春秋マイル

Last-modified: Sat, 10 Aug 2024 01:38:24 JST (274d)
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春秋マイル」は中央競馬で行われる安田記念マイルチャンピオンシップの2レースを指す。

 

春秋マイルの歴史

安田記念が「安田賞」として創設された1951年当時、日本競馬には2000m以上2400m以下の「中距離」と2500m以上の「長距離」、そして1800m以下の「短距離」の三つにボンヤリとクラス分けが在ったとされる。

中でも2400mは日本ダービーを始めとした多くの重賞で採用され、「クラシック・ディスタンス」とも呼ばれて浸透していたが、一方で2000mよりも短い、中距離に満たない距離のレースは纏めて「短距離部門」や「裏街道」などとも呼ばれ、一括りに考えられていた。

戦後勃興期には「クラシック三冠」を始め、天皇賞や有馬記念といった「中~長距離」におけるハイグレードレース”八大競走”の整備が進み、日本における競馬の競走体系は長らく長距離競走に偏重していた。

 

1984年にグレード制が正式に導入され、それまで春と同じく3200mで開催されていた秋の天皇賞が2000mに短縮されるなど、長距離偏重の競争体系の見直しや再整備が行われることとなり、それまで蔑ろにされてきた短距離競走にも充実を図ろうという機運が生まれた。

これまでも「春の短距離王決定戦」という扱いであった「安田記念」はそのままに、「秋のマイル王決定戦」として「マイルチャンピオンシップ」が新たに創設され、ここに「春秋マイル」が誕生した。

 

その後1996年以降から「スプリンターズステークス」と「高松宮記念」で構成される「春秋スプリント」の確立で、1400m以下の「スプリント」と1600m以上1800m以下の「マイル」がはっきりと区別されるようになる。

この「スプリントとマイルの明確な線引き」に寄与したとされているのが、”スプリントの王”サクラバクシンオーと”マイルの女王”ノースフライトを巡る「最優秀短距離馬選定」の諸処であり、「短距離」という距離区分が「中距離以下」という狭量ながら広い範囲に渡っていた歪さを露呈し、世論を是正に導いたとの一説も存在する。

歴代春秋マイルの優勝記録

マイルチャンピオンシップが創設された、1984年以降のものを記載。

年度安田記念マイルチャンピオンシップ
1984ハッピープログレスニホンピロウイナー
1985ニホンピロウイナーニホンピロウイナー
1986ギャロップダイナタカラスチール
1987フレッシュボイスニッポーテイオー
1988ニッポーテイオーサッカーボーイ
1989バンブーメモリーオグリキャップ
1990オグリキャップパッシングショット
1991ダイイチルビーダイタクヘリオス
1992ヤマニンゼファーダイタクヘリオス
1993ヤマニンゼファーシンコウラブリイ
1994ノースフライトノースフライト
1995ハートレイクトロットサンダー
1996トロットサンダージェニュイン
1997タイキブリザードタイキシャトル
1998タイキシャトルタイキシャトル
1999エアジハードエアジハード
2000フェアリーキングプローンアグネスデジタル
2001ブラックホークゼンノエルシド
2002アドマイヤコジーントウカイポイント
2003アグネスデジタルデュランダル
2004ツルマルボーイデュランダル
2005アサクサデンエンハットトリック
2006ブリッシュラックダイワメジャー
2007ダイワメジャーダイワメジャー
2008ウオッカブルーメンブラット
2009ウオッカカンパニー
2010ショウワモダンエーシンフォワード
2011リアルインパクトエイシンアポロン
2012ストロングリターンサダムパテック
2013ロードカナロアトーセンラー
2014ジャスタウェイダノンシャーク
2015モーリスモーリス
2016ロゴタイプミッキーアイル
2017サトノアラジンペルシアンナイト
2018モズアスコットステルヴィオ
2019インディチャンプインディチャンプ
2020グランアレグリアグランアレグリア
2021ダノンキングリーグランアレグリア
2022ソングラインセリフォス
2023ソングラインナミュール
2024ロマンチックウォリアー