ネヴァーベンド のバックアップ(No.1)
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- 1 (2024-01-07 (日) 03:44:22)
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ナスルーラのラストクロップ
ネヴァーベンド(Never Bend)はアメリカのサラブレッド競走馬で、1962年のアメリカ2歳チャンピオンに輝き、後にイギリスを代表する種牡馬となった。
大種牡馬ナスルーラ(Nasrullah)のラストクロップであり、母はケンタッキーオークス優勝馬ラルーン(Lalun)という良血馬。競走馬としても優れた成績を残したが、それ以上に種牡馬としての功績でよく知られている。
ウマ娘として登場している中では、ケイエスミラクルの母父に当たる。
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競走実績(1962~1963)
オーナー兼ブリーダーのハリー・F・グッゲンハイムのもとクレイボーン牧場で産まれたネヴァーベンドは、1962年のアメリカ2歳戦で圧倒的な強さを誇った。
シャンパーニュステークス、フューチュリティステークス、カウディンステークスとステークスレースで連勝、その年の活躍でエクリプス賞(最優秀2歳牡馬賞)を受賞し、続く1963年のアメリカ三冠レースでも早くから有力視されていた。
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1963年のケンタッキーダービーは三冠レースの第1戦であり、3頭のサラブレッドが登場するレースに12万人の観衆がチャーチルダウンズに集まった。
TIME誌の取材に応じたエディ・アルカロ騎手は「ダービーがこれほどの興奮を呼んだことは記憶にない」と発言した。
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ネヴァーベンドはハイアリアパークのフラミンゴステークスとチャーチルダウンズのステッピングストーンパースを制していたが、5月のケンタッキーダービーまではフロリダダービーとサンタアニタダービーを制した無敗のキャンディスポット(Candy Spots)に戦績では劣っていた。
同じ頃、グリーンツリー厩舎のノー・ロベリー(No Robbery)という馬がウッドメモリアルステークスを勝ち、こちらも無敗でダービーに臨んでいた。
ポストの時点では、キャンディスポットが3対2の1番人気、ノー・ロベリーが5対2の2番人気、そしてネヴァーベンドが3対1のオッズで3番人気となっていた。
ゲートが開くと、ネヴァーベンドがすぐに先頭に立ち、そのまま8ポールまでリードを保ったが、シャトーゲイ(Chateaugay)が6番手から追い上げ、1馬身1/4差をつけて優勝した。
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メリーランド州ボルチモアのピムリコ競馬場で行われたプリークネスステークスで、ネヴァーベンドは再びキャンディスポットとシャトーゲイと対戦した。
ベッターたちはキャンディスポットを1番人気に推した。
ダービーと同様、ネヴァーベンドはキャンディスポットを3番手につけ、序盤からリードを広げる。
ホームストレッチに入ると、シャトーゲイがかなり後方からネヴァーベンドを捕らえ、抜き去った。
ネヴァーベンドはシャトーゲイと勝馬キャンディスポットに続く3着に終わった。
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ネヴァーベンドはアメリカ三冠レースの3戦目には出走しなかった。
引退前の同年秋、ユナイテッド・ネイションズ・ハンデでモンゴ(Mongo)の2着、ウッドワード・ステークスでケルソ(Kelso)の2着。
10月、ネヴァーベンドはサフォーク・ダウンズで行われたヤンキー・ハンデでシャトーゲイを4馬身差で楽勝した。
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引退後(1964~)
ネヴァーベンドは1964年シーズンに引退して種牡馬となり、61頭のステークスウイナーを輩出した。
最も有名な産駒はミルリーフ(Mill Reef)で、20世紀のヨーロッパのトップ100馬の第4位にランクされ、ダービーや凱旋門賞などを制したリーディングサイアーである。
ネヴァーベンドの他の子孫には、フランスで2度のリーディングサイアーに輝いたリヴァーマン(Riverman)、ダートで7ハロンの世界新記録を樹立したトリプルベンド(Triple Bend)、イギリスで2歳チャンピオンに輝き、4歳時にはアメリカでエクリプス賞スプリンターとなったJ.O.トービン(J. O. Tobin)などがいる。
ネヴァーベンドはまた、115頭のステークス勝馬を輩出した繁殖牝馬の種牡馬でもあり、そのうちの2頭がケンタッキー・ブルードメア・オブ・ザ・イヤーに選ばれている。
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1977年、ネヴァーベンドは17歳でこの世を去った。
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血統関係
ラルーン(Lalun 牝 1952 父:ジェッダ(Djeddah))
└ネヴァーベンド(Never Bend 牡 1960 父:ナスルーラ(Nasrullah))
├リリーオブザナイル(Lily of the Nile 牝 1966 母:ナイルリリー(Nile Lily))
│└アスワン(牡 1979 父:ノーザンテースト(Northern Taste))
│ └メジロアルダン(牡 1985 母:メジロヒリュウ)
│
├ミルリーフ(Mill Reef 牡 1968 母:マランミル(Milan Mill))
│ ⋮
├ショーシャナ(Shoshanna 牝 1968 母:チェロキーローズ(Cherokee Rose))
│└ヴェイグリーローヤル(Vaguely Royal 牝 1974 父:ヴェイグリーノーブル(Vaguely Noble))
│ └リラクタントゲスト(Reluctant Guest 牝 1986 父:ホステージ(Hostage))
│ └ニキーヤ(Nikiya 牝 1993 父:ヌレイエフ(Nureyev))
│ └ゴールドアリュール(牡 1999 父:サンデーサイレンス(Sunday Silence))
│ ⋮
│
├リバーマン(Riverman 牡 1969 母:リバーレディ(River Lady))
│├セヴルス(Sevres 牝 1974 母:サラトガ(Saratoga))
││└サンシリアン(Saint Cyrien 牡 1980 父:ルティエ(Luthier))
││ └ローラローラ(Lola Lola 牝 1985 母:ボールドレディ(Bold Lady))
││ └サクラローレル(牡 1991 父:レインボウクエスト(Rainbow Quest))
│├ルション(Rousillon 牡 1981 母:ベルドリーヌ(Belle Dorine))
││└タニノシスター(牝 1993 母:エナジートウショウ)
│└リヴリア(Rivlia 牡 1982 母:ダリア(Dahlia))
│ └ナリタタイシン(牡 1990 母:タイシンリリィ)
├ネヴァーフーラ(Never Hula 牝 1969 母:フーラフーラ(Hula Hula))
│└ネヴァーノック(Never Knock 牝 1979 父:ステージドアジョニー(Stage Door Johnny))
│ └プレゼントタップ(Pleasant Tap 牡 1987 父:プレゼントコロニー(Pleasant Colony))
│ ├ワンダーヘリテージ(Wonder Heritage 牝 1995 母:カーザペトローネ(Casa Petrone))
│ │└ワンダーアキュート(牡 2006 父:カリズマティック(Charismatic))
│ └タップダンスシチー(Tap Dance City 牡 1997 母:オールダンス(All Dance))
│
├クラシックパーフェクション(Classic Perfection 牝 1972 母:ミラファム(Mira Femme))
│├クラシックゴーゴー(Classic Go Go 牡 1978 父:パゴパゴ(Pago Pago))
││└ブルーアヴェニュー(Blue Avenue 牝 1990 母:イライザブルー(Eliza Blue))
││ └クロフネ(Kurofune 牡 1998 父:フレンチデピュティ(French Deputy))
││ ⋮
│└プレミアムウィン(Premium Win 牝 1981 父:リファール(Lyphard))
│ └タイトスポット(Tight Spot 牡 1987 父:ヒズマジェスティ(His Majesty))
│ └ディアウィンク(牝 1998 母:セイレイ)
│
├サヴェージバニー(Savage Bunny 牝 1974 母:テューダージェット(Tudor Jet))
│└ラスカルラスカル(Rascal Rascal 牝 1981 父:アックアック(Ack Ack))
│ └ワキア(Wakia 牝 1987 父:ミスワキ(Miswaki))
│ └サイレンススズカ(牡 1994 父:サンデーサイレンス(Sunday Silence))
├レアレディ(Rare Lady 牝 1974 母:ダブルエージェント(Double Agent))
│└フローラルマジック(Floral Magic 牝 1985 父:アファームド(Affirmed))
│ └ナリタトップロード(牡 1996 父:サッカーボーイ)
│
└レディベンドフェイジャー(Lady Bend Fager 牝 1977 母:プリンセスフェイジャー(Princess Fager))
└ケイエスミラクル(K.S.Miracle 牡 1988 父:スタッツブラックホーク(Stutz Blackhawk))