モレーちゃん語講座 |
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Coucou | クックー。仏語。フランスで親しい相手などへの軽いあいさつや、注意を引きたい時に使われるフレーズ。 元はカッコウの鳴き声だが、ヨーロッパには鳩時計ならぬカッコウ時計があり、それが毎時間出てきてCoucouと鳴いて時を知らせるのだが、恐らくそれが由来ではないかと思われる。 |
パリの中心で呪いを叫んじゃったりしますか | 2001年発売の小説『世界の中心で、愛をさけぶ』が元ネタだと思われる。 |
Comme ci,comme ça | コムシコムサ。仏語「まあまあ、そこそこ」。英語の「So so」にあたる。 |
アメノ、アメノ | 不明、情報求む 参考までに「アメノ」という語に近いものを下記に掲載するが、どれも一概にこれとは言い難い。 |
①Amen説 キリスト教の祈りの言葉「アーメン」の仏語での発音をカタカナにすると「アメーヌ、アーメンヌ」が近い形になるが、実際の発音は「アメノ」と聞こえなくもない。モレーの設定背景からは一番合いそうな気もするが、確定できる根拠はない。 |
②Amène説 「〜を連れていく、〜を運ぶ」などを意味する仏語「Amener」が命令形などへ変化したもの。発音は上記と似ていて「アメーヌ」に近く、こちらも「アメノ」に聞こえなくもない。 |
③Ameno説その1 スペイン語・イタリア語・ポルトガル語にある言葉。 それぞれスペイン語:「快適な、魅力ある」、イタリア語:「快適な、娯楽向きの、奇抜な」、ポルトガル語:「快適な、楽しい、優しい」の意味となる。分かりやすく英語で言えばamenity(アメニティ)が近い。 しかし、主にフランス語を使うモレーにはしっくり来ない。 |
④Ameno説その2 「eRa(イーラ) 」の『Ameno』。 フランスのニューエイジミュージック・ユニット「eRa」の『Ameno』という楽曲には「Ameno Ameno」と繰り返し歌われるフレーズがある。 この歌詞はラテン語のように聞こえるが「Pseudolatin(擬似ラテン語)」と呼ばれる創作言語のようなものであり、実際の意味は不明。さすがに関係ないとは思うが一応参考までに…。 |
On y va | オニヴァ。仏語「行きましょう、始めましょう」。英語の「Let’s go」、「Let’s start」の意味合いがある。 |
Oh la la | ウーララ。仏語で驚きを表す表現。オーララとも。 |
Parfait | パッフェ。仏語「完璧」、パルフェとも。余談だが、パフェの語源は「パルフェ」(英語読みでパフェ)。フランスにもパルフェというスイーツがあるが、日本のパフェはここから発展したものと言われる。 |
Oh my goat! | オゥマイゴート。英語。ショックを受けたり驚いたりした時に使う「Oh my god!」のモレー的言い換え。goatはヤギ。 「Oh my god」は非常によく使われる成句ではあるのだが、旧約聖書に「神の名をみだりに口にしてはならない」とあるように人によってはこの言葉に不快感を感じるため、Gから始まる発音の似た他の言葉(goodness、gosh)などに言い換える習慣がある。 |
Bon appétit? | ボナペティ。仏語「召し上がれ」。 |
Vive la France | ヴィヴ・ラ・フランス。仏語。直訳してしまうと「長生きするフランス」となってしまうが、使われ方からすると「フランス万歳」の方が近いか。フランスへの愛国心を表すフレーズで、FGOではマリー・アントワネットをはじめ、フランス系サーヴァントたちがよく口にする。 |
Les Saints Clous | レ・サン・クル。仏語「聖釘」。聖釘とは聖遺物のひとつで、イエスが磔にされた時に使われた釘を指す。 モレーのQ攻撃時のボイスの一つ。釘のような物を数本敵に投げつけながら言う。 |
Allez | アリ。仏語(AllezはAllerが変化したもの)。「行け」や「ほらほら」という意味。 |
ルラプス | 仏語:relaps、またはrelapse。 単語自体の意味は「再発」だが、宗教的には「異端信仰から悔い改め、一旦はその信仰を棄てたが、再び異端信仰に陥ってしまった者/異端再転向者」という意味合いで用いられている。 異端審問で「ルラプス」であると認められると教会裁判所から世俗裁判所に引き渡され、死刑を含む厳罰が宣告される。 |
ACのセイバー版モレーもマイルームにて「積み重ねられし堕落、ルラプスの炎が、この身を苛む」と言及、また復讐には興味ないものの、サーヴァントとして在る自分はその熱に駆り立てられてしまっているということを悩んでいる。 |
タンプル | 仏語:Temple。 神殿のこと。テンプル騎士団もフランス語風にするならタンプル騎士団となる。 |
テンプル騎士団の本拠地である修道院「タンプル塔」と掛けているかもしれない。 この「タンプル塔」はテンプル騎士団崩壊後は監獄として使われ、ルイ16世と王妃マリーや子供たち(マリー・テレーズ王女、ルイ・シャルル王太子)などが収監された。 第3段階会話6でも触れているが、1808年にナポレオンが取り壊したため現存していない。 |
Abîme | アヴィ。仏語「深淵、底知れぬ深み」。 |
domina | ドミナ。「女主人」を表すラテン語(dominus:主人の女性形)だが、キリスト教では「聖母」に使われる単語でもある。 ここで言う聖母とはつまり宝具で召喚しようとしている……。 |
ゲヘナ | ちゃんと説明するとかなり長くなるので割愛するが、キリスト教における、罪人を焼く火の池、地獄。 |
エデン | ちゃんと説明すると(略)、キリスト教における楽園、理想郷。 |
Oups | ウプス。フランス人が何かを失敗したときなどに思わず出てしまう感嘆の言葉。 |
Youpi | ユッピー。仏語。喜びを表すフレーズ。「やったー!」というニュアンス。 |
merci | メルシー。仏語「ありがとう」。 |
Super | スュペール。仏語「すごい、素敵、すばらしい」。英語で言うと「Super(スーパー)」。 |
降伏よりは死を | テンプル騎士団の騎士たちは決して降伏しないことを誓い、戦死こそ名誉あるものとしていた。 |
もしいたら、シテ島の下に埋めてもらっても構わないよ | 漫画『キルミーベイベー』の主人公の1人・折部やすなが言ったセリフ「もし感動しなかったら木の下に埋めて貰っても構わないよ」が元ネタ。 ……そして、この直後に\ババーン/と擬音付きで左手足だけ出して木のすぐ側に埋められてしまう…………というのはコラ画像。 実際はその間にもやり取りがある、最終的に埋められるのは変わらないが。 コラ画像では2コマしかないために「感動しなかったから埋められた」というネタになっているが、実際は「感動したことへの照れ隠し」というオチ。
……ただまあ、モレーちゃんのはニュアンス的にコラ画像の方が元ネタだろう。セイバーモレーさんがこちらにやって来るのが楽しみである。 |
シテ島はパリ発祥の地と呼ばれる場所、モレーが処刑された地。かなりのブラックジョークである。 |
二人乗りで倹約 | テンプル騎士団の紋章には一頭の馬に乗る二人の騎士が描かれており、清貧の精神と騎士にして修道士という二重性を表現している。 |
Maître | 仏語「主人」つまり「マスター」。FGOではナポレオンがマスターをメートルと呼ぶが、これもMaître から。 |
Apprenti | アプレンティ。仏語「見習い、弟子」。 |
Compagnon | コンパーニョン。仏語「仲間、相棒」。 |
Non merci | ノン・メルシー。仏語での遠慮や拒否の意、英語で言えば「No thank you」。 |
ordre | オーダー。仏語。ここでは「命令」や「注文」などの意味か。 |
Joyeux anniversaire | ジュワイユ・ザニュベルセール。仏語「誕生日おめでとう」、英語で言えば「Happy Birthday」。 |
モナム | おそらくMon amour の略か。意味は……自分で調べてみよう。 |
銀貨を投げて? | 不明、情報求む。 『新約聖書』やテンプル騎士団には銀貨にまつわるエピソードはいくつかあるが、銀貨を投げるという話自体はない。 関連するのかは不明だが参考までにそれらの話を下記に掲載。 |
『新約聖書』にて銀貨にまつわるものとしては、「魚の口から銀貨(マタイによる福音書)」や「銀貨を失くした女のたとえ(ルカによる福音書)」などがあるが、最も有名なのは「銀貨30枚(マタイによる福音書)」の話だろう。
「銀貨30枚」…イスカリオテのユダがイエスを売り渡した時、その対価として受け取ったのが銀貨30枚だった。 しかしユダはイエスが捕まったあとに後悔し、銀貨30枚を返して首を吊ったという。エルサレムの祭司長たちは返却されたその銀貨30枚でポッターズ・フィールド(陶工の畑)を購入し、その地を異邦人の埋葬地とした。
これにより銀貨30枚は「私利私欲から他者を売り渡し、信頼を損なう者」を意味するようになった。 |
テンプル騎士団の戒律では私有財産を持つことは禁じられており、もし死後に銀貨を隠し持っているのがバレた場合、その遺体は犬の餌にされた。 |
いあ いあ | クトゥルフ神話における呪文。もっともポピュラーなものであり、クトゥルフ神話を扱う創作作品でまず間違いなく登場する。FGOでもクトゥルフ系フォーリナーの面々が口にしている。 |
La chèvre noire des bois aux mille petits | ラ・シェーバ・ノア・デ・ボア・ウ・ミーレ・プチ。仏語で直訳すれば「千の子どもたちがいる森の黒山羊」それはつまり……。 |
Fluctuat nec mergitur | フルクトゥアト・ネク・メルギトゥル。パリ市の紋章にあるラテン語のモットー『たゆたえども沈まず』。 |
Cache-Cache Coucou | カーシュカーシュ・ククー。仏語で「いないいないばあ」。 |
我が後は炎となれ! | 近い表現にルイ15世の愛人であったポンパドゥール夫人が王に言ったとされる「Après moi le déluge」(我が亡き後に大洪水よ来たれ)がある。 |
voila | ヴワラ。仏語。完成したものを披露するときなどに使われる表現、「ほら、じゃじゃーん、できあがり」と言った意味合い。 |
D'accord | ダコー。仏語「賛成、了解、わかった、オーケー」。ナポレオンやブラダマンテの言う「ダコール!」はコレ。 |
となるろ、よらなるか | クトゥルフ神話にある呪文のひとつ、モレーに関わる邪神に対して使われるもの。 |
となろろ よらならく しらり |
書かれしものは書かれしままに | 『新約聖書』の『ヨハネによる福音書』にあるラテン語「Quod scripsi, scripsi」(私が書いたものは、私が書いたままにしておけ)からだろうか。
磔刑に処されたイエスの十字架の上にはラテン語で「IESVS NAZARENVS REX IVDAEORVM(ユダヤ人の王、ナザレのイエス)」という罪状が書かれていた(これはその頭文字を取って「INRI」と略される)。 これを見たユダヤ人の祭司長たちは、この処刑に関わったピラト総督に「『ユダヤ人の王』ではなく『この男は「ユダヤ人の王」と自称した』と書いてください」と言ったが、ピラトは「私が書いたものは、書いたままにしておけ(Quod scripsi, scripsi)」と答えたとされる。 |
照らせ、月の鏡玉 | モレーに関わるある神性を召喚するための装置「ムーン・レンズ」(鏡玉はレンズの意)。 |
母と仔と堕落の御名に於いて | キリスト教で三位一体を説く祈りの言葉「父と子と精霊の御名に於いて」をもじったもの。 |
Aïe | アイ。仏語。痛かったり、困ったりしたときに使われるフレーズ。 |
1スーは1スー | 「sou(スー)」は仏語で貨幣を意味するが、元はお金の単位だった。 フランスには「Un sou est un sou(1スーは1スー)」という諺があり、意味的には日本の「1円に笑うものは1円に泣く」という言葉にニュアンスは近いか。 |
笑いは悪魔のもの、笑いは嘲り、笑いは誘惑 | 聖書において、笑いは悪いイメージを持って書かれていることが多く(もちろん良い意味で使われている場合もある)、実際に嘲りの笑いも出てくる。また聖書にはイエスが笑ったという描写は無い。 |
Non,pas bon, patate | ノン、パーボン、パータッツ、どれも仏語。 「Non」は「いや、いいえ」。「pas bon」は「良くない」。「patate」は「ジャガイモ」だがスラング的な使われ方だと「まぬけ」になる。 |
Pfff | プフ。仏語、ため息を表す。いらだちや失望のニュアンスを含む。 |
満足は富に勝る | フランスの諺「Contentement passe richesse」。モリエールの喜劇『いやいやながら医者にされ』で有名になったと言われる(諺自体はそれより前からある)。 |
女の欲するは神の欲する | フランスの諺「Ce que femme veut, Dieu le veut」。女性が駄々を捏ねたらもう止められないので、神の意思だと思って叶えるしかない。 |
maison | メゾン。仏語「家」。ここでは宗教的な意味合いが含まれていると思われる。 |
黒い海賊旗に描かれたドクロマークの使用料 | これはテンプル騎士団が自艦隊の船を特定するためにドクロマーク(スカル・アンド・ボーンズ)の旗を用いていたことからの発言。 ただし、スカル・アンド・ボーンズの意匠自体はテンプル騎士団より前からあるものではあるので、実際にドクロマークの旗が騎士団オリジナルかどうかはちょっと怪しい。 |
万物を見通す叡智の目
定規とコンパス | どちらもフリーメイソンのシンボル。 FGOでそのメンバー説があるのはシュヴァリエ・デオン、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト、ウィリアム・シェイクスピアなど。 他シャーロック・ホームズの生みの親コナン・ドイルや、本作ではトーマス・エジソンがアメリカ歴代大統領の力を持つがその中のジョージ・ワシントンもメンバー説あり。 Fate作品で名前が挙げられている者では、カリオストロやチャップリンなどもメンバー説あり。
フリーメイソンの起源にテンプル騎士団との繋がりを唱える説もあるが、ハッキリとしたものではなく、あくまで噂話止まり。 |
ゆっくりと歩む者こそ、着実に進み、成し遂げる | フランスの諺「Qui va lentement va sûrement」。ゆっくり行く者は確実に行く。日本語の「急がば回れ」「急いては事を仕損じる」にあたる。 |
çava? | サヴァ? フランスでの軽いあいさつ、意味としては「元気?」。 |
食欲は食べながらにして来る | フランスの諺「L’appétit vient en mangeant」。まずやってみると、やる気が出てきて先に進みたくなる。 |
Miam Miam Miam | みゃむみゃむみゃむ。仏語、「美味しそう」や「美味しい」の意味合い。 |
祝祭が始まる | 2019年公開の映画『ミッドサマー』のキャッチコピー。 |
La vie | ラ・ヴィ。仏語「人生」。これだけだと意味が分からないかもだが、使われ方的に「C’est la vie」つまり「それが人生(人生ってすばらしい)」という言葉を連想させる。 |
大した猫には大した鼠 | フランスの諺「À bon chat, bon rat」。日本語の「敵もさるもの」「好敵手」にあたる。 |
bon voyage | ボン・ヴォヤージュ。仏語「良い旅を」。二代目ダヴィンチちゃんも宝具で言う。 |