフィー4歳Sも3着となり、5月に迎えた本番では道中7番手の位置から最後の直線で伸びず、そのまま流れこむ形での7着となった。
のち再びダートに戻り、名古屋優駿(東海ダービー)に出走し1分59秒8のレコードタイムで勝利。7月にはジャパンダートダービーに出走し、1番人気に支持されるも、レースでは最終コーナーまで4番手の位置を進んだが、最後の直線で失速し、15頭立ての14着と大敗を喫した。
2ヶ月の休養を経て9月ユニコーンSで復帰。新馬戦で敗れたマチカネランに2馬身半差を付けて勝利すると、10月には古馬との初対戦となる武蔵野Sでは2着となる。
秋の最大目標にはダートGⅠ・ジャパンカップダートと芝のGⅠ・マイルチャンピオンシップが候補に挙がるが、2100mと距離が長いダートはアグネスデジタルにはきついと見てマイルを選択。11月に迎えたマイルCSでは突出した実績馬がおらず、混戦模様といわれる中にあって芝での戦績が乏しいアグネスデジタルは13番人気と低い評価を受けた。
レースではスタート悪く後方に付けるも、直線に向いたところから追い出すと鋭く伸び、残り200メートルで15番手という位置から先団を一気に差しきり、1番人気のダイタクリーヴァに半馬身差をつけての優勝を果たした。走破タイム1分32秒6はコースレコードであり、また13番人気での勝利、その配当5570円は、いずれもレースレコードだった。 - 出走権の悲喜交々
01年は1月、京都金杯に出走するもダイタクリーヴァに雪辱を許し3着となる。その後は2月のダートGⅠ・フェブラリーステークスに向かう予定だったが、右前脚に球節炎を発症し休養を余儀なくされる。
5月の京王杯スプリングCでは9着、GⅠ・安田記念では11着と敗れ、競争後に再び休養に入った。
9月、復帰戦の日本テレビ盃で勝利を挙げると、10月には盛岡で行われた交流GI・マイルチャンピオンシップ南部杯に臨み、これに勝利。84年にグレード制が導入されて以来初となる芝・ダート双方でのGⅠ制覇を成し遂げた。
その後は連覇の懸かるマイルチャンピオンシップへ出走の予定だったが、収得賞金額が出走要件を満たしていたことから天皇賞(秋)へ急旋回。このときの天皇賞は日本中央競馬会の国際化計画に基づき、前年から外国産馬の出走枠が2頭分設けられたばかりで、競走1カ月前に天皇賞出走と目されていた外国産馬は、宝塚記念優勝の5歳馬メイショウドトウと、NHKマイルカップ優勝の3歳馬クロフネであった。
クロフネは特に注目を集め、前年春以来、芝の中・長距離戦線ではテイエムオペラオーとメイショウドトウが6度にわたって1、2着を占めており、ファンの間にも倦怠感が漂いつつあるなかで、そうした状況を打破する新勢力として期待されていたのだが、獲得賞金で上回るアグネスデジタルの出走によりクロフネは天皇賞から除外され、一部ファンからはアグネスデジタル陣営に対して非難の声も上がった。
当日、アグネスデジタルは4番人気に支持されたが、オッズは上位で一桁台のテイエムオペラオー、メイショウドトウ、ステイゴールドからは大きく離れた20倍であった。午前中の降雨により馬場状態は重馬場となり、スタートから逃げ馬が出遅れて重馬場を考慮してもスローな展開となったが、多くの馬がこのペースに焦れて騎手との呼吸を欠いていくなか、10番手前後を進んだアグネスデジタルは落ち着いた状態で馬場の良いところを進み、最後の直線ではメイショウドトウをかわしたテイエムオペラオーが抜け出したが、第4コーナーから観客席側へ大きく外を追い込んだアグネスデジタルがゴール前で一気に差し切り、同馬に1馬身差を付けて優勝を果たした。
外国産馬による天皇賞制覇は、出走可能であった1956年秋に優勝したミツドフアーム以来、45年ぶりの出来事であった。(天皇賞は71年から00年までの間、外国産馬に出走権が与えられなかった時期があり、また外国産馬の出走枠制限は05年に撤廃されている) - 戦いの舞台は海外へ
連覇の掛かったマイルチャンピオンシップを飛ばし、12月香港国際競走のメインレース・香港カップ(2000m)へ出走。当年の香港国際競走には4つのG1競走へ6頭の日本馬が参戦し、香港ヴァーズ(2400m)をステイゴールドが、香港マイルをエイシンプレストンが制するなか、アグネスデジタルはスタートよく先頭に立つと道中を好位で追走し、第3コーナーからペースが上がるのに任せて最終コーナーで再び先頭に立ち、最後の直線では追いすがる1番人気のトブーグをアタマ差しのいで勝利した。
当年これが最後の出走となったアグネスデジタルは、年度表彰JRA賞において最優秀4歳以上牡馬に選出された。最優秀ダートホースには天皇賞除外によりダート路線を進みジャパンカップダートを制したクロフネが受賞したが、同馬は屈腱炎発症によりこの年限りで引退しており、同馬とアグネスデジタルとの対戦は結局実現しなかった。
02年はドバイワールドカップへの出走を目標に、前年故障のため回避したフェブラリーステークスに出走。史上最多10頭のGI優勝馬が顔を揃えたなかでアグネスデジタルは1番人気の支持を受け、レースでは6番手追走から先行勢を差し切って優勝した。南部杯、天皇賞、香港カップ、フェブラリーステークスと4戦連続でのGI制覇は史上初の記録となった。
3月、香港経由でドバイに向かうも、航空機のトラブルにより香港で一時足止めされていたほか、ドバイ到着後も集中豪雨に遭い熱発、調教不順で、その状態は芳しいものではなく、レースでは後方待機から最後の直線で追い込みを図ったが、1着から約16馬身差の6着と敗れた。
その後は香港へ戻り、香港マイル優勝馬エイシンプレストンと共にクイーンエリザベス2世カップに出走。レースでは5番手追走から最後の直線で先頭に立ったが、ゴール前でエイシンプレストンに差され、半馬身差の2着となった。日本国外の競走における日本馬の1、2着独占は史上初の出来事であった。なお、今回のアグネスデジタルのような2カ国に跨った転戦の場合、従来は検疫上の理由から一度日本に帰国しなければならなかったが、調教師の白井寿昭がJRA理事長に訴えてドバイから香港への直接出走を可能とした経緯があり、海外遠征史におけるひとつの大きな成果となった。 - 最期の大記録
香港から帰国後、前年秋からの連戦疲労により右肩や後躯に不安が出たため休養に入り、そのまま約1年を休養に充て、2003年5月に交流重賞・かきつばた記念で復帰したが、最終コーナーで先頭に並びかけるも4着と敗れる。
この内容に「もう復調はない」「全盛期を過ぎた」との見方もあったなか、6月、2年前に惨敗を喫した安田記念に出走。中団を進み、最後の直線では外に持ちだして追い込むと、前を行く2頭を差し切り、1年4カ月ぶりの勝利を挙げた。この劇的な復活は「この馬だけは本当に分からん」と識者たちを大いに混乱させた。
走破タイム1分32秒1は90年にオグリキャップが出した記録を13年ぶりに更新するコースレコードで、これによりアグネスデジタルのGI勝利数は、いずれも最多7勝を挙げたシンボリルドルフ、テイエムオペラオーに次ぐ6勝となり、また史上4頭目の4年連続GI勝利という記録も達した。
これがアグネスデジタルの最後の勝利となり、以後は日本テレビ盃の2着を最高成績として、年末の有馬記念9着を最後に引退した。