GⅠレース/ホープフルステークス のバックアップ(No.2)


歴史

ホープフルステークスは1984年、「ラジオたんぱ杯3歳牝馬ステークス」の名称で創設。

創設当初は桜花賞と同様、阪神競馬場の芝1600mで施行されていた。

当時3歳馬の重賞最高格・GⅠ競走として、関東に「朝日杯3歳ステークス」、関西に「阪神3歳ステークス」があり、3歳馬はその所属に応じて関東・関西に分かれて頂点を競っていたが、この両競走は牡馬・牝馬の区別なく出走できていたため、牝馬がこれに勝つというのはそう多くない現状があった。

1984年にグレード制が導入されるのにあわせて、3歳牝馬限定の重賞が関東・関西にて整備。関東に創設されたのが「テレビ東京賞3歳牝馬ステークス(現・フェアリーステークス)」、関西に創設されたのが本競走である。

1991年には3歳重賞路線に大きく手が加えられ、東西別のチャンピオン路線から牡馬・牝馬による区別化が図られることとなり、競走条件を「牡馬・セン馬」に変更。距離も延長されて2000mとなり、タイトルを「ラジオたんぱ杯3歳ステークス」に改めた。

2001年から馬齢表記が国際基準に変更されたのに合わせ、「ラジオたんぱ杯2歳ステークス」に改称。

2004年に寄贈賞を提供してきた日本短波放送が愛称を「ラジオNIKKEI」に変更したことを受け、2006年から「ラジオNIKKEI杯2歳ステークス」に改称。

2014年に2歳戦の中距離路線拡充の動きを受け、開催地を中山競馬場へ移転するとともに名称を「ホープフルステークス」に変更。「ラジオNIKKEI」の寄贈杯は、京都に新設された「ラジオNIKKEI杯京都2歳ステークス」に引き継がれている。

2017年にGⅠの格付けを受け、これにより有馬記念の後に施行されることが多くなり、JRAでは「年内最後に行われる中央競馬のGⅠ競走」と位置づけられている。

時期タイトルレース場バ場距離根幹向き
12月後半ホープフルステークス中山中距離2000右・内
 

競技場

中山競馬場・内回りコースを使用。

正面スタンド前の直線右端がスタート地点で、コースを1周強する。

最初の1コーナーまでの距離は約405m(Aコース時)。直線は約310mで、ゴール前に高低差2.4mの急坂がある。

スタート後すぐとゴール前で二度急坂を経験するため、馬力・スタミナが要求される。

同名レースの存在

中山競馬場では1988年から2013年まで、2歳オープンの特別競走として「ホープフルステークス」の名称が使われていたが、JRAではこの競走を現在のものの前身とはしていない。

が、一応参考としてそちらの歴代優勝馬も列挙しておく。

歴代優勝馬

回数開催年競走名開催地距離優勝馬性齢タイム
第1回1984ラジオたんぱ杯3歳牝馬ステークス阪神1600mニホンピロビッキー牝31:35.9
第2回1985ダイナカンパリー牝31:37.1
第3回1986ドウカンジョー牝31:35.5
第4回1987プリンセススキー牝31:36.6
第5回1988タニノターゲット牝31:36.1
第6回1989レガシーワイス牝31:35.8
第7回1990京都イソノルーブル牝31:35.0
第8回1991ラジオたんぱ杯3歳ステークス阪神2000mノーザンコンダクト牡32:05.9
第9回1992ナリタタイシン牡32:05.8
第10回1993ナムラコクオー牡32:05.7
第11回1994タヤスツヨシ牡32:03.4
第12回1995ロイヤルタッチ牡32:02.7
第13回1996メジロブライト牡32:03.1
第14回1997ロードアックス牡32:03.8
第15回1998アドマイヤベガ牡32:04.1
第16回1999ラガーレグルス牡32:03.7
第17回2000アグネスタキオン牡32:00.8
第18回2001ラジオたんぱ杯2歳ステークスメガスターダム牡22:03.4
第19回2002ザッツプレンティ牡22:04.5
第20回2003コスモバルク牡22:01.6
第21回2004ヴァーミリアン牡22:03.5
第22回2005サクラメガワンダー牡22:01.9
第23回2006ラジオNIKKEI杯2歳ステークスフサイチホウオー牡22:02.1
第24回2007サブジェクト牡22:07.0
第25回2008ロジユニヴァース牡22:01.7
第26回2009ヴィクトワールピサ牡22:01.3
第27回2010ダノンバラード牡22:02.2
第28回2011アダムスピーク牡22:02.4
第29回2012エピファネイア牡22:05.4
第30回2013ワンアンドオンリー牡22:04.3
第31回2014ホープフルステークス中山シャイニングレイ牡22:01.9
第32回2015ハートレー牡22:01.8
第33回2016レイデオロ牡22:01.3
第34回2017タイムフライヤー牡22:01.4
第35回2018サートゥルナーリア牡22:01.6
第36回2019コントレイル牡22:01.4
第37回2020ダノンザキッド牡22:02.8
 
回数開催年競走名開催地距離優勝馬性齢タイム
第1回1988(OP)ホープフルステークス中山2000mワンダーナルビー牡32:04.4
第2回1989プリミエール牡32:03.8
第3回1990サクラヤマトオー牡32:02.7
第4回1991タケデンジュニア牡32:04.1
第5回1992ウイニングチケット牡32:02.3
第6回1993エアチャリオット牡32:02.1
第7回1994マイネルブリッジ牡32:02.3
第8回1995メイショウヤエガキ牡32:03.6
第9回1996エアガッツ牡32:04.9
第10回1997ショウナンハピネス牡32:04.5
第11回1998トウカイダンディー牡32:03.4
第12回1999エアシャカール牡32:05.9
第13回2000スイートゥンビター牡32:04.2
第14回2001タイガーカフェ牡22:01.7
第15回2002マイネヌーヴェル牝22:04.6
第16回2003エアシェイディ牡22:02.1
第17回2004エキゾーストノート牡22:02.6
第18回2005ニシノアンサー牡22:03.6
第19回2006ニュービギニング牡22:01.1
第20回2007マイネルチャールズ牡22:03.9
第21回2008トーセンジョーダン牡22:00.4
第22回2009アリゼオ牡22:02.2
第23回2010ベルシャザール牡22:00.4
第24回2011アドマイヤブルー牡22:01.4
第25回2012サトノネプチューン牡22:01.6
第26回2013エアアンセム牡22:02.0