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『我が真名は───』 『正直な話、私にもわからん』
『だが、人々は私をこう呼ぶし、手紙にて私が名乗ったとされる字は存在する』 『切り裂きジャック、と』
- そのサーヴァントに名前はなく、誰も正体を知らず、人間であるかすら分かっていない。
恐怖の象徴として世界を恐れさせた、性別もわからぬ『彼』は大衆によって様々な姿に想像され、数多の物語や論文の中に記され、人々によって『彼』は一つの『伝説』にまで昇華された。
しかし、『彼』がこの世に確実に存在した証はあった。
ロンドンにて『彼』が殺した5人の娼婦の死体という、確かな存在証明が。
それが『ジャック・ザ・リッパー』である。
- 「ジャック・ザ・リッパー」はFateシリーズ全体においては逸話があまりに錯綜としすぎたが故に、"殺人鬼"の正体はもはや特定不能となってしまっているとされている。
『Apocrypha』に登場する「ジャック・ザ・リッパー」と同じ真名を持ち、この性質に基づいた別種のサーヴァントがバーサーカーのジャック・ザ・リッパー。
分かりやすく言えば『彼』は特定の一個人としてではなく、「ジャック・ザ・リッパーという狂気の象徴という"伝説"」がサーヴァントとして顕現したようなものだろう。
- 史実のジャック・ザ・リッパーについては、Apocryphaのジャックちゃんの小ネタ欄を参照。
- 特定個人ではなく「狂気の象徴」という存在だと考えると、ナーサリー・ライムなどの『概念がサーヴァントになった存在(概念系サーヴァント)』の一種かもしれない。
偽ライダー共々、Fateシリーズにおける『概念系サーヴァント』の先駆けと言える。
- 存在が不確かなため性別も不明であり、当然変身したものによって声も変わるが、ベースとなる声(CV)は堀内賢雄氏。
- 偽りの聖杯戦争に呼ばれた、偽りのバーサーカー。聖杯への望みは「ジャック・ザ・リッパーの正体を知ること」。
- 初登場は『Fate/strange Fake』の元になったエイプリル・フール企画『Fake/states night』。
そのまま現行の『Fake』にも登場している。
- マスターはエルメロイ教室の一員である魔術師フラット・エスカルドス。
フラットからは「ジャックさん」と呼ばれている。
- 彼がジャックを召喚した経緯はかなりのイレギュラーというか、聖杯戦争を知る者にとってはもはや意味不明極まれりな召喚方法であった。
- 聖杯戦争のことを盗み聞きしたフラットは、教授が『大英帝国ナイトウォーズ』というゲームのアンケートハガキで当てた景品である"ジャック・ザ・リッパーの銘入りナイフのレプリカ(歯止め処理済み)''を、教授が自分のために用意してくれた遺物だと勘違いして受け取り、そのままスノーフィールドの地へと直行。
令呪を授かって、公園で魔力を弄ってたらなんか繋がって召喚できてしまったのだった。
- ただし、小説1巻の地の文では『大衆向けとして作られたイミテーションだからこそ、より強く魂が引き寄せられたともいえる』とも書かれている。
- 狂戦士として召喚された彼は作中の言葉を借りるならば『召喚媒介の聖遺物がよりにもよってただのゲームのグッズ(本物とは直接縁のない、フィクションのジャックのレプリカナイフ)』『「マイナス」×「マイナス」=「プラス」という理屈』によってか、バーサーカーとは思えない程の高い理性と知性を持つ理性的で常識人じみた紳士となっており、マスターに取り憑いたり牙を剥く事はしなかった。
- 寧ろ、非常識で突拍子もない事を後先考えずに次々とやってのけるフラットの破天荒さや楽天ぶりに呆れ果てて窘めたり説教する始末である。
- バーサーカー以外での現界時は召喚者に取り憑き殺戮を行う存在と自ら語っている一方で、「狂気の象徴として生み出された伝説だから、バーサーカーこそ私の波長と合う唯一のクラス」とも言っている。
- FGOではもう珍しくなくなったが、恐らくFateシリーズで一番最初に登場した「普段から普通に喋るバーサーカー」である。
- 能力などについて
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- スキル「千貌:A」
切り裂きジャックの正体であるとされた職種の人間、物質などに己を変じさせる。
変身した対象が持つスキルをEランクまで弱体化した状態で行使できる。
- 宝具『悪夢は倫敦の暁と共に滅び逝きて』
「切り裂きジャックは悪魔だった」説に基づき、幻想種としての悪魔の姿に変貌させる。
- FGOに登場するデーモン系エネミーのような姿で、小説の挿絵の時はデーモンそのままのシンプルな姿だっだが、アニメの時にはビジュアルがアップデートされている。
- 成田良悟氏曰く、『某アサシンのサーヴァントの宝具と全く逆のスタンスで、「全ての悲劇は人間の業ではなく、悪魔とかそういうものの仕業であって欲しい」という歪な願いの具現化で、周囲の人口密度が高ければ高いほど威力があがります。』(TVアニメ実況解説ポストより
)。
ここで挙げられている「某アサシン」が誰を指しているのかは不明。
- 名称は切り裂きジャックが送ったとされる手紙に書かれた一文「From Hell(地獄より)」、および切り裂きジャックを題材にした映画『フロム・ヘル』からと思われる。
- 宝具『其は惨劇の終焉に値せず』
「切り裂きジャックは集団だった説」に基づき、マスターの魔力量によって多数の分身体を生み出す。
『ジャックの犯行はそれぞれ無関係の人物が犯人であり、世界の誰もが切り裂きジャックになりえるのだ』という与太話や、カルト宗教の儀式説まで様々な要素を内包している。
フラットの場合は最大512人、上記の宝具と同時展開した場合は200以上に分身可能。
分身はどれもが本体といえ、最後に残った1人が自動的に本体になる。
- こちらの宝具も映画『ナチュラル・ボーン・キラーズ』が名前の由来と思われる(切り裂きジャックは出てこないが)。
- 『誰でもない』狂気と恐怖の象徴であるために、『誰でもなれる』能力を持ち、人々の紡ぎ出す物語や考察によって人間だけでなく動植物や無機物にも変身できたり、上記の宝具により複数に増えたりすることも可能。
- 正確には「『ジャック・ザ・リッパー』の正体として語られた存在なら、それが創作由来であっても何でもなれる」という能力の様子。
しかし、『ジャック・ザ・リッパー』とは無縁そうなスノーフィールドに住む現代人などにも姿を変えられるため、けっこう応用が効くのかもしれない(考察としては、もしかしたら上記の宝具の『世界の誰もが切り裂きジャックになりえる』という理屈からかもしれない)。
また変身した際には、その人物の記憶なども読み取ることが可能。
- 真アーチャーに変身しようとして失敗したが、それでも真アーチャー自身の本質や彼が変質していることまで言い当てているため、直接真名はわからないものの、それらの情報から相手の真名を推理することが可能。
またこの際に「神に繋がる縁者ならば因果を無理に繋げて変身できたかもしれない」と言っているため、もしかしたら条件次第では他のサーヴァントにも変身できるのかもしれない。
- そのような存在であるため当初はベースとなるようなビジュアルはなく、登場人物紹介では「ナイフを持つ無数の手の図像」、作中では「フラッドの提案で変身した腕時計」といった姿が実質デフォルトのイメージビジュアルだった。
後にアニメ化した際に、悪魔のような翼が生えた真っ黒な英国紳士風の人型の異形という、新たなビジュアルが与えられた。
- バーサーカーだが、変身による潜入捜査などアサシンのような活躍が多く見られる。
その一方で偽アサシンはバーサーカーのように正面から突っ込んでいく
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- 『Fate/Apocrypha』の「ジャック・ザ・リッパー」との関係については、簡単に言えば同じ真名を持つ別存在というような立ち位置。どちらも本物であり、どちらも偽物であるという。
アサシンクラスで呼ばれた場合はジャックちゃんが、バーサーカークラスの場合はジャックさんが顕現するらしい。
- 実は『Apocrypha』のジャックにもバーサーカー適性があるという設定があったが、『Apocrypha』『Fake』両作者同士のすり合わせにより、アサシンで現界=Apocrypha版、バーサーカーで現界=Fake版(変身においてApocrypha版への制限が発生)という形に落ち着いた。
その他のクラス適性があるかは不明だが、もし2クラス以外で召喚された場合は上記の通りマスターに取り憑き殺戮者となるとされる。
- また本作におけるジャックちゃんの幕間『ジャック・キルズ・ジャック』を鑑みると、この2騎の遭遇はまず戦闘が避けて通れないと思われる。
- Fakeジャックさんは様々なものに変身できるが、10歳前後の普通の少女に変身しようとすると必ず『Apocrypha』版ジャックの姿になってしまう(平静を得られる代わり性格や口調もアサシンのものに影響される)という制約が後に判明している。
また、アニメ版『Fake』で宝具を使用した際には、アサシン版ジャックちゃんとよく似た少女風の分身が登場していた。
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