ドン・キホーテ のバックアップ(No.22)

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キャラクター詳細

身長/体重：cm・kg
出典：
地域：
属性：　　　性別：

絆レベル2

絆レベル3

絆レベル4

絆レベル5

絆クエスト

• ステータス
  レアリティ：☆4
  HP：12,622
  ATK：8,643
  カード構成：Q2 A1 B2 Q宝具
• クラススキル
  • 「対魔力 E」
    自身の弱体耐性を少しアップ
  • 「騎乗 E」
    自身のQuickカードの性能を少しアップ
  • 「同行従者 B」
    自身の即死耐性をアップ

• 保有スキル
  • 「遍歴騎士の大冒険 EX」CT8~6
    自身のQuickカード性能をアップ(3T)＆Busterカード性能をアップ(3T)＆ガッツ状態を付与(1回・3T)
  • 「開くは夢想の扉 EX」CT8~6
    自身の攻撃力をアップ(3T)＆毎ターンNP獲得状態を付与(3T)＆毎ターンスター獲得状態を付与(3T)
    • Lv10で毎ターンNP10%、スター10個獲得。
  • 「閉じるは現実の帳 E」CT7~5
    <自身のNPが30%以上ある場合のみ使用可能>
    自身のNPを0%にする【デメリット】＋自身を除く味方全体のNPを増やす＋スターを獲得
    • Lv10でNP30%増加、スター20個獲得。

• 宝具「嗚呼、愛しき姫に捧ぐとも我が槍を！(ヴァリエンテ・アサルト・デディカド・ア・ラ・プリンセッサ)」
  敵単体に超強力なQuick属性〔巨人〕特攻攻撃＋自身のHPを1000減らす【デメリット】＋味方全体の攻撃力をアップ(3T)＆クリティカル威力をアップ(3T)

• 17世紀スペインの作家ミゲル・セルバンテスの小説『ドン・キホーテ』。
  騎士道物語の読み過ぎで現実と空想の区別が付かなくなった貧乏郷士（下級貴族）の老人アロンソ・キハーノが「ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ」(ラ・マンチャの騎士・キホーテ卿)と名乗って歴戦の騎士になりきり、従者のサンチョ・パンサ（太鼓腹のサンチョ）と痩せ馬ロシナンテを伴い珍道中を行う物語。
  その主人公のドン・キホーテと従者サンチョのコンビのサーヴァント。

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  『ドン・キホーテ』のあらすじ　＋クリックで展開

  17世紀のスペイン、ラ・マンチャのある村に騎士道物語を愛するアロンソ・キハーノという郷士の老人がいた。 田畑を売って本を集めるほど騎士道物語に入れ込んだアロンソは祖先が残した甲冑を磨き上げて身に纏うと、自らをドゥルシネーア姫（ドン・キホーテの空想上の姫君）に忠誠を誓う誇り高き歴戦の騎士「ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ」と名乗り、冒険の旅に出る。 旅に出るにあたって、ドン・キホーテは痩せ馬にロシナンテの名を与え跨がり、木訥で正直者な太っちょ農夫サンチョを領主にすると約束して従者にさせた。 ドン・キホーテは旅の中で、風車を巨人に見立てて突撃し怪我をする、二方向から迫る羊の群れを軍勢に見立てて乱入して羊飼いに怒られる、ドゥルシネーア姫を連れてこいとサンチョに無茶振りし、サンチョが代役として連れてきた村娘に会ってショックを受ける、ドン・キホーテを村に連れ戻すために「鏡の騎士」に扮した友人のカラスコに一騎打ちで勝利するなどの珍事を繰り広げ、やがてドン・キホーテ主従の旅は本として出版される。 ドン・キホーテ主従は旅の中で、ドン・キホーテの冒険記を読んでファンとなった公爵夫妻と出会う。 悪戯好きの公爵夫妻はドン・キホーテ達を厚遇し、サンチョをある島の総督に任命する。 公爵夫妻は二人の旅を盛り上げるためにドゥルシネーア姫や悪の魔法使いに扮した家臣に引き合わせて大芝居を行わせる。 また、サンチョも総督としてある島に派遣されるが、任地の住民達のいたずらに翻弄されて10日余りで公爵夫妻の元に逃げ帰る。 公爵夫妻の元から辞去したドン・キホーテ主従はバルセロナの海岸で「銀月の騎士」と出会う。ドン・キホーテは負けたら故郷の村に帰ることを約束して銀月の騎士と決闘するも敗北。 銀月の騎士の正体はかつて「鏡の騎士」に扮してドン・キホーテを連れ戻すことに失敗した友人カラスコであり、ドン・キホーテは約束通り鎧を脱いで武器を捨て、老人アロンソ・キハーノに戻って故郷の村に帰る。 村に戻ったアロンソは友人達や村の子供達、アロンソの姪やサンチョの家族に迎えられる。 アロンソは帰郷してすぐに高熱を出して病に倒れるが、彼の元には友人達は幾度も見舞いに訪れ、サンチョはアロンソの枕元から離れなかった。 アロンソは姪の結婚相手は騎士道物語に一切関わらぬ人物にするべきと言うことと、サンチョへの労いの言葉を遺言として、多くの人の涙に看取られながら穏やかな面持ちで天に召された。

• 『ドン・キホーテ』は大ヒットし、スペイン本国のみならず他国でも大評判を得る。
  同時代のウィリアム・シェイクスピアも『ドン・キホーテ』を読んでいたと言われ、後世の様々な作家に強い影響を与えた。
  出版された17世紀の頃よりお祭りにドン・キホーテのコスプレをした人物が参加していたという記録も存在している。
  • 特に風車に挑む話はよく知られており知名度補正という点においてはサーヴァント全体で見てもおそらく相当上位に食い込むであろう。
    シナリオ内では知名度であればアーサー王以上ではないかと言及されている。

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    小説『ドン・キホーテ』の解釈　＋クリックで展開

    小説『ドン・キホーテ』の解釈は時代とともに変化している。 出版当時『ドン・キホーテ』は旧態依然の現実離れた騎士道精神が根強いスペイン国内の情勢を皮肉る滑稽本、ギャグ作品として評判を得た。18世紀に入ると文学作品として研究されて、古き悪習を諷刺する批判精神を持つ作品として読み取られていた。 19世紀に入るとロマン主義の影響を受けて、主人公ドン・キホーテ個人の精神と感情を尊重する解釈が主流になっていた。冒険に出るドン・キホーテの人物像は「老いても夢を抱いて前へ進める」、巨人(風車)に対する突撃は「不屈の意志」と解釈されて、そしてその死は「夢から覚める悲劇」と解釈され始めた。 いずれにせよ、『ドン・キホーテ』からは古き騎士道精神と現実の厳しさを同時に読み取れる。解釈次第で主人公ドン・キホーテは「滑稽な道化」にも「偉大なる冒険者」にもなれる存在である。 また、古きギリシャ神話や、騎士道物語などと違って、主人公ドン・キホーテとサンチョ達は何の特別な力も使命もないただの人間であり、自らの意志で冒険に出て、自らの力でざまざまな困難と事件に挑む、そんな『ドン・キホーテ』の物語は「神にも運命にも翻弄されることのない人間の成長を描いた最初の小説」とも評価されている。

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    現代での『ドン・キホーテ』　＋クリックで展開

    2002年にノーベル研究所と愛書家団体により行われた世界54か国の著名な文学者100人の投票による「史上最高の文学百選」にて、『ドン・キホーテ』が1位の栄誉を獲得している。 「驚安の殿堂」というキャッチコピーで日本でよく知られるディスカウントストア企業「ドン・キホーテ」の名前はまさに小説人物のドン・キホーテから由来する。公式サイトによれば「行動的理想主義者であり、既成の常識や権威に屈しないドン・キホーテのように、新しい流通業態を創造したいという願いを込めています。」とのこと。 三重県にあるテーマパーク・志摩スペイン村のイメージキャラクター達は『ドン・キホーテ』をモチーフにしている。その中核はドンキーと呼ばれる領主であり、公式サイト曰く「どんなときも愛と勇気を忘れない素敵な騎士」。 スペイン村のエントランスにドンキホーテとサンチョパンサの銅像は設置されている。この像のオリジナルはスペイン首都マドリードにある。

• 『ドン・キホーテ』原作者のミゲル・デ・セルバンテス自身も波乱に満ちた人生を過ごした人物である。

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  原作者ミゲル・セルバンテス　＋クリックで展開

  セルバンテスは1547年で下級貴族の次男として生まれ、若い頃は父と共に各地を転々とする生活を過ごし、成人したらスペイン海軍に入隊した。 海軍時代は、スペイン最盛期の象徴でありオスマン帝国と西欧諸国の運命を決定する歴史に残る大決戦であるレパントの海戦に参加。この1571年の海戦で教皇領、ヴェネツィア共和国、スペイン帝国の連合海軍はオスマン帝国海軍に大勝し、オスマン帝国の地中海での快進撃を阻止、欧州に大きな心理的影響を与えた。しかしそんな海戦の中でセルバンテスは左腕に被弾して自由を失ってしまう。 レパントの海戦の後にも4年間従軍を続けたが、本国へと帰還する途中に海賊に襲われ捕虜の身に。セルバンテスは仕官のための推薦状を持っていたため貴人と見なされ、とても払えない巨額の身代金を課される。虜囚生活を送る途中、何回も脱出を試したがことごとく失敗、しかし大物と思われたのか逆に処刑されなかった。 5年後にキリスト教の慈善団体に身請けされ本国に戻ったが、父が亡くなったことで家族を養うために無敵艦隊用の食料を徴発する憎まれ役を受けた。この時期に強引に徴発したことが理由でまた投獄されたこともあった。しかし間もなく無敵艦隊がイギリス海軍に撃破され、セルバンテスも職を失うことになる。 後にセルバンテスは徴税吏の仕事を得たが、税金を預けた銀行が破産、逆に30倍の追徴金の負債を背負わされ、とても払えないので再び投獄。 このようにとにかく投獄歴が豊富で、『ドン・キホーテ』の序文も牢獄で構想したのことをほのめかしている。 釈放された後の1605年に『ドン・キホーテ』が出版されると直ちに大評判となり、同年中に6版も増刷された。しかし前評判はよくない不遇創作者の常でセルバンテスが版権を安く売り渡していたため、生活面の向上には繋がらなかった。 名声を得て遅咲きの作家として活動し始めた後、1614年に贋作の『ドン・キホーテ』続編が発表されるなどの件を経て、1615年にセルバンテスが正当な『ドン・キホーテ』後編を発表した。しかし後編の版権も同じ出版社に安く買われたため、セルバンテスは依然に貧乏のまま、そしてウィリアム・シェイクスピアと同じく1616年で死去した。 以上のように、よく投獄される不運な貧乏作家のイメージが強いが、『ドン・キホーテ』後編の序文にも書かれているのように、セルバンテス本人はレパントの海戦に参加したことを生涯の誇りとした。 もしかしてこんなセルバンテスが書いただからこそ、時代錯誤の古き騎士道精神を持つ主人公が現実に打ちのめされる『ドン・キホーテ』から、ロマンと勇気を見出す解釈が生まれるかもしれない。 ちなみに『ドン・キホーテ』作中で主従の冒険が本として出版されていることや、ドン・キホーテを名乗る偽物に対する言及があり、自著出版や贋作続編を元にしたメタネタが仕込まれている。

• サンチョは原典では太鼓腹の男性だが、愛馬ロシナンテ、ドン・キホーテの空想の中に存在する理想の姫君ドゥルシネーア、公爵夫人の侍女アルティシドーラと言った『ドン・キホーテ』の様々な人物が混ざり合い、美人秘書として現界している。
  • 原作小説の挿絵でドン・キホーテは大抵太っちょのサンチョと対になる長身痩軀の老人と描かれている。特に19世紀の名挿絵画家であるギュスターヴ・ドレが描いたイラストの完成度は高く、そのイメージを決定的なものとした。
    あえて、かもしれないが、本作のドン・キホーテ＆サンチョ・パンサのキャラクターデザインはかのステレオタイプのイメージと対照的である。

• たまに間違えられているのだが、ロシナンテはロバではなく上述の通り馬である。ロバに乗ってるのはサンチョであり、ロバの名前は「ルシオ」である。
  • この勘違いはロシナンテという名前が、日本テレビ系列局で放送されていたバラエティ番組「雷波少年」の企画である日本縦断ヒッチハイク旅のパートナーとして出演したロバの名前から広まったことが影響しているという。
  • 本作でも概念礼装「燈る祈りを胸に掲げて」においては、ロシナンテがサンチョと混ざり合ってるためかドン・キホーテがロバに乗っている。

• 「創作から影響を受けて、実生活で妄想の脳内設定とキャラ作りを周囲に語る」の意味でドン・キホーテは彼女の大先輩。
  そしてこの現代日本で割と普遍的な病徴だけでは終わらないのがドン・キホーテが愛される所以だ。

• ドン・キホーテ/コメント