立派な大聖堂を建てようとしていたが資金難に困っていたある王の下に、老人の小人(小鬼やゴブリンとも)が現れ、その工事を引き受けた。
立派な大聖堂を建てようとしていたが資金難に困っていたある王の下に、老人の小人(小鬼やゴブリンとも)が現れ、その工事を引き受けた。
ただし『完成までに自分の名前を当てなければ王の心臓を貰う』という条件付きで……。
王は自分が生きている間は大聖堂は完成しないだろうから問題なかろうと考えていたが、夜になると大勢の小人が集まって、とんでもない超スピードで大聖堂を建て始め、翌日には完成間際となっていた。
このままでは自分の心臓が取られてしまうと気が気でない王は山の中を考え事しながら彷徨っていると、奇妙な赤子の泣き声とそれをあやす母親の歌声が聞こえてきた。
『泣かないで坊や。坊やの父さん、ファウル・ウェザー。明日には王様の心臓をお土産に帰ってくる。』
それを聞いた王は大急ぎで大聖堂に戻ると、今まさに小人が大聖堂の塔に風見鶏を付ければ完成!というところであった。
そこで王は「真っ直ぐ飾りつけろよ、ファウル・ウェザー!」と小人に呼びかけると、小人は大聖堂から落下してガラスのように砕け散ったという。
王は自分が生きている間は大聖堂は完成しないだろうから問題なかろうと高を括っていたが、夜になると大勢の小人が集まって、とんでもないスピードで大聖堂を建て始め、翌日には完成間際となっていた。
このままでは自分の心臓が取られてしまうと気が気でない王は山の中を考え事しながら彷徨っていると、奇妙な赤子の泣き声とそれをあやす母親の歌声が聞こえてきた。
『泣かないで坊や。坊やの父さん、ファウル・ウェザー。明日には王様の心臓をお土産に帰ってくる。』
それを聞いた王は大急ぎで大聖堂に戻ると、今まさに小人が大聖堂の塔に風見鶏を付ければ完成!というところであった。
そこで王は「真っ直ぐ飾りつけろよ、ファウル・ウェザー!」と小人に呼びかけると、小人は大聖堂から落下してガラスのように砕け散ったという。
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