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| | +クリックで展開(Lostbelt No.3以降のネタバレ注意)
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- イラストはネモの宝具『我は征く、大衝角の鸚鵡貝』。
- 装備は艦首衝角。
また、使用された事はないが、魚雷を装備している事が示唆されている。イベント『虚数大海戦イマジナリ・スクランブル ~ノーチラス浮上せよ~』にて、サーヴァントを魚雷代わりにしたことも。
- 6周年記念リアルイベント『Fate/Grand Order Fes. 2021 ~6th Anniversary~』の5日目『FGOわーるど』でのスタッフトークにて、ノーチラス号の設定画が公開。これによれば、全長は衝角含め18m、全高はネモとの比較から約4.5m。
ただし、ストーリーでの描写をふまえるとあまりにも小型すぎる。公開された設定画が宝具演出用であることから、戦闘時と航海時でノーチラス号のサイズが違うと考えた方が良いだろう。
- 元ネタはもちろん、小説『海底二万里』にて登場したネモの潜水艦「ノーチラス号」。
ノーチラス(ナウチルス)とはラテン語で「鸚鵡貝」を、ギリシャ語では「水夫」「船舶」を意味する言葉。
鸚鵡貝という日本語名は、殻の形がオウムのクチバシに似ている事が由来。
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| | 原作解説 +クリックで展開
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- 『海底二万里』の作者であるジュール・ヴェルヌは、世界初の潜水艦として1800年に設計されたノーチラス号にちなんでこの船にノーチラスの名を付けた(『海底二万里』の発表は1870年)。
作中では鸚鵡貝の「殻内部の容積を調節して浮き沈みする」という特徴から名付けられたと説明される。
- 動力は電気で賄っており海水から塩化ナトリウムを取り込んで発電している。
全長70m、全幅8m、最高速度は50ノット(約92.6km/h)、排水量は1500t。
- 参考までに、1969年に就役した旧ソ連の661計画型原子力潜水艦K-162が残した潜水艦としての世界最高速度が44.7ノット(約83km/h)、他スペックは全長106.9m、全幅11.6m、排水量7,100tなので、ノーチラスがいかにあり得ない性能であるかがわかるだろう。
ちなみに海上自衛隊のそうりゅう型を含め、21世紀の世界各国の主な潜水艦の速力はおおむね20ノット(約37km/h)ほどである。
これは高速航行すればするほど騒音が大きくなり、潜水艦最大の武器である隠密性が失われてしまうので、現代の潜水艦ではそもそも最高速度はあまり重視されていないため(このオーダーの速度であれば対潜ミサイルの飛ぶ速度からしたら誤差でしかない)。
- ノーチラス号の各パーツは世界中の工場にバラバラに発注され、竜骨はクルーゾ製鉄所、スクリューの軸はロンドンのベン社、スクリューはグラスゴーのスコット社、タンク類はパリのカーユ社、機械装置はドイツのクルップ社、船首の突出部分はスウェーデンのモタラ工場、精密器具類はニューヨークのハート兄弟社。
最終的には、太平洋にある無人島の工場でノーチラス号は建造された。
- 艦内には食堂、浴室、図書室に加え、パイプオルガンが置かれた娯楽室などがあり、クルーの休息の場となっている。
- 本作では第二次世界大戦頃の潜水艦のような形状をしている(当時の潜水艦は潜水可能な時間が短く水上を航行することの方が圧倒的に多かったので、水上航行時の性能を考慮して普通の船に近いシルエットになっていた)が、原作でのノーチラス号はクジラの仲間であるイッカクのような形状をしているとされており、特に1954年のディズニー映画『海底二万哩』でのビジュアルが現代での一般的な認識であると言える。
実際、福音館書店や偕成社から出ている海底二万里の邦訳版に掲載された当時の銅版画による挿絵のノーチラス号を見ると、先の尖った葉巻然としたビジュアルである。
このイッカクの角にあたる部分、すなわち衝角(ram;ラム)で体当たりして穴を空けることで、ノーチラスは艦船を撃沈する。作中では潜水艦によるものと判明していなかったときは巨大生物と誤認されていた。
- ノーチラスが魚雷ではなく体当たり攻撃を行うのは、当時の事情を反映したがゆえである。『海底二万里』が発表された当時は、装甲艦を砲撃で撃沈することは不可能だという認識が一般的だった。装甲を貫通するには当時の砲の性能は不足で、艦艇を装甲化すれば搭載できる砲も少なくなるからである。
また、魚雷はまさに1870年代に開発されたばかりで、潜水艦の武装にはなりえなかった。
そんな中で装甲艦への有効打として期待されたのが衝角だった。実際に衝角攻撃で装甲艦を撃沈した例もあり、それを受けてほとんどの艦艇に衝角が装備されていた。イギリスでは衝角攻撃に全振りした「水雷衝角艦」が建造されたほどで、H・G・ウェルズの『宇宙戦争』でもイギリス軍の駆逐艦「サンダー・チャイルド号」が衝角攻撃で火星人の戦闘マシンに立ち向かっている(相打ちに近い形で倒した)。ノーチラスの衝角はこのような当時の海軍事情を反映しているのだ。
- この認識は日清戦争の黄海海戦において日本海軍が衝角攻撃を仕掛けてくる清国北洋艦隊を砲撃戦で撃破したことにより、終わりを迎えることとなった。
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- 「里」とは日本では約4km。原題の「Lieues」(仏:リュー、英:リーグ)が約4kmであることからこのように訳された経緯を持つ。
余談だが、二万里を哩に直すと六万哩となる。上記の映画『海底二万哩』のような題名は、初期に翻訳された日本語版の『海底六万哩』と原語の『海底二万リュー』が混同された事が原因だという。そのためか古い書籍を読むと「「マイル」と訳すのは間違いで、「里」とするべきである」との主張も見られる。
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| | Lostbelt No.5 ネタバレ注意 +クリックで展開
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- Lostbelt No.5 オリュンポス終盤にて、ノーチラス号を竜骨、シャドウボーダーをコアユニットとし、テオス・クリロノミアを活用する事で、ノーチラス号は「次元境界穿孔艦ストーム・ボーダー」として新生。
「巨大潜水艇」を呼称されるが、原子力潜水艦クラスの全長、容積を持ち、異聞帯の「嵐の壁」を突破可能な莫大な出力、シャドウボーダーを強襲揚陸艇として分離可能、さらには時速29,000km(約マッハ24)での超高速飛行が可能という、空中戦艦へと変貌した。これなんてN-ノーチラス号?
- ちなみにアメリカ空軍の偵察機SR-71 ブラックバードが記録した有人機としての世界最高速度が時速3,529.56km(マッハ3.3)である。やはりトンデモスペック。
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