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人類悪 忘却
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- その正体はクラス・ビースト。南米異聞帯で生まれた人類悪である。
- ビーストの法則にならいその真名も『ビースト』となっているが、その後につく数字は三つに分かれた縦線(氵のようなもの)ともいえる特殊な文字となっている。その理由については後述。
- 南米異聞帯の遥か過去のこと。600万年前のある日、マィヤが作り出した人工太陽が突然機能停止してしまい、光源を失ったことで光合成を行えなくなったディノスたちは全て冬眠に入った。
- 霊長不在の間、その代わりに進化し、ミクトランの覇者となったのはプロコンスルという哺乳類の類人猿──すなわちヒトであった。
- プロコンスルとは、現実世界において絶滅した古代霊長目(類人猿)の一種。チンパンジーを始めとするヒト科の祖先にあたると考えられている。
- 新たに誕生したヒトは地熱を利用する技術を発明し、これを用いて太陽がいなくても暗闇の中に生活することができた。ディノスたちが眠っていた10万年の間にヒトは文明を築き、その中で最も栄えていたのは『カーン王国』と呼ばれる大国家だった。
- カーン王国は技術に優れており、その末期にはストーム・ボーダーのような大型飛空艇や人を不死身と化す肉体改造など、2017年の汎人類史よりも高水準のものが数多く開発されていたようだ。
- 件のカマソッソの正体は、カーン王国の王である『勇者王カマソッソ』であった。
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| | 現実世界における「カーン王朝」について
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- カーン王朝(Kaan)とは、先古典期後期から古典期(約紀元前400年〜紀元後9世紀)にかけてマヤ文明に繁栄した国家である。現在メキシコ・カンペチェ州にある大都市カラクムルを中心としており、当時ユカタン半島に栄えていたマヤの都市国家の中でも最大の規模と最強の戦力を誇った都市の一つとされている。
- カーンの歴代王は自らを『神聖なる蛇の王たち』と称し、蛇の頭を王家の紋章とした。
- しかし研究によると、蛇の紋章を掲げ始めた以前は『蝙蝠』の紋章も持っていたとことが判明。カーン王朝が衰退しかかっていた8世紀頃には、8代目の王『偉大なる蛇』(便宜上の名称。名前は記されているが読み方は現状不明)が以前の蝙蝠の紋章を復活させたという。
- 余談だが、現実世界のカーン王朝ではカマソッソという名の王が存在したという記録はない。
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しかし、カーンの黄金時代は長く続くことはなかった。ミクトランの最下層に眠っていたORTが覚醒し暴走、カーン王国を襲撃した。カーンの戦士たちは自らを不死身と化すことで撃退を図るものの力及ばず、王国滅亡は時間の問題となった。
- それでも最後まで抗う決意を固めたカーン王国は苦肉の策として、戦士も臣民も関係なく、“全てのカーン王国民”をカマソッソと融合させた。文字通り、国家そのものをリソースに変換し、侵略者に立ち向かう王に託したのだ。カーン王国の築き上げた10万年分の歴史、そして億単位の魂魄をその身に宿した勇者王カマソッソは、俄には信じ難いことにORTを打ち破り、溶岩の海に落とし、その心臓を引っこ抜いて殺すことに成功した。
- 長らく型月最強の座をほしいままにしていたORTを倒したと明言されたのは、のちに同様のことを多くの者たちの助けを得て成し遂げる主人公らの他にカマソッソしかいない。そもそも動いているORTの登場自体がギャグを除けばほぼ初なのもあるけど。
- 吸収した相手の性質を鏡面模倣し対応していくORTにとって、ただ単に不死身なだけの一個体が正面から殴りかかって来るという状況には同じく殴り返すことしか出来なかったのではないかという説もあるが、詳細は不明。ともかく、カマソッソが偉業を成し遂げた事実に変わりはない。
- また、カマソッソにより引き抜かれたORTの核融合炉はマィヤの手でミクトランの第二の太陽として利用されていた。心臓がない状態のORTは大幅に弱体化しただけでなく、その心臓から生まれた生命体であるククルカンが異聞帯におけるORT討伐の決定打になったことを考慮すると、初めてORT撃破を成し遂げた勇者王を第7章最大の功労者の一人と言っても過言ではないだろう。
- しかし、王国を救う戦いで王以外の国民が絶滅するという本末転倒の結果にカマソッソは狂気に陥り、当時のことを一切『忘却』すると決め、次の600万年をただ一人生き続けた。そしてORT討伐後のいつかのタイミングで、彼はビーストとなった。
- 一人の王から人類悪となった詳細な経緯、そして抱えた人類悪は明言こそされていないが、カマソッソは作中で『忘れてしまえばあらゆる憂いや苦しみもなくなる』などという旨の発言をしているため、イントロにもある通り『忘却』である可能性は高い。
- 1回戦目では人類悪の後の二文字が正しく表示されておらず、モヤのようなものがかかっており読めない。しかしそのモヤの中にはちゃんと文字が書いてあるらしく(録画の一時停止やスロー再生で確認可能)、その中には『救世』『犠牲』『免罪』そして『憐憫』などが含まれている。
- 振り分けられた数字が特殊ながらも“I”に見えることや、忘却の他にも複数の人類悪を有していると思わせるような演出から、一つの霊基で複数のビーストの役割を同時に担当しているとの説はあるが、詳細は不明。
- 人類悪はみな人類への愛ゆえに人類を滅ぼそうとする(そういう結果になってしまう)、というのは既に判明しているが、カマソッソの「人類を救いたいがために人類を全滅させるしかなかった」というのはまさにその極地といえる。
シナリオでビーストを討伐すると、マテリアルでプロフィールが解放されるのは通例だが、カマソッソのプロフィールは現在マテリアルに追加されていない。
なお、勇者王の呼称はイシュキックがシナリオ内にて言及。まさかのORT打倒というその功績を称えたものとすれば、イシュキックに依る命名かも知れない。もしくはそれ以前からカーンの民にそう呼ばれていたのかも知れない。もしや自称!? 少なくとも中の人由来の自然発生ではない。多分。鶏(キャスティング)が先か卵(シナリオ)が先か。奈須きのこによる2部7章へのコメントが待たれる。カカカ!カカカ!カマソッソ!!!
- 3戦目のBGMの曲名は「最後の勇者」。
ファイナル・ガオガイガー
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