グッバイヘイロー
freeze
キングヘイローの母
グッバイヘイロー(Goodbye Halo)は父ヘイロー(Halo)、母パウンドフーリッシュ(Pound Foolish)を持つアメリカ合衆国の競走馬・繁殖牝馬である。
br
1987年にベルモントパークで8馬身差を付けてデビュー戦を勝利で飾ると、その5日後に開催されたG1フリゼットステークスに参戦するが8着と敗退。
しかし次走のデモワゼルステークスでは10馬身差の圧勝でG1初勝利を飾ると、年が明けて1988年はG3サンタイネスステークス、ラスヴァージネスステークスと連勝を重ねる。
ラスヴァージネスステークスでは後にケンタッキーダービーを勝利するウイニングカラーズをクビ差抑えて2着としたが、次走とサンタアニタオークスでは逆にウイニングカラーズの3着と敗戦。
続くケンタッキーオークスを制覇すると、その後はニューヨークへ移動し、マザーグースステークスでは序盤からペースセッターにぴったりと張り付くようにして先進し、ストレッチで外に持ち出すとそのまま伸び、1と4/1馬身差を付けて勝利。36倍という大オッズでの勝利により一躍ミリオンホースとして名を挙げると、コーチングクラブアメリカンオークスでも優勝。再び連勝を重ねるもアラバマステークスでは4着と敗戦。続くG2・ラスパルマスハンデキャップも3着に敗れてしまう。
br
連敗の流れを断ち切れないまま、陣営はブリーダーズカップ・ディスタフに出走する。
この競走にはグッバイヘイローに加え、前述のウイニングカラーズ、無敗のまま挑んできたパーソナルエンサインも揃って出走し、非常に豪華な顔ぶれとなった。
レース本番では、逃げ切りを図るウイニングカラーズにグッバイヘイローが食らいついている所を、外からパーソナルエンサインが差し切るといった、まさに三強の決着となった。
結局グッバイヘイローはウイニングカラーズを捕らえることができず、半馬身差の3着に敗れるが、このレースは今でも伝説のレースとして語り継がれている。
この後グッバイヘイローはダリアハンディキャップ2着、マトリアーチステークス5着でカリフォルニアでのシーズンを終えた。
br
翌1989年はサンタアニタでのエルエンシノステークスとラカニャーダステークスでの勝利で始まり、さらにサンタマルガリータステークスでは2着、4月のアップルブロッサムハンデキャップでも2着となる。
夏にカリフォルニアに戻ったグッバイヘイローは、ハリウッドパークでホーソーンハンデキャップでも2着、バニティハンデキャップでも2着と勝ち切れない展開が続き、9月に行われたG2チュヴィスタハンデキャップで勝利するも、スピンスターステークスでは再び2着。
これらグッバイヘイローが敗戦したレースは全てアルゼンチンからアメリカに移籍し頭角を現してきたバヤコアが勝利しており、スピンスターステークスではグッバイヘイローはスタートでつまづき、持ったまま走ったバヤコアに11馬身以上の差を付けられてしまった。
ガルフストリームパークで開催されたブリーダーズカップ・ディスタフではバヤコアの前にウイニングカラーズともども掲示板外。全盛期の力は発揮できずに引退となった。
br
引退後はキーンランド繁殖牝馬セールに出され、桜井盛夫が210万ドルで落札、日本に輸入されて浅川吉男の協和牧場に繋養された。
日本に輸入される際、アメリカの名門競馬雑誌のブラッド・ホース誌に「SAYONARA Goodbye Halo(さよならグッバイヘイロー)」という海外流出を惜しむ特集が組まれた。
br
ウマ娘では・・・
ウマ娘として「グッバイヘイロー」という名は登場しないが、「キングヘイローの母」として確かに存在を表しており、キングヘイローが密かに目標とする「”一流”のデザイナー」として彼女の育成シナリオで登場。
”一流”の血を引くものとして”一流たる結果”を求めて足掻き続ける娘を不器用に心配する母親であるが、「家事全般が不得手であり、料理は特に苦手」とする、キングの母らしい”ヘッポコ”な一面も。
br
血統関係
パウンドフーリッシュ(Pound Foolish 牝 1979 父:サーアイヴァー(Sir Ivor))
└グッバイヘイロー(Goodbye Halo 牝 1985 父:ヘイロー(Halo))
└キングヘイロー(牡 1995 父:ダンシングブレーヴ(Dancing Brave))
├カワカミプリンセス(牝 2003 母:タカノセクレタリー(Takano Secretary))
├ローレルゲレイロ(牡 2004 母:ビッグテンビー)
├メーデイア(牝 2008 母:ウィッチフルシンキング(Witchful Thinking))
├ピクシーホロウ(牝 2010 母:ラインレジーナ)
│└ピクシーナイト(牡 2018 父:モーリス)
└シャトーブランシュ(牝 2010 母:ブランシェリー)
└イクイノックス(牡 2019 父:キタサンブラック)
br
ヘイロー(Halo 牡 1969 父:ヘイルトゥリーズン(Hail to Reason))
├グローリアスソング(Glorious Song 牝 1976 母:バラード(Ballade))
│└モーンオブソング(Morn of Song 牝 1988 父:ブラッシンググルーム(Blushing Groom))
│ └ハルーワソング(Halwa Song 牝 1996 父:ヌレイエフ(Nureyev))
│ └ハルーワスウィート(牝 2001 父:マキャヴェリアン(Machiavellian))
├デヴィルズバッグ(Devil's Bag 牡 1981 母:バラード(Ballade))
│└※デヴィルズバッグのページを参照。
├グッバイヘイロー(Goodbye Halo 牝 1985 母:パウンドフーリッシュ(Pound Foolish))
└サンデーサイレンス(Sunday Silence 牡 1986 母:ウィッシングウェル(Wishing Well))
└※サンデーサイレンスのページを参照。