パシフィカス のバックアップ(No.1)


ビワハヤヒデナリタブライアンの母

パシフィカス(Pacificus)は、父にノーザンダンサー(Northern Dancer)、母にパシフィックプリンセス(Pacific Princess)を持つ、ビワハヤヒデナリタブライアン兄弟の母である。

イギリスで生まれ、11戦を走ったが1着を2回取ったくらいで大した成績ではなかった。

イギリスのニューマーケットで開かれたディセンバーセールで売りに出されていたときは、ノーザンダンサーの仔で血統も悪くなく8歳と若かったが、パシフィカス自身および産駒の競走成績が芳しくなかったこと、セールの際に無名種牡馬シャルードの仔(のちのビワハヤヒデ)を受胎していたことから、3万1000ギニー(約520万円)の安値で購入された。

 

日本へ輸入後にビワハヤヒデナリタブライアンと相次いで活躍馬を輩出し、さらに輩出したビワタケヒデも兄2頭にはおよばなかったものの、ラジオたんぱ賞に勝つなどの活躍を見せた。

そのほかの産駒に、ビワカレン、ビワビーナス、ビワタイテイ、スペリオルパール、ビワパシフィカスがいる。

 
 

1999年5月4日、ビワパシフィカスを産んだ際に子宮破裂を起こして死亡し、土葬された。

 

パシフィカスの母であるパシフィックプリンセスは、JRAGI3勝のファレノプシス、'13日本ダービー優勝馬のキズナの母であるキャットクイルを仔に持つ。パシフィカスとは半姉妹であり、パシフィカスから見てファレノプシス、キズナは姪と甥に当たる。

またファレノプシスは父にブライアンズタイムを持つため、同父を持つナリタブライアンとは「4分の3同血」という関係になる。