世界のG1レース/ダービーステークス のバックアップ(No.2)


歴史と概要

ダービーステークス(the Derby Stakes)は、英国で開催される3歳牡馬・牝馬が出走できる最も賞金の高いG1平地競走である。

毎年6月の第1土曜日にサリー州のエプソムダウンズ競馬場で行われ、距離は1マイル4ハロン10ヤード(2,423メートル)、約1.5マイルである。

 

1780年に初開催され、英国が誇る5つのクラシックレース(Britain's five Classics races)の中で最も権威あるレースとして知られる。「芝のブルーリバンド」とも呼ばれる(ブルーリバンド(Blue Riband):大西洋を横断する旅客船で最も短い期間での横断を成した船に与えられる非公式の称賛。用いられ始めたのは1910年頃からで、語源としては競馬からの借用のため船の記録の方を「大西洋のブルーリバンド(Blue Riband of the Atlantic)」と呼ぶ方が本来は正しい)。

2000ギニーから始まり、セントレジャーへと続くイギリス競馬の歴史的に重要な三冠レースの中間に位置するレースだが、レースや繁殖における優先順位の変化や馬への負担の大きさから、現代では三冠すべてに挑戦することは行われなくなっている。

 

「ダービー(Derby)」という名称は、「ダービー卿(Earl of Derby)」としても知られる創設者のひとりである第12代ダービー伯爵エドワード・スミス=スタンリー卿に由来し、アメリカのケンタッキーダービーを筆頭に多くの国で借用されており、それらと区別するために本レースを開催地の名を取って「エプソムダービー」と呼称する場合が多いが、イギリス国内のTV実況などでは通常「ダービー」と呼ばれている。

 

名称の起源にまつわる逸話として、1779年のオークス初出走後の祝賀会で新しいレースが計画され、パーティの主催者であった第12代ダービー伯爵と、招待客の一人であったジョッキークラブの要職チャールズ・バンブリー卿のどちらの名前を冠するかで「コイントス」による賭けが行われたとされる。

コイントスの結果は不明だが、ゲストのバンブリー卿がホストのダービー伯爵の意向を尊重した可能性が高いと言い伝えられている。

 

初戦はバンブリー卿の所有馬ディオメッド(Diomed)が優勝し、賞金1,065ポンド15セントを獲得した。

最初の4走は旧オービキュラーコースの最後の1マイルで争われたが、1784年にオークスと同様に現在の1マイル半に延長された。

ダービー卿は1787年、サー・ピーター・ティーズル(Sir Peter Teazle)という馬でこのレースで最初の勝利を収めた。

 

19世紀に入ってから、レースのスタート地点が1848年と1872年の二度変更され、1991年にレースの正確な長さが判明した。

 

当初、ダービーは復活祭の時期に合わせて5月下旬か6月上旬の木曜日に行われていた。

1838年、鉄道のダイヤに合わせて水曜日開催に変更されたが、イースターの移動祝祭日に合わせて開催されることに変わりはなかった。

1915年から1918年までと1940年から1945年までは、ダービーは「ニューダービー」としてニューマーケットで行われた。

1942年から1945年(第二次世界大戦中)、1947年から1950年、そして1953年までは土曜日に開催された。

2003年から2022年までは6月の第1土曜日に開催されていたが、2020年はCOVID-19(新型コロナウィルス感染症)のパンデミックが発生した影響で7月4日に順延、無観客レースとして行われた。

 

ダービーは、世界中で多くの類似イベントに影響を与えた。

ヨーロッパではダービー・イタリアーノ(the Derby Italiano)、ドイツ・ダービー(the Deutsches Derby)、アイルランド・ダービー(the Irish Derby)、ジョッキークラブ賞(the Prix du Jockey Club)(イギリス諸島では「フランス・ダービー(the French Derby)」として知られている)などがある。

アメリカでは、最も古いケンタッキー・ダービー(the Kentucky Derby)を含め、いくつかのレースに「ダービー」の名が冠されている。このほか、オーストラリア・ダービー(the Australian Derby)、ニュージーランド・ダービー(the New Zealand Derby)、日本ダービーなどがある。

 

1931年、ダービーは世界で初めてテレビ中継された屋外スポーツイベントとなった。

開催時期競走名場所出走条件馬場/距離関連情報
6月前半ダービーステークス
(エプソムダービー)
イギリスエプソムダウンズ3歳牡馬・牝馬
2,400m(中距離)左
ブリティッシュクラシック
英国三冠
 

歴代優勝馬

タイムがしっかりと記録され始めたのは1846年以降となるため、不明なところは空白となっている。

また海外のレースは日本のように「第○○回~」という数えはしないが、ここでは便宜的に回数を計上している。

太字となっている馬は当年の英国三冠を達成した競走馬である。

白抜きとなっている年次は開催地がニューマーケットに変更されており、該当するポンメルン(Pommern)、ゲイクルセイダー(Gay Crusader)、ゲインズボロー(Gainsborough)の三頭は「(正確には)三冠馬ではない」とする説もある。

回数年次優勝馬性齢タイム
第1回1780ディオメッド
Diomed
牡3
第2回1781ヤングエクリプス
Young Eclipse
牡3
第3回1782アサシン
Assassin
牡3
第4回1783ソルトラム
Saltram
牡3
第5回1784サージェント
Serjeant
牡3
第6回1785エイムウェル
Aimwell
牡3
第7回1786ノーブル
Noble
牡3
第8回1787サー・ピーターティーズル
Sir Peter Teazle
牡3
第9回1788サー・トーマス
Sir Thomas
牡3
第10回1789スカイスクレイパー
Skyscraper
牡3
第11回1790ラダマンサス
Rhadamanthus
牡3
第12回1791イーガー
Eager
牡3
第13回1792ジョン・ブル
John Bull
牡3
第14回1793ワクシー
Waxy
牡3
第15回1794ダイダロス
Daedalus
牡3
第16回1795スプレッドイーグル
Spread Eagle
牡3
第17回1796ディドロ
Didelot
牡3
第18回1797コルトバイフィジェット
(Colt by Fidget)
牡3
第19回1798サー・ハリー
Sir Harry
牡3
第20回1799アーチデューク
Archduke
牡3
第21回1800チャンピオン
Champion
牡3
第22回1801エレノア
Eleanor
牝3
第23回1802タイラント
Tyrant
牡3
第24回1803ディット
Ditto
牡3
第25回1804ハンニバル
Hannibal
牡3
第26回1805カーディナル・ボウフォート
Cardinal Beaufort
牡3
第27回1806パリス
Paris
牡3
第28回1807エレクシオン
Election
牡3
第29回1808パン
Pan
牡3
第30回1809ポープ
Pope
牡3
第31回1810ホエールボーン
Whalebone
牡3
第32回1811ファントム
Phantom
牡3
第33回1812オクタヴィアス
Octavius
牡3
第34回1813スモレンスコ
Smolensko
牡3
第35回1814ブルーカー
Blucher
牡3
第36回1815ウィスカー
Whisker
牡3
第37回1816プリンス・レオポルド
Prince Leopold
牡3
第38回1817エイゾー
Azor
牡3
第39回1818サム
Sam
牡3
第40回1819ティレシアス
Tiresias
牡3
第41回1820セイラー
Sailor
牡3
第42回1821ギュスターヴ
Gustavus
牡3
第43回1822モーゼス
Moses
牡3
第44回1823エミリウス
Emilius
牡3
第45回1824セドリック
Cedric
牡3
第46回1825ミドルトン
Middleton
牡3
第47回1826ラップドッグ
Lap-dog
牡3
第48回1827マムルーク
Mameluke
牡3
第49回1828キャドランド
Cadland
牡3
第50回1829フレデリック
Frederick
牡3
第51回1830プライアム
Priam
牡3
第52回1831スパニエル
Spaniel
牡3
第53回1832セント・ジャイルズ
St. Giles
牡3
第54回1833デンジャラス
Dangerous
牡3
第55回1834プレニポテンシアリー
Plenipotentiary
牡3
第56回1835ムンディッヒ
Mündig
牡3
第57回1836ベイミドルトン
Bay Middleton
牡3
第58回1837フォスフォルス
Phosphorus
牡3
第59回1838アマートー
Amato
牡3
第60回1839ブルームズブリー
Bloomsbury
牡3
第61回1840リトルワンダー
Little Wonder
牡3
第62回1841コロネーション
Coronation
牡3
第63回1842アッティラ
Attila
牡3
第64回1843コーザーストーン
Cotherstone
牡3
第65回1844オルランドゥ
Orlando
牡3
第66回1845ザ・メリーモナーク
The Merry Monarch
牡3
第67回1846ピュロス・ザ・ファースト
Pyrrhus The First
牡3
第68回1847コサック
Cossack
牡32:55
第69回1848サープライス
Surplice
牡32:52
第70回1849ザ・フライングダッチマン
The Flying Dutchman
牡32:48
第71回1850ヴォルティジュール
Voltigeur
牡33:00
第72回1851テディントン
Teddington
牡32:50
第73回1852ダニエル・オ・ロール
Daniel O'Rourke
牡32:51
第74回1853ウェストオーストラリアン
West Australian
牡33:02
第75回1854アンドーバー
Andover
牡32:52
第76回1855ワイルドデイレル
Wild Dayrell
牡32:54
第77回1856エリントン
Ellington
牡33:04
第78回1857ブリンクボニー
Blink Bonny
牝32:45
第79回1858ビーズマン
Beadsman
牡32:54
第80回1859ムジド
Musjid
牡32:59
第81回1860トーマンビー
Thormanby
牡32:55
第82回1861ケトルドラム
Kettledrum
牡32:45
第83回1862カラクタクス
Caractacus
牡32:45
第84回1863マカロニ
Macaroni
牡32:50
第85回1864ブレア・アソル
Blair Athol
牡32:43
第86回1865グラディエイター
Gladiateur
牡32:46
第87回1866ロードリヨン
Lord Lyon
牡32:50
第88回1867ハーミット
Hermit
牡32:42
第89回1868ブルーガウン
Blue Gown
牡32:43
第90回1869プリテンダー
Pretender
牡32:52
第91回1870キングクラフト
Kingcraft
牡32:45
第92回1871ファヴォニウス
Favonius
牡32:50
第93回1872クレモルン
Cremorne
牡32:45
第94回1873ドンカスター
Doncaster
牡32:50
第95回1874ジョージ・フレデリック
George Frederick
牡32:46
第96回1875ガロピン
Galopin
牡32:48
第97回1876キスバー
Kisber
牡32:44
第98回1877シルヴィオ
Silvio
牡32:50
第99回1878セフト
Sefton
牡32:56
第100回1879サー・ベヴィス
Sir Bevys
牡33:02
第101回1880ベンドール
Bend Or
牡32:46
第102回1881イロクォイ
Iroquois
牡32:50※
第103回1882ショットオーバー
Shotover
牝32:45
第104回1883セント・ブレイズ
St. Blaise
牡32:48
第105回1884ハーヴェスター
Harvester
牡32:46
(※一位同着
dead heat)
セント・ガティアン
St. Gatien
牡3
第106回1885メルトン
Melton
牡32:44
第107回1886オーモンド
Ormonde
牡32:45.6
第108回1887メリーハンプトン
Merry Hampton
牡32:43※
第109回1888エアシャイア
Ayrshire
牡32:43
第110回1889ドノヴァン
Donovan
牡32:44
第111回1890セインフォイン
Sainfoin
牡32:49
第112回1891コモン
Common
牡32:56
第113回1892サー・ヒューゴー
Sir Hugo
牡32:44
第114回1893アイシングラス
Isinglass
牡32:43
第115回1894ラダス
Ladas
牡32:45
第116回1895サー・ヴィストー
Sir Visto
牡32:43
第117回1896パーシモン
Persimmon
牡32:42
第118回1897ガルティーモア
Galtee More
牡32:44
第119回1898ジェッダ
Jeddah
牡32:47
第120回1899フライングフォックス
Flying Fox
牡32:42
第121回1900ダイアモンドジュビリー
Diamond Jubilee
牡32:42
第122回1901ヴァロディオフスキー
Volodyovski
牡32:40.8
第123回1902アード・パトリック
Ard Patrick
牡32:42.2
第124回1903ロックサンド
Rock Sand
牡32:42.8
第125回1904セント・アマント
St. Amant
牡32:45.4
第126回1905シセロ
Cicero
牡32:39.6
第127回1906スピアミント
Spearmint
牡32:36.8
第128回1907オービー
Orby
牡32:44
第129回1908シニョリネッタ
Signorinetta
牝32:39.8
第130回1909ミノル
Minoru
牡32:42.7※
第131回1910レンバーグ
Lemberg
牡32:35.2
第132回1911サンスター
Sunstar
牡32:36.8
第133回1912タガーリ
Tagalie
牝32:38.8
第134回1913アボイヤー
Aboyeur
牡32:37.6※
第135回1914デュルバール
Durbar
牡32:38.4
第136回1915ポンメルン
Pommern
牡32:32.6
第137回1916ファファイネラ
Fifinella
牝32:36.6
第138回1917ゲイクルセイダー
Gay Crusader
牡32:40.6
第139回1918ゲインズボロー
Gainsborough
牡32:33.2
第140回1919グランドパレード
Grand Parade
牡32:35.8
第141回1920スパイオンコップ
Spion Kop
牡32:34.8
第142回1921ユーモリスト
Humorist
牡32:36.2※
第143回1922キャプテン・カトル
Captain Cuttle
牡32:34.6
第144回1923パピルス
Papyrus
牡32:38
第145回1924サンソヴィーノ
Sansovino
牡32:46
第146回1925マンナ
Manna
牡32:40.6
第147回1926コロナーク
Coronach
牡32:47.8
第148回1927コールボーイ
Call Boy
牡32:34.4
第149回1928フェルステッド
Felstead
牡32:34.8
第150回1929トリゴ
Trigo
牡32:36.4
第151回1930ブレナム
Blenheim
牡32:38.2
第152回1931キャメロニアン
Cameronian
牡32:36.6
第153回1932エイプリル・ザ・フィフス
April the Fifth
牡32:43.2
第154回1933ハイペリオン
Hyperion
牡32:34
第155回1934ウィンザーラッド
Windsor Lad
牡32:34
第156回1935バーラム
Bahram
牡32:36
第157回1936マムード
Mahmoud
牡32:33.8
第158回1937ミッデイサン
Mid-day Sun
牡32:37.6
第159回1938ボワルセル
Bois Roussel
牡32:39.2
第160回1939ブルーピーター
Blue Peter
牡32:36.8
第161回1940ポンレヴェック
Pont l'Eveque
牡32:30.8
第162回1941オーウェンテューダー
Owen Tudor
牡32:32
第163回1942ワトリングストリート
Watling Street
牡32:29.6
第164回1943ストレイトディール
Straight Deal
牡32:30.4
第165回1944オーシャンスウェル
Ocean Swell
牡32:31
第166回1945ダンテ
Dante
牡32:26.6
第167回1946エアボーン
Airborne
牡32:44.6
第168回1947パールダイバー
Pearl Diver
牡32:38.4
第169回1948マイラヴ
My Love
牡32:40
第170回1949ニンバス
Nimbus
牡32:42
第171回1950ガルカドール
Galcador
牡32:36.8
第172回1951アークティックプリンス
Arctic Prince
牡32:39.4
第173回1952トゥーリヤール
Tulyar
牡32:36.4
第174回1953ピンザ
Pinza
牡32:35.6
第175回1954ネヴァーセイダイ
Never Say Die
牡32:35.8
第176回1955フィル・ドレイク
Phil Drake
牡32:39.8
第177回1956ラヴァンディン
Lavandin
牡32:36.4
第178回1957クレペッロ
Crepello
牡32:35.4
第179回1958ハードリドン
Hard Ridden
牡32:41.2
第180回1959パルティア
Parthia
牡32:36.0
第181回1960セント・パディー
St. Paddy
牡32:35.8
第182回1961シディウム
Psidium
牡32:36.4
第183回1962ラークスパー
Larkspur
牡32:37.6
第184回1963レルコ
Relko
牡32:39.4
第185回1964サンタ・クラウス
Santa Claus
牡32:41.98
第186回1965シーバード
Sea Bird
牡32:38.41
第187回1966シャーロットタウン
Charlottown
牡32:37.63
第188回1967ローヤルパレス
Royal Palace
牡32:38.36
第189回1968サー・アイヴァー
Sir Ivor
牡32:38.73
第190回1969ブレイクニー
Blakeney
牡32:40.30
第191回1970ニジンスキー
Nijinsky
牡32:34.68
第192回1971ミルリーフ
Mill Reef
牡32:37.14
第193回1972ロベルト
Roberto
牡32:36.09
第194回1973モーストン
Morston
牡32:35.92
第195回1974スノーナイト
Snow Knight
牡32:35.04
第196回1975グランディ
Grundy
牡32:35.35
第197回1976エンペリー
Empery
牡32:35.69
第198回1977ザ・ミンストレル
The Minstrel
牡32:36.44
第199回1978シャーリーハイツ
Shirley Heights
牡32:35.30
第200回1979トロイ
Troy
牡32:36.59
第201回1980ヘンビット
Henbit
牡32:34.77
第202回1981シャーガー
Shergar
牡32:44.21
第203回1982ゴールデンフリース
Golden Fleece
牡32:34.27
第204回1983ティノーゾ
Teenoso
牡32:49.07
第205回1984セクレト
Secreto
牡32:39.12
第206回1985スリップアンカー
Slip Anchor
牡32:36.23
第207回1986シャーラスタニ
Shahrastani
牡32:37.13
第208回1987レフレンスポイント
Reference Point
牡32:33.90
第209回1988カーヤシ
Kahyasi
牡32:33.84
第210回1989ナシュワン
Nashwan
牡32:34.90
第211回1990クエストフォーフェイム
Quest for Fame
牡32:37.26
第212回1991ジェネラス
Generous
牡32:34.00
第213回1992ドクター・デヴィアス
Dr Devious
牡32:36.19
第214回1993コマンダーインチーフ
Commander in Chief
牡32:34.51
第215回1994エルハーブ
Erhaab
牡32:34.16
第216回1995ラムタラ
Lammtarra
牡32:32.31
第217回1996シャーミット
Shaamit
牡32:35.05
第218回1997ベニー・ザ・ディップ
Benny the Dip
牡32:35.77
第219回1998ハイライズ
High-Rise
牡32:33.88
第220回1999オース
Oath
牡32:37.43
第221回2000シンダー
Sinndar
牡32:36.75
第222回2001ガリレオ
Galileo
牡32:33.27
第223回2002ハイシャパラル
High Chaparral
牡32:39.45
第224回2003クリスキン
Kris Kin
牡32:33.35
第225回2004ノースライト
North Light
牡32:33.72
第226回2005モティヴェイター
Motivator
牡32:35.69
第227回2006サー・パーシー
Sir Percy
牡32:35.23
第228回2007オーソライズド
Authorized
牡32:34.77
第229回2008ニューアプローチ
New Approach
牡32:36.50
第230回2009シー・ザ・スターズ
Sea the Stars
牡32:36.74
第231回2010ワークフォース
Workforce
牡32:31.33
第232回2011ポルモア
Pour Moi
牡32:34.54
第233回2012キャメロット
Camelot
牡32:33.90
第234回2013ルーラー・オブ・ザ・ワールド
Ruler of the World
牡32:39.06
第235回2014オーストラリア
Australia
牡32:33.63
第236回2015ゴールデンホーン
Golden Horn
牡32:32.32
第237回2016ハーザンド
Harzand
牡32:40.09
第238回2017ウィングス・オブ・イーグルス
Wings of Eagles
牡32:33.02
第239回2018マサル
Masar
牡32:34.93
第240回2019アンソニー・ヴァン・ダイク
Anthony Van Dyck
牡32:33.38
第241回2020サーペンティン
Serpentine
牡32:34.43
第242回2021アデイヤー
Adayar
牡32:36.85
第243回2022デザートクラウン
Desert Crown
牡32:36.38
第244回2023オーギュスト・ロダン
Auguste Rodin
牡32:33.88
  • 1825年優勝のミドルトン(Middleton)、1838年優勝のアマートー(Amato)は、ダービーが唯一の出走であり、勝利であった。
  • 1887年優勝のメリーハンプトン(Merry Hampton)は、ダービーが初出走であった。
  • エプソムダービーがギャンブルと密接な関係にあった1844年、最も物議を醸したレースが行われた。
    一位入線したランニングライン(Running Rein)は、4歳の偽者・マカベウス(Maccabeus)という名の馬が、賭けのクーデターの一環として代わりに出走させられていたことが発覚し、失格となった。
  • 1881年優勝のイロクォイ(Iroquois)は、アメリカ産馬として初めて英国三冠を達成した。
  • 1909年優勝のミノル(Minoru)は、それまでプリンス・オブ・ウェールズ(Prince of Wales)として2勝を挙げていたエドワード7世が所有していた最初のダービー馬である。
  • 1913年のレースでは1番人気のクラガヌール(Craganour)とアウトサイダーのアボイヤー(Aboyeur)が、最後の直線で激しく馬体をぶつけ合いながら、他馬の進路を妨害しつつ、クラガヌールが先頭で決着線を通過。
    国王夫妻を含む50万人の大観衆はこの暴虐的な騎乗を行ったクラガヌール騎乗のジョニー・ライフを糾弾、クラガヌールは失格となった。
    また、女性社会政治同盟(WSPU)の過激派メンバーであったエミリー・デイヴィソン(Emily Wilding Davison)がレース中のトラック内に侵入、国王ジョージ5世の所有馬であったアンマー(Anmer)の手綱に手を伸ばし、時速35マイル(約56km/h)で疾走中の競走馬と接触して吹き飛ばされたのち頭部を蹴られたと見られ、緊急搬送されたが意識戻らず5日後に亡くなるという事件が発生した。
    アンマーに騎乗していたハーバート・ジョーンズ(Herbert Ebsworth Jones)は転倒したアンマーから落馬、ディヴィソンと共に緊急搬送されたが一命を取り留め、二週間後のロイヤルアスコットで復帰しアンマーに騎乗した。
  • 1916年優勝のファファイネラ(Fifinella)は、当年のオークスも制した牝馬であり、2023年現在でダービーを制した最後の牝馬である。
  • 1921年優勝のユーモリスト(Humorist)は、ダービーの勝利から2週間後、「鼻出血」による呼吸困難で死亡した。解剖の結果、ユーモリストは慢性結核に苦しんでいたことが明らかになり、事実上肺が片方しか機能しない状態で走っていた。