人物紹介 
ゲームにおいて 
- 担当イラストレーターは池澤真氏(同氏のTwitterによる)
小ネタ 
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- 真名「マックスウェルの悪魔」。
1867年に数学者「ジェームズ・クラーク・マックスウェル」が提唱した思考実験が名付けられたもの。
「極小の分子の動きを観察できる架空の悪魔(=マックスウェルの悪魔)によりエネルギー消費を伴わない熱移動が可能であるとする」=「エネルギーを使わずに仕事が行える」=「エネルギーを使わずにエネルギーを作り出せたら永久機関の完成」という内容である。
その思考実験上の概念が、「無限のエネルギー」を求める人々の歪んだ欲望が集まりサーヴァントとしての霊基を獲得した特異な存在。
- ジェームズ・クラーク・マックスウェル本人ではなく、あくまでもマックスウェルの提唱した理論がサーヴァントとして一人歩きしている、英霊化した概念の一つ。
なお、ジェームズ・クラーク・マックスウェルはFateにおいては「根源に挑んだ数学者」とされている。
- 「マックスウェルの悪魔」は一言でまとめると「熱力学第二法則の否定」。
しかし現実に永久機関など作り出せないので物理学の勝利の為にはこの悪魔は抹殺されなければならず、1970年頃に一応の解決策が示されるまで、「悪魔の証明」という言葉が物語るとおりに100年以上数多の学者を悩ませた。
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- 熱力学第二法則とは、以下のような事柄を示す法則である。
- クラジウスの原理
「質の高いエネルギーは質の低いエネルギーの方へ自然に移動するが、逆方向は自然には起こらない」
例えば高温のものはほっとけば低温になるが、逆に低温のものは自発的に高温になることはない。
電気をヒーターなどで熱にするのは高効率で簡単に行えるが、逆に熱を電気に変換するのは難しい。
二つの絵の具を混ぜるのは簡単だが、混ぜた絵の具を元の二つに戻すのは難しい。(整っているものを雑に広げるのは楽だが、それを元の綺麗な状態にするのは難しい。エントロピーの増大)
- トムソン(ケルビン)の原理
「エネルギーは全てを仕事に変換出来ず、損失が生じる」
例えば、火力発電は燃料を燃やして熱にするが、そこで生じた熱エネルギーを全て電気エネルギーに変換することは出来ず、ロスが生じる。上記のヒーターの話もこれが原因。
- オストワルドの原理
「第二種永久機関は実現しない」
- 第一種永久機関(エネルギー保存の法則の否定):加えたエネルギー以上のエネルギーを得ようとするもの。
- 第二種永久機関(エントロピー増大の否定):エネルギー使わずにエネルギーを得続けて、結果的に無限のエネルギーを得ようとするもの。
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- 初出は『帝都聖杯奇譚』。
ドイツ第三帝国総統の影武者をマスターとするキャスターのサーヴァント。
- 通常の人類史には存在出来ないと語っているが、これは「マックスウェルの悪魔の否定」が既に行われた1970年代以降のこと。
この場合は、物理専攻の普通の学生に論破されたり、物理の教科書で物理的に殴られただけでも死にかねないのだとか。
- しかし否定が成立する以前の時代(『帝都聖杯奇譚』の1945年など)ではスキル「悪魔の証明:EX」によりいかなる攻撃も通用しない。
- ちなみにステータスは「宝具:EX」を除き全てランク無し、スキルも上のモノのみでクラススキルさえもないという異例の存在である。
本人は攻撃能力を全く持ち合わせていないため、人質を取るために銃を使用している。
- 宝具「熱力学第二法則の否定」
永久機関を顕現させて無限に近しいエネルギーを生成する、このサーヴァントの最大の存在意義。
生成可能なエネルギーには魔力も含まれており、ドイツ第三帝国の英霊兵団の作成・維持をこれで行っていた。
詳細は提示されていないが、顕現できる永久機関は完全なものではなく、宝具の稼働には幾つかの特定の条件が必要な模様。
- さり気なくFate史上初の宝具名に漢字でルビが振られた宝具。
ちなみに二代目がこの人の宝具。
- 経験値氏曰く「FGOに実装されたらATK0でArts5枚」とのこと。
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