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| | +フォウくんの正体 ※メインシナリオのネタバレ注意
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その正体はマーリンの使い魔「キャスパリーグ」。
マーリンはフォウを介してアヴァロンの外に干渉することが出来るとされている。
エレシュキガル曰く「災厄の魔獣」。
他者の「欲望の念」を食らう幻獣で、かつて村一つを壊滅させたとされる。
「キャスパリーグ」の出典は『アーサー王伝説』。「怪猫」「悪魔猫」とも呼ばれる、猫の姿をした幻獣。
伝説上では円卓の騎士であるケイ卿やアーサー王と戦っているが、ケイ卿の伝説とアーサー王伝説で出自が異なっている。
- ケイ卿の伝説では「豚飼いの豚から生まれた子猫」で、気味悪がった豚飼いが海に捨てた結果、潮に流されてアングルシー島に流れ着き、そこで人に拾われて育つも、魔獣と化してしまう。
魔獣の噂を聞きつけたケイ卿に退治されるも、それまでに180人もの戦士が犠牲になっている。
- アーサー王伝説(フランスの古い断片詩)では、アルプスの湖で跋扈していたところを退治されている。このときアーサー王の鎖帷子を引き裂いて出血させるなど、重傷を負わせている。
マーリンとは、この散文を訳した『散文マーリン』を始め、流布本による派生でマーリンがキャスパリーグ退治に参加し、口笛を使っておびき寄せるなど強い関連がある。
- これとは別に中世の創作では、とある妖精の男が違う種族の妖精の美女に惚れ、無理矢理に“既成事実”を作った末に誕生している。つまり立派な妖精。
しかし男に望まない事実を作られた苦悩から、女はキャスパリーグを魔法で獣に変えてしまい、最後はアーサー王の家臣である「レアヌール」という騎士に倒された。
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| | ※最終章ネタバレ注意
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- さらに隠されていたその正体はガイアの怪物「プライミッツ・マーダー」
TYPE-MOON作品『月姫』における吸血種・死徒の頂点「死徒二十七祖」の第一位。
人類に対する絶対的な殺害権利を持つ「霊長の殺人者」。TYPE-MOONの全作品でも最強クラスの怪物。
プライミッツ・マーダーは吸血種ではないが、ある理由から吸血行為を行うため死徒のくくりに含まれている。
プライミッツ・マーダー一匹に対して守護者七騎がかりでようやく同等とされており、冬木の聖杯戦争はこれになぞらえているという裏設定があった。今作品でのグランド・ビースト設定によってこの伏線が回収され驚いたファンも多かったという。
この個体は正確には「プライミッツ・マーダー」そのものでは無く、そうなる可能性を秘めた獣であり、
誤解を恐れず表現するのなら「プライミッツ・マーダー・リリィ」的な存在といえる。
- 人類悪の一角、「比較」の理を持つ【ビーストIV】クラス。
競争によって起きる闘争心や嫉妬・憎悪を餌に無尽蔵に成長する“災厄の獣”が、フォウくんの本質だった。
第七章にて言及されていたのは「キャスパリーグ」ではなく「プライミッツ・マーダー」を指しての事と思われる。
- なお、プライミニッツではなくプライミッツである。間違えやすいので注意。
- 彼と共に塔に幽閉されており、獣となる事を望まない本人としては外界から切り離された塔の暮らしは快適だったが、マーリンによって『おまえは自由に、本当に美しいものに触れて来なさい』と幽閉塔より追い出された。
- 本来ならそのまま人の欲望を食らって“ガイアの怪物”となるはずだったが、カルデアでマシュと主人公に出会い、レイシフトを介して世界を見回り、彼らとの時間を共有することで怪物となる未来を回避した。
- 最終章にて、今までため込んだ魔力を全てマシュに譲渡することで死者蘇生の“奇跡”を行使し、彼女に人並の寿命を与えた。
その代償として、ビーストとしての特性もない一介の獣へと堕ちる道を選んだ。
- 今までのレイシフトで「いつの間にか特異点に付いてきていた」という事が何度かあったが、これはビーストクラスの共通スキル「単独顕現」によるものではないかと推測される。
- 『Fate/Prototype』では沙条愛歌の呼び出す「終末の獣」として、不完全ながらビーストIVが顕現する。
- と連載版では表記されていたが、単行本にて第六の獣と修正された。
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