GⅠレース/大阪杯

Last-modified: Sun, 26 May 2024 21:49:30 JST (349d)
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歴史

大阪杯は、日本中央競馬会(JRA)が阪神競馬場で施行する中央競馬の重賞競走(GI)である。

1957年に5歳(現4歳)以上の馬による重賞競走「大阪盃競走」として創設された。

競走名は1964年に「サンケイ大阪盃」と改称(1969年からは「サンケイ大阪杯」と表記変更)された後、1989年より「産経大阪杯」となった。

創設時は阪神競馬場の芝1800mで3月に行われていたが、距離や施行時期は幾度かの変遷を経て、1972年より芝2000mで定着。

施行時期も1982年より桜花賞の前週に移され、現在に至る。

 

外国産馬は1984年から、地方競馬所属馬は1995年からそれぞれ出走可能になり、2003年からは外国馬も出走可能な国際競走となった。

2014年から2016年までは本競走の1着馬に天皇賞(春)の優先出走権が付与されていた。

 

2017年よりGIに昇格し、名称を「大阪杯」とすることが日本中央競馬会から発表された。

優勝馬には当該年のアイリッシュチャンピオンステークスへの優先出走権が与えられる。

また同年より天皇賞(春)、宝塚記念とともに同一年に行われる3競走を全て優勝した馬に褒賞金が贈られることになった。

時期タイトルレース場バ場距離根幹向き
3月後半大阪杯阪神中距離2000右・内

競技場

阪神競技場、内回りコースを使用し、コースを1周強回る。

正面スタンド前の直線4コーナー出口付近からのスタートで、1コーナーまでの距離は325m。

スタートしてすぐ急坂があるため、ペースは上がりにくい。

3~4コーナーのカーブは内回りにしてはゆったりしている。

最後の直線は356.5m(Aコース時)。

歴代優勝馬

回数施行年競走名競馬場距離優勝馬性齢タイム
第1回1957大阪盃競走阪神1800mホマレイチ牡51:50 4/5
第2回1958カツラホマレ牝51:52 2/5
第3回1959キヨスガタ牡51:57 1/5
第4回1960ウイルデイール牡51:50.2
第5回1961コダマ牡51:50.8
第6回1962スギヒメ牝51:51.0
第7回1963リユウゼツト牡51:55.4
第8回1964サンケイ大阪盃テツノオー牡51:54.2
第9回19651850mヤングヒーロー牡51:54.1
第10回19661900mバリモスニセイ牡61:56.4
第11回1967リユウフアーロス牡51:56.1
第12回1968ヤマビツト牝51:56.6
第13回1969サンケイ大阪杯ダテホーライ牡51:57.5
第14回1970シュンサクオー牡51:55.8
第15回1971ケイタカシ牡71:54.7
第16回19722000mフイドール牡52:06.6
第17回1973ニホンピロムーテー牡62:02.5
第18回1974キヨノサカエ牡52:07.8
第19回1975スカイリーダ牡62:00.9
第20回1976ロングホーク牡52:02.2
第21回1977ゴールドイーグル牡82:01.4
第22回1978キングラナーク牡62:03.5
第23回1979メトロジャンボ牡52:04.1
第24回1980ハシクランツ牡52:04.4
第25回1981サンシードール牡52:05.5
第26回1982サンエイソロン牡52:03.6
第27回1983ヒカリデユール牡72:03.3
第28回1984カツラギエース牡52:00.6
第29回1985ステートジャガー牡52:01.4
第30回1986サクラユタカオー牡52:01.6
第31回1987ニシノライデン牡72:01.0
第32回1988フレッシュボイス牡62:01.7
第33回1989産経大阪杯ヤエノムテキ牡52:01.4
第34回1990スーパークリーク牡62:02.9
第35回1991ホワイトストーン牡52:01.5
第36回1992トウカイテイオー牡52:06.3
第37回1993メジロマックイーン牡72:03.3
第38回1994ネーハイシーザー牡52:01.2
第39回1995京都インターマイウェイ牡61:59.3
第40回1996阪神タイキブリザード牡62:00.7
第41回1997マーベラスサンデー牡62:02.0
第42回1998エアグルーヴ牝62:01.3
第43回1999サイレントハンター牡71:59.9
第44回2000メイショウオウドウ牡62:00.8
第45回2001トーホウドリーム牡41:58.4
第46回2002サンライズペガサス牡41:59.1
第47回2003タガノマイバッハ牡41:59.1
第48回2004ネオユニヴァース牡41:59.6
第49回2005サンライズペガサス牡71:59.0
第50回2006カンパニー牡52:04.5
第51回2007メイショウサムソン牡42:01.4
第52回2008ダイワスカーレット牝41:58.7
第53回2009ドリームジャーニー牡51:59.7
第54回2010テイエムアンコール牡61:59.5
第55回2011ヒルノダムール牡41:57.8
第56回2012ショウナンマイティ牡42:05.5
第57回2013オルフェーヴル牡51:59.0
第58回2014キズナ牡42:00.3
第59回2015ラキシス牝52:02.9
第60回2016アンビシャス牡41:59.3
第61回2017大阪杯キタサンブラック牡51:58.9
第62回2018スワーヴリチャード牡41:58.2
第63回2019アルアイン牡52:01.0
第64回2020ラッキーライラック牝51:58.4
第65回2021レイパパレ牝42:01.6
第66回2022ポタジェ牡51:58.4
第67回2023ジャックドール牡51:57.4
第64回2024ベラジオオペラ牡41:58.2
  • コースレコードとレースレコード
    阪神2000mのコースレコード(産経大阪杯のレースレコード)としてはヒルノダムールの「1:57.8」が記録されているが、大阪杯のレースレコードとしてはスワーヴリチャードの「1:58.2」が記録されている。
    また阪神2000mのコースレコードは2018年の鳴尾記念でストロングタイタンの「1:57.2」が記録を更新した。
  • レイパパレの快挙とコントレイルの不振
    第65回大阪杯に優勝したレイパパレはこれがGⅠ初制覇、重賞は前走チャレンジカップ(GⅢ)に続き2勝目、通算6戦6勝で、デビュー6戦目での古馬GI制覇は、グレード制が導入された1984年以降で史上最少キャリアとなり、無敗での古馬混合GI制覇は、ファインモーション(2002年エリザベス女王杯)、クリソベリル(2019年チャンピオンズカップ)に次ぐ史上3頭目。
    6戦6勝のキャリアも先述の2頭に並ぶ史上最少キャリアタイとなった。
    またウイニングチケットを血統票に含む馬としてもGⅠ初制覇となった。
    一方、同競走で3着に敗れたコントレイルは前走のジャパンカップ2着に続く連敗となり、同じく無敗で三冠馬となったシンボリルドルフディープインパクトは連敗を喫したことがなく、無敗の三冠馬の連敗は史上初であった。