ゲームにおいて 
- メインストーリー第二部にて登場した、異変の経緯を探求する人物。
登場シーンは立ち絵が一切なく、背景とモノローグのみとなる。
小ネタ 
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| | +クリックで展開(第二部のネタバレを含む)
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- 異星の侵略から生き残った僅かな人間のひとり。魔術の知識を持たない、ただの一般人らしい。
しかし突然の終末に「納得がいかない」と感じ、答えを求めて、白紙化した世界へ旅立った。
- 現時点まで他の登場人物との交流が見られず、カルデアとも互いに存在を認識していない模様。
本人の姿も謎のまま、ボイスレコーダーの記録だけがモノローグ形式でストーリーの幕間に流れる。
- 移動手段は年代物のオートバイ。
詳しいスペックは不明だが、外付けの太陽光発電装置があるとはいえ、オーストラリアから北米大陸までという長々距離を走り続けられるほど。
またそれにより、白紙化した地球には太平洋(海)がない可能性を示唆した。
- 「超記憶症候群(ハイパーサイメシア)」という特性により、生まれてから今までの記憶を明確に思い返せるらしい。
若い頃はその特性に振り回され、都会や人を嫌い、成人してからは都市部を離れて山間の村で静かに暮らしていた。
「華やかな都市部の思い出はそう多くない。私の人生における三分の一ほどの容量だ」。
- 名前のよく似ているこの男との関連は不明。
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| | 登場シーンまとめ 最新ストーリーまでのネタバレあり
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登場シーン | 備考 |
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2部1章 プロローグ outoro.1 | 旅の始まり。 | 2部3章 プロローグ intoro.3-1 | 『残留物』の廃墟を訪れる。 | 背景こそ同じだが、2部2章「プロローグ intoro.2-2」でカルデアが訪れた『残留物』の廃墟と同じかは不明。 ブルーブックが訪れていたというような描写はとくにない(ブルーブック側でもカルデアが訪れたような描写はない)が、白紙化に対して彼と同じような感想が出てくる。 | 2部5章前編 プロローグ intoro.5-2 | 目的地へ到達。 | 2部6.5章 第6節 あなたの首が欲しいのかしら? | 本人は登場しないが、牢屋で眠りに落ちた主人公が何故かブルーブックの夢を見た。 内容は2部1章のものと同じ、ノイズのようなものが掛かっている。 |
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| | 考察材料 最新ストーリーまでのネタバレあり
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| ブルーブック側 | カルデア側 |
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侵略について |
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開始時期 | 新年を迎えた夜 | 2017年12月31日 |
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期間 | 侵略は90日間に及んだ。 | 人類史は一夜にして白紙となった。 |
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順番 | 『樹』による虐殺→白紙化 | 白紙化→空想樹 |
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詳細 | 地球全体が『樹枝』の幕に覆われ、ソラから伸びた無数の『樹』による虐殺が3ヶ月続いた。 人類をほぼ抹殺した『樹』は去り、その後に世界は漂白された。 | カルデア襲撃。カルデアス凍結。 宇宙から飛来した7つの光(空想樹の種子)と共にキリシュタリアの宣言が行われた。 白紙化したのは空想樹が飛来する前。 |
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生存者 | 生存者あり。 辛うじて生き残った者たちはコロニーをつくっている。 | カルデア以外に生存者はいないとされる(特殊な場所である彷徨海にいた者除く)。 最初に訪れた『残留物』の廃墟には誰かがいた痕跡が残っていた。 |
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白紙化した地球について |
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環境 | 白紙化した地球には夜がない。太陽は地球全土を照らしている。 恐らく雨もない。白紙化を免れたエリア51で雨が降った際にブルーブックが驚いている。 | 大気成分に問題はなく、大気中のマナも21世紀とほぼ同じ濃度。 |
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海 | 恐らくない。 ブルーブックはオートバイでオーストラリアから北米大陸を渡った。 | 恐らくない。 大西洋異聞帯の海が唯一の地球白紙化前の海とされる(特殊な彷徨海の海は含まれていない)。 |
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生き物 | 生き物の死(死骸)には会っていない。 | 「死骸含め、生命の痕跡は見られない」としつつも、「まれに『白紙化に取り残された』地域、建物、生命が存在した」とある。 |
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残留物の廃墟 | 生存者はおらず、メッセージデータだけが残されている。 | 生存者はおらず、日記だけが残されている。 |
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エリア51 |
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重要性 | 白紙化を免れた場所。 | 白紙化が始まった場所。 |
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様子 | 建物はほぼ無傷だが、飛行艇や装甲車など最新鋭機が一つもない。 | 地下室への入り口以外何もない荒野(特異点化した影響なのかは不明)。 |
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実験室 | 基地の地下のさらに地下にあるエリア。扉の先は異質な廊下。 実験室はこの上なくレトロな設備。 | 地下10階、階段の感触はとても近代的。扉の先は宇宙のような廊下。 実験室には最新式の装置がある。 |
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あったもの | 診察台の上には枯れ木のようなもの。 そして誰かが待ち構えていた。 | 診察台の上には木の枝のようなもの。 その傍には奇妙な人型の何か。 |
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検体/被検体 |
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呼称 | 『検体:E』 または『E検体』 | 『被検体:E』 |
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時期 | 2016年に落ちてきた検体をエリア51に運んだ。 | 100年前に地球に落ちてきた。 |
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実験内容など | はじめは回復させるための手術だったが、すぐに利用するためのあらゆる凄惨な実験が行われた。 検体は助けを呼ぶ電波を発していた。 | 100年間この場所であらゆる実験に晒され、人類への憎しみを募らせた。 |
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| | ブルーブックサイド
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ブルーブック側で出た情報
- 1章 プロローグ outro.1
- ブルーブックのモノローグ
90日間に及ぶ侵略で、世界は終わった。
ブルーブックはこの状況の動機、目的、経緯が一切不明なことに納得できず、生存者たちのキャンプ場を飛び出し、旅に。
その旅の記録をボイスレコーダーに収めている。
「宇宙からの侵略が始まってから90日。地球は完全に漂白された惑星となった。」 「残された一握りの人間はなす術なく虚空を眺めている。」 「侵略は90日間に及んだが、その前兆があった筈だ。」「あるいは───こうなる事を知った上で、看過した者がいたのではないか。」
- 研究員のモノローグ
「2016年 研究員 記す」
ニューメキシコ州の観測結果から18時間後、死にかけの『検体:E』がどこかの基地へ搬入された。
公にできない最重要機密として『検体:E』を回復させる手術が行われた。
- 『検体:E』について
「人類以外の知的生命体」「悪趣味な映画で出てくるような、怪物そのものの姿」「『樹の根』のような、未知の生命体」
- 3章 プロローグ intro 3-1
ブルーブックのモノローグ
- 白紙化した地球について
生存者たちの集落を出発してから何日か経過(「30日までは記録できていたが、日時を計れなくなってきた」)。
「今の地球に夜はない。」 「どのような状態なのかは不明だが、太陽光は地球全土にあまねく降り注いでいる。」
- 「モーターさえ確かなら年代物の自動二輪でもオーストラリアから北米大陸まで渡れる、と証明してくれたのだから。」とあることから、海がないと思われる。
- 地面は舗装されたアスファルトの道路のよう、ひび割れてもいない、砂漠化もしていない。荒野の持つ自然の厳しさは感じない。ただ何もない。
- 旅立ってから一度も『死』や『死骸』に出会っていない。
「地球は『死の世界』ではなく『無の世界』になった。肉を腐らせる細菌すらないのだ。清潔感すらある。」
- 『残留物』の廃墟へ。
もともといたコロニーも残留物の中に出来たもの。
人工衛星さえあれば他にも残留物を見つけられて、人類は助け合えたかもしれないと思いつつ、「もう一度あの『樹』の攻撃が始まった時、人類は終わるのだから。」と無力感を漏らしている。
生存者0名。痕跡、メッセージ1件。
メッセージデータを再生、恐怖や痛み、疑問や救いを求める声が流れる。
- この地球に侵略の手が落ちてきた年の事を思い返す
新年を迎えた夜、世界中の人工衛星が一斉にロスト。あらゆる宇宙線の観測が不可能になり、地球全体が灰色の空模様に。今ならそれが『樹枝』で作られた空の膜、地球を覆ってしまったドームだと分かる。
12時間後、一方的な虐殺が始まった。
「ソラから伸びてきた無数の『樹』は触手のように地球全土を這い回り、生命体だけを明確に、執拗に消去していった。それが三ヶ月続き、人類をほぼ抹殺しきった後、『樹』はソラに消え去り、入れ替わりに世界は漂白された。」 「樹はその枝を伸ばし、一刺しで人間の心臓を破壊した。『樹』に殺害された人間はその瞬間、塵になって消えた。凄まじい苦悶の声と共に。」
ブルーブックを含め、難を逃れた人々は運が良かっただけ、比較的助かったのは地下施設にいた人間だった。
- ブルーブックの目指す場所が語られる
「機能していた人工衛星が最後に残した映像の地」アメリカ・ネバダ州南部、この地球において唯一白紙化していないエリア51。
- ここでは初めてブルーブックの「」付きセリフが出てくるが、掠れた二重線のようになっていてプレイヤーには読めない。
また、ここのモノローグだけ最後に「デイヴィット・ブルーブック 記す」と出てくる。
- 5章アトランティス プロローグ intro 5-2
ブルーブックのモノローグ
- 旅の終わりが近い
「何かが違う、と気づいたのだ。白紙化した地表の話ではない。もっと大きなものが微妙に変わっている、と。」
それ以外にも旅の途中、ロシア・北欧・中国・インドの方角の空に変化があったという。以前見た空と違う。自分に関与できないところで変化が起きている、あるいは何者かが奮闘しているのか。
- エリア51到着
「かつてエリア51と呼ばれたアメリカ空軍の基地。地球白紙化を逃れた唯一の地表。その機密性の高さから多くの最新鋭機の試験、訓練を行ったという話だが、今はもう見る影もない。生存者ゼロ……というだけでなく、自慢の最新鋭機が一つも残っていなかったからだ。飛行艇も装甲車も消滅している。」 「建物はほぼ無傷だった。」 「信じがたい事だが、雨雲が発生しだした。白紙化していないこのエリアでは雨が降るのだろう。」
- ブルーブックが見たもの
この基地には宇宙人が収容されていた。
「『2016年 E検体 搬入』『同年より E検体の検証を開始』」
基地の資料では、2016年にその『検体』がニューメキシコに飛来。不時着による損傷でかなりの重体だったが、空軍は瞬間凍結する事で生命活動を維持し、この基地まで運搬した。
その命を救うため、ありとあらゆる手術、検証、実験がなされたが、「『蘇生』させるための手術は、すぐに『利用』するための実験に変わっていた。」
研究員たちは検体が未知の電波を発信し、間違いなく助けを呼んでいると知り、もっと苦痛を上げさせれば、必ず次の検体がやってくると確信していた。
ブルーブックはそれこそがあの『樹』のやってきた理由だと考え至ったが、「(……だが、本当にそんな『理由』で?)」とも思っている。
- 本当に『E検体』が存在したのか探る
数日かけて『E案件 特務資料室』を見つける。
基地の地下の、さらに地下にある機密エリア。
その扉を開け奥に進む、通路に満ちた空気は異質なものだった。
「計器には何の異常もないのに、通路は我々の常識にある現実とは違うものに変わっていた。鋼鉄の通路が、まるで波打つゼリーのようだ。私は硬く、柔らかく、温かく、冷たい感触の床を、一歩一歩、着実に進んでいく。」
通路の奥にある扉に辿り着く。
「この上なくレトロだ。最新鋭の基地、その機密の中枢とは思えない部屋」
診察台には枯れ木のような、よく分からない物体があるのを見つけると……。
「───やあ。待っていたよ。ブルーブック。」
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| | カルデアサイド
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カルデア側、クリプター側で出た情報
2部序 8節
- 2017年12月31日。
カルデア襲撃。カルデアス凍結。
ソラから7つの光(空想樹の種子)が真っ直ぐ落ちてくると共に、キリシュタリアの宣言。
キリシュタリア「汎人類史は、2017年を以て終了した。」 「君たちカルデアの生き残りに───いや。今や旧人類、最後の数名になった君たちに通達する。」
1章 プロローグ intro
- クリプター会議
キリシュタリアのセリフ(意訳)「空想樹の発芽から90日、濾過異聞史現象(異聞帯の書き換え)は終了した。」
その間、カルデアは虚数の海に潜伏し続けていた(虚数の海では時間の流れが異なるため、カルデア側の感覚としては一週間ほど/1章1節より)。
1章 1節
- ホームズ「人類は我々を残していずこかに洗い流された。少なくとも、あのキリシュタリア・ヴォーダイムはそう確信しているからこそ、あの宣言を行った筈です。」
2章 プロローグ intro 2-1
- 白紙化した地球の大気成分、および大気中の魔力を分析、人体に有害な物質はない。
- 彷徨海についての説明。
「神秘のテクスチャを貼りながら移動する土地」という特殊な場所だから、地球の地表を漂白する謎の現象も逃れられた。
2章 プロローグ intro 2-2
- 旧フィンランド域、首都ヘルシンキ郊外だった筈の地点にある、『残留物』の廃墟へ。
白紙化した地表の上に取り残された、白く漂白され、近代美術モニュメントのようになった建造物。
主人公のモノローグ「生命の痕跡は見られない。それは生き物の死骸…死の跡さえない、という意味でもある。廃墟でありながら清潔感があるのはその為だ。」 「生命のいない惑星と成り果てたのだ、異聞帯を除いて。けれど白紙化の際、まれに『白紙化に取り残された』地域、建物、生命が存在した。これをカルデアは『残留物』と呼称した。」
- そこに生存者はいなかったが、誰かがいた痕跡は残されていた。
一昨日までの記録が残された手帳によれば生存者は6名いたが、徐々に数を減らし、恐らくこの手帳を書いた人もどこかに消えてしまった。
手帳に記された言葉『世界は、どうしてこのような事になったのだろう。あの空からの侵略者は、なぜ人類を憎むのだろう』
誰もいなくなった廃墟には、血痕も暴力の跡もいっさい見られなかった。
2章17節
- 北欧異聞帯から脱出後。
スカンジナビア半島西部ソグネ・フィヨルド(フィヨルド=狭湾とも言われる特徴的な地形の入江)を通過し、北海まで20キロ地点まで走っているが、一向に海が見えない。
彷徨海があるとされる地点に近づくと、いきなり嵐の海に放り出される(直前に空間断層を知らせるアラートが鳴るので、明らかに通常の海ではない)。
3章 プロローグ intro 3-4
- シオンによる今までのあらまし
「2017年12月31日。カルデアは襲撃され、カルデアスは凍結。宇宙から飛来した七つの光と共に、キリシュタリア・ヴォーダイムの勝利宣言が行われた。」
- 選択肢「あ、そういえば」
廃墟で拾った生存者の日記をシオンに渡す。
シオン「三ヶ月も外では侵略が続いた、と。」
内容ではなく、日記そのものに違和感を覚えるシオン。
ゴッフ「発電所も存在しなかったのだよ。」 シオン(でしょうね。だから不思議。この文字、インク印刷じゃないんだもの。紙のようなものに熱を当てて焼き付けている。それって発電施設があったという事じゃないかしら)
- 各異聞帯の説明
大西洋異聞帯について、シオン「大西洋の中心。白紙化地球において唯一、『白紙化前の海』を持つ異聞帯。」
4章 プロローグ intro.4
- シオンのモノローグ
「西暦2017年12月31日。人類史は一夜にして白紙となった。」
5章オリュンポス 18節
- カドックの調査
キリシュタリアの端末にあったデータを探る。
異聞帯と空想樹の関係の考察。
空想樹と白紙化の考察。
キリシュタリアのメモデータ「地球が白紙化した後、空想樹が現れたのだ。この順番はとても重要だ。」
『異星の神』に関してのカドックの考察。
5.5章 プロローグ
- カドックの持っていたメモリーチップ
キリシュタリアの記録データをコピーしたもの。
『侵略は空想樹から始まったものではない。地球白紙化が先だった』 『その白紙化は、北米のエリア51から始まった』
6.5章 22節
- 地下室へ
地下室への入り口があるだけで、周りは何も無い荒野(特異点化した影響なのかそうでないのかは不明)。
真っ暗な地下室への階段を降りる。
マシュ「この感触は……明らかな人工物です。とても近代的というか……。」
- 地下十階
本物の張角の死体がある。
扉の先は宇宙のような異質な廊下。
モリアーティ「この先に特異点のマスターがいる。」「彼の行動は汎人類史への復讐、報復だった。」「たとえ、本人に報復の意志がなくとも、存在として、彼はそうしなければならない立場になっていた。」
張角はマスターの願いを叶えるため、2017年アメリカ合衆国ネバダ州エリア51を起点に極大特異点(トラオム)を作り上げた。
- 廊下の先の部屋
手術室、治療室、あるいは実験室。
モリアーティ「壁にある装置は最新式らしいけどね」
モリアーティが、そこにいるのは100年前に地球に落ちてきたとされ、100年間この場所であらゆる実験に晒され、人類への憎しみを募らせた『被検体:E』だと紹介する。
診察台の上には木の枝のようなもの、傍には人型のような細い線の塊。
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