世界のG1レース/ダービーステークス のバックアップソース(No.1)

**歴史と概要 [#h54a0171]

ダービーステークス(the Derby Stakes)は、英国で開催される3歳牡馬・牝馬が出走できる最も賞金の高いG1平地競走である。

毎年6月の第1土曜日にサリー州のエプソムダウンズ競馬場で行われ、距離は1マイル4ハロン10ヤード(2,423メートル)、約1.5マイルである。
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1780年に初開催され、英国が誇る5つのクラシックレース('''Britain's five Classics races''')の中で最も権威あるレースとして知られる。「芝のブルーリバンド」とも呼ばれる(ブルーリバンド(Blue Riband):大西洋を横断する旅客船で最も短い期間での横断を成した船に与えられる非公式の称賛。用いられ始めたのは1910年頃からで、語源としては競馬からの借用のため船の記録の方を「大西洋のブルーリバンド(Blue Riband of the Atlantic)」と呼ぶ方が本来は正しい)。

2000ギニーから始まり、セントレジャーへと続くイギリス競馬の歴史的に重要な三冠レースの中間に位置するレースだが、レースや繁殖における優先順位の変化や馬への負担の大きさから、現代では三冠すべてに挑戦することは行われなくなっている。
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「ダービー(Derby)」という名称は、「ダービー卿(Earl of Derby)」としても知られる創設者のひとりである12代&size(16){伯};&size(16){エドワード・スミス=スタンリー卿に由来し、アメリカのケンタッキーダービーを筆頭に多くの国で借用されており、それらと区別するために本レースを開催地の名を取って「エプソムダービー」と呼称する場合が多いが、イギリス国内のTV実況などでは通常「ダービー」と呼ばれている。};
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名称の起源にまつわる逸話として、1779年のオークス初出走後の祝賀会で新しいレースが計画され、パーティの主催者であった第12代ダービー伯爵と、招待客の一人であった&size(16){ジョッキークラブの要職};&size(16){チャールズ・バンブリー卿のどちらの名前を冠するかで「コイントス」による賭けが行われたとされる。};

コイントスの結果は不明だが、ゲストのバンブリー卿がホストのダービー伯爵の意向を尊重した可能性が高いと言い伝えられている。
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初戦はバンブリー卿の所有馬ディオメッド(Diomed)が優勝し、賞金1,065ポンド15セントを獲得した。

最初の4走は旧オービキュラーコースの最後の1マイルで争われたが、1784年にオークスと同様に現在の1マイル半に延長された。

ダービー卿は1787年、サー・ピーター・ティーズル(Sir Peter Teazle)という馬でこのレースで最初の勝利を収めた。
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19世紀に入ってから、レースのスタート地点が1848年と1872年の二度変更され、1991年にレースの正確な長さが判明した。
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当初、ダービーは復活祭の時期に合わせて5月下旬か6月上旬の木曜日に行われていた。

1838年、鉄道のダイヤに合わせて水曜日開催に変更されたが、イースターの移動祝祭日に合わせて開催されることに変わりはなかった。

1915年から1918年までと1940年から1945年までは、ダービーは「ニューダービー」としてニューマーケットで行われた。

1942年から1945年(第二次世界大戦中)、1947年から1950年、そして1953年までは土曜日に開催された。

2003年から2022年までは6月の第1土曜日に開催されていたが、2020年はCOVID-19(新型コロナウィルス感染症)のパンデミックが発生した影響で7月4日に順延、無観客レースとして行われた。
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ダービーは、世界中で多くの類似イベントに影響を与えた。

ヨーロッパではダービー・イタリアーノ(the Derby Italiano)、ドイツ・ダービー(the Deutsches Derby)、アイルランド・ダービー(the Irish Derby)、ジョッキークラブ賞(the Prix du Jockey Club)(イギリス諸島では「フランス・ダービー(the French Derby)」として知られている)などがある。

アメリカでは、最も古いケンタッキー・ダービー(the Kentucky Derby)を含め、いくつかのレースに「ダービー」の名が冠されている。このほか、オーストラリア・ダービー(the Australian Derby)、ニュージーランド・ダービー(the New Zealand Derby)、日本ダービーなどがある。
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1931年、ダービーは世界で初めてテレビ中継された屋外スポーツイベントとなった。
|開催時期|競走名|国|場所|出走条件|馬場/距離|関連情報|
|6月前半|ダービーステークス&br;(エプソムダービー)|イギリス|エプソムダウンズ|3歳牡馬・牝馬|芝&br;2,400m(中距離)左|ブリティッシュクラシック&br;英国三冠|
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**歴代優勝馬 [#pf62297e]

タイムがしっかりと記録され始めたのは1846年以降となるため、不明なところは空白となっている。

また海外のレースは日本のように「第○○回~」という数えはしないが、ここでは便宜的に回数を計上している。

''太字''となっている馬は当年の英国三冠を達成した競走馬である。

&color(#ffffff,#808080){白抜き};となっている年次は開催地がニューマーケットに変更されており、該当するポンメルン(Pommern)、ゲイクルセイダー(Gay Crusader)、ゲインズボロー(Gainsborough)の三頭は「(正確には)三冠馬ではない」とする説もある。
|回数|年次|優勝馬|性齢|タイム|
|第1回|1780|ディオメッド&br;Diomed|牡3||
|第2回|1781|ヤングエクリプス&br;Young Eclipse|牡3||
|第3回|1782|アサシン&br;Assassin|牡3||
|第4回|1783|ソルトラム&br;Saltram|牡3||
|第5回|1784|サージェント&br;Serjeant|牡3||
|第6回|1785|エイムウェル&br;Aimwell|牡3||
|第7回|1786|ノーブル&br;Noble|牡3||
|第8回|1787|サー・ピーターティーズル&br;Sir Peter Teazle|牡3||
|第9回|1788|サー・トーマス&br;Sir Thomas|牡3||
|第10回|1789|スカイスクレイパー&br;Skyscraper|牡3||
|第11回|1790|ラダマンサス&br;Rhadamanthus|牡3||
|第12回|1791|イーガー&br;Eager|牡3||
|第13回|1792|ジョン・ブル&br;John Bull|牡3||
|第14回|1793|ワクシー&br;Waxy|牡3||
|第15回|1794|ダイダロス&br;Daedalus|牡3||
|第16回|1795|スプレッドイーグル&br;Spread Eagle|牡3||
|第17回|1796|ディドロ&br;Didelot|牡3||
|第18回|1797|コルトバイフィジェット&br;('''Colt by Fidget''')|牡3|※|
|第19回|1798|サー・ハリー&br;Sir Harry|牡3||
|第20回|1799|アーチデューク&br;Archduke|牡3||
|第21回|1800|チャンピオン&br;Champion|牡3||
|第22回|1801|エレノア&br;Eleanor|牝3||
|第23回|1802|タイラント&br;Tyrant|牡3||
|第24回|1803|ディット&br;Ditto|牡3||
|第25回|1804|ハンニバル&br;Hannibal|牡3||
|第26回|1805|カーディナル・ボウフォート&br;Cardinal Beaufort|牡3||
|第27回|1806|パリス&br;Paris|牡3||
|第28回|1807|エレクシオン&br;Election|牡3||
|第29回|1808|パン&br;Pan|牡3||
|第30回|1809|ポープ&br;Pope|牡3||
|第31回|1810|ホエールボーン&br;Whalebone|牡3||
|第32回|1811|ファントム&br;Phantom|牡3||
|第33回|1812|オクタヴィアス&br;Octavius|牡3||
|第34回|1813|スモレンスコ&br;Smolensko|牡3||
|第35回|1814|ブルーカー&br;Blucher|牡3||
|第36回|1815|ウィスカー&br;Whisker|牡3||
|第37回|1816|プリンス・レオポルド&br;Prince Leopold|牡3||
|第38回|1817|エイゾー&br;Azor|牡3||
|第39回|1818|サム&br;Sam|牡3||
|第40回|1819|ティレシアス&br;Tiresias|牡3||
|第41回|1820|セイラー&br;Sailor|牡3||
|第42回|1821|ギュスターヴ&br;Gustavus|牡3||
|第43回|1822|モーゼス&br;Moses|牡3||
|第44回|1823|エミリウス&br;Emilius|牡3||
|第45回|1824|セドリック&br;Cedric|牡3||
|第46回|1825|ミドルトン&br;Middleton|牡3|※|
|第47回|1826|ラップドッグ&br;Lap-dog|牡3||
|第48回|1827|マムルーク&br;Mameluke|牡3||
|第49回|1828|キャドランド&br;Cadland|牡3|※|
|第50回|1829|フレデリック&br;Frederick|牡3||
|第51回|1830|プライアム&br;Priam|牡3||
|第52回|1831|スパニエル&br;Spaniel|牡3||
|第53回|1832|セント・ジャイルズ&br;St. Giles|牡3||
|第54回|1833|デンジャラス&br;Dangerous|牡3||
|第55回|1834|プレニポテンシアリー&br;Plenipotentiary|牡3||
|第56回|1835|ムンディッヒ&br;Mündig|牡3||
|第57回|1836|ベイミドルトン&br;Bay Middleton|牡3||
|第58回|1837|フォスフォルス&br;Phosphorus|牡3||
|第59回|1838|アマートー&br;Amato|牡3|※|
|第60回|1839|ブルームズブリー&br;Bloomsbury|牡3||
|第61回|1840|リトルワンダー&br;Little Wonder|牡3||
|第62回|1841|コロネーション&br;Coronation|牡3||
|第63回|1842|アッティラ&br;Attila|牡3||
|第64回|1843|コーザーストーン&br;Cotherstone|牡3||
|第65回|1844|オルランドゥ&br;Orlando|牡3|※|
|第66回|1845|ザ・メリーモナーク&br;The Merry Monarch|牡3||
|第67回|1846|ピュロス・ザ・ファースト&br;Pyrrhus The First|牡3||
|第68回|1847|コサック&br;Cossack|牡3|2:55|
|第69回|1848|サープライス&br;Surplice|牡3|2:52|
|第70回|1849|ザ・フライングダッチマン&br;The Flying Dutchman|牡3|''2:48''|
|第71回|1850|ヴォルティジュール&br;Voltigeur|牡3|3:00|
|第72回|1851|テディントン&br;Teddington|牡3|2:50|
|第73回|1852|ダニエル・オ・ロール&br;Daniel O'Rourke|牡3|2:51|
|第74回|1853|''ウェストオーストラリアン''&br;''West Australian''|牡3|3:02|
|第75回|1854|アンドーバー&br;Andover|牡3|2:52|
|第76回|1855|ワイルドデイレル&br;Wild Dayrell&br;|牡3|2:54|
|第77回|1856|エリントン&br;Ellington|牡3|3:04|
|第78回|1857|ブリンクボニー&br;Blink Bonny|牝3|''2:45''|
|第79回|1858|ビーズマン&br;Beadsman|牡3|2:54|
|第80回|1859|ムジド&br;Musjid|牡3|2:59|
|第81回|1860|トーマンビー&br;Thormanby|牡3|2:55|
|第82回|1861|ケトルドラム&br;Kettledrum|牡3|''2:45''|
|第83回|1862|カラクタクス&br;Caractacus|牡3|''2:45''|
|第84回|1863|マカロニ&br;Macaroni|牡3|2:50|
|第85回|1864|ブレア・アソル&br;Blair Athol|牡3|''2:43''|
|第86回|1865|''グラディエイター''&br;''Gladiateur''|牡3|2:46|
|第87回|1866|''ロードリヨン''&br;''Lord Lyon''|牡3|2:50|
|第88回|1867|ハーミット&br;Hermit|牡3|''2:42''|
|第89回|1868|ブルーガウン&br;Blue Gown|牡3|2:43|
|第90回|1869|プリテンダー&br;Pretender|牡3|2:52|
|第91回|1870|キングクラフト&br;Kingcraft|牡3|2:45|
|第92回|1871|ファヴォニウス&br;Favonius|牡3|2:50|
|第93回|1872|クレモルン&br;Cremorne|牡3|2:45|
|第94回|1873|ドンカスター&br;Doncaster|牡3|2:50|
|第95回|1874|ジョージ・フレデリック&br;George Frederick|牡3|2:46|
|第96回|1875|ガロピン&br;Galopin|牡3|2:48|
|第97回|1876|キスバー&br;Kisber|牡3|2:44|
|第98回|1877|シルヴィオ&br;Silvio|牡3|2:50|
|第99回|1878|セフトン&br;Sefton|牡3|2:56|
|第100回|1879|サー・ベヴィス&br;Sir Bevys|牡3|3:02|
|第101回|1880|ベンドール&br;Bend Or|牡3|2:46|
|第102回|1881|イロクォイ&br;Iroquois|牡3|2:50※|
|第103回|1882|ショットオーバー&br;Shotover|牝3|2:45|
|第104回|1883|セント・ブレイズ&br;St. Blaise|牡3|2:48|
|第105回|1884|ハーヴェスター&br;Harvester|牡3|2:46&br;(※一位同着&br;dead heat)|
|~|~|セント・ガティアン&br;St. Gatien|牡3|~|
|第106回|1885|メルトン&br;Melton|牡3|2:44|
|第107回|1886|''オーモンド''&br;''Ormonde''|牡3|2:45.6|
|第108回|1887|メリーハンプトン&br;Merry Hampton|牡3|2:43※|
|第109回|1888|エアシャイア&br;Ayrshire|牡3|2:43|
|第110回|1889|ドノヴァン&br;Donovan|牡3|2:44|
|第111回|1890|セインフォイン&br;Sainfoin|牡3|2:49|
|第112回|1891|''コモン''&br;''Common''|牡3|2:56|
|第113回|1892|サー・ヒューゴー&br;Sir Hugo|牡3|2:44|
|第114回|1893|''アイシングラス''&br;''Isinglass''|牡3|2:43|
|第115回|1894|ラダス&br;Ladas|牡3|2:45|
|第116回|1895|サー・ヴィストー&br;Sir Visto|牡3|2:43|
|第117回|1896|パーシモン&br;Persimmon|牡3|''2:42''|
|第118回|1897|''ガルティーモア''&br;''Galtee More''|牡3|2:44|
|第119回|1898|ジェッダ&br;Jeddah|牡3|2:47|
|第120回|1899|''フライングフォックス''&br;''Flying Fox''|牡3|''2:42''|
|第121回|1900|''ダイアモンドジュビリー''&br;''Diamond Jubilee''|牡3|''2:42''|
|第122回|1901|ヴァロディオフスキー&br;Volodyovski|牡3|''2:40.8''|
|第123回|1902|アード・パトリック&br;Ard Patrick|牡3|2:42.2|
|第124回|1903|''ロックサンド''&br;''Rock Sand''|牡3|2:42.8|
|第125回|1904|セント・アマント&br;St. Amant|牡3|2:45.4|
|第126回|1905|シセロ&br;Cicero|牡3|''2:39.6''|
|第127回|1906|スピアミント&br;Spearmint|牡3|''2:36.8''|
|第128回|1907|オービー&br;Orby|牡3|2:44|
|第129回|1908|シニョリネッタ&br;Signorinetta|牝3|2:39.8|
|第130回|1909|ミノル&br;Minoru|牡3|2:42.7※|
|第131回|1910|レンバーグ&br;Lemberg|牡3|''2:35.2''|
|第132回|1911|サンスター&br;Sunstar|牡3|2:36.8|
|第133回|1912|タガーリ&br;Tagalie|牝3|2:38.8|
|第134回|1913|アボイヤー&br;Aboyeur|牡3|2:37.6※|
|第135回|1914|デュルバール&br;Durbar|牡3|2:38.4|
|第136回|&color(#ffffff,#808080){1915};|''ポンメルン''&br;''Pommern''|牡3|2:32.6|
|第137回|&color(#ffffff,#808080){1916};|ファファイネラ&br;Fifinella|牝3|2:36.6|
|第138回|&color(#ffffff,#808080){1917};|''ゲイクルセイダー''&br;''Gay Crusader''|牡3|2:40.6|
|第139回|&color(#ffffff,#808080){1918};|''ゲインズボロー''&br;''Gainsborough''|牡3|2:33.2|
|第140回|1919|グランドパレード&br;Grand Parade|牡3|2:35.8|
|第141回|1920|スパイオンコップ&br;Spion Kop|牡3|''2:34.8''|
|第142回|1921|ユーモリスト&br;Humorist|牡3|2:36.2※|
|第143回|1922|キャプテン・カトル&br;Captain Cuttle|牡3|''2:34.6''|
|第144回|1923|パピルス&br;Papyrus|牡3|2:38|
|第145回|1924|サンソヴィーノ&br;Sansovino|牡3|2:46|
|第146回|1925|マンナ&br;Manna|牡3|2:40.6|
|第147回|1926|コロナーク&br;Coronach|牡3|2:47.8|
|第148回|1927|コールボーイ&br;Call Boy|牡3|''2:34.4''|
|第149回|1928|フェルステッド&br;Felstead|牡3|2:34.8|
|第150回|1929|トリゴ&br;Trigo|牡3|2:36.4|
|第151回|1930|ブレナム&br;Blenheim|牡3|2:38.2|
|第152回|1931|キャメロニアン&br;Cameronian|牡3|2:36.6|
|第153回|1932|エイプリル・ザ・フィフス&br;April the Fifth|牡3|2:43.2|
|第154回|1933|ハイペリオン&br;Hyperion|牡3|''2:34''|
|第155回|1934|ウィンザーラッド&br;Windsor Lad|牡3|''2:34''|
|第156回|1935|''バーラム''&br;''Bahram''|牡3|2:36|
|第157回|1936|マムード&br;Mahmoud|牡3|''2:33.8''|
|第158回|1937|ミッデイサン&br;Mid-day Sun|牡3|2:37.6|
|第159回|1938|ボワルセル&br;Bois Roussel|牡3|2:39.2|
|第160回|1939|ブルーピーター&br;Blue Peter|牡3|2:36.8|
|第161回|&color(#ffffff,#808080){1940};|ポンレヴェック&br;Pont l'Eveque|牡3|2:30.8|
|第162回|&color(#ffffff,#808080){1941};|オーウェンテューダー&br;Owen Tudor|牡3|2:32|
|第163回|&color(#ffffff,#808080){1942};|ワトリングストリート&br;Watling Street|牡3|2:29.6|
|第164回|&color(#ffffff,#808080){1943};|ストレイトディール&br;Straight Deal|牡3|2:30.4|
|第165回|&color(#ffffff,#808080){1944};|オーシャンスウェル&br;Ocean Swell|牡3|2:31|
|第166回|&color(#ffffff,#808080){1945};|ダンテ&br;Dante|牡3|2:26.6|
|第167回|1946|エアボーン&br;Airborne|牡3|2:44.6|
|第168回|1947|パールダイバー&br;Pearl Diver|牡3|2:38.4|
|第169回|1948|マイラヴ&br;My Love|牡3|2:40|
|第170回|1949|ニンバス&br;Nimbus|牡3|2:42|
|第171回|1950|ガルカドール&br;Galcador|牡3|2:36.8|
|第172回|1951|アークティックプリンス&br;Arctic Prince|牡3|2:39.4|
|第173回|1952|トゥーリヤール&br;Tulyar|牡3|2:36.4|
|第174回|1953|ピンザ&br;Pinza|牡3|2:35.6|
|第175回|1954|ネヴァーセイダイ&br;Never Say Die|牡3|2:35.8|
|第176回|1955|フィル・ドレイク&br;Phil Drake|牡3|2:39.8|
|第177回|1956|ラヴァンディン&br;Lavandin|牡3|2:36.4|
|第178回|1957|クレペッロ&br;Crepello|牡3|2:35.4|
|第179回|1958|ハードリドン&br;Hard Ridden|牡3|2:41.2|
|第180回|1959|パルティア&br;Parthia|牡3|2:36.0|
|第181回|1960|セント・パディー&br;St. Paddy|牡3|2:35.8|
|第182回|1961|シディウム&br;Psidium|牡3|2:36.4|
|第183回|1962|ラークスパー&br;Larkspur|牡3|2:37.6|
|第184回|1963|レルコ&br;Relko|牡3|2:39.4|
|第185回|1964|サンタ・クラウス&br;Santa Claus|牡3|2:41.98|
|第186回|1965|シーバード&br;Sea Bird|牡3|2:38.41|
|第187回|1966|シャーロットタウン&br;Charlottown|牡3|2:37.63|
|第188回|1967|ローヤルパレス&br;Royal Palace|牡3|2:38.36|
|第189回|1968|サー・アイヴァー&br;Sir Ivor|牡3|2:38.73|
|第190回|1969|ブレイクニー&br;Blakeney|牡3|2:40.30|
|第191回|1970|''ニジンスキー''&br;''Nijinsky''|牡3|2:34.68|
|第192回|1971|ミルリーフ&br;Mill Reef|牡3|2:37.14|
|第193回|1972|ロベルト&br;Roberto|牡3|2:36.09|
|第194回|1973|モーストン&br;Morston|牡3|2:35.92|
|第195回|1974|スノーナイト&br;Snow Knight|牡3|2:35.04|
|第196回|1975|グランディ&br;Grundy|牡3|2:35.35|
|第197回|1976|エンペリー&br;Empery|牡3|2:35.69|
|第198回|1977|ザ・ミンストレル&br;The Minstrel|牡3|2:36.44|
|第199回|1978|シャーリーハイツ&br;Shirley Heights|牡3|2:35.30|
|第200回|1979|トロイ&br;Troy|牡3|2:36.59|
|第201回|1980|ヘンビット&br;Henbit|牡3|2:34.77|
|第202回|1981|シャーガー&br;Shergar|牡3|2:44.21|
|第203回|1982|ゴールデンフリース&br;Golden Fleece|牡3|2:34.27|
|第204回|1983|ティノーゾ&br;Teenoso|牡3|2:49.07|
|第205回|1984|セクレト&br;Secreto|牡3|2:39.12|
|第206回|1985|スリップアンカー&br;Slip Anchor|牡3|2:36.23|
|第207回|1986|シャーラスタニ&br;Shahrastani|牡3|2:37.13|
|第208回|1987|レフレンスポイント&br;Reference Point|牡3|2:33.90|
|第209回|1988|カーヤシ&br;Kahyasi|牡3|2:33.84|
|第210回|1989|ナシュワン&br;Nashwan|牡3|2:34.90|
|第211回|1990|クエストフォーフェイム&br;Quest for Fame|牡3|2:37.26|
|第212回|1991|ジェネラス&br;Generous|牡3|2:34.00|
|第213回|1992|ドクター・デヴィアス&br;Dr Devious|牡3|2:36.19|
|第214回|1993|コマンダーインチーフ&br;Commander in Chief|牡3|2:34.51|
|第215回|1994|エルハーブ&br;Erhaab|牡3|2:34.16|
|第216回|1995|ラムタラ&br;Lammtarra|牡3|''2:32.31''|
|第217回|1996|シャーミット&br;Shaamit|牡3|2:35.05|
|第218回|1997|ベニー・ザ・ディップ&br;Benny the Dip|牡3|2:35.77|
|第219回|1998|ハイライズ&br;High-Rise|牡3|2:33.88|
|第220回|1999|オース&br;Oath|牡3|2:37.43|
|第221回|2000|シンダー&br;Sinndar|牡3|2:36.75|
|第222回|2001|ガリレオ&br;Galileo|牡3|2:33.27|
|第223回|2002|ハイシャパラル&br;High Chaparral|牡3|2:39.45|
|第224回|2003|クリスキン&br;Kris Kin|牡3|2:33.35|
|第225回|2004|ノースライト&br;North Light|牡3|2:33.72|
|第226回|2005|モティヴェイター&br;Motivator|牡3|2:35.69|
|第227回|2006|サー・パーシー&br;Sir Percy|牡3|2:35.23|
|第228回|2007|オーソライズド&br;Authorized|牡3|2:34.77|
|第229回|2008|ニューアプローチ&br;New Approach|牡3|2:36.50|
|第230回|2009|シー・ザ・スターズ&br;Sea the Stars|牡3|2:36.74|
|第231回|2010|ワークフォース&br;Workforce|&size(16){牡3};|''2:31.33''|
|第232回|2011|ポルモア&br;Pour Moi|牡3|2:34.54|
|第233回|2012|キャメロット&br;Camelot|牡3|2:33.90|
|第234回|2013|ルーラー・オブ・ザ・ワールド&br;Ruler of the World|牡3|2:39.06|
|第235回|2014|オーストラリア&br;Australia|牡3|2:33.63|
|第236回|2015|ゴールデンホーン&br;Golden Horn|牡3|2:32.32|
|第237回|2016|ハーザンド&br;Harzand|牡3|2:40.09|
|第238回|2017|ウィングス・オブ・イーグルス&br;Wings of Eagles|牡3|2:33.02|
|第239回|2018|マサル&br;Masar|牡3|2:34.93|
|第240回|2019|アンソニー・ヴァン・ダイク&br;Anthony Van Dyck|牡3|2:33.38|
|第241回|2020|サーペンティン&br;Serpentine|牡3|2:34.43|
|第242回|2021|アデイヤー&br;Adayar|牡3|2:36.85|
|第243回|2022|デザートクラウン&br;Desert Crown|牡3|2:36.38|
|第244回|2023|オーギュスト・ロダン&br;Auguste Rodin|牡3|2:33.88|
-1825年優勝のミドルトン(Middleton)、1838年優勝のアマートー(Amato)は、ダービーが唯一の出走であり、勝利であった。
-1887年優勝のメリーハンプトン(Merry Hampton)は、ダービーが初出走であった。
-エプソムダービーがギャンブルと密接な関係にあった1844年、最も物議を醸したレースが行われた。
一位入線したランニングライン(Running Rein)は、4歳の偽者・マカベウス(Maccabeus)という名の馬が、賭けのクーデターの一環として代わりに出走させられていたことが発覚し、失格となった。
-1881年優勝のイロクォイ(Iroquois)は、アメリカ産馬として初めて英国三冠を達成した。
-1909年優勝のミノル(Minoru)は、それまでプリンス・オブ・ウェールズ(Prince of Wales)として2勝を挙げていたエドワード7世が所有していた最初のダービー馬である。
-1913年のレースでは1番人気のクラガヌール(Craganour)とアウトサイダーのアボイヤー(Aboyeur)が、最後の直線で激しく馬体をぶつけ合いながら、他馬の進路を妨害しつつ、クラガヌールが先頭で決着線を通過。
国王夫妻を含む50万人の大観衆はこの暴虐的な騎乗を行ったクラガヌール騎乗のジョニー・ライフを糾弾、クラガヌールは失格となった。
また、女性社会政治同盟(WSPU)の過激派メンバーであったエミリー・デイヴィソン(Emily Wilding Davison)がレース中のトラック内に侵入、国王ジョージ5世の所有馬であったアンマー(Anmer)の手綱に手を伸ばし、時速35マイル(約56km/h)で疾走中の競走馬と接触して吹き飛ばされたのち頭部を蹴られたと見られ、緊急搬送されたが意識戻らず5日後に亡くなるという事件が発生した。
アンマーに騎乗していたハーバート・ジョーンズ(Herbert Ebsworth Jones)は転倒したアンマーから落馬、ディヴィソンと共に緊急搬送されたが一命を取り留め、二週間後のロイヤルアスコットで復帰しアンマーに騎乗した。
-1916年優勝のファファイネラ(Fifinella)は、当年のオークスも制した牝馬であり、2023年現在でダービーを制した最後の牝馬である。
-1921年優勝のユーモリスト(Humorist)は、ダービーの勝利から2週間後、「鼻出血」による呼吸困難で死亡した。解剖の結果、ユーモリストは慢性結核に苦しんでいたことが明らかになり、事実上肺が片方しか機能しない状態で走っていた。