GⅠレース/朝日杯フューチュリティステークス

Last-modified: Sat, 31 Dec 2022 19:39:34 JST (487d)
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歴史

朝日杯フューチュリティステークスは1949年、関東地区の3歳(現2歳)馬チャンピオン決定戦として「朝日盃3歳ステークス」の名称で中山競馬場にて創設。

創設当初の施行距離は1100mだったが、1959年に1200m、1962年に1600mへと延伸された。

戦前から民衆賭博の側面が強かった競馬に対して敵視を続けていたメディア各局だが、朝日新聞社が社賞を付けた競走を先駆けて立ち上げたことは他の大手メディアを刺激し、読売カップや毎日王冠、NHKマイルカップといった競走が相次いで新設された。

1970年にタイトルを「朝日杯3歳ステークス」に変更。翌1971年には混合競走に指定され、外国産馬の出走が可能となる。

1984年にグレード制の導入を受けてGⅠに格付けされる。

1991年には競走条件を「3歳牡馬・セン馬」に設定。3歳牝馬限定戦となる「阪神3歳牝馬ステークス」と並び3歳王者決定戦の様相を呈する。

1995年に特別指定校流競走に指定され、地方競馬所属馬の出走が可能となる。

2001年、馬齢表記を国際基準へ変更したのに伴い、競走条件を「2歳牡馬・セン馬」に変更。タイトルを「朝日杯フューチュリティステークス」に改める。

2004年には競走条件を「2歳牡馬・牝馬」へと変更。これによりセン馬の出走を条件認可している国内競走はなくなった(性齢に出走条件を設けていないレースには出走可能である)。

2010年には国際競走に指定され、外国調教馬の出走枠を設けるとともに国際格付のGⅠに格付けされる。

2014年に開催施行地を阪神競馬場へ変更。

 
時期タイトルレース場バ場距離根幹向き
12月前半朝日杯フューチュリティステークス阪神マイル1600右・外

競技場

阪神競馬場外回りコースを使用。

向正面の中間やや左からのスタートで、3コーナーまでの距離は444m。

コーナーは非常にゆったりしており、緩やかな下り坂。

最後の直線は473.6m(Aコース時)で、残り200m~80mの間に高低差1.8mの急坂が待ち構えている。

内回りに比べペースが落ち着きやすく、瞬発力勝負になりやすい。

 

歴代優勝馬

回数施行年競走名開催競技場距離優勝馬性齢タイム
第1回1949朝日盃3歳ステークス中山1100mアヅマホマレ牡31:07 3/5
第2回1950トキノミノル牡31:06 3/5
第3回1951タカハタ牝31:06 1/5
第4回1952サンゲツ牝31:07 0/5
第5回1953タカオー牡31:07 4/5
第6回1954メイヂヒカリ牡31:06 3/5
第7回1955キタノオー牡31:05 4/5
第8回1956キタノヒカリ牝31:06 2/5
第9回1957カツラシユウホウ牡31:09 0/5
第10回1958ウネビヒカリ牡31:07 0/5
第11回19591200mマツカゼオー牡31:12.3
第12回1960ハクシヨウ牡31:11.2
第13回1961カネツセーキ牡31:10.9
第14回19621600mグレートヨルカ牡31:38.7
第15回1963ウメノチカラ牡31:38.9
第16回1964リユウゲキ牡31:38.8
第17回1965メジロボサツ牝31:39.5
第18回1966モンタサン牡31:37.4
第19回1967タケシバオー牡31:38.4
第20回1968ミノル牡31:40.8
第21回1969アローエクスプレス牡31:36.2
第22回1970朝日杯3歳ステークスオンワードガイ牡31:39.8
第23回1971トクザクラ牝31:36.2
第24回1972レッドイーグル牡31:38.3
第25回1973ミホランザン牡31:35.5
第26回1974マツフジエース牝31:37.1
第27回1975ボールドシンボリ牡31:38.6
第28回1976マルゼンスキー牡31:34.4
第29回1977ギャラントダンサー牡31:35.7
第30回1978ビンゴガルー牡31:36.0
第31回1979リンドタイヨー牡31:36.7
第32回1980テンモン牝31:35.5
第33回1981ホクトフラッグ牡31:35.3
第34回1982ニシノスキー牡31:35.8
第35回1983ハーディービジョン牡31:36.3
第36回1984スクラムダイナ牡31:35.0
第37回1985ダイシンフブキ牡31:35.4
第38回1986メリーナイス牡31:35.6
第39回1987サクラチヨノオー牡31:35.6
第40回1988サクラホクトオー牡31:35.5
第41回1989アイネスフウジン牡31:34.4
第42回1990リンドシェーバー牡31:34.0
第43回1991ミホノブルボン牡31:34.5
第44回1992エルウェーウィン牡31:35.5
第45回1993ナリタブライアン牡31:34.4
第46回1994フジキセキ牡31:34.7
第47回1995バブルガムフェロー牡31:34.2
第48回1996マイネルマックス牡31:36.3
第49回1997グラスワンダー牡31:33.6
第50回1998アドマイヤコジーン牡31:35.3
第51回1999エイシンプレストン牡31:34.7
第52回2000メジロベイリー牡31:34.5
第53回2001朝日杯
フューチュリティ
ステークス
アドマイヤドン牡21:33.8
第54回2002エイシンチャンプ牡21:33.5
第55回2003コスモサンビーム牡21:33.7
第56回2004マイネルレコルト牡21:33.4
第57回2005フサイチリシャール牡21:33.7
第58回2006ドリームジャーニー牡21:34.4
第59回2007ゴスホークケン牡21:33.5
第60回2008セイウンワンダー牡21:35.1
第61回2009ローズキングダム牡21:34.0
第62回2010グランプリボス牡21:33.9
第63回2011アルフレード牡21:33.4
第64回2012ロゴタイプ牡21:33.4
第65回2013アジアエクスプレス牡21:34.7
第66回2014阪神ダノンプラチナ牡21:35.9
第67回2015リオンディーズ牡21:34.4
第68回2016サトノアレス牡21:35.4
第69回2017ダノンプレミアム牡21:33.3
第70回2018アドマイヤマーズ牡21:33.9
第71回2019サリオス牡21:33.0
第72回2020グレナディアガーズ牡21:32.3
第73回2021ドウデュース牡21:33.5
第74回2022ドルチェモア牡21:33.9
 
  • 2014年のできごと
    2014年は当朝日杯の開催地移設を皮切りに多くの重賞で改称・開催地の移設・グレードの変更・新設などが相次いだ。
    JRAの創立60周年にも当たり、ファン投票によって出走権を争う宝塚記念や有馬記念、外国馬の優先招待制を取るジャパンカップを除く古馬GⅠでトライアル制が導入されるなど、中央・地方問わず大きな変革の年となった。