人物紹介 
セリフ 
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CV | 非公開 |
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開始 | 「汎人類史……考える葦たちよ。しばし、ここで、眠れ」(1戦目) |
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「我はゼウス。天空より万象を支配せし全能の神である。おのれアレス──否、マルス。そしてロムルス・クィリヌス。小癪……我が全能にて、焼き尽くしてくれる!」(2戦目) | スキル使用 | 「いずれの権能も、我の物である」 |
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「我が全能を見るがいい」 | 攻撃 | 「天空」 |
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「稲妻」 | 「嵐」 | 「平伏せよ」 | 「崇拝せよ」 | 「我は全能である」 | 被ダメ | 「むう?」 |
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チャージ攻撃 | 「空よ、裂けよ。星よ、砕けよ。天に有りしは全て我。星を統べしは全て我!『我、星を裂く雷霆』!! 」 |
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敗北 | 「馬鹿な……全能たる我を、傷つける、お前たちは、何だ!?」 |
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ゲームにおいて 
- メインストーリー第二部「星間都市山脈 オリュンポス」の登場人物。
ギリシャ異聞帯の王である大神。
- 機神形態での戦闘時のクラスはルーラー。
小ネタ 
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- ギリシャ神話における主神。天空を司り雷霆を武器とする。
兄に海神ポセイドンや冥界神ハデス、姉に豊穣神デメテルが存在。
子には鍛冶神ヘファイストス(ただし、醜い容姿から母親であるヘラからは子と認められなかった)、月の女神アルテミス、太陽神アポロン、愛と美の女神アフロディーテ、正義の女神アストライアらが存在する。
ローマ神話のユピテル、北欧神話のトール、インド神話のディヤウス・ピターなど様々な神話の天空神と同根とされる神格。
- ディヤウスの子にはインドラがおり、こちらも雷霆神・神々の王としての側面を持っている。
- 戦闘開始時に表示される「ΖΕΥΣ」はギリシャ文字表記での「ゼウス」である。
- 正妻は女神ヘラだが、テュロスの王女エウロペや姉神のデメテル、ヘラクレスの母となるミケーネ王の娘アルクメネ、ディオスクロイの母となるスパルタ王妃レダら神人問わず様々な女性と交わり多くの子を為している。
誰が呼んだか『下半神』『ギリシャ版フェルグス』
- そうなった原因だが、ギリシャの権力者がこぞって「ゼウスの末裔」を自称し、その整合性を取るために神話にエピソードが書き加えられたためともされている。
- また、この浮気癖がギリシャ神話において多くのトラブルを引き起こしている。というのも妻のヘラが非常に嫉妬深い女神であり、ゼウスの浮気に対してゼウス本人ではなくゼウスの浮気相手に報復をするためである。
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| | ここでゼウスの浮気にまつわるエピソードをいくつか紹介しよう。
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- ティタン族の女神、レトに手を出した際、そのレトの子がヘラのどの子供よりも偉大な神になるという運命を担っていることを知ったヘラは地上のすべての場所に「レトが出産する場所を提供すること」を禁じた上に大蛇ピュトンを送り込んだ。身重の体で魔獣から逃げるので精いっぱいだったが、ヘラの布告後に生まれたためにヘラの禁止令が及ばないデロス島で出産することになったが、それでもヘラが妨害を重ねていた。難産の末、生まれたのがアポロンとアルテミスである。
- ヘラの巫女であるイオに手を出したゼウスがヘラにその浮気現場を押さえられそうになったためにとっさにイオを牝牛の姿に変え「美しい牛がいたからかわいがっていただけで浮気はしていない(意訳)」とごまかしたが当然ヘラにはバレていたため「そうね、とても美しい牛ね。その牛、私が飼うわ(意訳)」と返した。浮気の露呈を恐れたゼウスは牛の姿のままのイオを引き渡してしまう。ヘラは見張りとして自分の飼っている魔獣の1体であるアルゴスを見張りとして付けさせ、アルゴスはミュケナイにある森に連れて行った。ゼウスはヘルメスに命令してイオの奪還作戦を決行するが、アルゴスにバレてしまい、やむを得ずヘルメスはアルゴスを殺害してイオを奪還した。イオは解放されたが、ヘラの怒りは収まらず、虻を送り込み執拗にイオを痛めつけた。イオはイオニア海、イリュリア、ハイモス山を越え、トラキア海峡(現在のボスポラス海峡)を渡り、紆余曲折を経てエジプトへと逃げた。ゼウスは「二度とイオには手を出さない(浮気をしないとは言っていない)」とヘラに約束することで何とかヘラの怒りを収め、イオは元の人間の姿に戻った。イオはエジプトの地でゼウスとの子であるエパポスを産んだ。一説では、エジプト神話における豊穣の女神イシスはこのイオが神になったものであると言われている。
- アルテミスに仕えるニュンペーのカリストは、貞節を固く誓っていたが、彼女に一目惚れしたゼウスがあろうことかアルテミスに化けて彼女に迫り、彼女の純潔を奪ってしまう。それがアルテミスに露見し、カリストはアルテミスの寵愛を失い、従者の任を解かれた。これだけならまだよかったものの、ゼウスとの子であるアルカスを出産したことでゼウスとの浮気がヘラに露呈。「ゼウスが魅了されるほど美しいお前が悪い(意訳)」として、この浮気の責任をカリストに押し付け、ヘラはカリストを大きな熊に変えてしまう。15年後、立派な狩人として成長したアルカスに狩られそうになったカリストをゼウスはアルカス共々天に上げ、カリストはおおぐま座、アルカスはうしかい座となった。しかし、ヘラの怒りは収まらず、おおぐま座となったカリストは地平線の下で休むことを許されず、北半球の空にずっと浮かび続けているという。
- ある時ゼウスは、人間に変身してテーバイの王女、セメレーと関係を持っていた。セメレーがゼウスの子を妊娠していることを知ったヘラは老婆に変身してセメレーに近づき「あなたの付き合っている相手はゼウスを名乗っているけどもしかすると恐ろしい化け物かもしれない。疑っているのならば真の姿を見せてほしいと頼みなさい(意訳)」と唆した。いつものようにゼウスに会っていたセメレーがゼウスに「私との愛の証に願いを1つ聞いてほしい」と持ち掛ける。それに対してゼウスは「いいだろう、ステュクス川に誓って約束するよ」と返したがこれがいけなかった。セメレーはゼウスに真の姿を見せるように言った。どんなに浮気野郎のゼウスとはいえ、腐っても神。その真の姿を現せば人間であるセメレーは耐えきれずに死んでしまう。ゼウスは軽率に約束すると発言したことを後悔(冥界のステュクス川を司る女神、ステュクスは彼女にかけた誓いを違えた神を罰する(具体的には10年間オリュンポスから追放)権能を持ち、たとえゼウスであろうとこれに逆らうことはできない。尤も、この権能を付与したのもゼウスなのだが)しつつ、真の姿をセメレーに見せた。当然ながらセメレーはゼウスが全身に纏う霹靂と閃光に焼かれ死んでしまった。この時彼女が身籠っていた子供はヘルメスによって回収され、それが後の豊穣と葡萄酒の神ディオニュソスである。
- 一応補足しておくと、セメレー自身もアフロディーテとアレスの娘(=100%神の血筋)のハルモニアーを母とする半神ではあるのだが・・・。あるいは頼みを聞き入れてくれず聞き入れるまで部屋に入れないという発言に怒ったゼウスが雷をぶつけたという説もある。
- 英雄ペルセウスの孫娘でミュケナイの王女アルクメネと関係を持ち、妊娠させたゼウスは調子に乗り「次に生まれたペルセウスの後裔がアルゴスの王になる」と宣言した。当然ブチギレたヘラは出産の女神エイレイテュイアに命令してアルクメネの出産を妨害し、同じペルセウスの一族であるステネロスの子であるエウリュステウスが先に生まれた。この後に何とかアルクメネはヘラクレスを出産したが、ゼウスが浮気の露呈を恐れて「自分の子」と明言しなかったことが仇となり、ゼウスの宣言通りエウリュステウスが後にアルゴスの王となり、ヘラクレスは彼の下僕へと成り下がった。なお、ヘラクレスの宝具ににもなっている十二の試練を与えたのはこのエウリュステウスである。(本来は十の試練だったのだが、難癖をつけて二つは無効にした)
- 仲間がゼウスと浮気していることを知っていた話し好きな精霊エコーは、ゼウスに「ヘラが浮気の現場を押さえに来たら長話をして時間を稼いでくれ(意訳)」と頼まれる。その後、ヘラがゼウスの浮気現場を押さえに来たためにエコーはゼウスの申しつけ通りにヘラを相手に長話を続けた。話が終わるころにはゼウスは事を済ませ、その場を立ち去っていたためヘラは最後までゼウスの浮気の現場を押さえることができず、怒ったヘラによってエコーは「自分から誰かに語り掛けることができず、誰かが発した言葉を繰り返すことしかできない」という呪いをかけられた。これが原因となって美少年ナルキッソスとのエピソードに発展し、肉体を失ったエコーはその声だけが残り、それが「木霊(こだま、英語ではエコー)」と呼ばれる現象になったという。
- ナルキッソスはゼウスとは直接関係はないが、エコーが恋した美少年である。エコーは上記のヘラの呪いにかかった後に出会っていたため、話しかけることができず、ナルキッソスの言葉をオウム返しするだけだったため、相手にされず、悲しみと絶望のあまり肉体が消滅してしまった。かねてよりアフロディーテーの贈り物にケチをつけるなど神に対する侮辱を行っていたナルキッソスはこの件で復讐の女神ネメシスによって自分しか愛せなくなるという呪いをかけられた。ナルキッソスがネメシスに誘われるままに泉に向かうと泉の中に美少年がいた。無論、それは水面に反射したナルキッソスの姿であるが本人は気付かずに恋に落ちた。そして水面に反射した自分に見とれたままその場から動けなくなり衰弱死した、あるいは口づけをしようとして泉に落ちて死んでしまった。ナルキッソスの死体の近くには水仙が咲いており、このことから水仙は英語でナルキスと呼び、ナルシストの由来になった逸話である。長々と関係ないことを語っていたが、要するにゼウスの浮気がエコーとナルキッソスが命を落とす遠因になったといえるのである。
- また、ゼウスの浮気相手は何も女性に限らず男性も存在している。ヘラクレスの死後神々に名を連ねることを許されたヘラクレスとヘラはようやく和解し、ゼウスとヘラの娘のヘーベーがヘラクレスの妻として与えられた。ヘーベーは元々オリュンポスで神々に対して給仕の役割を担っていたが、ヘラクレスと婚約したためにオリュンポスに給仕役がいなくなってしまった。オリュンポスに他に適任がいなかったこともあり、ゼウスが地上を探すと目についたのは若さと美貌を併せ持つ美少年、ガニュニメデスだった。彼に一目惚れしたゼウスは鷲に変身してガニュニメデスを誘拐し、オリュンポスの給仕役に任命した。この、ゼウスが変身した鷲がわし座、ガニュニメデスがオリュンポスで酒を注ぐための瓶がみずがめ座になったと言われている。なお、ガニュニメデスが誘拐され、給仕役に任命された経緯は諸説あり、ヘーベーがヘラクレスと結婚したから説、(ヘーベーが)給仕中にヘマをしてクビにされた説、ガニュニメデスに一目惚れしたゼウスが無理矢理連れてきて勝手に給仕に任命した説がある。3つ目の理由に至ってはヘラから文句があったが聞く耳を貸さなかったとされている。
いずれにせよ浮気相手が珍しくヘラの報復を受けてない例。
- 一応補足すると、男色は当時のギリシャ・・・というか世界の風潮としては珍しいことではなく、男色がタブーだったのはキリスト教圏や一部のイスラム教圏の国だけであったと言われている。ギリシャ神話においても例外ではなく、アポロンと肉体関係を持っていたパリスがいい例である。
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- 余談だが、木星の英語名、ジュピターの由来となったユピテルはローマ神話におけるゼウスと同一視されており、いわゆる「ガリレオ衛星」と呼ばれる木星の4つの衛星、イオ、ガニメデ、カリスト、エウロパはすべてゼウスの愛人に由来している。
- 彼の祝福を受けると美少年がゴリマッチョにフォームチェンジする。
- なお、イスカンダルはゼウスの末裔であることから神性スキルを所持していると設定されている。
- シナリオ上の霊基はエンシェント・ゴッド/ルーラー。
異聞帯の王では始皇帝もルーラーであり、初のクラス被りが発生している。
- 『マンガで分かる!FGO』において、真名が明かされていないことをいいことにリヨぐだ子がマンガで分かるアサシンの真名にさせようとしていた。
- 機神としての真体は星間戦闘用殲滅型機動要塞、旗艦ゼウスである。カオスから分離した十二艦の旗艦であり、対星宝具のさらに上をゆく対星系宝具、ひいては対時空宝具の発動すら可能な破格の戦闘能力を有する。
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