固有結界 のバックアップ(No.33)

• 固有結界。リアリティ・マーブル。
  世界を心象風景で塗り替える、魔法に最も近い大魔術。
  世界そのものにとっては異物であるため、固有結界の維持には膨大な魔力を要求される。
  個人の心象風景を元にするため、固有結界も基本的にその人物専用となる。
  • 初出はTYPE-MOONの出世作『月姫』。
    本魔術の上位互換ともいうべき『空想具現化(マーブル・ファンタズム)』の亜種に当たる。
    『空想具現化』の場合は「自然現象を自在に操作する」という星の精霊の特権的能力であり、人工物には無効な一方、一定空間の自然法則そのものを根こそぎ書き換えるという反則技に近いもの。
  • 死徒二十七祖十位「ネロ・カオス」の『獣王の巣』、死徒化してしまった悲劇の少女「弓塚さつき」の『枯渇庭園』、ネロ・カオスと同じく死徒二十七祖十三位「ワラキアの夜」の『タタリ』が知られる。
    • この中でも『タタリ』の汎用性と規模が凄まじく、半ば固有結界の規格から外れてさえいる。
      格闘ゲーム版である『MELTY BLOOD』シリーズでは、ワラキア自身が倒された後でも祖の残滓が本体から乖離して怪異として利用され、たびたび主人公の住む三咲町で事件を起こしている。
  • これら以外にも死徒二十七祖の番数外で『月姫』の元凶にしてラスボス(笑)「ミハエル・ロア・バルダムヨォン」の『オーバーロード』を始め、設定のみながら死徒二十七祖の大半はこの大魔術が使えるらしい。
  • よく比較対象として挙がるのがネロの宝具『招き蕩う黄金劇場』(アエストゥス・ドムス・アウレア)。
    ネロのこれは世界に劇場を「加える」もので、世界そのものを「変える」固有結界とは別物である。
• イラストはエミヤの使用する固有結界『無限の剣製』(アンリミテッドブレイドワークス)。
  歯車が浮かぶ空に、数多の剣が突き刺さる荒野と炎が広がる世界。
  また、生前のエミヤである衛宮士郎でも同じ『無限の剣製』を展開できるが、心象風景は少なからず異なる姿を見せる。特に、ある世界の士郎が使ったものは吹雪が舞う夜の雪原が映し出されたという。
  • ちなみにエミヤの絆礼装でも無限の剣製が展開されており、あちらも宝具威力30％アップと同系統の効果を持つ。
• 他に固有結界を使うサーヴァントとして「イスカンダル」「ナーサリー・ライム」「アヴィケブロン」「織田信長」「オジマンディアス」「チャールズ・バベッジ」「タイガー」「ソロモン」などがいる。
• 一時的な世界法則の書き換えという超大規模ゆえに燃費が馬鹿にならない一方、体内に結界を展開して消費を抑えるという一応の抜け道は存在する。
  • 前述の『獣王の巣』、衛宮切嗣の『固有時制御』(タイム・アルター)、バベッジの『絢爛なりし灰燼世界』(ディメンションオブスチーム)はこの形式に当てはまる。
  • ただし、この使用方法には「肉体が固有結界に侵食されていき、自我の喪失や思考その他が固有結界が示す心象の方向性に引っ張られていく」というデメリットがあり、リスクそのものを切り離す事は出来ない。
    • 加えて『固有時制御』は使用後に世界からの修正力をダイレクトに受けるため、使い手の切嗣自身にも肉体的ダメージという形で反動を受けることになる。
  • エミヤ（オルタ）の『無限の剣製』は銃弾を媒介に、相手の体内で結界を暴発させるという荒業を用いている。

固有結界一覧

固有結界の類似品/応用例