sandbox102 のバックアップ(No.1)


小ネタ Edit

+  +クリックで展開
  • 亜種特異点Ⅳ 異端なるセイレム」におけるキーキャラクター。
    配信前は☆5であること以外はステータス、クラス、真名が一切明かされなかったという経緯がある。
  • 史実におけるアビゲイル・ウィリアムズはセイレム魔女裁判の最初の告発者の1人として歴史に名を残したものの、裁判途上で関連文書から彼女の名前が消えており、以降の消息は不明。
    • アビゲイルを含むセイレムの住人は全員がキリスト教プロテスタントの一派「清教徒(Puritan)」とされる。
      セイレムのあったマサチューセッツ州はニューイングランドと呼ばれる地域に分類され、この土地へ最初に入植・開拓を行ったのが清教徒である。
      • 清教徒はイングランド国教会からの分離を掲げる大きなグループであり、そんな彼らの一部がアメリカに渡ったのは、祖国での弾圧を逃れるためでもあった。
  • 本作初出となるエクストラクラス・FOREIGNER(フォーリナー)は「外国人」「異邦人」といった「外から来た者」を指す英語。実装当初はアビゲイルの専用クラスと思われていたが、ほどなくして二人目のフォーリナーが日本の英霊から登場することになる。
    • 本作では「降臨者」…「虚空より降臨せし者」などと称される存在だが、
      台詞などから推測されるその正体は、虚空、深淵などと呼称される「外宇宙」の神性が、ある種の依り代を通じてこちらの宇宙に顕現したもの。
      依り代としての適性に加え、端的に言えば外宇宙の神性の影響(それによる狂気)に対し自己の存在を保ちきった者がフォーリナーのクラス資格を得る模様。
    • クラスアイコンはおそらく「帚星(ほうきぼし)」を示す物。アビゲイルにとっては思い出の一つ。
      • 「領域外の生命 EX」で得続けられるスターは2個。帚星の子はふたり。
      • ストーリーでは彼女の生まれた年、1680年に彗星が観測されていることが語られているが、実際に同年には「キルヒ彗星」という星が観測されている。
+  Fateにおけるアビゲイル 「異端なるセイレム」ネタバレ注意
  • アビゲイルのキャラクター性には「クトゥルフ神話」のファクターが根幹に組み込まれた、特殊な成り立ちのキャラクターとして異端なるセイレムの中核要素を担った。
    史実にてアビゲイルはセイレムで降霊術を行っていたとされているのだが、クトゥルフ神話に関連するというのは本作独自の設定である。
    • この設定のメタな理由としては、ラヴクラフト作品において頻繁にセイレムの名前が登場することからと思われる。
      ラヴクラフト作品においても、「魔女裁判時代のセイレムに先祖を持つ人物」が複数名登場している他、架空の都市「アーカム」もセイレムをモチーフとしており、マサチューセッツ州に存在し過去に魔術に関連した忌まわしい事件があったという神話設定がある。
    • 『Fate/Grand Order material Ⅰ』の時点でジル・ド・レェ(術)の因縁キャラとしてアビゲイルの名前が上がっていたことから、この設定はかなり早い時期で決まっていたものと思われる。
  • クトゥルフ(クトゥルー)神話」とは、20世紀初頭にハワード・フィリップス・ラヴクラフトが友人たちと共に創作した「架空の神話体系」である。
    彼らの描く神話は「宇宙的恐怖」「コズミック・ホラー」と称されるSF要素を含んだものであり、それまでの吸血鬼などの人間的な怪物ではなく、強大な力を持った異形のモノ(我々から見て海洋の軟体生物に近い見た目の生命体)による、計り知れない恐怖・嫌悪を主題とする。
    ラヴクラフトは無神論者であったため作中では聖書は否定される。代わりに独自の神と宇宙創成の解釈を持ち、人間中心主義や道徳の規範や意義、善悪などを全く無視した宇宙観の中で人類の虚無性を描く、新たな神話であった。
    • 当初はラヴクラフトと友人たちによるシェアワールドだったのだが、この世界観は次第に他ジャンルの作家にも影響を与えた。
      日本においてもラヴクラフト作品は翻訳されて発表されていたが、80年代以降のゲーム・漫画・小説などにクトゥルフ神話の設定を盛り込んだ作品が数多く登場し始めたことが「クトゥルフ神話は知らないが、関係する単語は聞いたことがある」というライト層を含む知名度の増加に繋がっている。
    • クトゥルフ神話の神格は数多く存在しており、例を挙げると『かつて地球を支配していたが、地上から消えてしまった「旧支配者」』や、『旧支配者をも超える、宇宙の力の具現とも言うべき超常的な存在である「外なる神」』などに大別される。
    • 2017年~18年に発売されたラヴクラフトの著作集「新訳クトゥルー神話コレクション」シリーズの帯において、ラヴィニアともどもまさかのタイアップが実現。
      • おそらくは著者(訳者)がFGO関連書籍において英霊解説を手がける繋がりによるもの。
      • 第2集では『ダンウィッチの怪』が表紙を飾り、中央東口氏が描いた原作小説の”ラヴィニア・ウェイトリー”がコラボ帯のラヴィニアおよびアビゲイルと並ぶ構図となっている。
  • 『Fate/Grand Order』ではクトゥルフの神格について、『物語の舞台となる宇宙とは異なる「外宇宙」に実在する邪神』と定義している。クトゥルフ神話が世に提唱されたのは、「とある作家(ラヴクラフトと明言はされていないが、ほぼその人)」の唱えた想像が天文学的な確率で「実在の神を言い当ててしまった」結果であるらしい。
    • 『Fate/Zero』でのジル・ド・レェの宝具、『Fate/strange Fake』でのプレラーティの発言からクトゥルフ神話準拠の存在は示唆されていたが、フォーリナーの登場によってシリーズにおけるその立ち位置が明確に定義されたといえよう。
    • これらの神格は並行世界ですらない外宇宙、すなわちTYPE-MOON世界観の外に座す存在であり、それ故に型月世界の属性や条理に縛られることも基本的にない。
      そのため、万象を見通すギルガメッシュの千里眼による未来視が通用せず、並行世界に接触する手段を持つ魔神柱ですら干渉は不可能。
      しかもセイレムでの「降臨」の際には地球上の魔術体系を崩壊させかけており、本質的に型月世界の法則とは相容れない異質異端な神であることが示唆されている。
      • こういった性質および「邪神」としての性格から、作中では「人理への明確な脅威」「世界の染み」と認識されており、ギルガメッシュの台詞を解釈する限りでは「邪神の完全な顕現は人理の綻びないし崩壊を意味する」模様。
  • ランドルフ・カーターの存在や、アビゲイルが発する台詞である「銀の鍵」や「薔薇の眠り」「窮極の門」といった単語(そしてアビゲイル所有時にBB(水着)に追加されるマイルームセリフ)から、彼女に関与している神格は「ヨグ=ソトース」であることが確実視されている。
    「ヨグ=ソトース」とは宇宙規模の影響力を持つ「外なる神(The Outer GODS)」の一柱で、一つの時空連続体に収まらず全ての時間と空間に遍在する「時空そのもの」とも言うべき神格である。全ての時間と空間を掌握・支配する全能の存在ともされ、その途方もないスケールからクトゥルフ神話の中でも最上位の神として扱われることが多い。
    設定によれば唯一神YHVHと同一視されることもある存在で、多数の人間の従者も擁しているとのこと。ユゴス(冥王星)からの甲殻生物は彼を「彼方なるもの」と呼び、表立って崇拝している。
    +  +以下は『エイボンの書』にある祈祷文である 大神ヨク=ゾトースへの祈り(Prayer to Lord Yok-Zothoth)

    空の彼方の領域に在ます宇宙の養い親よ、

    御身に捧げられしものはすべて清められてあり

    御身が治世は疾く来たれり

    御身の定めに万物は従えり

    この愚かなる天体も御身の次元にあり

    夜ごとの祝宴にてわれらの糧を授けたまえ

    御身の怒りをわれらの些細なる冒涜に下したまうことなかれ

    御身に涜神を働きしものの血で

    われらの刃が血塗られぬとき

    われらが魂を恐るべき旅路へと誘うことなかれ

    されど、われらに害なすものより救いたまえ

    御身は宇宙を絶対の権利で統べる

    広大なる権威と畏れ多き閃光にて

    終わりなき永劫の中、常に在り続ける

    イア! ウガフナグル フタグン!

    • ラヴクラフトはヨグ=ソトースの名について「人間の口では正しく発音できない」とは言っていないが、書簡中で何度か「その名を口にするや否や死んでしまう」と発言している。
      その名を口にしたのに生きているということは幸いにも無知だったおかげで誤って発音したからに過ぎないからである」とも。
      名前を口にしなくとも触れられただけで危険らしく、これまたラヴクラフト曰く「ヨグ=ソトースに触れられたものは消滅するか、さもなくば誰だかわからない形になってしまう」という。
    • なお、実体としてのヨグ=ソトースは時空の深奥、薔薇の香りが漂う深淵の海を越えた場所に存在する「窮極の門」の先に座すという。
      輝く球体の集積物として知られるヨグ=ソトースは、クトゥルフ神話設定ではアザトースとともに混沌の外に追放されているが、『エイボンの書』や『ネクロノミコン』に記されている方法での召喚にちょくちょく応じているらしく、なんとラヴィニア・ウェイトリー(当時35歳)との間に子供をもうけている。
    +  +召喚方法はリン・カーターの『クトゥルー神話の神神』によれば具体的には以下のようなものであるらしい

    (くれぐれもマネしないこと。もし仮にやって取り返しのつかないことになっても筆者は一切責任を取りません)

    • 1.太陽が第五宮に入り、土星が三分一対座を作る時を待つ
    • 2.炎の五芒星形を描き、『ネクロノミコン』の完全版751ページにある長い呪文を三回詠唱
    • 3.1と2の後に聖十字架頌栄日と万聖節前夜の儀式を繰り返すと本体か顕現を召喚できる
  • 異端なるセイレム」のシナリオでは「門と鍵の神」「全にして一、一にして全なる者」の異名で触れられるほか、宇宙の外側にある「窮極の門」の彼方に鎮座し、あらゆる時空に繋がる大いなる神として描かれている。
  • 終盤におけるアビゲイルは「あらゆる時間と空間に"門"を開き、行き来する」存在と語られるが、これは限定的ながらヨグ=ソトースの依り代となったことで、窮極の門を開く「銀の鍵」としての性質を得たため。
    戦闘中に扱う鍵は自身の性質としての「銀の鍵」を具現化したものであり、開いた時空から顕れているのは外宇宙に存在する邪神の身体の一部と推測される。
    ちなみにアビゲイルは筋力B、耐久Aと華奢ないでたちにはありえないステータスを持つが、これらの数値は「銀の鍵」となり存在が変質していることが影響していると思しい。
+  +再臨後ネタバレ注意
  • 再臨後に嫌いなものとして犬を挙げている。
    この理由として、アビゲイルを依り代として顕現した神がヨグ=ソトース(の力の一部)であるという前提の元、以下の説が挙げられている。
    • 『ダンウィッチの怪』説
      『ダンウィッチの怪』は簡潔に言えばラヴィニア・ウェイトリーとヨグ=ソトースの間に生まれた双子を巡る物語であり、作中でその一方が番犬に殺されている。
      詳細は上ページの小ネタに譲るが、ラヴィニアとの関連を踏まえるとこちらの可能性は濃厚。
    • 『ティンダロスの猟犬』説
      ラヴクラフトの友人だったフランク・ベルナップ・ロングが1929年に著したクトゥルフ神話小説に登場する生物(邦訳版収録は『クトゥルー5(青心社)』。翻訳は大瀧啓裕)。
+  ティンダロスの猟犬について

「宇宙の憎悪を実体化した存在」や「全ての憎悪を受け入れる存在」とも称される名状しがたき汚穢。絶えず飢えている。
何かしらの要因で時間旅行をしたり、過去を垣間見るなどの行為をした場合、この猟犬に嗅ぎ付けられる事がある。物によっては重火器で殺せるらしいが基本的には不死なので一般人で対処するのは困難である。
120度以下の鋭角がないところには手出しできないので、丸いシェルターにこもって凌ぐという手段もあるが、その場合は同盟関係にあるドールやサテュロスに頼んで震度6以上の地震を起こし、強制的に鋭角を作り出して具現化する。
作中では中国の老子が用いた、精神の知覚力を高めることで過去を見ることができる秘薬「遼丹(リャオタン)」を用いて疑似レイシフトを行ったオカルト作家ハルピン・チャーマズが運悪くこの猟犬と遭遇してしまい…
(余談ながら作品はチャウグナル・ファウグンが登場する『恐怖の山』とも一部登場人物などがリンクしているので、併せて読むと面白さも倍増するだろう)

クトゥルフ作品において、ヨグ=ソトースは人類の宇宙を含む過去・現在・未来が内包された「歪曲した時空」を支配するものとされるが、
それとは異なる領域「尖った時空」にある都市「ティンダロス」の王がヨグ=ソトースと敵対しており、この都市に住まう種族の一つがティンダロスの猟犬だという。

  • 第2再臨以降に開放される宝具詠唱「イグナ……イグナ……トゥフルトゥクンガ」は、『ダンウィッチの怪』作中の詠唱が元ネタ。
    ラヴィニアの息子が発した台詞で、原語表記は「Ygnaiih…ygnaiih…thflthkh’ngha」。その後の台詞から意訳すると「お助け下さい、お父様」といった意味となる。
    その意味とさらなる元ネタはここでは触れないことにするため、気になるマスターは原作の解説をチェックだ。
+  +幕間のネタバレ注意
  • 幕間において語られた「時空の門を守護する、神にも近しい存在」とは「ウムル・アト=タウィル」のことではないかと思われる。
    ウムル・アト=タウィルは「古ぶるしきもの」や「門に案内するものにして門を守護するもの」とも言われるヨグ=ソトースの化身ないし従僕とされる存在(リン・カーターは著作で「筆頭の僕」と称している)で、「究極の門」の案内人とも、台座の上で永遠に考え込み多次元の入り口を守護する者ともされる。人類が出現する何百万年以上も昔(下手したら億単位)から実体として存在しているという。
    ビジュアルは司教冠を被った人間に似ているが、後述の小説においてカーターは一目で人間ではないと直感している。
    また、描写から察するに会話はテレパシーで行うようだ。
    • かつてランドルフ・カーターは銀の鍵を使って第一の門を突破した際にこのウムル・アト=タウィルに会っている(ラヴクラフト『銀の鍵の門を超えて』を参照)。
      この時は伯父様がふさわしい人物であったために友好的な態度であったが、実際は危険な存在であり、『トートの書』によれば「一目見るだけでヤバイ(意訳)」という。かの『ネクロノミコン』にも危険性は書かれているらしい。
  • 「ある惑星の大きな、古い図書館」は、クトゥルフ神話の世界にてプレアデス星団セラエノ恒星の第四惑星にあるとされている大図書館の事だと思われる。
    大図書館はこの地にある石造りの建物で、中にはかつて旧支配者が旧神から盗み取った書物や写本が多数収められているという。
    余談だが『永劫の探求』においてミスカトニック大学のラバン・シュリュズベリィ博士と助手がこの地を訪れている。理由はクトゥルフの研究のためと、彼の魔の手から逃れるためであった。
    (敵対しているハスターの領地であるので、ここに逃げられるとクトゥルフは手出しができないから)
  • アビゲイルがラヴィニアにプレゼントしたお揃いのくまのぬいぐるみ「ミーゴ」と「ユーゴ」の名称は、恐らくクトゥルフ神話の用語「ミ=ゴ」と「ユゴス」が由来。
    「ユゴス」とはクトゥルフ神話世界では「冥王星」を指す。「ミ=ゴ(ミ=ゴウ、マイ=ゴウとも)」は「忌まわしき雪男」とも言われるユゴスから飛来した甲殻と菌糸に覆われた生物の通称で、その科学技術は見かけによらず人類をも凌ぐ。
    ラヴィニアに渡したのが「ミーゴ」、アビゲイルが常に抱いているのが「ユーゴ」なので、「わたし(me)」と「あなた(you)」に掛けた贈り物でもあろうが…
  • 宝具「光殻湛えし虚樹(クリフォー・ライゾォム)」。ランクEX宝具。
    生ける銀の鍵として時空を超えた「門」を開くことで、人類とは相容れない異質な世界によって対象の精神と肉体に深刻なひずみを生じさせる。
    アビゲイルの認識に縛られた結果対人宝具となっているが、本来ならば対界宝具とでもいうべき際限のないシロモノであるという。
    • 名前の由来は「邪悪(クリフォト)の樹」からと思われる。「殻」「虚樹」はqlipha(クリファ)の持つ「皮」「殻」の意味から、qliphoth(クリフォト)はクリファの複数形。
      クリフォトの樹はカバラにおける「生命の樹(セフィロトの樹)」を逆さにした構造を持っており、悪徳を象徴しているとされる。
  • 亜種特異点Ⅳでアビゲイルと戦ってもマテリアルには登録されない。ガチャで引き当てるかサポートで使用する必要がある。



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