ダンジグ のバックアップ(No.1)


デインヒルビコーペガサスの父

ダンジグ(Danzig)はアメリカの競走馬・種牡馬である。

大種牡馬・ノーザンダンサー(Northern Dancer)の後継種牡馬の一頭であり、1991年から1993年までの3年間北米のリーディングサイアーとなった。

ダンジグ本体は日本に輸入されていないため、「Danzig」の読み方は「ダンジグ」以外にも「ダンツィヒ」や「ダンシグ」など様々で、特に定められていない。

 

ダンジグはデビュー以前より膝に剥離骨折の症状が見られていたが、デビュー戦を8馬身半と大差で圧勝した後、膝にボルトを入れて剥離した部分を固定する手術を行い、11ヵ月の長期休養を挟みつつ、2戦目も7馬身の大差で圧勝。

その2週間後の3戦目も5馬身以上の差をつけて圧勝し、まさに「圧巻」の走りを見せた。

クラシックでの活躍も期待されていたが、その後X線検査により膝の亀裂が大きくなっていることが確認され、「もう一度走らせたら命を落とす」と警告を受けたことで引退となった。

 

引退後はケンタッキー州クレイボーンファームで種牡馬となるが、ニューヨークの一般競走しか走ってこなかったダンジグはほぼ無名であった。

しかし知名度とは裏腹に、初年度産駒からアメリカ最優秀2歳牡馬となったチーフズクラウン(Chief's Crown)、アーリントンワシントンラッシーステークス(G1)勝ち馬コントラダンス(Contredance)、ハリウッドフューチュリティ(G1)勝ち馬ステファンズオデッセイ(Stephan's Odyssey)といったG1馬を多数出す成功を収める。

さらに2年目の産駒にはベルモントステークス勝ち馬ダンジグコネクション(Danzig Connection)を出すなど、幅広い距離での適性があることを証明した。

 

グリーンデザート(Green Desert)やデインヒル(Danehill)など後継の種牡馬もまた成功し、2016年頃にはノーザンダンサー系のおよそ半数がダンジグ以降の父系に支配されており、これらの父系は総称して「ダンジグ系」と呼ばれている。

 

ウマ娘として登場している中では、ビコーペガサスが彼の産駒であり、前述のファインモーションの父デインヒルも同様である。

またニシノフラワーの母デュプリシト(Duplicit)や、グラスワンダーの母アメリフローラ(Ameriflora)などもダンジグ産駒である。

 

血統関係

パドノム(Pas de Nom 牝 1968 父:アドミラルズヴォヤージ(Admiral's Voyage))

ダンジグ(Danzig 牡 1977 父:ノーザンダンサー(Northern Dancer))

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