Sun, 04 May 2025 20:33:45 JST (11h)
人物紹介 
ゲームにおいて 
- 魔術の名門アニムスフィア家の前当主であり、人理継続保障機関フィニス・カルデアの前所長。
オルガマリーの実父でもある。
- ゲーム開始(2015年)時点では故人。
序章第3節にて「三年前に亡くなった」と語られている。
小ネタ 
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| | +クリックで展開
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- フルネームは「マリスビリー・アニムスフィア」。生前は時計塔天体科の君主であった。
- 英語名だと「Marisbury Animusphere」。誤解されがちだが「Malice」とは関係がない。
- 穏やかな物腰でサーヴァントに対しても丁寧語で話しかける。
- 「彼の人生において、彼が冗談を口にしたのはこれが最初で最後」と語られるシーンがあり、相当な堅物であった事が伺える。
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| | ※第一部の重要なネタバレ注意
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- 根源に到達する為なら他のマスターの命を奪う事も厭わないなど、基本的には魔術師らしい冷酷さを持つ人物だが、サーヴァントであるキャスターが聖杯で願いを叶えることを許す程度の寛容さは併せ持っている。
- 2004年の冬木聖杯戦争にキャスターのマスターとして参戦し、これに優勝している。アトラス院のヘルメスの記録上では、他のチームを尽く殺害した結果によるものであったとされている。
- その人間性はホームズからは「資料から読み取れる彼の性質は”良識”であり、人並みの欲があり、人並みの妬みを持ち、人並みの幸福を愛する人物」とされ、オルガマリーからは「自分を愛してなかったわけではないが、それ以上に研究中心の人」、キャスターからは「魔術師特有の危うさを持つ男で一言でいえば道徳が欠けているが、その胸に燻る熱意と煮えたぎるような人類愛は、揺るぎのないもの」と評されている。
- またキャスターからは”友”と呼ばれる間柄であり、下記の聖杯戦争で願いを叶え現世に肉体を獲得した後でもその関係は続いていた。
- 聖杯戦争に参加したのは富を得る事が目的だが、その使い道はカルデアスを完成させる事。
「私は何を犠牲にしても、カルデアスを真に起動させる。人理を維持するためには、どうしてもアレが必要だからだ」とキャスターに対して語っている。
- キャスターの独白では「彼は、彼に残された十年の活動時間内では、どうあってもカルデアスの起動は行えないと判断した」と語られている。
「十年の活動時間」と言う情報がどうやってもたらされたかは不明だが、この時間不足を解消する為に「聖杯戦争に身を投じたのだ」と語られており、自身の早い死期はこの時点で悟っていた模様。
- 永遠の命をも可能とする大聖杯に対して、自身の延命を願わなかった理由は不明。
- 聖杯戦争で得た資金を元にカルデアスを完全起動した後はカルデアの所長として活動していたが、その「十年の活動時間」を待たずして2012年頃に没している。自殺であったとされる。
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| | ※第二部の重要なネタバレ注意
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- 第二部に入ってからの新たな敵「クリプター」と呼ばれるAチームをカルデアに招集した張本人であり、7つの異聞帯とクリプター達を攻略していく内に、彼の更なる素性や計画が明かされていくことになる。
- クリプターのリーダーであるキリシュタリアは彼の「一番弟子」であり、マリスビリーが亡くなった後も「机上の空論」と揶揄された彼の計画を完遂しようと動く。
- その素性を知ってなおヒナコをスカウト・その偽りの名前や経歴を渡した事に対して、コヤンスカヤは「あの人間大嫌いな彼女を説得するなんて余程真摯的に、丁寧に口説き落とした」「間違っても『君にミンクのコートを贈ろう』なんて決め台詞はなかった」と呆れ気味。
- 後にレイシフトが理論上では正しくとも人の身に耐えられるかという不安要素を抱いていたため、それを無くすための保険だった事が明かされる(そのために定期健診も行っていた)が、実際は多くの適正者が見つかったばかりかレイシフト先での英霊召喚の成功率も上昇、デミ・サーヴァント計画まで達成できた為、特別扱いする必要がなくなりAチームに収まったというのが真相。
- 当初フリーの魔術師だったペペロンチーノを、そのサバイバル能力を高く評価してスカウトしている。
- 脱走兵を排除する掃除屋として雇われたベリルからは「初対面でスカウトされた時に、珍しく寒気を憶えた」とされる。
- カドックからは「破滅主義でも悲観主義でもない、人類の繁栄を喜び、知識の発展を望む純粋な魔術師」と評されている。
- デイビットからは「有能過ぎる」「無能な奴にカルデアは運営出来ない」と、警戒とも称賛ともつかない評価を得ている。
- クリプターのメンバーに使用すると死をもたらす「大令呪」を与えた人物が彼だという事がギリシャ異聞帯で明かされ、また「クリプター本人が発動しなくても、遠隔で強制的に大令呪を発動させる方法がある」事が、ブリテン異聞帯の過去回想でベリルとキリシュタリアの会話で明らかとなる。
後者は当初ベリルとマリスビリーの間のみで共有されていたが、後にマリスビリーが秘密裏に直接キリシュタリアに教えたという。
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| | 「大令呪」
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各クリプターに付与された特殊な令呪。通常の令呪よりもはるかに強力な効力を有するが、それと引き換えに使用者は死亡するというハイリスクな代物。この反動は若干の先延ばしは出来ても打ち消すことは不可能であることがスカサハ=スカディから語られている。
南米異聞帯にてデイビットが囚われの身となっていたカドックとシオンに語った実態は『使用者の魔術回路を爆縮させることで規格外の出力を発揮して担当する異聞帯を消し飛ばし、その副次的効果で強力な命令を下せる』、すなわちクリプターを緊急時の異聞帯処理用爆弾にする非人道的なもの。但し爆縮前に使用者が死亡した場合は爆弾としての効果は無効になる模様。
本編中ではオフェリアとキリシュタリアが使用したが、爆縮前に死亡したため不発となっている。
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- マリスビリーが画策した計画は「人理保障」。
その内容は自らが作り出したシステムであり魔術礼装「疑似地球環境モデル・カルデアス」を「人理保障天体」にする事。
その前に起きた地球白紙化自体も異星である”カルデアスと地球の表層を貼り替えて”引き起こされたものであり、カルデアによって計画されたプラン。そしてマリスビリーの企図による人理保障の第一歩だった。
そして南米異聞帯最終決戦においてデイビットの口から、「”異星”ないし『異星の神』はカルデアスと同一存在」である事も明かされている。
- その条件は「七つある異聞帯の空想樹の切除」。
第二部で主人公たちが突き進んだ道も行動も、マリスビリーからしたら満点ものの回答であり、全ては彼の手中だったという事になる。
- ブリテン異聞帯の過去でトネリコが空想樹をさして「異星で作られた、宇宙を閉じるための針」と表現しており、異聞帯の大半が宇宙からの脅威が正史との分岐点になっている事から、「宇宙からの脅威を防ぐ防御策」に近いものと思われる。
- とある出来事から宇宙的俯瞰視点を有しているデイビットからすると、「それが為されたら地球人類はこの138億光年の中で最も恥ずべき存在になる」、要するに「宇宙の恥」と断ずる禁忌。
『EXTRA CCC』での黒幕もやった事がせいぜい「地球の恥」と呼ばれるまでだったが、マリスビリーはその更に上を行く行動になる。
あちらは宝具の絵面のせいもあるが…
- 一方で第一部で起こった人理焼却は「全くの誤算、想定外の出来事」であったが、彼の計画を変更するまでではなかったとされる。
- そして一部やアニメで判明していた、自殺とされる最期の場面が細かく描写された。
- そのマリスビリーの思惑にいち早く勘付いたデイビットが反目、彼の部屋に乗り込み脅迫。
「カルデアスを停止するか、マリスビリーが死ぬか」の選択肢と共に銃口を突きつけたが、当のマリスビリーは躊躇なく死を選んだ。自分の机に隠していた銃による自決だという。
- そしてカルデアスは起動され、デイビットは「マリスビリーに台頭する外敵」という選択肢を奪われ、クリプターとして味方を余儀なくされるが担当した異聞帯でORTを発見・これを利用して、地球ごとカルデアスの破壊をもくろみ、マリスビリーの野望を打ち砕こうと画策した。
- 以上の事からマリスビリーもまた「Type-Moonの世界ではよくいる魔術師然とした人物」であるとされるが、第一部の頁にもあげられているようにその熱意と人類愛は相当なものでもあり、上記のカドックの評価に加え、ダヴィンチちゃんからも「そうでなければ彼がサーヴァントとして召喚され、彼に協力する事はあり得ない」とトラオムでは述べられている。
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| | ※オーディール・コールの重要なネタバレ注意
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- 南米異聞帯で上記の事をデイビットから聞かされ南極へ行く事を指示されたカルデア一行は異聞帯切除後、南極へ急行。しかし「規格外クラスを濫用している故、人理から異物と判断」され、接近を拒まれる事に(カルデアの者曰く「自分自身で拒んでいる」とも)。その清算を行う旅をカルデアの者から提示された主人公達は白紙化地球上で新たな戦いに身を投じる事になる。
- しかしその最中、異星カルデアスの使徒『伯爵』の手で起動したU-オルガマリーの断片『異分體』が襲い掛かる。
その一体であるアクアマリーは前回の個体と異なり会話が可能という事から、ダヴィンチちゃんは彼女にある確認を試みる為に接近。
その確認とは「オリジナルは最初からカルデアスの一部とするために、マリスビリーに設計・用意されたのか」というもの。これに対して「カルデアスのシステムである事は認めている」と、一部は当たっているともいえる回答をしている。
ただ詳しい事は分からないと述べ、「喜」の個体が知っているとも付け加えている。
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『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』にも名前が登場する。
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| | ※ネタバレ注意
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『stay night』に直結する前日譚となる『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』においては、
フェイカーのマスターであるドクター・ハートレスに調査を依頼し、情報を貰った冬木の大聖杯が願望機として使い物にならない事を察知し、聖杯戦争への参加を断念した旨が娘・オルガマリーの口から語られている。
ただしオルガマリーに関しては上記のこともあってか大金を手に入れられなかった後は、ほとんどネグレクトに近い状態であり、本作とは異なる形で彼女との関係に影を落としている。
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- シナリオ内のシルエットはモブキャラの流用であったが、奏章Ⅳにて専用のシルエット立ち絵が用いられるようになった。
- アニメ『「-絶対魔獣戦線バビロニア-」 Ep.0』ではゲーム内のマリスビリーの描写と一致するオルガマリー似の人物が登場してるが、彼は作中でマリスビリーとは一度も呼ばれず、EDクレジットも「前所長」名義である。
cvは野島健児。
- 第二部後期OPでも同じ人物がカルデアスの前に立っている。
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