葛飾北斎 のバックアップ(No.63)


ステータス Edit

SSRNo.198
一匹と一人で『北斎』だ。おれ一人ではただの娘サ。クラスフォーリナー属性混沌・中庸
真名葛飾北斎
時代江戸時代
地域日本
能力値(初期値/最大値)
HP1940/13230
ATK1870/12100
筋力D耐久D
敏捷B魔力B
幸運A宝具A
COST16
所有カードQuick×1Arts×2Buster×2
保有スキル効果継続CT取得条件
森羅万象[A+]自身に回避状態を付与17初期スキル
自身のNPを増やす[Lv.1~]-
父娘の絆[A]自身のArtsカード性能をアップ[Lv.1~]37霊基再臨×1突破
自身の強化解除耐性をアップ[Lv.1~]1
自身の弱体耐性をアップ[Lv.1~]
雅号・異星蛸[B]自身にArtsカードによる攻撃時に対象に防御力ダウン[Lv.1~](3ターン)を付与する状態を付与38霊基再臨×3突破
クラススキル効果
領域外の生命[EX]自身に毎ターンスター2個獲得状態を付与
自身の弱体耐性をアップ
道具作成[B]自身の弱体付与成功率をアップ
陣地作成[D]自身のArtsカードの性能を少しアップ
神性[B]自身に与ダメージプラス状態を付与
宝具名ランク種類種別
冨嶽三十六景(ふがくさんじゅうろっけい)AArts対軍宝具
効果
敵全体に強力な〔人の力を持つ敵〕特攻攻撃[Lv.1~]<オーバーチャージで特攻威力アップ>


各レベル毎のステータス Edit

+  +クリックで展開
レベルHPATKレベルHPATK
11,9401,8706010,5209,644
102,2782,1767011,99910,984
203,2833,0878012,93611,834
304,8184,4789013,23012,100
406,6816,166聖杯転臨
508,6687,96710014,49413,245


イラストの変化 Edit

+  イラスト:黒星紅白 (+クリックで展開)

初期状態霊基再臨1回目霊基再臨3回目霊基再臨4回目


霊基再臨 Edit

+  +クリックで展開
霊基再臨×1必要レベル:50霊基再臨×2必要レベル:60
素材個数素材個数
竜の牙10鳳凰の羽根10
世界樹の種10隕蹄鉄10
QP100,000QP300,000
霊基再臨×3必要レベル:70霊基再臨×4必要レベル:80
素材個数素材個数
原初の産毛10枯淡勾玉10
精霊根10智慧のスカラベ10
QP1,000,000QP3,000,000


スキル強化 Edit

+  必要アイテム表+クリックで展開
レベル必要QP必要アイテム森羅万象[A+]
NP増
備考
1------+20%
1⇒2200,000凶骨×10+21%
2⇒3400,000虚影の塵×10+22%
3⇒41,200,000禁断の頁×12+23%
4⇒51,600,000八連双晶×12+24%
5⇒64,000,000ゴーストランタン×12+25%CT-1
6⇒75,000,000黒獣脂×15+26%
7⇒810,000,000竜の逆鱗×15+27%
8⇒912,000,000呪獣胆石×15+28%
9⇒1020,000,000伝承結晶×1+30%CT-1


セリフ Edit

+  CV:ゆかな (+クリックで展開)
CVゆかな
開始1「仕事だよとと様」
2「任せな、描き尽くしてやる!」
スキル1「合点承知の助サ」
2「尋常に」
3「とと様、また雅号(がごう)を変えやがった!」
コマンドカード1「トンっときたよ!」
2「したり」
3「ひょんなものだ」
宝具カード1「とと様、お勤めだ」
2「たぁっぷり墨を擦るサ」
2「さぁさ、絶景を御覧(ごろう)じろ!」
アタック1「そら」
2「あらよっ」
3「ちょこざいなっ」
4「べっかんこうだ!」
エクストラアタック1「ゴロゴロとふるめきな!」
2「このヘンチキめ!」
宝具「オン・ソチリシュタ・ソワカ、オン・マカシリエイ・ヂリベイ・ソワカ。万象を見通す玄帝(げんてい)北辰(ほくしん)より八荒(はっこう)擁護せし尊星(そんじょう)の王よ! 渾身の一筆を納め奉る! いざいざご賢覧あれ!『冨嶽三十六景(ふがくさんじゅうろっけい)』! 神奈川沖(なみ)(すさ)び!」
ダメージ1「咆えるじゃないか……!」
2「いてっ」
戦闘不能1「書き損じまったな……」
2人魂(ひとだま)で 行く気散じや 夏野原――」
勝利1重畳(ちょうじょう)、重畳」
2「そら、万事相済みました」
レベルアップ「ちゅうちゅうタコかいな──」
霊基再臨1花魁(おいらん)風の着崩しも似合うって? 何さ、よ、よせよ、照れる……とと様は口をつぐんでておくんなし!」
2「よう、羽振りがいいねえ、ますたあ殿」
絆Lv1「一匹と一人で『北斎』だ。おれ一人ではただの娘サ。居候の駄賃に浜の屏風絵でも漫画でも、何なら今風の枕絵でも何でも請け負うよ?」
2「ウチのとと様は墨の擦り過ぎでこんなタコ坊主になっちまったんか? 本人は、『手数が多くていい』なんて吠えてるが……ま、構わねぇか」
3「実はおれにも“葛飾応為(おうい)”って雅号があってサ。とと様の助手のかたわら、好事家(こうずか)相手の商売はしたよ? 精進しても、とと様には追い付かねぇってわかっちゃいたがね」
4「たまにな。時たまの気まぐれだが、とと様とは違う筆と(すずり)で、おれ自身の絵を描いてみようかって欲も出るのサ──そしたらあんた、買ってくれるかい?」
5「ロクなサーヴァントじゃなかったろ、おれは。それをあんたは……本っ当、物好きだなぁ、ちょいと根負けしたよ。んっ、まぁ……なんだ? こっちが筆を取るばかりじゃなく、あんたの描く絵にも興味が湧いたって事さ、こ、今後ともよろしくな?」
会話1「お出かけかい? うし、草履(ぞうり)のかたわれを探すから待っとくれ~。どれどれどこへ埋もれたやら……」
2「おれと、とと様は、どこでも好きな絵が描けて、(おまんま)に困らなきゃそれでいいのサ」
3「さて、そろそろ部屋の引越しだ。なんなら、ますたあ殿も一緒に居候させてやるが来るかい? 居候の居候だ、あっははは!」
4「ほほー、『ふぉおりなあ』てのは一人じゃねえのか。黄金(こがね)(ぐし)の南蛮娘、あびげいる……おどおどしたりしゃちこばったりと忙しいなァ。あ? そう言わず漫画でも描いておやりって? ……面倒だが、ますたあ殿がそう言うなら仕方ねェ。けど、南蛮人相手には一文だってまからねェよ?」(アビゲイル・ウィリアムズ所持時)
5出目金面(デメキンづら)のひょうげた男がいるだろう? じるどれえ、とかいう。あれが、『ぉおお素晴らしい、神絵師ならぬ邪神絵師ですとおぉぉぉ!』とか絶叫して供物を持参するってから丁重に断った。それでおんおん泣きやがるんでなだめて額に落書きと、さいん?をしといた。雅号は『紫色雁高(ししきがんこう)』でな」(ジル・ド・レェ(術)所持時)
6「ひっく……ふぅ。ごめんよ、ちょいと呑んできた。大江山の鬼もナァ、かるであじゃ可愛いらしーくなるモンだナァ。中身の方は……ま、確かにバケモンだったが。はは……ぐすっ……ああ、湿っぽくて悪ぃな。切禿(きりかむろ)女童(めのわらべ)は、まだ素面(シラフ)じゃ見れねぇや……」(酒呑童子所持時)
7「ま、ますたあ殿? 随分と(かぶ)いた……というかすっぽんぽんの若武者がいたが、ありゃあ九郎義経かい? そりゃ壇ノ浦もちらとはやったが、それより九郎の叔父の鎮西八郎(ちんぜいはちろう)だったらおれぁ何べんも描いたのさ。滝沢馬琴(ばきん)の読本、『椿説弓張月(ちんせつゆみはりづき)』の挿絵でな。そうか……八郎もあんな感じで描き直すか……」(牛若丸所持時)
8「呂布という唐人(とうじん)……あのあたらデカい武将だ。あれにな、おれが筆をとった関羽の事を尋ねてはみたが、どうだ。話がまっったく分からねえ!」(呂布奉先所持)
9「大したもんだなァ、ますたあ殿。怪童丸(かいどうまる)頼光(らいこう)までとは恐れ入った。化け物退治にはうってつけサ。ま、こっちがその化け物になっちまう方が多い気もするが、そんなモンだろ。血をもって血を洗う、兵は詭道(きどう)なり、だ。……ネタは多いに越したこたねえしな」(坂田金時(狂)or(騎)源頼光(狂)or(槍)所持時)
10「いーや、あれは天女様だ。間違えるなんて失礼だ。確かにとと様はダキニ天も(いん)妲己(だっき)も描いてたが、どうせ唐国(からくに)の図版の引き写しだろう? それもまた画工の空想だ。かるであは読本(よみほん)より奇なりさァ……!」(玉藻の前所持時?)
好きなこと「好物といやあそりゃあ美人さ! かるであは女衆も男衆も美人揃いで筆がはかどる。あとは、甘酒にお大福だなァ」
嫌いなこと「ジメジメ辛気臭いのはご勘弁サ。縁起が悪くていけねェよ。なァ、とと様」
聖杯について「おれの望みか。そりゃ本物になる事サ。あと五年、いや、あと一年生きられりゃ本物の画工って奴になってみせる。それまでは、描いて描いて描きまくって、おっ死ぬ訳にゃいかねぇんだ」
イベント開催中「巷じゃ珍奇なモンが見られるって聞いたよ。ますたあ殿、ちょいと顔を出してみないかい?」
誕生日「へぇ、誕生日ってのを祝うのかい。ご祝儀も無しで申し訳ねぇが、どうだい。一つ老けて丸く賢くなった顔を描かせてとくれい。ますたあ殿」
召喚「葛飾北斎。しがない画工サ。お手前様が『ますたあ』殿で? ホー、なかなか絵になる御仁だ。ま、勝手気ままにやらせてもらうサ」
+  霊基再臨第三段階以降(+クリックで展開)
CVゆかな
バトル
開始1「仕事だね」
2「ふんぐるいふんぐるい」
スキル1「いかさまなぁ」
2甘茶(あまちゃ)をなめさせようか?」
3「雅号改め、異星蛸(いせいだこ)ってなぁ!」
コマンドカード1「是非とも」
2「念には及ばず」
3益体(やくたい)もない」
宝具カード1「気合十分!」
2「待ったなし!」
3「いあ! いあ!」
アタック1「おう!」
2「あたぼうよ」
3「てやんでい!」
4「神妙ならん」
エクストラアタック1日ノ本一(ひのもといち)よ!」
2「真っ平御免!」
宝具「ふんぐるいふんぐるい、オン・ソチリシュタ・ソワカ、うがふなぐるふたぐん! 万象を見通す玄帝(げんてい)星海(ほしうみ)の館にて微睡む天帝よ! 渾身の一筆を納め奉る! いざいざご賢覧あれ!『冨嶽三十六景(ふがくさんじゅうろっけい)』! 神奈川、異海裏(すさ)び!」
ダメージ1「こそばゆいな……」
2「うっ──」
戦闘不能1「おれが下手なばっかりに……」
2人魂(ひとだま)で 行く気散じや 星の宮──」
勝利1「堪能堪能」
2「ふたぐんふたぐん」
レベルアップ「ふんぐるいふんぐるい」
霊基再臨3「こいつは剛毅で豪快だ。森羅万象、夢幻(ゆめまぼろし)まで描き尽くせそうだ。あんたのおかげサ、ますたあ殿」
4「ふんぐるいふんぐるい……ふふ、仙女にでもなったみたいに夢見心地サ。ますたあ殿なんざ、食っちまいてえほど愛おしく見えていけねえ。景気づけに、ちゅーっと口吸いでもしとこうか?」
会話1「ちょいと諸国行脚にでも飛んでみるかと算段してたとこだ。ついでだ、ますたあ殿のお勤めも手伝うかあ! あっはっは!」
2「おれぁどこでも好きな絵が描けて、(おまんま)に困らなきゃそれでいい。でもあんたはそれじゃ困るだろ?」
3「締め切りだの細けぇ注文だのうるせえ版元も、いなけりゃいねえで往生するから悩ましいよなぁ」
好きなこと「おれぁ何だって描くんだ、好き嫌いなんざいっこもねえ。……ははっ、嘘だよ! 婀娜(あだ)っぽい女と甘いもんは大好物サ」
嫌いなこと「ジメジメ辛気臭ぇのはでぇっ嫌ぇだ、勘弁願いてぇ。縁起が悪いったらねぇよ」
イベント開催中「おう、火事か捕り物か! 何でもいいや面白そうだ! 連れてってくンな、ますたあ殿」


マテリアル Edit

+  絆ポイント(+クリックで展開)
Lvレベル毎累計報酬
14,0004,000--
212,00016,000--
33,00019,000--
413,00032,000--
53,00035,000--
6聖晶石3個
7聖晶石3個
8聖晶石3個
9聖晶石3個
10[[絆礼装>]]
+  キャラクター詳細(+クリックで展開)

とてもじゃねえが北斎には見えねぇって?
めんこい姿で悪かったなァ、事情を知りたきゃ
おれの話に付き合いナ!

+  絆レベルを1にすると開放 (+クリックで展開)

身長/体重:162cm・51kg
出典:史実
地域:日本
属性:混沌・中庸  性別:女性
面妖蛸の”とと様”とはいつも一緒。

+  絆レベルを2にすると開放 (+クリックで展開)

江戸時代後期の浮世絵師。
「葛飾北斎」の他にも「画狂老人」「宗理」など30もの雅号を持つ。
日本を代表する画家であり、ゴッホやドビュッシーなど海外の画家・音楽家にも多大な影響を与えた。
大変な速筆で知られ、生涯に3万点もの作品を残す。その内容は浮世絵の版画から肉筆画、漫画、春画など多岐にわたる。
晩年は三女の“葛飾応為(おうい)”を助手として共に暮らしていた。
代表作は連作『富嶽三十六景』、『北斎漫画』、化け物絵『百物語』、春画『蛸と海女』ほか。
生涯に引っ越しを93回もしたり、金銭にまったく無頓着で赤貧であったり、奇行の目立つ変人として知られる。外出する際は常に呪文を唱えていたとか。

+  絆レベルを3にすると開放 (+クリックで展開)

『富嶽三十六景』
ランク:A 種別:対軍宝具

ふがくさんじゅうろっけい。
ご存じミスター北斎の大傑作グレートウェーブ。
連作浮世絵の二十一作目『神奈川沖浪裏(かながわおきなみうら)』。
自然の振る舞いを見極め、神懸かりの境地より繰り出される筆鋒は、神秘的な実態を備え、鑑賞者の身も心も衝き動かす。
そして、深淵の邪心と交信し覚醒した北斎は、その狂気を取り込み、唯一無二の浮世絵を描き上げた。それが『神奈川異海裏すさび』。“表富士”三十六景に加えた“裏富士”十景、さらにその先の境地にまで踏み込んでしまった禁断の筆。

+  絆レベルを4にすると開放 (+クリックで展開)

○森羅万象:A+
自然の有り様を研究し、その真髄を見抜く観察眼。

父娘の絆:A
晩年まで連れ添った北斎と応為の心の絆は、邪神の狂気にも揺るがない。

○雅号・異星蛸:B
深淵の邪神と混然となった境地で描かれる非ユークリッド幾何学的画風。

+  絆レベルを5にすると開放 (+クリックで展開)

型破りな性格の北斎。
一つの流派にこだわらず様々な絵師たちの技法を熱心に学ぶ一方で、進取の気風にも富んでいた。
西洋画の遠近法を取り込んだり、現代漫画の原点とも言える、動きの瞬間を切り取る表現を風景画に用いた。
この現代に北斎が顕現し、厳しかった幕府の締め付けから自由となったなら、あらゆる技術を喜々として学び、精力的にチャレンジしていく事だろう。
春画だろうが抽象絵画だろうがデジタルだろうがパフォーマンスアートだろうが。

+  ??? をクリアすると開放 (+クリックで展開)

絆クエスト


ゲームにおいて Edit

  • アビゲイルに次いで早くも実装された2人目の☆5フォーリナー。
    2018年1月1日に突如「体験クエスト」とともに出現した期間限定サーヴァント。
    • フォーリナーのクラス相性や特性に関してはアビゲイルのページを参照の事。
  • ステータスはアビゲイル同様にATK寄り(ちなみにATKが同値)。スキルやクラススキルもあって、火力は申し分ない。
    • 成長タイプはかなり急な凸型。Lv30~70にかけて急激に成長、Lv70時点で星4のLv80を上回り、Lv80でほぼ完成する。
  • カード構成はB2、Q1、A2というセイバー系統。ヒット数はB:4Hit、Q:4Hit、A:6Hit、EX:4Hit、宝具:5Hit×3体。
    全体的にHIT数が多く、このあたりは先輩と近しい。
    • あちらよりA枚数が少ない代わりに、NP獲得量はA2枚構成として全体で見ても優秀な部類となっている。
      反面、それ以外のカードによるNP獲得量は低いので宝具主体で行くならばAクリティカルを積極的に狙いたい。
      幸いスターを集めやすいクラスである上、Quickのスター生成力はそれなりにある。
      また、全体的なヒット数の多さからスター発生率アップの恩恵が大きい。
  • スキル構成はアビゲイルとは対照的に自己のArtsに特化したものとなっている。
    • 森羅万象 A+
      自身に回避付与(1T)&自身のNP増加(20~30)
      • 回避とNP獲得の複合スキル。NP増加量は最大30まで上昇するうえ、最短5Tで再使用できるためバーサーカーの宝具を安定して躱せる点が大きい。
    • 父娘の絆 A
      自身のArtsカード性能アップ(3T)&強化解除耐性アップ(1T)&弱体耐性アップ(1T)
      • 攻撃面の主力スキル。A強化は3T継続としては優秀な部類であり、宝具にNP稼ぎにと大活躍してくれる。
      • さらに弱体耐性アップに加え、エレシュキガルのスキルで先出した強化解除への対抗手段となる「強化解除耐性アップ」も付与される。1T限定ではあるが、強化解除への耐性により天草四郎やアビゲイルの宝具を「森羅万象」との併用で回避できる可能性があることを覚えておこう。
    • 雅号・異星蛸 B
      自身に「Artsカードによる攻撃時に防御力ダウン(3T)を付与する状態」を付与(3T)
      • 表記がやや難解だが、このスキル発動から3ターンの間、北斎のArtsまたは宝具が自動的に防御デバフを掛けるようになる。
        なお、Artsにより付与された防御力ダウンは「付与された時から数えて3ターン」となるため、スキル後3ターン目にArtsが入ると防御ダウンは6ターン目の攻撃まで維持されることになる。
      • デバフは宝具を含む自身のArtsカードで攻撃を行うごとに加算され、例えば宝具を絡めたArtsチェインでは3重のデバフが掛かる。
        これによる防御デバフは実質的に「カリスマ A」に相当する中々のレートで、A宝具+A2枚編成を利用して重ね掛けも可能であるため、実質その3倍分の効果を発揮する。
      • 重要な点として、カード再配布を跨ぐ形で発動することでデバフを載せられる自身のArtsカードを増やせる可能性がある。
        魔術協会制服のコマンドシャッフルをも併用した場合、理論上は通常攻撃のArtsのみで6重、宝具を含めた場合は最大の9重までの圧倒的な重複が可能。
        複数名でのパーティ編成では流石にここまでいくと机上の空論に近いが、宝具と再配布のタイミングを意識すれば4重程度なら無理なく狙える範疇である。
        単騎であればフル活用も可能だが、防御関連が森羅万象による回避のみで、行動阻害・ダメージ軽減の手段は持っていないため、場持ちとの兼ね合いが問題となるだろう。
  • 宝具「冨嶽三十六景(ふがくさんじゅうろっけい)
    敵全体にArts属性の〔人属性〕特攻攻撃を行う。
    • アライメント以外の制約がないためサーヴァント以外のエネミーにも特攻が働く。具体的には盗賊やアマゾネス、粛清騎士等、人型エネミーに該当種が多め。
    • サーヴァントも全体で見ると人属性が多いため特攻が働きやすく、「父娘の絆」でブーストも可能でありArts全体宝具としての火力は高め。5Hitするので3体に叩き込めばそこそこのNPリチャージも期待できる。
      また「雅号・異星蛸」が有効なので、擬似的に防御ダウンを撒く運用も可能(ただし防御ダウンはダメージ後に処理される扱いである模様)。
  • 総評としては、優秀な自己完結した能力を持つArts主体の全体アタッカー。
    とにかくArtsの運用がメインであるため、玉藻の前術ギルとのシナジーが非常に高い。
    また、クリティカルを伸ばせるホームズやアーツパサブアタッカーのBB、同じフォーリナーであるアビゲイルともカード構成や「信仰の祈り」との相性の面から組みやすい。
    万能サポーターである諸葛孔明マーリンに関しても、A2枚とA宝具によってアーツチェインに貢献しやすい、高いスター集中率(+通常Busterが2枚である事)からクリティカル威力アップの恩恵を受けやすいなど、相性自体は良好。
    • 第3スキルをメインに利用しAチェインのコンボパーツとして運用すればデバフ要因のサポーターにもなれる。
    • 全体宝具による露払いが目立つが、それ以外のクラス相手でも回転率と対象幅の大きな特攻宝具によりそれなりのダメージ効率を発揮し、さらに防御デバフによる味方火力支援が可能と、サブアタッカー適性がかなり高い。
  • あえて弱点を上げるとすれば、肝となる自身の通常Artsカードが二枚であることによる不安定性が最初に挙げられる。
    加えて同じフォーリナー及び、クリティカルをメインとするサーヴァントと運用する場合は星が集中しやすいクラス故に奪い合いになりやすいほか、
    現状フォーリナーがバーサーカーに対する有利が他クラスに比べ防御有利のみな点だろう。
    アビゲイルと組ませる場合、北斎が仲間やPTでの運用を改善する類のサポート能力を持たない自己完結タイプであることから、PT運用が若干難しくなる要因になる。
  • バトルキャラの第二段階までと第三段階以降でそれぞれ戦闘中の台詞やバトルモーション、宝具演出が変化する。
    具体的には第二段階までは北斎ベース、第三段階以降は見た目も合わせてふたぐん要素が強まっている。
    • 第三段階では人格が替わるが、性別など属性は据え置き。
  • 性能比較
    名前HPATKQAB宝具保有スキル
    123
    葛飾北斎1323012100122A/全森羅万象[A+]父娘の絆[A]雅号・異星蛸[B]
    アビゲイル1370012100131B/単信仰の祈り[C]正気喪失[B]魔女裁判[A++]
  • 関連サーヴァント比較
    +  +クリックで展開
    No.名前Lv.MHPATK筋力耐久敏捷魔力幸運宝具QAB保有スキル
    198葛飾北斎901323012100DDBBAA122森羅万象[A+]
    父娘の絆[A]
    雅号・異星蛸[B]
    195アビゲイル901370012100BACBCA131信仰の祈り[C]
    正気喪失[B]
    魔女裁判[A++]

小ネタ Edit

+  +クリックで展開
  • 葛飾北斎(かつしかほくさい)。江戸時代後期を代表する浮世絵師。
    現状体験クエスト以外に記述がないが、本作では北斎の三女である「葛飾応為(おうい)」を主な姿として顕現しており、その在り方はオリオンに近いものとなっている。
    第一、第二段階では応為本人だが、第三段階以降の彼女はタコの姿になっていた北斎がその人格を乗り移らせいる。
    よく見ると形状しがたき髪飾りに頭をかじられているとと様の抜け殻とおぼしきモノが…
    • FGO世界では、後述の理屈によりクトゥルフ神話の邪神の力を得てフォーリナーのサーヴァントとなったの設定がされている。
      フォーリナーに該当するサーヴァントはアビゲイルに続いて2人目であり、彼女の登場によってフォーリナークラスの方向性や該当条件などが大まかに判明することとなった。
    • フォーリナーになるまでは英霊の座に行くことを拒否していたため、サーヴァント召喚の候補に挙がることはなかった。
+  真名と由来
  • 応為は号(画号)で、本名は(えい)と言い、お栄(おえい)栄女(えいじょ)とも記された。
    「応為」の由来は諸説あるが、その一つに作業の指示を仰ぐために「おーい」と北斎をたびたび呼んだため北斎から「お前は今日からオウイだ」と叱られ、それをそのまま画号にしたというものがある。
    • ただ版元は北斎のネームバリューを優先し、応為が描いた絵を北斎名義で出版するということが度々あったらしい。
      事実、北斎の作品には応為単身で筆を執ったと推察される作品も多く、近年の研究ではこれらは版元の判断で北斎作とされたと考えられている。特に北斎の最晩年の作品には彼女との合作も存在する。
      • そうした事情から、FGO内では(現実においてもしばしば)「『葛飾北斎』はブランド名」「二人合わせて『葛飾北斎』」という扱いをされている節がある。したがって、父娘揃って1騎の「葛飾北斎」というサーヴァントとして召喚されるという経緯は(少なくともオリオンよりは)筋が通っているといえる。
    • 父の陰に隠れがちだが、応為自身も優れた浮世絵を残しており、美人画・春画・枕絵の作者としても優れていたという。北斎は「美人画にかけては応為には敵わない。彼女は妙々と描き、よく画法に適っている」と語っている。
      • その一方でその品性や性格などは当時の女性に求められるようなものとは程遠く、まさに「女子力・生活力/Zero」という残念なお人。勝ち気で男っぽく任侠風を好み、貧乏や散らかった部屋も気にしなかったとされ、更に当時の世間では非常に珍しくて馴染みの薄い「家に嫁がずに仕事をする女性」であった。
        ある日、婚期になっても結婚しようとしない応為を北斎が心配し、知人に縁談相手を探してもらって琳派の絵師・堤等明へ嫁がせた。しかし嫁いだ応為は気ままに絵を描いてばかりで掃除も炊事も全くやらず、とどめに旦那の画才を鼻で笑うという無茶苦茶な有様だった。結局、彼女の酷すぎる生活ぶりや態度に業を煮やした旦那は速攻で彼女に三下り半を突き付けて返品、出ていった彼女はそのまま父親の所に出戻り絵描きとして生きていくと言って譲らず、この様子にとうとう北斎も折れて彼女を自分の手元に置いておく事にした模様。
      • そもそも父・北斎も「生活力/Zero」な人物で、日がな一日中布団に包まりながらひたすら絵を描き、住んでいる長屋がゴミで汚くなるとさっさと引っ越してしまうという生活を続けていた。その回数、実に通算93回。しかもある時には「引っ越し先の風景が気に入らない」という理由で一日に3回も引っ越しするというデタラメぶり。特に応為のガサツさは間違いなく父親譲り。
        そして金銭への執着も皆無なため、稼いだものは丸々絵のための諸費用に突っ込まれ、生活費のやり繰りは応為が苦心していた。
        その父からはアゴが大きいからと「アゴ」と呼ばれていたとか。
    • 父・北斎を看取った後も応為はしばらく活動はしたものの、晩年は出家して尼となり、加賀前田藩に召し上げられてのち65歳前後で世を去ったという。
  • 北斎もまた号であるが、先述の住居同様に何回も変更されている。中には「卍」というもはや名前なのか分からないものも。
    • 「北斎」の号は「北斎辰政」の略であり、北極星(北辰/玄天上帝)の神格・仏格化である妙見菩薩(北辰妙見菩薩/妙見尊星王(みょうけんそんしょうおう))に由来する。宝具セリフの冒頭はいずれも妙見菩薩の真言(マントラ)である。
    • 弟子に譲って収入を得ていたとも言われるが、なんと「北斎」の号さえも譲ったというのだから驚き。
    • 本作でもスキル3及びスキル使用時のセリフでその様子が伺える。改号は通算30回に及ぶとか。
    • セリフでも言及されている「紫色雁高」や「鉄棒ぬらぬら」等、春画時に使用していた画号のネーミングセンスのすさまじさには定評がある。
    • 戦闘不能時の「人魂で 行く気散じや 夏野原」は彼の辞世の句。「これで絵筆も執れなくなっちまうのが惜しいったらねェが、さて人魂にでもなって夏の原っぱにでも気晴らしに出かけようかねえ」という意。あと10年生き長らえることを天が許すなら、いよいよ本物の画工というやつに手も届こうものをなあ―――と言い遺したとされる。
  • 北斎はタコを題材にした絵や春画を書いており、とくにその一つ「蛸と海女」は「200年以上前に触手プレイを描いた春画」として一部では有名。
    +  エロ(グロ)注意
    • ちなみにこの絵に書かれている2匹の蛸…台詞はオスっぽいのだが、吸盤の並び方はメスのそれだという指摘がある。もし本当にメスだとしたら、さらにマニアックな産卵(女性が卵を産むほうではなく、女性の膣や子宮に卵を産み付ける植卵)プレイという可能性もある。
      • 余談だが蛸の卵は珍味として取り扱っている。今では鮮度の問題で入手が難しいが、食レポを見る限り相当に美味らしい。
  • しばしば「北斎は触手という性癖のパイオニア」と思われがちだが、実際はこのような触手プレイ春画は北斎以前にもすでに類似作品がいくつか存在していたことがわかっており、北斎はそれらの影響を受けて作品を描いたと考えられている。
  • 本作においては、こういった作品が「資料蒐集の鬼である北斎が、海魔について記された異本を手に入れ、そこから着想を得て描き上げたもの」といった形で解釈されている。
    本作の北斎が異界の邪神を思わせる姿へと変貌しているのは、異本を通して異界の邪神の存在を知ったことに加え、異端なるセイレム」において外宇宙=虚空からこの宇宙への時空の道筋が繋がってしまったことが直接的な原因である。
    虚空より地球の存在を知覚した邪神の一柱は、海魔の存在を知る北斎に目を付け、その魂と混ざり合うことで現実への降臨を目論んだ。その結果として北斎は「降臨者」たるフォーリナーのクラスの資格を手に入れ、さらに邪神と接触したことで「領域外の生命」「神性」スキルを獲得するに至ったのである。
    • 第三段階になるとクトゥルフ成分溢れた外見になり、バトルキャラも宙に浮く。セリフにもクトゥルフ関係の文言が混在するようになるが、意味を理解しているかは少々怪しいところ。
    • なお、北斎が異界の邪神と本格的に接触した時期は不明。
      「異端なるセイレム」における「外なる神」降臨事変が発端となったのは間違いないが、なにぶんこの宇宙と外宇宙の時空の繋がりはあやふやであるため、如何とも言い難いのが現状である。
  • +  このサーヴァントにおける神性について
    • 葛飾北斎の魂と混ざり合ったとされる「異界の邪神」の正体は、蛸というキーワードや「ふんぐるい…」という呪文、「螺湮の城(ルルイエ)について書かれた魔道書」に記されていたことなどから、旧支配者の一柱「クトゥルフ」だと推測される。
      クトゥルフはタコに似た触手を生やした頭部を持つ巨大な神性の一種で、海底に沈んだ都市ルルイエにて眠っており、星辰が正しい位置につくことでルルイエの浮上とともに目覚めるとされている。
      また正体不明のテレパシー能力を有しており、これに当てられた生物は大抵の場合精神的ショックを受けるか、精神が崩壊し発狂する。体験クエストにおいて北斎が海底から響く謎の声を聞く描写があったが、これはほぼ間違いなくルルイエに眠るクトゥルフからの交信である。
      • 本作において北斎に影響を与えたとされる『螺湮城教本』は「ルルイエ異本」の異名を持ち、キャスタークラスのジル・ド・レェが正式な宝具として所有している。
        ジルは螺湮城教本の力により「クトゥルーの神を模した超巨大海魔」を召喚しているが、この大海魔がクトゥルフそのものなのか、数多く存在するクトゥルフの眷属神の一種なのかは定かではない。
      • ちなみに、同じく「降臨者」のクラス適性を有するアビゲイルに関連していると推測されている「外なる神」は、クトゥルフと同じ創作神話を出典とする神性「ヨグ=ソトース」であることがほぼ確定的である。
        ただしクトゥルフが旧支配者(Great Old Ones、かつて地球を支配していた者)にカテゴライズされるのに対し、ヨグ=ソトースは旧支配者とは別格の「外なる神(The Outer Gods、外宇宙に住まう者)」と定義されており、神としての種別は大きく異なる。
        クトゥルフはあくまで地球規模の脅威だが、ヨグ=ソトースは宇宙規模、ひいては全時空規模の存在であるため、クトゥルフ神話においてはあちらの方が遥かに格上である。
      • なお、北斎の信仰する妙見菩薩も、クトゥルフ神話を取り扱う場ではクトゥルフと対立する別の旧支配者と同一視される事がある。とは言えこの北斎周りのイベントでそれが干渉を行っていたのかは不明。
      • 余談だが、葛飾北斎をクトゥルフと絡めたのは型月が初めてではない。
    • デザインにみられる意匠は五角形から「古のもの」ないしその象徴である「エルダーサイン」に関連しているとも考えられるが『Fate/Zero』における海魔を模している可能性もあり、詳細は不明。
    • 所々に北斎の絵がふんだんに取り入れられており、第三再臨以降に現れる波模様の水色の穴のようなものは「木曽路ノ奥 阿弥陀ヶ瀧」から。
      バトルモーションでは[A][B][B]で東町祭屋台天井絵「鳳凰図」と「龍図」。[EX]では黒富士こと富嶽三十六景「山下白雨(さんかはくう)」。
      宝具には上町祭屋台天井絵「怒涛図」から「女浪」。そしてご存じ富嶽三十六景「神奈川沖浪裏」を見ることが出来る。
    +  戦闘中に表れる北斎の作品について
    • 風景画「富嶽三十六景」について:
      • 葛飾北斎72歳からの代表作。「表富士」とも通称される36枚の富士山を描いた風景画であるが、好評を博したため10枚が加わった。追加された10枚は「裏富士」とも呼ばれるとのこと。
        • 宝具「神奈川沖浪裏」は21番目。[EX]の「山下白雨」は32番に該当。この他、33番「凱風快晴(がいふうかいせい)」がよく取り上げられるだろうか。
      • 色付けに用いられた顔料「紺青(プルシアンブルー)」は当時イギリスから清国経由で大量に輸入されて値崩れしていた。巷に出回る絵具を北斎も用いたものとされる。後述の「八方睨み鳳凰図」にも用いられた。
      • 後に西欧にて日本文化が一大ブームをもたらし、オランダの画家V.ゴッホは画家仲間にも日本画を絶賛した。フランスでは作曲家C.ドビュッシーが交響曲『海』のスコア表紙に「神奈川沖浪裏」を用い、画家のH.リヴィエールは浮世絵に触発されて独学で木版画技術を習得し「エッフェル塔三十六景」を作り上げた。
      • 2010年には生誕250年記念としてGoogle日本版のホームページのロゴにも用いられた。
    • 東町祭屋台天井絵「鳳凰図」と「龍図」と、宝具発動時の上町祭屋台天井絵「怒涛図」の「女浪」について:
      • いずれも「祭屋台」とあるように、祭りに出す屋台の天井絵を飾るものとして制作・奉納されたものである。これらは齢八十を超えてなお絵画への意気軒昂である北斎が、信濃国の豪農・高井鴻山(こうざん)の拠点である松代藩(現在の長野県小布施町)へと赴き、逗留する中で描かれたものである。現在も町の美術館「北斎館」に屋台そのものが保管・展示されており、天井絵の拡大版も見ることができる。また、祭屋台は長野県宝に指定されている。
        • 同美術館では「神奈川沖浪裏」がどういった工程で作られていったのかも図解されており、北斎の弟子・門人たちの絵も展示されている。
        • 「怒涛図」の「女浪」には対として「男浪」があり、こちらも見ることができる。
        • 2016年11月には東京に「すみだ北斎美術館」が完成した。常設展・企画展で北斎の作品に接することができる。
      • 第三再臨以降で[A][B][B]選択時に表れる龍?のような絵図はクトゥルフ神話に出てくるものを北斎風にデザインしたFGOオリジナルと思われる(シャンタクか?)。
    +  北斎が訪ねた豪農・高井鴻山について:
    • 信州小布施の豪農・豪商である高井家は、元々は江戸初期に同じ信濃国の東部、浅間山の山麓から移住してきたことから始まったとされる。室町・江戸期に各地で開かれた月6回の市「六斎市(ろくさいいち)」での商いを土台に酒造業で財を成してゆき、やがて江戸や大阪、瀬戸内にまで届く広域を商いの場として、京都・九条家にも顔が利くほどの影響力を持つほどとなった。
      • 元々は「市村」姓だったが、18世紀後半に起きた江戸四大飢饉の一つ「天明の大飢饉」において当時の当主が困窮した民衆を救った功績から「高井」の名字と帯刀が許された。その後、姓は元に戻ることとなるが現代にまで続いている。
         幕府「この一大事を乗り越えるために金を貸してはくれまいか」
         当主「貸すのであれば、御上であれ後々で返済してもらわねばなりません。飢饉で苦しいのはみんな一緒でしょう、ですからこの財は寄付として出します」
    • その高井家の当主となった鴻山(本名:市村三九郎)は、経営などの商才にはあまり恵まれなかった代わりに、学問や芸術への知識を幅広く備えるようになる。15歳からの京都・江戸への遊学の中で書や浮世絵にはじまり儒学・漢学・国学を修め、大塩平八郎や同郷の佐久間象山ら幕末の有名な学者・志士らと異国の迫る日本の将来についてなど激論を交わしたり、文人墨客を自宅の書斎に招いたりした。そうした幅広い交流の中で誼を通じることとなるのが、葛飾北斎である。
    • 江戸で交流の始まった北斎はその晩年に四度、小布施の鴻山の下を訪れ、ここに逗留している。「なぜ北斎先生がここに…(汚部屋から)逃げたのか?自力で脱出を?」北斎の訪問に感激した鴻山は自宅に北斎用のアトリエ碧漪軒(へきいけん)を用意して全面的に創作活動をバックアップし、北斎もまた当時30代半ば過ぎの鴻山を「(高井の)旦那様」と呼び合う仲だったのだとか。冒頭の祭屋台天井絵はこの頃に制作された。
      • 北斎一門となった鴻山自身の作品や北斎の一部の作品(「日新除魔図」など)は、上述の北斎館の向かいに建つ「高井鴻山記念館」で展示されることがある。
      • 上述の祭屋台のうち、上町祭屋台天井絵「怒涛図」の縁取りは北斎が下絵を描いて鴻山が仕上げたもの。その一部には、当時ご禁制とされたキリスト教の天使像が含まれている。
      • お栄さん(葛飾応為)も二度目の小布施旅行の際に同行しており、応為号で精緻な百合の花の絵を描いている。この時、「北斎先生の娘さんが江戸から来るってよ!どんな別嬪さんが……オイこりゃおばあちゃんだよ!」と地元の人から反響があったとかなかったとか。むべなるかな、お栄さんも既に相応の年齢であったのだから。
    • 逗留中の北斎が描いた他の作品について:
      • 小布施町には北斎最晩年の作品の一つとされる「八方睨み鳳凰図」も現存する。町内にある曹洞宗梅洞山・岩松院(がんしょういん)本堂の天井を埋め尽くす、たたみ21畳分とも言われるサイズの絵で、描いてから天井に釣り上げて組み上げられたものとされる。
        • 辰砂(しんしゃ)・孔雀石・鶏冠石・鉛丹などを基とした岩絵の具、当時流行となった花紺青などを用いて描かれており、羽根などに用いられた金箔は4000枚を上回る。当時の価格にして金150両もの高価な大作は、制作から150年以上が経つ現在にあっても塗り替えや修復といった手が加えられることなく往時の色彩を留めている。
        • 「さすがに90歳も間近の北斎が現地で描くのは困難では?北斎一派の門人や応為が手伝ったのではないか?」との考証が為されているとのこと。
    +  余談、岩松院についてなど:
    • 余談1:岩松院には蛙合戦の池と呼ばれる小さな池があり、俳人・小林一茶が「やせ蛙 まけるな一茶 これにあり」と詠んだ場所であるという。一茶の生まれ故郷もこの小布施に近く、新潟県境に近い北国街道の宿場町・柏原であった。ナウマンゾウの化石が出土した野尻湖や、信州そばの一大スポット戸隠にも近いと書けば、その筋が好物のマスターには位置関係が分かりやすいだろうか?
    • 余談2:同じく岩松院には、豊臣秀吉子飼いの猛将・福島正則の霊廟がある。
      秀吉亡き後、徳川家康に仕えた正則は関ヶ原の合戦の功績から安芸・備後を治めるほどの大名となったが、台風で壊れた広島城の修繕が幕府に無断であるとの咎から領地を召し上げられ、北信濃の小さな藩主へと転封されたのだった。しかし亡くなるまでの5年間に領内をくまなく検地し、治水工事や田畑の開発を進めるといった確かな業績を残している。
      こうして拓かれた土地でやがて高井家が財を成し、その高井家と知己を得ることになった北斎によって、世界に誇る芸術作品が生み出される素地ができていったのだろうと考えるに、歴史の繋がりや人の縁に思いを致さずにはいられない。
    • FGO外では『氷室の天地 Fate/school life』2018年2月号にて「第3回ぼくの考えた最強偉人募集」に採用された偉人の一人として登場。あちらでは生涯に30にも及ぶ号を使用した事から奥義を一度使う度に「勝川春朗」→「葛飾北斎」→「鉄棒ぬらぬら」→「画狂老人卍」と名前・外見・能力が変化するという設定で、作中では身体の中央に「卍」の文字が浮かび禍々しい炎を纏った「画狂老人卍」に変化した時の姿が描かれている。
    • アビゲイル・ウィリアムズジル・ド・レェ(術)酒呑童子牛若丸坂田金時&源頼光玉藻の前所持時にマイルーム特殊会話が追加される。
      • 酒呑童子所持時の特殊会話は第1または第2段階の姿でしか再生されないので注意。言及されている「切禿の女童」、つまりおかっぱの少女は、夭折した妹のことではないかと思われる。
      • アビゲイル所持時のセリフ「南蛮人相手には一文だってまからねェよ?」は、絵を注文してきた異国人に「自分は薄給なので、自分の分は半額にならないか」と代金の値切り交渉を受けたというエピソードから来たものと思われる。北斎は憤慨して品物を渡さずに引き上げてしまったが、後に異国人の上司であるオランダ長崎商館長が自分の分の代金も含め満額で支払い買い取った。
        • この異国人は「シーボルト事件」で知られるドイツ人学者シーボルトとされる。彼は後に幕府ご禁制の日本地図などを持ち出そうとしたとの疑惑から国外追放処分となるが、来日中に収集した生物や植物の標本、文学作品や芸術品は19世紀ヨーロッパにおける日本研究の先駆けともなった。2016年には、シーボルトが持ち帰った作品の中に北斎の肉筆とされる6枚の風景画(5枚の水彩画に1枚の岩版画)があると発表された。
        • とと様の言い分「懐が寂しいってンなら初めっからそう言えよ!同じ図柄でもお代に見合った色味で仕上げてやったもんをよ。こんなんで異国の連中の間で『日本人は相手によって値段を上げ下げする輩だ』なんて吹聴されたら堪らねェさ!」
          お栄「意地張ったっておまんまを食い上げちまいそうな有り様は変わんないのに、まったくとと様はさぁ」
    +  牛若丸に対する会話で言及される、義経の叔父である「鎮西八郎」こと源為朝について
    • 源為朝は源氏の内ゲバで亡くなった一人である(源義仲といい源氏は内ゲバが多すぎである。だいたい頼朝のせい)が、
      珍説では落ち延びて琉球へ渡り、琉球王朝の始祖となったと言われている。
      この活躍を書き綴ったのが、セリフで言われる滝沢馬琴の「椿説弓張月」である。
    • 為朝は弓の名手として高名であり、あまりにも弓を引きすぎた結果、身体が弓を引くために最適化され、左手のほうが右手より長かったという逸話がある。
      また内ゲバの際の活躍はかなりぶっ飛んでおり、列挙すると、
      • 五人張りの弓で、挑発のために相手の兜の金具だけを撃って弾き飛ばす精密狙撃。
      • 一発の矢で複数人を貫通(マルチキル)
      • 勇戦及ばず敗れたものの、その武勇を惜しまれて、弓が引けぬよう腕の腱を切られただけで助命された。
        が、どういうわけか腕の腱は繋がるわ、前よりさらに左腕が伸びるわでパワーアップして復活した挙句、流された地域の諸豪族を平らげてトップに立つ。
    • さすがにヤバいと思った本家が再び討伐軍を出し、多数の軍船が為朝の島に迫ると、この数には敵わじと思ったのか、辱めを受けぬように家族を自らの手で介錯。
      そして弓を構えて、討伐軍の軍船に一射。当然ながら命中し、200人が乗った軍船を一撃で轟沈させる。そのまま続けたら勝てたとかは言わない
      • この結果に満足した為朝は自刃。記録上最初の切腹だと言われている。
        そして、ここで死なずに落ち延びたifが「椿説弓張月」なのである。
        NHKの大河ドラマ「平清盛」にも登場しているが、その際公式サイトで「平安時代のモビルスーツ、現場ではガンダムと呼ばれた」と紹介していた。源氏のモビルスーツは化物か
    • なかなかのお餅(おっぱい)
      • 正しくは「ぬ、脱いだァー!? なかなかのお餅ー!」
        葛飾北斎体験イベントの二節目「浮世絵は夢の如し」にて彼女がパージ(By鈴鹿御前)した時に主人公が選べる選択肢の一つ。
        このボケ(セクハラ)に流石の鈴鹿御前もツッコんだ。
        「そっちかァー!? マスターにはこの正月に異物を喉に詰まらせて看護師の弾薬庫(いむしつ)に運ばれる呪いをかけるし!」

    幕間の物語 Edit

    • 開放条件:未実装
      +  +クリックで展開
      Interlude???
      推奨Lv場所
      AP周回数クリア報酬
      絆P???EXP???QP???
      進行度 ■□
      Battle
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      エネミーA Lv○○(クラス:HP)
      エネミーB Lv○○(クラス:HP)
      エネミーC Lv○○(クラス:HP)
      Battle
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      エネミーA Lv○○(クラス:HP)
      エネミーB Lv○○(クラス:HP)
      エネミーC Lv○○(クラス:HP)
      Battle
      3/3
      エネミーA Lv○○(クラス:HP)
      エネミーB Lv○○(クラス:HP)
      エネミーC Lv○○(クラス:HP)
      ドロップ
       
      進行度 ■□
      Battle
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    このサーヴァントについてのコメント Edit

    +  過去ログ

    最新の15件を表示しています。 コメントページを参照

    • 幕間レベルで長いとかすごい。最高かよ -- 2019-02-07 (木) 02:20:46
    • 前回聴いてて他の鯖達からの依頼の内容を話してるとこのフルボイスには期待してたけど「…服の隠しに入れとくよ」の囁き声の破壊力やばすぎるわ -- 2019-02-07 (木) 07:30:43
      • しかしあれを服の隙間に入れたとなると大惨事である -- 2019-02-08 (金) 17:12:20
    • ぐだの事子供って言っててから少し気になったんだけど江戸時代ならまだ15歳で元服だよね? -- 2019-02-07 (木) 11:52:27
      • 現代知識もインストールされるからね。そういうことだよ -- 2019-02-08 (金) 01:33:08
      • まだまだ子供だなぁって真の子供じゃなくてある程度大人な人物に対して言う言葉だぞ -- 2019-02-11 (月) 17:05:58
      • そうは言っても大人から見れば21とかの大学生だって子供みたいなもんだし -- 2019-02-17 (日) 14:33:12
    • 前半の「この江戸っ子いいな」から終盤の囁きよ。めっちゃよかったわ... -- 2019-02-09 (土) 00:12:18
    • 六条御息所も描いてたんだ。言及ないけど本当に色々書いてるなあ -- 2019-02-09 (土) 00:15:28
    • 乳首がドス黒くて陰毛がボーボーらしい -- 2019-02-09 (土) 11:16:53
    • バレンタイン終盤のウィスパーボイスがちょうよかった -- 2019-02-09 (土) 12:53:34
    • あー!あーー!!あーーー!!フルボイス素晴らしいー!! -- 2019-02-09 (土) 23:45:34
    • バレンタインのボイス…イヤホン推奨サ…(〃ω〃) -- 2019-02-10 (日) 00:29:54
    • なんで小ネタの小に横線が入ってるのかと思って開いてみたら内容が凄かった。確かにこれは小ネタなんてレベルじゃないですね -- 2019-02-10 (日) 13:11:56
    • 乳首黒いらしいねこの子 -- 2019-02-10 (日) 18:12:21
    • ねえ使ってるとだんだん頭の中でシオカラ節が聞こえてくる不具合があるんだけど -- 2019-02-12 (火) 21:13:43
    • フルボイスの幕間(違う)ってずるくない? -- 2019-02-12 (火) 21:41:52
    • ちとネタ(元小ネタ)のレイアウト弄りましたのでよしなに -- 2019-02-13 (水) 13:55:58
    • バレンタイン本当にすごいボリュームだな、オートプレイ(めくり遅め)で8分かかったわ。やっぱ現時点で最長って北斎なんかな?? -- 2019-02-16 (土) 11:50:44
    お名前: URL B I U SIZE Black Maroon Green Olive Navy Purple Teal Gray Silver Red Lime Yellow Blue Fuchsia Aqua White



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