サドラーズウェルズ のバックアップ(No.1)
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- 1 (2022-11-17 (木) 01:57:00)
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- 4 (2022-11-18 (金) 02:03:58)
- 5 (2022-11-18 (金) 09:06:55)
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- 9 (2022-11-20 (日) 01:33:07)
- 10 (2022-11-21 (月) 00:38:12)
- 11 (2022-11-21 (月) 04:00:07)
- 12 (2022-11-22 (火) 08:11:41)
- 13 (2022-11-23 (水) 03:10:15)
- 14 (2022-11-24 (木) 01:14:58)
- 15 (2023-03-13 (月) 17:14:51)
- 16 (2023-04-14 (金) 02:22:39)
- 17 (2023-07-02 (日) 13:50:23)
- 18 (2024-05-03 (金) 16:44:10)
イギリスとアイルランドのチャンピオンサイアー
サドラーズウェルズ(Sadler's Wells)は、アメリカ産アイルランド調教の競走馬・種牡馬である。
頭を高い角度で保つ特徴的なランニングスタイルで、バランスに優れた馬であったとされ、短距離から中距離まで幅広い距離に対応できる能力を有し、その特徴を多くの子孫に残した。
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1983年、9月にレパーズタウン競馬場で行われた新馬戦に登場、2着に6馬身の差をつけて初勝利を飾ると、その3週間後に出走したベレスフォードステークス(G3)でも6馬身差を付けて勝利しシーズンを終えた。
国際分類でサドラーズウェルズは78ポンドの評価を得たが、同期のエルグランセニョールがイギリスで最も権威のある2歳のレースであるデューハーストステークス(G1)に出走、レインボウクエストを破って勝利したことで、当歳として”異常”と言われた131ポンドという高評価を獲得した影響もあり、サドラーズウェルズは2歳馬としては目立った存在にはなれなかった。
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翌年、サドラーズウェルズはグラッドネスステークスにてエルグランセニョールと生涯で唯一の対戦をし、2着と敗れると、彼とは路線を分かちデリンズタウンスタッドダービートライアルを勝利したのちアイリッシュ2000ギニーに出走。
フランスで調教された兄弟馬プロシーダとのちのエプソムダービー優勝馬セクレトに先着した。
続くジョッケクルブ賞は距離不安から3番人気に留まったもののダルシャーンの2着と善戦している。
その後はエルグランセニョールが引退したことでサドラーズウェルズに注目が集まり、さらにエクリプスステークスをレースレコードで勝つと厩舎のエースとしてキングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークスに出走したが、前年のエプソムダービー優勝馬ティーノソの2着に敗れた。
このあとベンソン&ヘッジズゴールドカップ4着、フェニックスチャンピオンステークス1着、凱旋門賞8着とし、凱旋門賞を最後に引退した。
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サドラーズウェルズは国際分類によって90の評価を与えられ、1984年にヨーロッパで6番目に優れた馬となり、さらにエクリプスステークスでの勝利で132のタイムフォームレーティングを獲得し、エルグランセニョールが残した記録を更新した。
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1985年からアイルランドのクールモアスダットで1株80万ユーロ、総額3,200万ユーロでシンジゲートが組まれると、1988年に最初の産駒がレース年齢に達して即座にシーニック、プリンスオブダンスと2頭のチャンピオンホースが輩出され、翌年は種付け数がわずか2頭と極端に少なかったものの、当年だけで11頭のステークス優勝馬を輩出するという世界記録を樹立した。
これは産駒の輩出数が現在よりもはるかに少なかった時代には異例の成果であった。
1990年、牝駒のサルサビルが英国三冠に数えられる1000ギニー、エプソムオークス、アイリッシュダービーを制し、サドラーズウェルズを初代チャンピオン種牡馬に押し上げると、1992年から2004年までの13年連続を含む、英国とアイルランドで14回チャンピオンサイアーになった。
13年間の連続獲得は、18世紀にハイフライヤーが記録した15回(15年連続)に次ぐ大記録であった。
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サドラーズウェルズの産駒は特に英国のクラシックレースで活躍し、史上最も影響力のある種牡馬に数えられている。
12頭のイングリッシュクラシックウィナーを輩出し、これは19世紀のリーディングサイアー・ストックウェルとセントサイモンに匹敵する数であった。
1999年、モンジューら彼の息子たちはアイリッシュダービーで1-2-3に入線し掲示板を独占。2001年にはイマジンら彼の娘たちがエプソムオークスのトップ3ポジションを席巻した。
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毎年子孫の数が増えるにつれてステークスウィナーの数は急速に加速し、2001年7月にローマンサドルが177回目のステークスウィナーになったとき、ミスタープロスペクターが保持していた176という記録を更新。
その後2002年に200回目のステークスウィナーを産み出し、史上初となる大記録を樹立した。
この記録はしかし2005年にデインヒルによって追い越されたが、シャトル種牡馬としてオーストラリアやアイルランドなどを含むヨーロッパ全土で活躍していたことが要因と見られる。
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生涯で輩出したステークスウィナーは323頭、うち73頭のG1勝者を生んだ。
彼の産駒はナショナルハント(障害競走)にも強さを発揮し、特に1996年から1999年までアイルランドのG1ナショナルハントを網羅したイスタブラックを産んだことが評価されている。
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系統樹
調べられる限りのGⅠ勝利産駒を記載。
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フェアリーブリッジ(Fairy Bridge 牝1961 父:ボールドリーズン(Bold Reason))
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└サドラーズウェルズ(Sadler's Wells 牡 1981 父:ノーザンダンサー(Northern Dancer))
├オールドヴィック(Old Vic 牡 1986 母:コケード(Cockade))
│└サカリナ(Sacarina 牝 1992 母:ブレーヴラス(Brave Lass))
│ ├サマム(Samum 牡 1997 父:モンサン(Monsun))
│ ├サルブレギナ(Salve Regina 牝 1999 父:モンサン(Monsun))
│ └シャパレリ(Schiaparelli 牡 2003 父:モンサン(Monsun))
├フレンチグローリー(French Glory 牡 1986 母:デュネット(Dunette))
├ブラーシー(Braashee 牡 1986 母:クラコー(Krakow))
├インザウィング(In The Wings 牡 1986 母:ハイホーク(High Hawk))
│├シングスピール(Singspiel 牡 1992 母:グロリアスソング(Glorious Song))
││├ムーンバラッド(Moon Ballad 牡 1999 母:ヴェルヴェットムーン(Velvet Moon))
││├アサクサデンエン(Asakusa Den'en 牡 1999 母:ホワイトウォーターアフェア(Whitewater Affair))
││├パピネウ(Papieau 牡 2000 母:アーリーライジング(Early Rising))
││├リブレット(Libretto 牝 2000 母:トゥルーリースペシャル(Truly Special))
│││└コレット(Colette 牝 2016 父:ハロードクラウン(Hallowed Crown))
││├オペラコミック(Opera Comique 牝 2001 母:グレイスノート(Grace Note))
│││└ドビュッシー(Debussy 牡 2006 父:ディエシス(Diesis))
││├リワーヤ(Rewaaya 牝 2002 母:ナスマー(Nasmah))
││├シンハリーズ(Singhalese 牝 2002 母:ベイズ(Baize))
│││└シンハライト(牝 2013 父:ディープインパクト)
││├ラフドゥード(Lahudood 牝 2003 母:ラハイェブ(Rahayeb))
││├ラテラル(Lateral 牡 2003 母:リゴナ(Ligona))
││├コンフィデンシャルレディ(Confidential Lady 牝 2003 母:コンフィデンテ(Confidante))
││├アクセサリーズ(Accessories 牝 2003 母:アナマトルシュカ(Anna Matrushka))
│││├ヘルメット(Helmet 牡 2008 父:イクシードアンドエクセル(Exceed And Excel))
││││└サンダースノー(Thunder Snow 牡 2014 母:イースタンジョイ(Eastern Joy))
│││└エポレット(Epaulette 牡 2009 父:コマンズ(Commands))
│││ └レッドラーク(Red Lark 牝 2017 母:ファイアクレスト(Firecrest))
││├イースタンアンセム(Eastern Anthem 牡 2004 母:カズィア(Kazzia))
││├ダルレミ(Dar Re Mi 牝 2005 母:ダララ(Darara))
│││└トゥーダーンホット(Too Darn Hot 牡 2016 父:ドバウィ(Dubawi))
││├バラデューズ(Balladeuse 牝 2005 母:フェザークエスト(Featherquest))
│││└レフトハンド(Left Hand 牝 2013 父:ドバウィ(Dubawi))
││├プチノワール(牝 2005 母:リッチアフェアー(Rich Affair))
│││└ローブティサージュ(牝 2010 父:ウォーエンブレム(War Emblem))
││├カップケーキ(Cup Cake 牝 2006 母:ゴールドマーク(Gold Mark))
│││└スウェドア(Suedois 騸 2011 父:リハーヴ(Le Havre))
││├ヒバーイェブ(Hibaayeb 牝 2007 母:レディーゾンダ(Lady Zonda))
│││└ウーヘイダ(Wuheida 牝 2014 父:ドバウィ(Dubawi))
││├ポタラパレス(Potala Palace 牡 2008 母:アライメント(alignment))
││├インナーシークレット(Inner Secret 牝 2008 母:ミステリアル(Mysterial))
│││└ローヤルマリーン(Royal Marine 牝 2016 父:レイヴンズパス(Raven's Pass))
││└インディアンペタル(Indian Petal 牝 2009 母:ウッドヴァイン(Wood vine))
││ └オールドペルシアン(Old Persian 牡 2015 父:ドバウィ(Dubawi))
│├ウィングドラブ(Winged Love 牡 1992 母:ジェドゥーザムール(J'Ai Deux Amours))
│├バブルウィングス(Bubble Wings 牝 1992 母:バブルプロスペクター(Bubble Prospector))
││└ショウナンパントル(牝 2002 父:サンデーサイレンス(Sunday Silence))
│├セントラルパーク(Central Park 牡 1995 母:パークスペシャル(Park Special))
│├ストリートカー(Streetcar 牝 1996 母:アズユーデザイアミー(As You Desire Me))
││└ルアスライン(Luas Line 牝 2002 父:デインヒル(Danehill))
│├クタブ(Kutub 牡 1997 母:ミニーハビット(Minnie Habit))
│├ザンジバル(Zanzibar 牝 1998 母:アイルオブスパイス(Isle of Spice))
│├マムール(Mamool 牡 1999 母:ジェノベファ(Genovefa))
│├アクトワン(Act One 牡 1999 母:サマーソネット(Summer Sonnet))
│├ソルジャーホロゥ(Soldier Hollow 牡 2000 母:アイランドレース(Island Race))
││├パストリウス(Pastorius 牡 2009 母:プリンセスリ(Princess Li))
│││└ダリカ(Dalika 牝 2016 母:ドロウントゥラン(Drawn To Run))
││├イワンホー(Ivanhowe 牡 2010 母:インディゴガール(Indigo Girl))
││├ジンギスシークレット(Dschingis Secret 牡 2013 母:デヴィア(Divya))
││├セリエンホルデ(Serienholde 牝 2013 母:サルデンヒア(Saldenehre))
│││└シュネルマイスター(Schnell Meister 牡 2018 父:キングマン(Kingman))
││└サルーンソルド(Saloon Sold 牝 2014 母:サルーンラム(Saloon Rum))
││ └サンマルコ(Sammarco 牡 2019 父:キャメロット(Camelot))
│├フィデライト(Fidelite 牝 2000 母:オナルース(Onereuse))
│├アナアマリア(Anna Amalia 牝 2000 母:アナオブサクソニー(Anna of Saxony))
││└アーヴェイ(Ave 牝 2006 父:デインヒルダンサー(Danehill Dancer))
│└アドレアフラッグ(Adlerflug 牡 2004 母:アイヤナ(Aiyana))
│ ├イト(Ito 牡 2011 母:イオタ(Iota))
│ ├イキトス(Iquitos 牡 2012 母:イリカ(Irika))
│ ├トルクエータータッソ(Torquator Tasso 牡 2017 母:ティアワナ(Tijuana))
│ ├インスウープ(In Swoop 牡 2017 母:イオタ(Iota))
│ ├アレンカー(Alenquer 牡 2018 母:ワイルドブロッサム(Wild Blossom))
│ └メンドシーノ(Mendocino 牡 2018 母:ミルマリン(Mill Marin))
├プリンスオブダンス(Prince of Dance 牡 1986 母:サンプリンセス(Sun Princess))
├シーニック(Scenic 牡 1986 母:アイドリック(Idylic))
│├ブレヴィック(Blevic 牡 1991 母:ブルームス(Blooms))
│├シェム(Shame 牝 1992 母:シャマイル(Shamayil))
│├ロクレー(Lochrae 牡 1992 母:スプリングセレナーデ(Spring Serenade))
│├エピソード(Episode 牝 1995 母:アパッチガール(Apache Girl))
│├ニコララス(Nicola Lass 牝 1995 母:ドバイラス(Dubai Lass))
││├ニコネロ(Niconero 騸 2001 父:ダンゼロ(Danzero))
││└ニコーニ(Nicconi 牡 2005 父:ビアンコーニ(Bianconi))
││ └ネイチャーストリップ(Nature Strip 騸 2014 母:ストライクライン(Strikeline))
│└シーニックブラスト(Scenic Blast 騸 2004 母:ドウターズチャーム(Daughter's Charm))
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