人物紹介 
ゲームにおいて 
- メインシナリオ奏章Ⅱ「不可逆廃棄孔 イド」の登場人物。
テオドリック・オルタとラ・ベート・デュ・ジェヴォーダンの二騎が合一したサーヴァント。
- 中盤に2回戦闘を行う。クラスはアヴェンジャー。
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| | ゲーム中での性能(+クリックで展開)
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- 所持属性
- 天属性、サーヴァント、人型、男性、ローマ、王、猛獣、騎乗、魔性、超巨大、愛する者、魔獣型のサーヴァント
- 行動パターン
- ゲージ5、行動しない(1戦目ゲージブレイク前)
- ゲージ5、3回(永続バフ発動下だと6回)行動・通常、クリティカル共に全体攻撃。(1戦目ゲージブレイク後、2戦目)
1戦目はゲージを2回ブレイクする事で戦闘終了。
2戦目は自前or専用NPCのゴルゴーンと新宿のアヴェンジャー、専用NPCのジャンヌ・オルタを前衛固定してでの出撃となり、全てのゲージを0にする事で勝利可能。
- 《永続バフ》
- 『煤の鎧 A』
〔アヴェンジャー〕クラス以外からの攻撃に対する耐性をアップ
- 『不動の構え』
1戦目のみ所持。宝具封印状態を付与
- 『死嵐大王』
1戦目に付与され、2戦目はバトル開始時から所持。行動不能・精神異常無効状態を付与
- 『死嵐大王』
1戦目に付与され、2戦目はバトル開始時から所持。クリティカル攻撃時、自身の防御力をアップ(1T)
- 『殲滅妖獣』
1戦目に付与され、2戦目はバトル開始時から所持。行動終了後、追加攻撃を行う(+3回)
- 《スキル》
- 「第五の試練」
1戦目のバトル開始時に発動。死嵐大王「行動不能・精神異常をうけなくなる」を付与&死嵐大王「クリティカル攻撃時、自身の防御力をアップ(1T・解除可)」を付与(全て永続・解除不可)
- 「第六の試練」
1戦目のバトル開始時に発動。殲滅妖獣「行動終了後、追加攻撃を行う(+3回)」を付与(永続・解除不可)
- 「見えざる嵐」
1戦目のバトル開始時に発動し、以降は毎ターン開始時に発動。敵全体の精神異常耐性をダウン&スター発生率をダウン(精神異常扱い)(全て1T)+マスタースキルのターンを増加する(初回のみ全てのスキルを+2、以降はいずれかのランダムのスキル一つを+1)
- 「大王は不動の構えを崩さない……」
1戦目のゲージがブレイクされる前の行動開始時に見せる余裕。行動終了させ、そのまま次のターンが開始される
- 「死の呼び声」
クリティカル発生率をアップ(1回・1T)
- 「妖獣の牙が鈍く光る……」
自身の行動終了時に殲滅妖獣が無効化されていない時に発動。この後さらに3回攻撃を行う。
- 《チャージ攻撃》
- 『破滅の大嵐』
自身に防御無視状態を付与(1回・1T)+敵全体に攻撃
- 《ブレイク時行動》
- 『大王の魔槍に殺意がこもる……』(1戦目、1回目)
不動の構えを解除
- 『………………嵐に怯まぬ、旅人か。』(1戦目、2回目)
戦闘終了
- 『喪失の帳』(2戦目、1回目)
攻撃力をアップ&防御力をアップ(全て5T)
- 『破滅の予兆』(2戦目、2回目)
破滅の予兆「1ターン経過後、宝具威力をアップ&チャージをMAXにする」を付与&破滅の予兆「2ターン経過後、チャージを0にする」を付与
- 『「かくも嵐の中を進むか、星見の旅人!」』(2戦目、3回目)
毎ターン発動「毎ターン終了後、自身のクリティカル発生率をアップ(3T)」を付与(永続・解除不可)
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小ネタ 
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- 異霊化となったゲルマン民族の大英雄・テオドリック大王がラ・ベート・デュ・ジェヴォーダン(ジェヴォーダンの獣)に騎乗した嵐の王。
作中では二騎を合わせて「アヴェンジャー・ワイルドハント」と表現されている。
- 以下、個別の解説。
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- ローマ帝国が東西分裂をしていた5世紀~6世紀の人物。
東ゴート王国を建国しイタリアを統治した力のある王であり、その絶大な権威から「テオドリック大王」と尊称されている。
- テオドリックはゲルマン民族の一つ、ゴート族の有力家系の出身であり、最初は東ローマ帝国に軍人と奉職していた。
東ローマ帝国の内乱の最中にテオドリックは優れた武勇と人望を発揮し、精強なゴート人軍団を結成。その武力と権勢は非常に大きく、ローマの最高官職である執政官にまで上り詰め、当時の皇帝であったゼノンの養子となる。
- ゼノン帝の死後は次代皇帝アナスタシウス1世のもとで、西ローマ帝国を滅ぼしたゲルマン人傭兵隊長オドアケルの治めるイタリアに遠征し、勝利。オドアケルを敗死させ、その一族を族滅。
イタリア遠征の勝利、オドアケル勢力の討伐による功績によりテオドリックはアナスタシウス1世より副帝の地位を与えられた他、イタリア本土の最高司令官にも任命される。
更にテオドリックはイタリア遠征で率いた軍団から王として推戴され、皇帝アナスタシウス1世もその権威を公認し、テオドリックに西ローマ帝国の皇帝大権と帝衣と帝冠を授けた。
これによりテオドリックはイタリアを領土する東ゴート王国の建国者となる。
- イタリアの統治者テオドリック大王はフランク王国の建国者クローヴィス1世の妹を正室にする等、周辺勢力との外交政策を行う他、紛争に介入・勝利することで周辺諸王国の盟主的な立場となる。
また、テオドリック大王の属するゲルマン民族は当時は異端認定されていたアリウス派キリスト教を支持していたが、テオドリック大王は自身の宗派と違うカトリックも尊重する宗教政策により教皇庁とも友好的な関係を構築。また、ローマの復興にも尽力し、建造物の補修や経済政策を実施しローマの人口増加に成功させて、ローマ市民からも絶大な支持を獲得する。
- しかし、テオドリック大王と友好関係にあった東ローマ帝アナスタシウス1世と教皇ホルミスダスが相次いで死没すると、跡を継いだ東ローマ帝ユスティヌス1世がアリウス派の弾圧を開始して、テオドリック大王と東ローマ帝国が緊張状態となる。
更に次代教皇のヨハネス1世がユスティヌス1世のアリウス派弾圧を止められなかったことや、ユスティヌス1世に戴冠を行ったことから、激怒したテオドリック大王はヨハネス1世を監禁し、獄死させてしまう。
教皇への仕打ちにより東ローマ帝国や周辺国の反感を買い、緊張関係が更に高まる中、テオドリック大王は病を得て526年に死去する。没年72歳頃。
- テオドリック大王は死に際して、息子がいなかったことから娘アマラスンタの子であるアタラリックを後継として指名するも、アタラリックは18歳で早世。母のアマラスンタが三代君主・女王として即位するも内乱により暗殺され、以降混乱が続き東ゴート王国は553年に消滅する。
- テオドリック大王はゲルマン民族の偉大な王として死後は伝説化されており、『ニーベルンゲンの歌』などのドイツ叙事詩に登場する英雄「ディートリヒ」のモデルとされている他、大王の亡霊はワイルドハントの首領として死霊の軍団を率いているという伝説が存在している。
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- 18世紀のフランス・ジェヴォーダン地方に現れた怪物。
牛ほどの大きさをした狼、または猟犬に似た姿をした背中に縞模様のある獣で、家畜や人間を襲撃して殺傷した。
被害者数は正確なところ不明であるが、人間については主に女性や子供が狙われており、数十人以上を殺害したとされている。
1764年に目撃され、同年に初の犠牲者(14歳の少女)を出す。
- 人間を主なターゲットにしているのか、同じ場所に牛がいたにも関わらず人間だけが襲われたケースが多くあり、また、普通の獣の狩猟行動で狙われる喉や脚部を無視して被害者の内臓が食われたり、頭が噛み砕かれるという事例も存在しており、普通の獣とは異なる行動をしていた。
また、人間のように二本脚で歩く、驚くべき跳躍力を持つという目撃証言も存在している(ただし、これらの目撃証言は現地で流れた噂話との判別は困難であるため、実際の所は不明瞭)。
- ジェヴォーダンの獣の話を聞いた時のフランス王ルイ15世(マリー・アントワネットの夫ルイ16世の父)は1765年に狼狩りの名人や軍人をジェヴォーダン地方に派遣し、体高80センチの巨大な狼を仕留めたが、ジェヴォーダンの獣とは別の獣であったため、その後も襲撃が続き新たに10人以上の犠牲者を出したが、1767年は地元の宿屋の主人ジャン・シャステルにより射殺された。
- ジェヴォーダンの獣の死体は王室公証人のもとに外科医による剖検がされる。
報告書によると、大型の狼に似ているが体付きは大きく異なっており、外科医の調査時点で死体が不完全な状態であったため決定的な動物の特定は不可能であるとのこと。
- 獣の死体は王に見せるためベルサイユへ輸送されたが、暑さのために耐えがたい悪臭を放つようになり、王宮に提出する前にどこかへ埋葬されたという。
- ちなみにジェヴォーダンの獣事件はフランス国外でも広がっており、当時の英国では「フランス王権も獣の前では無力」と風刺を行う新聞もあった。
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- ワイルドハントとは「嵐の夜」とも言われるヨーロッパの古い伝承。雷鳴轟く嵐の中、空を翔る亡霊の群れ。
「ハント」の名の通り、主に猟師や猟犬の亡霊で構成されているが、それ以外にも騎士や馬、梟の他、人外の怪異妖精も混ざる「よくないもの」の集団。
戦争や疫病を呼び、見た者出会った者の魂を狩っていくと言われている。
日本で言うところの「百鬼夜行」のようなもの。Fateでは『Fate/strange Fake』のペイルライダーのイメージが近いか。
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