ブリュンヒルデ のバックアップ(No.134)

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北欧の大神オーディンの娘、戦乙女ワルキューレのひとり。北欧神話に於ける悲劇の女。
『ヴォルスンガ・サガ』において大英雄シグルドの運命の相手であるシグルドリーヴァと同一視される戦乙女であり、古エッダ『シグルドリーヴァの歌』『ブリュンヒルドの冥府への旅』でも同様にシグルドと恋に落ちるワルキューレとして語られている。

身長／体重：172cm・52kg
出典：北欧神話
地域：欧州
属性：中立・善　　　性別：女性
『ヴォルスンガ・サガ』、古エッダの『グズルーンの唄』『シグルズの短い歌』等ではアッティラ王（アトリ王）の妹とされる。

物静かで献身的。穏やかな微笑みに寂しさが混ざる、薄幸の戦乙女。
ワルキューレの長姉として神霊の身であった頃には自我の薄い「人形」のように振る舞っていたものの、父たる大神の怒りに触れて地へ落とされてから後、シグルドとの邂逅を以て人間の性質と人格を有するようになった。

慈悲深く、愛情豊かで、好きになった相手にはとことん尽くす。
悲劇さえなければ良妻として一生を終えたはずの女性。
英雄シグルドのことを誰よりも愛して止まなかったものの、呪われた悲劇の運命の果てに殺意の炎を抱き、やがて彼を殺し、我が身をも灼き尽くすことになってしまった。

『死がふたりを分断つまで』
ランク：Ｂ　種別：対人宝具
ブリュンヒルデ・ロマンシア。
運命の相手への深い愛憎の情を、生前に使用した魔銀の槍として形成させた宝具。
対象への愛が深くなればなるほど槍は重く大きく変化する。
愛するシグルドに対しては特に絶大な効果を現す。
（彼に縁深いジークフリートにもよく効く）

英霊となった現在でも、シグルドのことを深く愛している。
それでも、万が一にも目の前に彼が召喚されたならば自動的に槍を向けるだろう。
英霊として形作られた彼女自身が『シグルドを殺すモノ』として宝具と共に定義付けられてしまっているためだ。

シグルドと源を同じくする「竜殺し」の英雄ジークフリートについては「シグルドとは別のひと」と認識しているものの、何処となく彼に近しいものを感じるらしく、熱っぽく見つめてはふたりきりになろうとする。
（そして殺そうとする）
そしてそれは、時にマスターに対しても…

• 北欧神話に名を残す戦乙女ワルキューレ。彼女達の使命は北欧神話における最終戦争「ラグナロク」を戦い抜く為の戦士の魂を選定すること。その内の一人がブリュンヒルデである。
  • ポニョの本名
• 初出は『Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ』。ランサーのサーヴァント。
  マスターは霊薬遣いの魔術師ナイジェル・セイワード。「心理の支配者」の異名と典位を持ち、封印指定も間近とされている。
  感情操作において常軌を逸した効果を発揮するナイジェル特製の霊薬を服用した影響により、ブリュンヒルデの精神は半ば崩壊している。
  なお、彼女が服用していた霊薬は概念礼装「愛の霊薬」として同時に実装されている。
• 主人公の性別が女性でもシグルド認定して抜かりなく愛してくれる。つまりこの子や彼と同系統。むしろ精神汚染や狂化のスキルがないのがかえって恐ろしい
• イベント「ダ・ヴィンチと七人の贋作英霊」において「ジャンヌ・オルタを『お姉様』と呼んで熱烈に愛する、マゾッ気のある百合キャラ」(同性でフランクな友達)というとんでもなく濃いキャラクターである「贋作のブリュンヒルデ」が登場している。
  贋作ブリュンヒルデは、本物のブリュンヒルデとは別個の存在である故か、または愛するジャンヌ・オルタが反英雄である故か、「愛した英雄に殺意を抱く」という性質が現れて無く、口癖の「困ります」も言わない（セクハラはする）。
  • 同イベントでジャンヌ・オルタの脚に纏わり付く姿から「テケテケ槍女」と彼女に呼ばれ、それに由来してイベント「天魔御伽草子 鬼ヶ島」では「てけてけ姫」の名で登場している。
  • また、『コハエース』においてもジャンヌ・オルタを熱烈に愛する「ブリュンヒルデ後輩」として、贋作ブリュンヒルデが登場していたり、『ちびちゅき！』でもジャンヌ・オルタと一緒にいたりする。
• 彼女の槍はもちろん宝具だが、愛する者が相手であり、その愛が深いほどサイズと重量が増していく変わった性質を持っている。
  さらにその特性でサイズや重量がどうなっていてもブリュンヒルデ自身が槍を振り回すのには支障が出ない為、深く愛する者の前ではトン単位の巨大な槍を片手で軽々と振り回すというバーサーカー以上の怪力英霊のようなものになる。（宝具の持つ特性のようなもので実際に怪力になっている訳ではない）。
  • 本作においては「愛する者特攻」という効果が付くが、『FGOmaterial vol.3』において、「ブリュンヒルデが真の英雄と認めた相手」に対して威力が増大するという旨の記述があり、その再現と推察される。
  • また、『4gamer.net』の対談記事において菌糸類より「ブリュンヒルデから見た正義の人」という説明が為されている。
    曰く「全体としての正義ではなく、あくまでも彼女個人が考える正義であり勇士」
    「『愛する者』を紐解いていくと，ブリュンヒルデの好みや正義の在り方が分かるようになっています」とのこと。
• なお、宝具の「死がふたりを分断つまで」は『Fate/EXTRA CCC』にて、彼女を初めとする複数の女神を複合して作成されたアルターエゴ「パッションリップ」の使用する宝具としても登場している。
• 設定上では、「わたしだけの冥府への旅（ブリュンヒルデ・コメーディア）」という広域破壊能力を有する第二宝具と、それを封印する事で使用可能となる「原初のルーン（※）」を持つ。
  （※本作では単なるスキルだが、本来は第三の宝具とも呼べる程強力かつ万能・・・ただ、強大な力の行使の対価は自身の魂と霊核の消耗なので自滅宝具とも言える・・・）
• 『蒼銀のフラグメンツ』で挿絵等を担当している中原氏曰く、作中には出さなかったが現代服のデザインもあり、Aラインコートのポニテクールビューティとのこと。
  また、『コンプティーク』2016年7月号の表紙等でメイド服を披露している（こちらもイラストは中原氏）。
• エミヤ、ジークフリート、アーサー・ペンドラゴン所有時にそれぞれマイルームに特殊会話が追加される。
• 原典解説。

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  半神半人の天女・戦乙女ワルキューレの代表格。 “代表格”なのは、『ヴォルスンガ・サガ』やリヒャルト・ワーグナーの戯曲『ニーベルングの指環』など、さまざまな伝承や創作でのメインヒロインとして抜擢されたことの影響が強い。 彼女が登場するもので最も古いものは古エッダであり、古エッダ及びヴォルスンガ・サガではワルキューレとは王の娘が任命されるものでありブリュンヒルデはフン族の王ブズリの娘、アトリ王(アッティラ)の妹である。 ニーベルングの指環ではオーディンの娘であるとされる。 名前は「勝利のルーンに通じる者」「輝く戦い」「鎧を纏うワルキューレ」など、複数の意味を持つ。 オーディンの命により、原典である古エッダ、ヴォルスンガサガでは兜のグンナルという王とアグナル、あるいはアウザブロージルと呼ばれる王の戦いでオーディンは兜のグンナルに勝利を約束したが、ブリュンヒルデはそれに背き兜のグンナルを殺害した。オーディンは罰として神格を奪い、人間と結婚する罰を与える。そして炎に囲まれたヒンダルフィヤルという山で眠りのルーンを刻んだ鎧で彼女を包み眠らせた。また、その鎧は肉に食い込んでいるかのような鎧と書かれている (ニーベルングの指環ではヴォルスング家とフンティング家という二つの王家を戦わせ、ヴォルスング家をエインヘリャル(神々の戦士)として取り込むために滅ぼすことになる。しかし深く関わり過ぎて情が移り、ヴォルスング家を勝たせてしまう。) 時が過ぎ、ファヴニールを倒した英雄シグルドは鳥の声に従い神が作った炎に囲まれたヒンダルフィヤル山へと向かい、その炎を越え、ブリュンヒルデを眠らせていた体に食い込むような鎧を切り裂いた。この邂逅の直後シグルドはブリュンヒルデよりルーンの教えを彼女から教わり、この世にあなたほど賢い女性はいないと言い結婚を申し込み、ブリュンヒルデもこの世のありとあらゆる殿方と結婚できるとしてもシグルドを選ぶと、それに応えた。 幾許かの時が過ぎるとシグルドはアンドヴァリの腕輪を彼女に渡し旅立った。 シグルドとの生活の間ブリュンヒルデは身籠っており、その娘はアスラウグと名付けられる。 さらに時が過ぎ、ギューキ王のもとを訪れたシグルドは、ギューキ王の息子である長兄グンナルと次兄ホグニと親交を深め義兄弟の契りを交わす。だがギューキ王と王妃である魔女グリームヒルドに娘グズルーンの花婿として見出され、忘れ薬を盛られてブリュンヒルデに関する記憶を失い、グズルーンの婿にされてしまう。 そしてその地で友情を結んだ王家の嫡子グンナルにブリュンヒルデを花嫁にしたいと、協力を要請される。初めはグンナルの馬が炎を越えられなかったのでシグルズの愛馬グラニを借りシグルズに変装したがグラニは炎を越える以前にグンナルを乗せて走ろうとすらしなかった。そこで魔女グリームヒルドがシグルズを魔法でグンナルの姿に変え代わりにその試験を遂行させた。言ってしまえば替え玉試験だ。 そしてブリュンヒルデを騙しグンナルとブリュンヒルデの結婚は成立することとなる。(その最中どういう考えかは不明だが彼女からアンドヴァリの腕輪を抜き取りグズルーンに渡している) シグルズは結婚式の宴の最中に記憶を取り戻したがそれを口にすることはなかった。 ある日グズルーンがブリュンヒルデと水浴びの途中口喧嘩を始め、グズルーンがグンナルの不正とその方法を暴露する。 姦計に嵌められたことを嘆いたブリュンヒルデは部屋に引きこもるようになる。グンナルはホグニに助けを求めたがホグニはこれを拒否した。その後グズルーンの頼みでシグルドはブリュンヒルデの元に赴き話をした。ブリュンヒルデは姦計に嵌められたことを嘆き、グンナルに対して心を向けたことは一切ない、嵌められて以降生きることすらどうでもいいと告白した。シグルドはブリュンヒルデが死ぬことを望まず財をすべて差し出す、記憶を無くしていたこと、グズルーンを捨ててブリュンヒルデを妻にすること、様々な話や提案をしたがブリュンヒルデはもう全てが遅い、私はあなたを欲しません、それから他の誰も、と全てを拒否した。 その後グンナルがブリュンヒルデの元に行きブリュンヒルデの悲しみとはなんなのか、それを癒すものがあるかと問うた。ブリュンヒルデは欺かれたからにはシグルドか自分かグンナルが死ななければならないと言った。この際彼女は嘘の話を混ぜている。おそらくシグルズ殺害を唆すためだろう。 グンナルは弟ホグニにこのことを相談し義兄弟に加わっていない末弟グットルムを使いシグルド殺害を提案する。ホグニはシグルドを欺くこと、彼のような武勇を持つものを失うことを恐れ反対したが最終的には同意した。グットルムは母である魔女グリームヒルドが用意した肉や酒を口にし、非常に激しく逸り立ってシグルドの殺害を約束する。 二度シグルドの眼光に恐れをなして殺害に失敗したが三度目に成功させた。しかしグットルム自身も部屋を逃げる際シグルドにグラムを投げつけられ体を両断され命を落とすこととなる。 事が終わるとブリュンヒルデは狂ったように笑い、グンナルはブリュンヒルデを最悪の人非人だと糾弾する。 ブリュンヒルデはグンナルとホグニ達のその後を予言する。そして死ぬことを望んだ。グンナルは彼女に死なないでくれと嘆願したが聞き入れられることはなかった。 そしてシグルドとグットルムの葬儀においてブリュンヒルデはシグルドと同じ棺に入り、共に焼かれその人生に幕を下ろすこととなる。 古エッダでは彼女の話に少しだけ続きがある。ブリュンヒルデが冥府にいるシグルドの元へと赴く、だが冥府の番人である女巨人にその行く手を遮られる。だがブリュンヒルデは女巨人に対して一歩も引かず自分がどういう人生を送ったかを言い聞かせ、自身はシグルドと二度と別れない、失せろ女巨人めと啖呵を切った。 また、北欧では同じ棺に入って死ぬことは生まれ変わった後にも寄り添いあう人生を送るという言い伝えがある。

過去ログ

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