GⅠレース/かしわ記念

Last-modified: Sun, 17 Dec 2023 01:05:11 JST (137d)
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歴史

かしわ記念は、千葉県競馬組合が船橋競馬場で施行する地方競馬の重賞競走(ダートグレード競走、JpnⅠ)である。

農林水産大臣が賞を提供しており、正式名称は「農林水産大臣賞典 かしわ記念」と表記される。

競走名の「かしわ」は、船橋競馬場の前身で柏市に1952年まで所在していた柏競馬場を表している。

 

「かしわ記念」という競走は1978年に準重賞として1800mで創始されていたが、第1回千葉県営競馬が柏競馬場で行われたことを記念し、1989年に重賞競走として改めて創設された。

これに伴い準重賞であったほうの競走は廃止となったため、「準重賞から重賞への格上げ」とする向きもあるが、回次は引き継がれずに1989年が第1回開催とされている。

1995年に南関東地区のグレード制施行により、G2に格付けされる。

1996年には中央・地方全国指定交流競走に指定を受け、距離を1600mに変更。

1997年にダートグレード競走の統一GⅢに格付けされ、この頃から中央開催の春のダートGⅠ・フェブラリーステークスからの出走馬も増えて、中央・地方の一流馬による高レベルな争いが繰り広げられるようになる。

2002年には南関東グレードのG1、ダートグレードの統一GⅡにそれぞれ格上げされ、2005年には統一GⅠに、2007年に格付け表記を「JpnⅠ」に変更、南関東グレードは表記を省略されるようになった。

2016年に中央競馬所属馬の出走枠が1頭増えて6頭に、それにともない地方競馬所属馬の出走枠が8頭となる。

実施されたのがゴールデンウィーク中だったこともあって、2019年から現在に至り売得金額の売上レコードを更新し続けており、「今最もアツい地方競馬」ともされる。

 
時期タイトルレース場バ場距離根幹向き


5月前半かしわ記念船橋ダートマイル1600
 

競技場

舞台となる船橋1600mは、ホームストレッチからスタートして馬場を1周するコース設定で、スタートから1コーナーまでの距離が約250m。

船橋競馬はコーナーの入りが緩やかで内外に高低差がついたスパイラルカーブが採用されており、スピードを落とさず直線に入ることができるため、地方競馬の中では速い時計が出やすいコースと言える。

 

歴代優勝馬

回数開催年競走名距離優勝馬性齢所属タイム
第1回1989かしわ記念1800mイシノラッキー牝5船橋1:52.5
第2回1990フジノダンサー牝4船橋1:54.8
第3回1991パワーディクター牡4船橋1:54.7
第4回1992スーパージョーク牡6船橋1:55.7
第5回1993トキノクンショウ牡4大井1:53.4
第6回1994ヤマジュンオー牡5大井1:53.7
第7回1995ヤマノセイコー牡5船橋1:53.0
第8回19961600mヒカリルーファス牡4大井1:39.4
第9回1997バトルライン牡4JRA1:37.9
第10回1998アブクマポーロ牡6船橋1:35.4
第11回1999サプライズパワー牡5船橋1:39.5
第12回2000ビーマイナカヤマ牡6JRA1:40.8
第13回2001タマモストロング牡6JRA1:38.1
第14回2002トーシンブリザード牡4船橋1:36.5
第15回2003スターリングローズ牡6JRA1:38.2
第16回2004ナイキアディライト牡4船橋1:39.7
第17回2005ストロングブラッド牡6JRA1:37.9
第18回2006アジュディミツオー牡6船橋1:38.6
第19回2007ブルーコンコルド牡7JRA1:37.4
第20回2008ボンネビルレコード牡6JRA1:37.6
第21回2009エスポワールシチー牡4JRA1:35.9
第22回2010エスポワールシチー牡5JRA1:36.8
第23回2011フリオーソ牡7船橋1:38.2
第24回2012エスポワールシチー牡7JRA1:36.5
第25回2013ホッコータルマエ牡4JRA1:37.8
第26回2014コパノリッキー牡4JRA1:39.2
第27回2015ワンダーアキュート牡9JRA1:37.4
第28回2016コパノリッキー牡6JRA1:39.2
第29回2017コパノリッキー牡7JRA1:39.9
第30回2018ゴールドドリーム牡5JRA1:39.2
第31回2019ゴールドドリーム牡6JRA1:40.2
第32回2020ワイドファラオ牡4JRA1:38.6
第33回2021カジノフォンテン牡5船橋1:39.3
第34回2022ショウナンナデシコ牝5JRA1:38.9
第35回2023メイショウハリオ牡6JRA1:39.3