人物紹介 
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- 宋の徽宗・欽宗時代における悪臣たち。
「四奸」は『水滸伝』における四人、六賊は史書における六人の悪臣の総称。
「四奸」は高俅、蔡京、童貫、楊戩の四人。
「六賊」は前記の蔡京と童貫に加えて、李彦、朱勔王黼、梁師成の六人。
- 『水滸伝』においての四奸は梁山泊が壊滅してもなお健在のまま物語が終わる。
史実において六賊は、北方異民族の国家「金」による軍事圧迫により宋が困窮した際に糾弾が行われ、朱勔は自害、他の五人は流罪となる。その後、老齢で流罪の途中に没した蔡京以外の残り四人は処刑されるに至る。
- 「四奸六賊」というが、二人被ってるため合計八人。そのため立ち絵も顔が八つ。
- 以下、主な人物について。
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- 高俅
- 四奸の筆頭にあげられる『水滸伝』における最大の悪役。
元々は遊興の徒・やくざ者であり、蹴鞠の名人。
その蹴鞠の力量が、皇族・趙佶に気に入られて召し抱えられ、趙佶が皇帝・徽宗として即位するに当たって栄達し、最終的には軍事担当の最高職・太尉に任じられる。
- 太尉に任じられると、軍権を掌握した童貫と組んで軍事費を着服、私的流用していた。
蔡京らより早く病没するが、死後に処罰され一族の財産は没収された。
なお、蔡京や童貫よりも悪臣としての記述は少なく、また、かつての恩人の蘇軾の一族が蔡京の弾圧により苦境に陥った時は、生涯にわたって支援を惜しまなかったエピソードもあり、史実の高俅は良くも悪くも任侠気質の人物だった模様(史料が散逸したため、悪行の記録が残らなかったという説もある)。
- 『水滸伝』では、やくざ者時代に処罰をした官僚への復讐や、一族の狼藉により複数の好漢が梁山泊に属する原因となっている。
なお、『水滸伝』では元々は高二という名前で、蹴鞠の名人であることから「高毬」と称され、高官となった際に「高俅」に改めるという設定であるが、史実では最初から高俅という名前である。
- 蔡京
- 最高権力者の宰相であり、六賊の筆頭にあげられる。
優れた文化人であり、絵画や詩文に優れた技量を持つ。特に書道については蘇軾らと共に「四絶」として賞賛されていた。
その文化的素養のためか、風流天子と謳われた徽宗の信任を得て16年に渡り宰相の地位に就く。
自身の地位を利用して、政敵達を次々と弾圧し、また、徽宗や自らの芸術活動のために、巨大な石木を遠方から取り寄せる運搬事業に巨額の公費を投入し、それを賄うために増税や汚職を行っていた。
- 行政官としては非常に有能であったが、宋の朝廷が新法派と旧法派で争う中、権力を持った派閥に鞍替えを続けていたため、人望はなく、度々罷免や権力剥奪を受けていたが、その度に返り咲いている政治力を持つ。
後、老齢のために実権を長男の蔡攸に譲るが、六賊として糾弾されて流刑先へ向かう途中に死去。蔡京が処刑されずに死んだことを民衆は悔しがったという。なお、息子の蔡攸を初めとする一族は誅殺された。
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