AI聖杯戦争における黒幕にして警防部筆頭AIであるDXに偽装させていたアーチャー、ドゥルガーのマスター。
そもそもこのAI聖杯戦争の真の目的は別人格遠心分離法、通称AEC法によりペーパームーン内の世界を高速回転させてサーヴァントから内包しうる別人格を抽出、アルターエゴとして量産することである。すなわちAI聖杯戦争の実態は『アルターエゴ増産聖杯戦争』による無限アルターエゴ製造計画である。
- この計画に思い至った理由は『ノウム・カルデアがこれから向かう戦いにおいて戦力不足により失敗し、世界が滅びる』という結論を導き出したため。これを回避すべく着眼したのが『ある英霊の別人格』という基準により当てはめられてるアルターエゴのクラス。クラス選定の基準があまりにも緩いと見なしつつも、「人は誰しもが別人格を持ちうる」ということから「一人の英霊、サーヴァントから内包する人格を細分化・抽出していけば理論上はアルターエゴを量産できる(意訳)」と考え、ペーパームーン内の領域に聖杯出現とドゥルガー召喚が発生したことで『ドゥルガーの性質を利用してサーヴァントを格納し、ペーパームーン内の仮想世界で聖杯戦争を行い、サーヴァント同士の戦いにより発生したエネルギーを用いてサーヴァントから別人格を遠心分離させて、エネルギー発生のための聖杯戦争を行うサーヴァントと抽出されたアルターエゴを確保し、それを延々繰り返す』という狂気のシステムを構築した。
一度殺されたマキリを再度マスターとして復帰させたり、ドゥルガーに命じ真相に気付きかけたライノールを始末させたり、令呪強奪を検討したメドゥーサの機動力を奪ったのも、AI聖杯戦争の進行に都合がいいか都合が悪いかによる越権行為であり、かつカルデアから紛れ込んでしまった部外者すらも自身の計画を進めるために使い潰すつもりでいた。
本性を知られてからはドゥルガーのマスターとしての形態「オシリスの塵」に変化し、総合統括AIとしての権限とラニメント由来ではない純粋な魔力というチート行為により真相を知ったマスター達を排除しようとする。
- 尚、アトラス院由来のものとして過去に「オシリスの砂」というものが登場しており、マスターとしての形態名はそれのオマージュと思われる。
そしてやはり付けてないしはいてない
- 「オシリスの塵」という名称は魔術礼装「アトラス院制服」のスキルにも使われている。また、『Fate/EXTRA CCC』ではラニが開発した礼装「オシリスの砂塵」が登場している。
実は彼女自身も聖杯の影響で管理プログラムから分かたれた「救済のアルターエゴ」。「自身の演算した世界の滅亡に対抗する」という目的に純化した存在であり、アルターエゴの純粋さと歪さを象徴する人物の一人であると言える。
|