ブエナビスタ のバックアップ(No.2)
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- 1 (2023-08-31 (木) 03:13:36)
- 2 (2023-09-12 (火) 17:23:55)
- 3 (2024-06-25 (火) 04:07:19)
- 4 (2024-07-09 (火) 16:46:40)
スペシャルウィーク、ビワハイジの仔
ブエナビスタは、日本の競走馬・繁殖牝馬である。
2008年の阪神ジュベナイルフィリーズ、2009年の桜花賞、優駿牝馬(オークス)、2010年のヴィクトリアマイル、天皇賞(秋)、2011年のジャパンカップを制し、GⅠ級競走6勝を挙げた。
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阪神ジュベナイルフィリーズ(2008)
2008年の阪神ジュベナイルフィリーズは、出走可能頭数18頭に対し倍となる32頭が出馬登録をしており、賞金順で出走が確定した12頭を除いて、残り6枠は抽選となった。
ブエナビスタは10月末の新馬戦でアンライバルドの3着、11月半ばの未勝利戦で勝利し、このときの収得賞金は400万円で、賞金順13位タイだった。
同賞金帯に17頭おり、17分の6を賭けた抽選となり、ブエナビスタは当選。単勝オッズ2.2倍の1番人気で出走を迎えた。
スタートで後手を踏んで最後方から進み、直線では、大外に持ち出して追い上げた。
残り200メートルですべて差し切り先頭に立つと、後方に2馬身半差をつけて入線、GI級競走制覇を果たした。
母ビワハイジも前身の阪神3歳牝馬ステークスを制していることから、母仔制覇を達成。初勝利から2連勝を果たしたのは、牝馬限定戦となって以降初めてであった。
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年末のJRA賞表彰では、記者300人の投票でほぼ満票となる299票を集め、JRA賞最優秀2歳牝馬に選出。
日本中央競馬会(JRA)と地方競馬全国協会(NAR)のハンデキャッパーが格付けするJPNサラブレッドランキングでは、牝馬首位の「110」が与えられた。
これは、前年首位のトールポピーと前々年首位のウオッカ「108」を上回り、過去10年では1999年のヤマカツスズランと並ぶ最高タイの評価であった。
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クラシック二冠(2009)
2009年は3月7日のチューリップ賞から始動。単勝オッズ1.1倍の1番人気に推され、単勝支持率72.3パーセントはチューリップ賞史上最高であった。
直前の雨により、馬場の内側で先行有利なコンディション下での出走となった。
スタートから最後方待機となり、第3コーナーから追い上げて7.8番手で直線コースへ進入、外から位置を上げた。
馬場の内側でサクラミモザが粘っており、残り200メートル地点で3馬身リードを許していた。しかし途端に差を縮め、もれなく差し切り、サクラミモザに1馬身4分の1差をつけて先頭で入線。3連勝とした。
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4月12日の桜花賞に参戦するために、阪神競馬場に入厩。割り当てられた馬房が馬運車の多く通る道に面しており、当日は珍しく機嫌が良くなく、暴れる姿を見せていた。しかし、厩務員が終日帯同したことで、落ち着きを取り戻したという。
単勝オッズ1.2倍の1番人気、支持率は67.5パーセントに上り、フルゲート18頭となった1987年以降の桜花賞では最高となった。
スタートから後方2番手に位置し、最終コーナーは大外に持ち出し、16番手で直線に進入。コーナー入り口で先頭まで10馬身以上あった差を追い上げた。
最終コーナー12番手のレッドディザイアが残り100メートルで抜け出していたが、ブエナビスタが末脚を発揮して差を縮めた。
レッドディザイアを外からかわし、半馬身差をつけて決勝線を通過。4連勝でGI級競走2勝目を果たした。
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5月24日、優駿牝馬(オークス)に出走。単勝オッズ1.4倍の1番人気、支持率57.9パーセントは優駿牝馬歴代5位の数値であった。
スタートから後方待機となり、最終コーナーを後方から2番手で通過した。
残り400メートルで大外に移り、追い上げを開始。内側で抜け出したレッドディザイアとは、残り300メートル地点で5馬身以上の差があったが、末脚を発揮して迫り、並びかけたところで、決勝線を通過。写真判定を経て、ブエナビスタのハナ差先着が認められ、5連勝でGI級競走3勝目となった。
また、桜花賞と優駿牝馬の両方を制する牝馬クラシック二冠は、2003年の牝馬三冠馬スティルインラブ以来6年ぶり11度目。さらにJRA賞最優秀2歳牝馬を獲得した馬の牝馬クラシック二冠は、1986年の牝馬三冠馬メジロラモーヌ以来23年ぶり5度目のことであった。
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凱旋門賞挑戦表明、断念(2009)
凱旋門賞挑戦については、阪神ジュベナイルフィリーズ優勝後に、松田と吉田によって検討を開始した。そして、桜花賞と優駿牝馬を両方優勝した場合に、10月4日の凱旋門賞に挑戦しようと密に考えられていた。
桜花賞優勝後には約65万円の登録料を支払い、凱旋門賞の第一次登録を実施。それから、優駿牝馬を制して条件を達成したため、凱旋門賞を参戦を改めて表明。
札幌記念を前哨戦として、その後は日本国内で調整し、レース約2週間前の9月20日にフランスへ向かうという計画を立てた。
フランスでは、帯同馬を設けず、ミリアン・ボラックバデル調教師の元に滞在することまで決定した。秋山響によれば、直前まで日本で調整可能であり、かつ出走間隔が短く済むことから「これまでの日本馬の遠征パターンに当てはまらない、新しいパターン」であったという。
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優駿牝馬優勝後、馬体の充実を求めてノーザンファームで放牧。帯同馬なしの遠征を見据えて普段から独りで調整されるなど、工夫されながら調整が続けられ、8月2日、札幌競馬場に入厩。ダートコースで仕上げられた後、8月23日の札幌記念に参戦した。
当日の札幌競馬場の入場者数は前年比15.1パーセント増加、レース自体の売上も前年比33.2パーセント増加するなど例年以上の注目が集まり、ブエナビスタは単勝オッズ1.5倍、1番人気の評価で出走した。
スタートの出が良く、一時中団につけたが位置を下げ、後方待機を選択。第3コーナーから再び位置を上げにかかり、大外8番手から直線に入った。
追い上げたが、内側の好位から先に抜け出していたヤマニンキングリーにクビ差届かず、2着となった。
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レース1時間後、松田はオーナーとの話し合いの末、凱旋門賞を回避すると同時に、牝馬三冠目指して秋華賞に出走することを発表した。突然の発表に報道陣からは驚きの声が上がったという。
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三冠ならず、惜敗続く(2009)
10月18日の秋華賞に出走、単勝オッズ1.8倍の1番人気の評価となった。
好スタートから中団の内側に位置し、直線では好位から抜け出したレッドディザイアを外から追い上げを開始した。
2頭並んだまま競り合い、そのまま決勝線を通過。写真判定の結果、レッドディザイアの先着が認められ、ブエナビスタは7センチ差の2位入線となった。
またブエナビスタは、最終コーナーで馬場の外側に持ち出す際の斜行が、その後方にいたブロードストリートの走行妨害をしたと認定。3位入線のブロードストリートと順序を入れ替える降着処分が下され、3着となった。写真判定及び審議後の確定までレース後17分を要した。
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続いて、エリザベス女王杯に単勝オッズ1.6倍の1番人気で出走。
11番人気クィーンスプマンテと12番人気テイエムプリキュアが後方との差を広げ、後続から視認することができないほどの大逃げを展開した。
ブエナビスタは直線まで3番手となり、約20馬身前で逃げる2頭を追いかけたが、1着クィーンスプマンテに1馬身半とクビ差、2着テイエムプリキュアにクビ差届かず、3着に敗れた。
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ファン投票にて、ウオッカに次ぐ2位の約10万票を集め、12月27日の有馬記念に出走。1位のウオッカが鼻出血の発症により出走停止処分中のため、出走メンバー中最上位の投票数となり、単勝オッズ3.4倍の1番人気に推された。
スタートから6番手の好位に位置。最終コーナーから直線にかけて、マツリダゴッホをかわして先頭に立ったが、終始ブエナビスタを背後でマークしていた2番人気ドリームジャーニーに、外から差し切られ、半馬身後れる2着となった。
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年末のJRA賞表彰では、記者287人の投票で286票を集め、JRA賞最優秀3歳牝馬に選出。JPNサラブレッドランキングでは、牝馬首位の「117」が与えられた。
これは、2007年に東京優駿(日本ダービー)を制したウオッカと並ぶ評価であった。
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ドバイ遠征(2010)
1月6日に宮城県山元町の山元トレーニングセンターに移動し、短期放牧、再調整となった。
春はドバイワールドカップミーティング参戦を決定し、ドバイデューティーフリー、ドバイシーマクラシック、ドバイワールドカップの3競走に予備登録を実施。このうちドバイシーマクラシックの出走招待状が届いた。
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2月20日の京都記念を始動戦に選択、有馬記念を制したドリームジャーニーも同じく始動戦としたが、ブエナビスタが1番人気、単勝オッズ1.5倍の評価であった。
スローペースの中、好位につけ直線に入り、外から追い上げるジャガーメイルやドリームジャーニーを退け、優駿牝馬以来9か月ぶりの勝利となった。
牝馬の優勝は1995年ワコーチカコ以来15年ぶりであり、兄アドマイヤオーラに続いて兄妹制覇を達成した。
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レース後、ドバイシーマクラシック出走を正式に表明、招待を受諾した。
同日開催のドバイゴールデンシャヒーンに参戦するローレルゲレイロ、ゴドルフィンマイルに参戦するグロリアスノアとともに出国、シンガポール経由でドバイに渡った。
3月27日、ドバイシーマクラシックに出走。後方待機から直線にて馬群の間から追い上げたが、残り400メートルにて、前にいるダーレミなどに進路を塞がれ、しばらく抜け出すことができずに減速。
残り100メートル付近で生まれた隙を突いて、追い上げたもののダーレミに4分の3馬身差及ばず、2着に敗れた。
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ヴィクトリアマイル、宝塚記念(2010)
帰国後は、三木ホースランドパークで検疫を受け、山元トレーニングセンターで調整された。
4月29日、栗東トレーニングセンターに帰厩、5月16日、ヴィクトリアマイルに出走。
レッドディザイアも出走し秋華賞以来の対決に注目が集まったが、ブエナビスタが単勝オッズ1.5倍の1番人気、レッドディザイアが5.7倍の2番人気に支持された。
ブエナビスタの単勝支持率は55.3パーセントに上り、ヴィクトリアマイル史上最高の支持率を記録した。
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スタートから後方となり、13番手に位置、先行有利の馬場傾向に倣いハイペースとなった。
最後の直線では大外に持ち出し、レッドディザイアの外側から追い上げを開始。
一時苦しくなり、外へ斜行する場面も見られたが、末脚を発揮し馬場の内側で先に抜け出していたヒカルアマランサスをクビ差捕えて先着、GI級競走4勝目となった。
走破タイム1分32秒4は、ウオッカが記録したヴィクトリアマイルレコードタイ記録であった。
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続いて、ファン投票で1位となる約9万2千票を集め、6月27日の宝塚記念に単勝オッズ2.4倍の1番人気で出走。
好位に位置取り、直線にて馬場の内側から先行するアーネストリーとの競り合いを制して先頭となった。
しかし、外から追い上げたナカヤマフェスタに半馬身差し切られて、2着に敗れた。
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天皇賞(秋)、ジャパンカップ(2010)
ノーザンファームでの夏休みを挟んで、9月15日に帰厩。前哨戦を使わずに10月31日の天皇賞(秋)に参戦した。
平成22年台風14号の接近に伴う風雨により前日の土曜日開催は中止になっていたが、当日は曇天、稍重馬場での開催。単勝オッズは2.2倍の1番人気に支持された。
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スタートから中団に位置した。直線では、残り300メートルで馬なりのまま抜け出し、差を広げた。
後方の追い上げも見られず、手綱を緩めながら入線。
自身初めて牡馬相手のGI勝利となり、GI級競走5勝目、4歳11月での5勝目は日本調教馬の牝馬としては史上最速、日本調教馬の牝馬としてはメジロドーベルに並ぶ史上2位のGI級勝利数となった。
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11月28日のジャパンカップに出走、単勝オッズ1.9倍の1番人気に推された。
後方待機から直線大外から末脚を見せ、内のヴィクトワールピサ、真ん中のローズキングダムをかわし、後方に1馬身4分の3差をつけて、先頭で入線したが、審議ランプが灯った。
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ローズキングダムは、ブエナビスタの内側で抜け出しを図り、残り300メートル付近ではブエナビスタとともに追い上げていた。
しかし残り200メートル付近で、外を追い上げるブエナビスタが内に、内で抜け出していたヴィクトワールピサが外に斜行。斜行した2頭の中間に挟まれたローズキングダムは進路を失った。
ヴィクトワールピサはすぐに外から内に進路修正したものの、ブエナビスタは内への斜行が止まらず、ついにはローズキングダムの前にせり出してしまった。
ローズキングダムは騎乗する武豊が体勢を崩すなど失速、ブエナビスタには1馬身4分の3遅れて2位入線した。
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約30分に及ぶ審議により、ブエナビスタのローズキングダムに対する走行妨害が認定され、2着降着およびローズキングダムの繰り上がり優勝が確定した。
裁決委員によれば、降着処分の対象は、ヴィクトワールピサとブエナビスタの2頭が挟んだ行為ではなく、その後のブエナビスタ単独の斜行にあると結論付けている。
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GI級競走での1位入線降着は、1991年の天皇賞(秋)でのメジロマックイーン降着、2006年のエリザベス女王杯でのカワカミプリンセス降着に続いて3件目であり、秋華賞に続きGI級競走にて2度目の降着処分となるのは史上初めてであった。
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有馬記念(2010)
12月26日、有馬記念に出走、単勝オッズ1.7倍の1番人気に推された。
馬場の内側、後方に位置取り、直線では大外に持ち出して追い上げ始めた。好位のヴィクトワールピサが抜け出し先頭となり、残り200メートル地点ではブエナビスタに5馬身以上の差が存在した。
しかし、ブエナビスタが末脚を見せて迫り、2頭が並び立ったところが決勝線であった。
写真判定には6分を要し、ヴィクトワールピサがハナ差、2センチ先着していたことが認められ、ブエナビスタは2着に敗れた。
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年間でJRAの競走で獲得した賞金は5億2273万6000円に上り、日本調教馬の牝馬として年間最多獲得賞金記録を更新。
また、この時点での通算獲得賞金は10億2191万3000円となり、JRA史上11頭目、牝馬としてはウオッカに続いて2頭目となる10億円越えを果たした。
年末のJRA賞表彰では、記者285人の投票で211票を集め、牝馬では史上4頭目となるJRA賞年度代表馬に選出。さらに、満票でJRA賞最優秀4歳以上牝馬に選出された。
JPNサラブレッドランキングでは、古牝馬首位の「121」が与えられ、日本調教馬の牝馬としては歴代最高の評価となった。
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二度目のドバイ遠征(2011)
有馬記念直後、ドバイワールドカップミーティングでの始動を宣言し、ドバイシーマクラシックおよびドバイワールドカップに予備登録を行った。このうち、ドバイワールドカップの出走招待状が届き、招待を受諾。
同じく、ドバイワールドカップに出走するヴィクトワールピサ、トランセンド、そしてドバイシーマクラシックに出走するルーラーシップとともに、香港経由でドバイに渡った。
スタートから後方待機となり、直線で追い上げようとしていたが、先行有利となるスローペースで展開したことや、進路確保に手間取ったこともあり、末脚を発揮できず8着、初めて着外となった。
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帰国後、三木ホースランドパークで検疫を受け、滋賀県のノーザンファームしがらきで調整された。当初は宝塚記念から復帰する予定も存在したが、状態も良いことからヴィクトリアマイルに参戦することが決定。
前年の牝馬三冠馬であるアパパネとの初顔合わせに大きな注目が集まり、ブエナビスタが単勝オッズ1.5倍の1番人気、アパパネは4.1倍の2番人気の評価であった。
ブエナビスタは後方から中団のアパパネを目標に、その背後に位置した。
直線ではアパパネが外から先行馬をかわし、残り100メートルでは、内で抜け出していたレディアルバローザを捉え、先頭となった。
一方ブエナビスタは、アパパネのさらに後方、外側から追い上げ、決勝線寸前でアパパネと馬体を併せたが、クビ差届かず2着に敗れた。
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ファン投票にて、1位となる約10万票を集め、宝塚記念に出走。2.8倍の1番人気に推された。
中団から大外に持ち出し、先行から抜け出したアーネストリー目がけて追い込んだ。末脚を見せたが、1馬身半届かず2着敗退、JRA-GI4戦連続2着となった。
その後は、ノーザンファームしがらきを経て、ノーザンファームで夏休みを過ごした。
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秋古馬三冠出走~引退(2011)
前哨戦を使わず、10月30日の天皇賞(秋)に出走、単勝オッズ2.8倍の1番人気に推された。
内側の好位から抜け出しを図ったが、直線で一時進路を阻まれた。最も内側に活路を見いだし追い上げたが、勝利したトーセンジョーダンに1馬身4分の3ほど届かず、4着に敗退。JRAで初めて3着以内を外した。
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続いて、11月27日のジャパンカップに出走。単勝オッズ3.4倍の2番人気となり、デビュー以来初めて1番人気以下となった。
代わって1番人気は3.3倍で、凱旋門賞優勝のドイツ調教馬デインドリームであった。
好スタートから先行し、馬場の内側好位に位置。直線では外に持ち出して追い上げ、先に抜け出したトーセンジョーダンと並んで競り合った。
ブエナビスタがクビ差先着し、決勝線を通過、前年のジャパンカップ以来の先頭での入線を果たした。
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ジャパンカップ史上初となる2年連続先頭入線を果たし、ジャパンカップを優勝、GI級競走6勝目となった。
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ファン投票にて1位となる約11万票を集め、有馬記念に出走。すべての出走メンバーが重賞優勝馬であり、9頭がGI優勝馬という豪華な顔ぶれが集まった。
なかでも、クラシック三冠達成した直後のオルフェーヴルが単勝オッズ2.2倍の1番人気に推され、ブエナビスタは3.2倍の2番人気となった。
最内枠からの発走で、好位3番手から直線コースに入ったが、伸びは見られず後退。7着に敗れ、日本で初めて掲示板を外した。
最終レース終了後には引退式が行われ、約6万人の観客の前で、ジャパンカップ制覇時のゼッケンを着用した姿を披露した。
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年末のJRA賞表彰では、記者285人の投票で277票を集め、JRA賞最優秀4歳以上牝馬に選出された。
JPNサラブレッドランキングでは、古牝馬首位の「120」が与えられ、古牡馬を含め、アローワンスを考慮すると古馬では一番手評価となった。
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様々な記録
JRA競走では、デビュー以来19戦連続1番人気となった。これは、15戦連続のテイエムオペラオーを上回りJRA史上最多。しかし1番人気での成績は、19戦8勝と勝率は半分にも満たなかった。
JRA-GI2着6回、JRA-GI連対12回は、史上最多。
総獲得賞金14億7886万9700円は、引退時点でテイエムオペラオーの18億3518万9000円に次いでJRA歴代2位、牝馬歴代ではウオッカの13億3356万5800円を抜いて1位となった。
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JRA顕彰馬選考では、2013年から2022年まで、2-3位に入っている。顕彰馬の選出には投票者数の「75%」が必要で、ブエナビスタは最大で2014年の71.8%の得票となり、票は入れられているものの落選し続けている。
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天皇賞(秋)は、レース史上初の父娘制覇であり、「メジロアサマ(父)メジロティターン(息子)親仔」以来2組目の父仔制覇。
ジャパンカップも同様に、レース史上初の父娘制覇であり、「シンボリルドルフ(父)トウカイテイオー(息子)」以来2組目の父仔制覇であった。
また父娘は、共に単勝2番人気からの勝利であり、1番人気に推されたのは共に凱旋門賞優勝馬モンジュー(スペシャルウィーク)、デインドリーム(ブエナビスタ)であった。
2着に敗れた4歳秋の有馬記念では、ヴィクトワールピサに2センチ及ばなかった。2センチの決着は有馬記念史上最短決着記録であり、スペシャルウィークが、グラスワンダーに4センチ差で敗れた1999年の有馬記念を上回るものであった。
5歳春の宝塚記念では、スペシャルウィークの現役時代のライバルであるグラスワンダーの産駒、アーネストリーとの二世対決に注目が集まった。
父親同士が対決した1999年の宝塚記念では、先に抜け出したスペシャルウィークを、グラスワンダーが差し切り3馬身差をつけて勝利した。
一方、二世同士では立場が逆転し、先に抜け出したグラスワンダー産駒のアーネストリーを、スペシャルウィーク産駒のブエナビスタが追う展開となった。
しかし、ブエナビスタの追撃は1馬身半及ばず、アーネストリーが父同様に宝塚記念勝利を果たした。
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ウマ娘として・・・
ナカヤマフェスタの育成シナリオにて、「同じ世代のトリプルティアラ路線で二冠を獲得し、凱旋門賞挑戦を表明したが断念した」として存在に触れられている。
2010年の宝塚記念での対決では特段取り沙汰されておらず、代理の名やモデルも確認されていない。
血統関係
◆父
スペシャルウィーク(牡 1995 父:サンデーサイレンス(Sunday Silence))
├シーザリオ(牝 2002 母:キロフプリミエール(Kirov Premiere))
├ゴルトブリッツ(牡 2007 母:レディブロンド(Lady Blond))
├ローマンレジェンド(牡 2008 母:パーソナルレジェンド(Personal Legend))
└トーホウジャッカル(牡 2011 母:トーホウガイア(Toho Gaia))
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◆母
ビワハイジ(牝 1993 父:カーリアン(Caerleon))
└ジョワドヴィーヴル(牝 2009 父:ディープインパクト)
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◆母の父
カーリアン(Caerleon 牡 1980 父:ニジンスキー(Nijinsky Ⅱ))
├ウェルシュマフィン(Welsh Muffin 牝 1987 母:マフィティス(Muffitys))
|└タイキシャトル(Taiki Shuttle 牡 1994 父:デヴィルズバッグ(Devil's Bag))
├ビワハイジ(牝 1993 母:アグサン(Aghsan))
└グレイトサンライズ(Great Sunrise 牝 1998 母:グレースアンドグローリー(Grace And Glory))
└レッドディザイア(牝 2006 父:マンハッタンカフェ)
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◆父の父
サンデーサイレンス(Sunday Silence 牡 1986 父:ヘイロー(Halo))
├ヤマニンアリーナ(牝 1992 母:ティファニーラス(Tiffany Lass))
|└ヤマニンキングリー(牡 2005 父:アグネスデジタル(Agnes Digital))
├ステイゴールド(牡 1994 母:ゴールデンサッシュ)
|├ドリームジャーニー(牡 2004 母:オリエンタルアート)
|└ナカヤマフェスタ(牡 2006 母:ディアウィンク)
├スペシャルウィーク(牡 1995 母:キャンペンガール)
├ローズバド(牝 1998 母:ロゼカラー)
|└ローズキングダム(牡 2007 父:キングカメハメハ)
├マンハッタンカフェ(牡 1998 母:サトルチェンジ(Subtle Change))
|└レッドディザイア(牝 2006 母:グレイトサンライズ(Great Sunrise))
└ネオユニヴァース(牡 2000 母:ポインテッドパス(Pointed Path))
├アンライバルド(牡 2006 母:バレークイーン(Ballet Queen))
└ヴィクトワールピサ(牡 2007 母:ホワイトウォーターアフェア(Whitewater Affair))
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◆母の父の父
ニジンスキー(Nijinsky Ⅱ 牡 1967 父:ノーザンダンサー(Northern Dancer))
├ニニスキ(Niniski 牡 1976 母:ヴァージニアヒルズ(Virginia Hills))
|└ロミタス(Lomitas 牡 1988 母:ラコロラダ(La Colorada))
| └デインドリーム(Danedream 牝 2008 母:デインドロップ(Danedrop))
└カーリアン(Caerleon 牡 1980 母:フォリーザー(Foreseer))
└ビワハイジ(牝 1993 母:アグサン(Aghsan))