人物紹介 
セリフ 
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CV | 山崎たくみ |
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「復刻版:Fate/Accel Zero Order -LAP_2-」ショップページ |
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待機 | 「ふふふふふ。いかがかな、私がこの聖杯戦争に備えて用意したリソースは?ま、ちょっと用意し過ぎたかもだし、羨ましければ少し融通してやろう。相応の対価でな?」 |
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「よく来たな、同盟者よ。私とて由緒あるエルメロイ家の当主。いかに身分の差があろうと、来客を無碍にはせぬよ。適正な等価交換でもてなしてさしあげよう」 | 交換 | 「ここに用意した戦略物資のチョイスは全て私の許嫁によるものだ。いずれは我がエルメロイ家のブレーンとなるべき才女だよ。頼もしいだろう?」 |
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「そのコイン、さほどの値打ちものとも思えぬが……それとも当世の流行なのかな? 例えば……その……若いご婦人への贈り物に喜ばれる品だったりするのか?」 | 「どれも役立つ品ばかりだ! 例えば、海魔のゲソ焼きはサーヴァントの忠誠心を得るのに有効だ。うちのランサーにも食わせたが、泣いて喜んでいたぞ」 | 終了後 | 「ご苦労だった。君の才能は、凡庸なようでいてそれなりに見所もある。いずれ時計塔の門を叩くなら、私の講義を受けるといい。教壇に近い席を用意しておこう」 |
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「うーん……今こうして、怪我一つ負わずに店じまいをしている自分というものに、途轍もなく違和感を感じるのだが……まさか、妙な平行世界の観測でも持ち込んだのではあるまいね?」 |
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ゲームにおいて 
小ネタ 
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- 『Fate/Zero』で登場した、第四次聖杯戦争におけるランサーのマスター。
当時の時計塔「鉱石科」学部長である「ロード・エルメロイ」。
名門出身で若くして学部長を務めると同時に別部門である「降霊科」の一級講師も兼務している超一流魔術師。
ソラウ・ヌァザレ・ソフィアリは婚約者であり、聖杯戦争においてはケイネスが令呪を受け持ちソラウがディルムッドの魔力供給を行う、という役割分担を行っていた。
- 本来、聖杯戦争には征服王イスカンダルを召喚して戦いに臨むつもりであったが、ケイネスの用意した触媒(征服王のマントの切れ端)が管財人の手違いで教え子のウェイバー・ベルベットの手に渡ってしまい、そのまま彼に持ち逃げされたため、あらかじめ確保していた別の触媒を使って代わりにディルムッドを召喚した、という経緯があった。
- しかし、ケイネスは生前のディルムッドの逸話やサーヴァント自体に対する偏見から、そうまでして召喚した彼の騎士道や忠義心を信用できず、しかもディルムッドの方もそうしたケイネスの疑念や心理にきちんと答えないまま、自分の流儀を貫き通す事ばかりに執着していた(早期に理想の好敵手と巡り合ってしまったのも一因)ため、最終的にはそうした相互理解の不足が巡り巡って二人を犬死同然の無残な最期へと導くことになる。
- イスカンダルとの相性は明言されていないが、イスカンダル自身がケイネスの事を知った時には「自分と戦場に並び出ず後方でこそこそ指示だけ出すような輩に自分のマスターなど務まる筈がないし、こっちから願い下げだ(意訳)」と真っ向から拒絶するコメントをしている。
ただ『Zero』作者の虚淵玄によると、「(ケイネスとソラウを)普通にもう両方抱いてやるの勢いだったと思うよ」とのこと。
- ちなみにディルムッドの召喚についてはケイネスはセイバークラスでの現界を望んでいたとされる。
- 魔術師として挫折を一切体験する事なく数々の成果を上げてきた天才であり、その実力も間違いなく本物。
しかし価値観が全く違う相手を受け入れる度量が無い、計算外の事態が起こるとすぐに取り乱す、など旧態然とした貴族らしい悪癖も多く、最終的にそれらの積み重ねが祟って見るに堪えない悲惨な結末を迎える事になる。
さらに、名門魔術師故のプライドの高さに加えて、嫉妬深く苛烈な気性も窺えるのだが、本来ならば感情に流されて冷静さを失うことはない、はずだった。
- 第四次聖杯戦争には「武勲の1つでも立ててやろう」とばかりに、つまるところ経歴に箔を付ける程度の動機でソラウとチームを組んで参加。
彼女にサーヴァントの魔力供給を委ねることで、自身は全魔力を月霊髄液の制御に用いるという戦略の目の付け所自体は悪くなかったのだが、この時はあまりにも相手が悪すぎた…。
結果、カラクリ頼りの下賎な魔術師と見下していた衛宮切嗣たった一人に最初から最後まで翻弄され続け、最終的に自らの命を含めた何もかもを失うことになる。
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| | +以下、「Fate/Zero」におけるケイネスの動向
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- ホテルのワンフロアを貸切にして満を持して作った、自身の秘術を尽くした自慢の魔術工房は、ホテル諸共爆破して破壊するという大胆な奇策によって礼装の大半もろとも壊滅。
- 魔術師の誇りに賭けて切嗣を自らの手で粛正すべく、月霊髄液を片手に一人でアインツベルンの城へ乗り込むが、そこでも切嗣の策に掛かって魔弾の直撃を喰らい、名門中の名門の優秀な魔術回路をズタズタにされ、この時点で魔術師としては即死を迎えた。
直後にランサーが助けに来たため命だけは助かったものの、もはや魔術の行使どころか指一本動かす事すらままならない有様になっていた。
追い打ちをかけるように、ランサーに魅了されてしまった婚約者に無理やりランサーのマスター権を譲渡させられることに…。
- その後、大金を叩いて購入した義手によって自力で車椅子で動けるようになり、更に卑怯な方法を用いて監督役から別の令呪を手にしてランサーのマスター権を取り戻すも、この時の金も名誉もかなぐり捨てた行動のせいで自らの家柄を没落、失墜させてしまい、結果的にアーチボルト家を存続すら危うい状態にまで追い込んでしまう(「ロードであるケイネスが、現代兵器を用いて本来的には時計塔の対立組織である聖堂教会の幹部を殺害する」という醜聞を、時計塔内の政敵に利用された)。
- しかもそこまでして戦線復帰を叶えたのにも関わらず、その直後に令呪を奪った婚約者が重傷を負わされて切嗣の人質にされてしまう。ここでも彼女と自分の命を守るために破滅的な契約を結ばされ、ランサーの自害を以って聖杯戦争より脱落。その直後、とどめに契約の抜け穴を突いた不意撃ちによって、全てを投げ売ってまで助けた婚約者共々致命傷を負う。
- 彼は切嗣の足元で瀕死になりながら虫の息で介錯を懇願するも、先の魔術的契約のためにそれはできないと切嗣に突っぱねられる。介錯を果たしたのは見るに見かねて駆けつけた切嗣のサーヴァントだった。
- 聖杯戦争中でもあくまでも誇り高い魔術師として正々堂々と戦う事に拘っていたケイネスであったが、目的や勝利の為ならば魔術師や人の道から逸れた行動さえも躊躇なく取る「魔術師殺し」衛宮切嗣の存在がそのまま彼の運の尽きだった。
何度取り返しのつかない程の大損害を出してもなお切嗣を追い落とす事に執心したばかりに、引き際を完全に見誤って底なし沼に足を踏み入れる結果となったのだ。
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- イラストではボリュームのある髪型になっているが、アニメ版やコミック版ではピッタリとなでつけたヘアスタイルのため、薄毛や生え際をいじられる傾向にある。
- 『花札大作戦』で月霊髄液を使うと数本毛が抜けるだの、「Accel Zero Order」でもごく自然に言及されているなど、不遇なランサーに劣らず不遇(あくまでネタ的な意味で愛されている証拠でもあるが)。
- 趣味は絵画、彫刻、工芸。概念礼装「月霊髄液」のフレーバーテキストを見るに、芸術家気質な面もある。
- 第四次聖杯戦争で敗死後、ケイネスを当主としていたアーチボルト家とエルメロイ学派は没落の危機に瀕する事となる。
しかし、ケイネスの死に責任を感じていたウェイバーの尽力により何とか派閥は存続を果たし、その経緯によりウェイバーはアーチボルト家新当主であるライネス・エルメロイ・アーチゾルテから、エルメロイ派の君主「ロード・エルメロイ Ⅱ世」に(半ば強制的に)据えられる事となり、その功績を称えられると同時にエルメロイ派に縛られることとなってしまう。
- ウェイバーが「エルメロイⅡ世」の名を継いだという事実は上述の経緯に直結している。つまり【「エルメロイⅡ世」が登場する事】そのものが【ケイネスは既に死亡している事】を意味する。
そしてエルメロイⅡ世は『Fate/Grand Order』という特例を考慮外においても、第四次聖杯戦争が行われた世界の『Fate/stay night』シリーズ(含む『氷室の天地』)『Fate/strange Fake』は元より、第四次聖杯戦争が行われなかった『Fate/Apocrypha』『Fate/Labyrinth』『プリズマ☆イリヤ』にもその姿を見せているため、これらの作品群ではケイネスは生存していないという事が暗に示唆されているわけである。
なんという理不尽。ある意味、Fateシリーズで最も不運な人の一人かもしれない。
- 『プリズマ☆イリヤ』の平行世界ではエルメロイⅡ世の姿はないものの、こちらでも死亡したことがより直接的に言及されている。
『プリズマ☆イリヤ』の舞台となる2つの世界で計3回も死んでいる。
- なおFGO世界の聖杯戦争は一度だけだが、全く言及されていないが故に参加していた可能性、あるいは唯一まともに生存していた可能性が見込まれている…のだが、何分この世界自体がそれどころではない死地の真っ只中であるため、明かされる可能性もまた限りなく低いのが何ともはや。
- ちなみにスターシステム採用の『Fate/KOHA-ACE 帝都聖杯奇譚』においては時代設定的にケイネス本人ではないが、帝都の聖杯戦争に介入した時計塔のロードとして彼と同じ服を着た人物が登場している。
- ケイネスとライネスとの血縁関係は長らく不明であったが、イベント「Fate/Accel Zero Order」でライネスはケイネスの姪であることが判明した。
- ライネスから見たケイネス評は「お調子者」とのことであり、「ああいう手合だし戦闘屋もごまんといるし、そりゃイスカンダル喚んでても聖杯戦争で死ぬわな(意訳)」とバッサリ。
- ライネスからは本来は叔父だが兄(義兄)と呼ばれている。その理由については司馬懿(ライネス)の小ネタを参照のこと。
- 十代で「典位」を取得して神童と称され、二十代早々に現代魔術師の実質的最高位「色位」を取得。
エルメロイⅡ世の見立てによると、第四次聖杯戦争で敗死せずに生存していれば、時計塔の真の最高位である幻の称号「冠位」の取得もありえたとされ、「聖杯戦争でのケイネスの敗死は、魔術世界にとっても大きな損失だった」とまで後悔されている。
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| | +以下、「Fate/Accel Zero Order」のネタバレ
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- イベント「Fate/Accel Zero Order」ではエルメロイⅡ世が主役となる関係で、まさかの主人公側の協力者として登場を果たす。
諸葛孔明の口車に乗って上機嫌でランサーのマスター権を譲るなど、愉快な側面がクローズアップされているが、そこでもほんの僅かな言葉から自身の死の運命を察する鋭さも見せる。
この世界線ではZero本編では考えられない程にランサーと良好な関係を築いており、ケイネスはランサーを主人公一行に預けてソラウと共に冬木から時計塔に帰還し、ランサーも最後まで戦い続けた末に生き残って召喚を全うしたことで、なんと自身の陣営全員揃って死の運命から逃れることに成功した。
「こちらのソラウもランサーにただならぬ好意を向けていた」という気が気ではない核弾頭が残ったものの、まさに戦う前に掴んだ、考えうる限り最上の結果であるのは言うまでもない。
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- 後にカーマの幕間にも、シミュレーション内で主人公のイメージに当てはめられた教師の役として登場している。
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