GⅠレース/全日本ジュニア優駿

Last-modified: Sat, 31 Dec 2022 19:42:25 JST (488d)
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歴史

全日本2歳優駿は、神奈川県川崎競馬組合が川崎競馬場で施行する地方競馬の重賞競走(ダートグレード競走、JpnI)である。

農林水産大臣より寄贈賞が提供されており、正式名称は「農林水産大臣賞典 全日本2歳優駿」と表記される。

1950年に「全日本三才優駿」の名称で創設され、第1回は川崎競馬場のダート1200mで施行された。

1988年より「全日本3歳優駿」に改称、2001年に競走馬年齢(馬齢)を国際基準に合わせた事に伴い「全日本2歳優駿」に改称した。現存する地方競馬の重賞競走では最も歴史が長い。

 

第1回に限り中央競馬(日本中央競馬会)から競走馬を招待して行われたが、第2回(1951年)以降は南関東地区の2歳(旧3歳)チャンプ決定戦として位置付けられダート1400mに延長、更に1956年にはダート1500m、1959年に現在のダート1600mで施行されるようになった。

1985年には地方全国交流競走に指定され、南関東地区だけではない名実共に全日本の地方競馬の2歳(旧3歳)チャンピオン決定戦として位置付けられた。

1997年には中央・地方全国指定交流競走に指定され中央競馬所属馬に再び門戸が開かれ、前年から制度化されていたダートグレード競走のGII(統一GII)に格付けされた。

2002年にはダートグレード競走のGI(統一GI)に昇格、名実共に日本の2歳ダート最強馬決定戦として位置付けされた。

 

2017年より、前年に創設された日本馬を対象としたケンタッキーダービー(GⅠ)出走馬選定ポイントシリーズ「JAPAN ROAD TO THE KENTUCKY DERBY」の対象競走に指定され、サブタイトルに「めざせ!ケンタッキー」が付与され、2018年からは国際競走として施行されることになった。

また国際格付け上の扱いも、2017年の時点では「LR」(出走資格に制限のあるリステッド競走)であったものが2018年の時点では「L」(出走資格に制限のないリステッド競走)となっている。国際格付けでのグレード格付けは未取得。

 

古くはネンタカラ(中央競馬に移籍後はゴールデンウエーブに改称)、ダイゴホマレの2頭の東京優駿優勝馬に始まり天皇賞(春)優勝馬のオンスロート、ヒカルタカイ、東京大賞典優勝馬スピードパーシアなどが優勝。

1990年代以降も中央競馬のアグネスワールドアグネスデジタル・ユートピア・スーニ・ルヴァンスレーヴ、地方競馬のトーシンブリザード・フリオーソら、のちに日本や世界で活躍する馬を多数輩出している。

 
時期タイトルレース場バ場距離根幹向き
12月後半全日本ジュニア優駿川崎ダートマイル1600
 

競技場

川崎競技場、ダート1600m。

4コーナーのポケット地点にスタート地点があり、最初のコーナーまでは500mほど平坦な直線が続く。

地方競馬場としても最小径となる超小回りのコーナーを抜け、再び500mほどの直線。
最後にもう一度小回りのコーナーを抜け、ラストに330mの直線を駆ける。

直線が長いこともあり、コーナーを如何にタイトに抜けるかよりも、コーナーからの立ち上がりで如何に加速を乗せられるかがカギとなる。

歴代優勝馬

回数施工年競走名競技場距離優勝馬性齢タイム
第1回1950全日本三才優駿川崎1200mサチフサ牡31:22 2/5
第2回19511400mシンタカラ牡31:22 2/5
第3回1952ローズバツト牝31:31 1/5
第4回1953ネンタカラ牡31:30 2/5
第5回1954タジマオー牡31:31 1/5
第6回1955カブト牡31:31 4/5
第7回19561500mエイシヨウ牝31:38 0/5
第8回1957ダイゴホマレ牡31:36 0/5
第9回1958カチススム牡31:38 0/5
第10回19591600mオンスロート牡31:41.4
第11回1960ユキロウ牡31:43.8
第12回1961セルコール牡31:45.9
第13回1962テルチカラ牡31:44.5
第14回1963ハロユウ牡31:43.7
第15回1964タマノニシキ牝31:43.6
第16回1965ニユーサカエ牡31:41.7
第17回1966ヒカルタカイ牡31:42.6
第18回1967バトラー牡31:43.6
第19回1968トウシユン牡31:41.8
第20回1969タマプチー牡31:42.3
第21回1970タニノカツヒメ牝31:40.5
第22回1971ヤシマスウパー牡31:41.6
第23回1972チヤイナホープ牡31:41.9
第24回1973スピードパーシア牡31:41.0
第25回1974シタヤロープ牡31:40.8
第26回1975カツフアーム牡31:41.3
第27回1976カシキユネ牡31:42.3
第28回1977ヒダカホーリユウ牡31:41.2
第29回1978マイリマンド牡31:40.5
第30回1979スーパーヤマト牡31:40.3
第31回1980シゲノカマダ牡31:41.4
第32回1981ヒノデスター牡31:42.8
第33回1982ヨネタロウ牡31:42.5
第34回1983ヨシマサボーイ牡31:42.8
第35回1984ロングタイシヨー牡31:42.7
第36回1985ミハマシヤーク牡31:42.5
第37回1986ダイカツラモーヌ牝31:43.8
第38回1987リユウコウキング牡31:43.2
第39回1988全日本3歳優駿ミルユージ牡31:44.7
第40回1989ハセノトライアン牡31:43.9
第41回1990ユウユウサンボーイ牡31:42.7
第42回1991ヤマニンロード牡31:42.3
第43回1992キタサンテイオー牡31:42.0
第44回1993キタノジライ牡31:43.2
第45回1994ヒカリルーファス牡31:42.1
第46回1995ホウシュウサルーン牡31:44.1
第47回1996オグリダンディ牡31:42.3
第48回1997アグネスワールド牡31:41.7
第49回1998アドマイヤマンボ牡31:43.3
第50回1999アグネスデジタル牡31:41.1
第51回2000トーシンブリザード牡31:42.6
第52回2001全日本2歳優駿プリンシパルリバー牡21:42.5
第53回2002ユートピア牡21:42.4
第54回2003アドマイヤホープ牡21:42.8
第55回2004プライドキム牡21:40.6
第56回2005グレイスティアラ牝21:42.3
第57回2006フリオーソ牡21:41.8
第58回2007イイデケンシン牡21:41.8
第59回2008スーニ牡21:40.5
第60回2009ラブミーチャン牝21:40.0
第61回2010ビッグロマンス牡21:41.2
第62回2011オーブルチェフ牡21:41.6
第63回2012サマリーズ牝21:41.9
第64回2013ハッピースプリント牡21:40.4
第65回2014ディアドムス牡21:45.3
第66回2015サウンドスカイ牡21:43.1
第67回2016リエノテソーロ牝21:42.8
第68回2017ルヴァンスレーヴ牡21:41.6
第69回2018ノーヴァレンダ牡21:42.6
第70回2019ヴァケーション牡21:41.9
第71回2020アランバローズ牡21:40.7
第72回2021ドライスタウト牡21:39.2
第73回2022デルマソトガケ牡21:43.3