GⅠレース/スプリンターズステークス

Last-modified: Sun, 26 May 2024 21:00:30 JST (349d)
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歴史

スプリンターズステークスは、1967年に4歳以上の馬による重賞競走として中山競馬場の芝1200mで創設・施行。

1969年には「英国フェア開催記念(第3回スプリンターズステークス)」の名称で開催された。

1974年、名称を「読売杯スプリンターズステークス」に変更、正賞が読売新聞社賞となる。

1980年には「読売スプリンターズステークス」に改称。

1982年に読売新聞社が協賛から撤退し、1983年からは「スプリンターズステークス」に名称を変更。

1984年、グレード制施行によりGⅢに格付け。

1987年にはGⅡに昇格。

1989年、混合競走に指定され、外国産馬が出走可能になる。

1990年にはGⅠに昇格、施行時期も有馬記念の前週に移され、「1年を締めくくるスプリント系大レース」と位置付けられた。

1994年には国際GⅠ競走に、1995年には特別指定交流競走となり、外国調教馬・地方競馬所属馬が出走可能になる。また正賞が日本馬主協会連合会(JOA)会長賞となる。

時期タイトルレース場バ場距離根幹向き
9月後半スプリンターズステークス中山短距離1200右・外
9月後半スプリンターズステークス中山短距離1200右・外

競技場

中山競馬場・おむすび型の外回りコースを使用。

向正面入口付近の坂の頂上がスタート地点で、スタートから最後の直線途中まで高低差約4.5mの下り坂が続く。

向正面は約275mで、その後の3コーナーのカーブは非常に緩やか。

直線は約310mとローカル場並みに短いが、ゴール前に高低差2.4mの急坂がある。

開催時期の推移

創始された1967年の第1回競走は7月初週に施行されたが、翌1968年の第2回は5月初週に開催された。

1969年から1980年の第3回~第14回までは9月終週または10月初週に行われた。

1981年から1983年の第15回~第17回までは2月終週、1984年から1989年の第18回~第23回までは3月に行われた。

1990年から1999年の第24回~第33回までは12月に開催。

2000年の第34回からは9月終週~10月頭に開催されている。

歴代優勝馬

回数施工年競走名競馬場距離優勝馬性齢タイム
第1回1967スプリンターズステークス中山1200mオンワードヒル牡51:12.1
第2回1968スズハヤテ牡51:11.3
第3回1969英国フェア開催記念タケシバオー牡51:10.4
第4回1970スプリンターズステークスタマミ牝41:10.8
第5回1971ケンサチオー牡61:11.5
第6回1972ノボルトウコウ牡41:09.8
第7回1973キョウエイグリーン牝51:09.6
第8回1974読売杯スプリンターズステークスサクライワイ牝41:08.4
第9回1975サクライワイ牝51:09.0
第10回1976ジャンボキング牡41:10.5
第11回1977メイワキミコ牝41:09.8
第12回1978メイワキミコ牝51:09.0
第13回1979サニーフラワー牝51:12.8
第14回1980読売スプリンターズステークスサクラゴッド牝61:11.8
第15回1981サクラシンゲキ牡51:09.5
第16回1982ブロケード牝51:09.0
第17回1983スプリンターズステークスシンウルフ牡51:09.5
第18回1984ハッピープログレス牡71:10.3
第19回1985マルタカストーム牡51:11.1
第20回1986ドウカンテスコ牡51:10.2
第21回1987キングフローリック牡51:09.5
第22回1988東京1400mダイナアクトレス牝61:21.9
第23回1989中山1200mウィニングスマイル牡71:09.3
第24回1990バンブーメモリー牡61:07.8
第25回1991ダイイチルビー牝51:07.6
第26回1992ニシノフラワー牝41:07.7
第27回1993サクラバクシンオー牡51:07.9
第28回1994サクラバクシンオー牡61:07.1
第29回1995ヒシアケボノ牡41:08.1
第30回1996フラワーパーク牝51:08.8
第31回1997タイキシャトル牡41:07.8
第32回1998マイネルラヴ牡41:08.6
第33回1999ブラックホーク牡61:08.2
第34回2000ダイタクヤマト牡71:08.6
第35回2001トロットスター牡51:07.0
第36回2002新潟ビリーヴ牝41:07.7
第37回2003中山デュランダル牡41:08.0
第38回2004カルストンライトオ牡61:09.9
第39回2005サイレントウィットネス騸61:07.3
第40回2006テイクオーバーターゲット騸71:08.1
第41回2007アストンマーチャン牝31:09.4
第42回2008スリープレスナイト牝41:08.0
第43回2009ローレルゲレイロ牡51:07.5
第44回2010ウルトラファンタジー騸81:07.4
第45回2011カレンチャン牝41:07.4
第46回2012ロードカナロア牡41:06.7
第47回2013ロードカナロア牡51:07.2
第48回2014新潟スノードラゴン牡61:08.8
第49回2015中山ストレイトガール牝61:08.1
第50回2016レッドファルクス牡51:07.6
第51回2017レッドファルクス牡61:07.6
第52回2018ファインニードル牡51:08.3
第53回2019タワーオブロンドン牡41:07.1
第54回2020グランアレグリア牝41:08.3
第55回2021ピクシーナイト牡31:07.1
第56回2022ジャンダルム牡71:07.8
第57回2023ママコチャ牝41:08.0
  • 2002年優勝・ビリーヴの逸話
    2002年の第36回本競走は、東京競馬場の改修に伴い新潟競馬場に開催を振替えられて行われた。
    レースでは武豊が代役で鞍上を務めたことで、当日の新潟競馬場の入場者数は3万4000人を超え、売り上げは新潟競馬場の新記録となる228億円余りの売り上げを記録した。
    牝馬による牡牝混合GI競走優勝は1997年の天皇賞(秋)を優勝したエアグルーヴ以来となり、また8月に亡くなっていたサンデーサイレンスにとっても産駒初の短距離GI優勝となった。
  • 2014年優勝・スノードラゴンの逸話
    スノードラゴンは2010年デビューから芝での勝利経験がなく、2011年夏から2014年春までの間、長らくダートを走っていた。
    3月に久しぶりの芝に戻りオーシャンステークスを2着、高松宮記念でも2着、6月には一度ダートに戻り北海道スプリントカップでも2着と好調をキープしたが、再度芝に戻った8月のキーンランドカップでは8着と調子を落とした。
    10月に迎えたスプリンターズステークスは中山競馬場の施設改修に伴い新潟競馬場での開催となり、前走の不調から13番人気と評価を落としていたものの、レースでは残り100mでストレイトガールとレッドオーヴァルの一騎討ちになると思われたところを大外から差しきり、重賞初制覇、芝レース初勝利がGI初制覇となった。