ベルゼブモン
freeze
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概要(長所・短所・必殺技・SS・期待される役割など)
メモリ22の究極体。
攻撃力が非常に高く、素早さとHPも高いがSPと知力は低め。
ステータスは速攻アタッカーとして優秀だが、見た目以上にこのデジモンは扱い辛い。
必殺技は威力20×8の闇属性単体攻撃『ダブルインパクト』。命中率90%。
全弾命中で160相当と破格の強さだが、実際はそう全て当たってくれるとは限らない。
威力を最大限発揮するなら命中率のサポートが必要。
クロスコンボ状態ならば命中率の不安定さが解消される上に威力も向上。
貫通攻撃に頼らずとも大半のデータ種ならばこれで落とせる。
さて、速攻アタッカーとして申し分ないステータス配分に加えて強力な必殺技。
これだけ揃っていればSS効果が多少低いものであっても、十分採用を検討できた筈である。
……だが、先に挙げた優秀な要素を全て台無しにするハカメモ史上最低最弱のSS『暴食』こそ、ベルゼブモンが対戦環境にまともに参入できない最大の原因となってしまっている。
その恐るべき効果とは、自分のターンの終わりにHPが最大の5%減る代わりに、攻撃力が5%上がるというもの。
そう、このデジモンが居るというだけで味方全員のHPが減り続けるデメリットが生じるのである。
毎ターンHPを5%回復してくれる『ティファレト』を持つロゼモンBMは、その自動回復能力を高く評価されたのもトップメタ入りの理由のひとつである。それを鑑みれば、反対に毎ターンHPが5%減っていく『暴食』が如何に迷惑であるかも頷けるであろう。
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物理攻撃を扱わないデジモンにとってはHPが減っていくデメリットしか無い最悪のSSであり、組む理由が無い。
HP減少のデメリットを補おうにも、『メディテーション』を持つケルビモン(善)は物理アタッカーではない。
同じ『メディテーション』持ちは他には完全体のアンティラモンしかおらず、『ティファレト』のロゼモンBMは幾分か攻撃力に恵まれているもののやはり魔法アタッカーである。
そもそも例えデメリットを帳消しにしても、体力自動回復という強力な効果をわざわざ相殺し、攻撃力が5%ずつ上がっていくだけでしかない。
2体のデジモンのSSによって得られる恩恵としてはあまりにも弱いと言わざるを得まい。
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当然だが、攻撃力アップの効果はバフによる一時的なものである。倒されてしまった場合、最初からまたやり直しである。
しかも、速攻物理アタッカーの宿命として場持ちは大変悪いので、上がった攻撃力の維持すら至難の業である。持久戦にならないと十分な効果を得られないのに、本人のステータスが持久戦に全然向いていない。
そして、リバイブしたてで辛うじて息を吹き返しただけのデジモンにとって、5%の定数ダメージは極めて重い負荷である。
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そもそも、無条件で攻撃力が15%上昇する『竜の怒り』等、他に有用な攻撃力アップ系SSが幾らでもある上に、自身の進化先であるベルゼブモンBMに至っては攻撃力を10%、HP吸収効果を30%上昇させる『陽電子砲』を持っている。
それらのライバルを押しのけてまで通常のベルゼブモンを採用するからには、重過ぎるデメリットをも許容する広い心が必要である。
なお、HPが5%以下の状態でターンを終えると『暴食』のダメージでKOされてしまう。
ちなみに妖精の加護は”技”が対象である為SSが乗らない。ホーリードラモンやピッコロモンと組んだ所で味方がエサになってしまう。
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余談になるが、ステータスの配分はサーベルレオモンと似通っており、
HPと攻撃は据え置きしてメモリ差相応に他ステータスが合計50プラスされている。
しかし、スロットは2つも剥奪されているため、ステータススペックでこちらが劣る。
加えてSS効果を考慮すると『ダブルインパクト』のダメージ期待値より、あちらの『ネイルクラッシャー』が上回る始末。
一応クロスコンボで必中化した際は(・・もしくは暴食でバフがかかっても)逆転するが・・・SSのデメリットやメモリの差を考えると完敗と言ったところ。
テイマーズとは異なり、本作ではレオモン族に実力差を魅せ付けられる皮肉な結果となっている。
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以上の様に極めて弱いSSを持って生まれてしまったベルゼブモンだが、よりにもよってファンが非常に多いデジモンでもある。
使ってみたいのに、あまりにもSSが悲惨過ぎて泣く泣く採用を断念したテイマーも無数にいるであろう。
それでもなんとかベルゼブモンで勝ちたい!という人向けに、考察を進めよう。
酷過ぎるのはSSだけであり、自慢の火力を発揮する事自体はそう難しい訳ではない。
継承技候補
継承技 | 採用理由 |
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クレセントリーフⅢ | プレシオモンやディアナモンといった水属性データ種を狙う。 |
マッハラッシュⅢ | 必中効果のある全体攻撃。対ジエスモンで威力を発揮する。 |
フィジカルドレイン | SPを吸収。 |
パーフェクトリバイブ | リバイブだと『暴食』で復活したそばからあっという間に倒れる。 |
ステータスバリア | 状態異常対策。 |
アクセルブースト | よっぽど余裕がある時に使用。魔法で攻められると簡単に落ちるので注意。 |
チェインマックス | より火力に期待できる味方に使用。 |
セーフティーガード | 『暴食』によりHPが減りやすく、倒されやすいのでその対策。 |
装備品候補
装備品 | 採用理由 |
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HITアタッチA | ダブルインパクトの火力を安定させて役割を確実に遂行する。 |
マスターバリア | ひとつしか持てないが、大人しく敵の思うツボになるよりは遥かにマシ。 |
ステータス振り分け例
場所と配分 | その理由 |
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攻撃力+150 | ダブルインパクトの威力は凄い。とにかく強みを押し付ける。 |
相性のいい味方デジモン
デジモン | その理由 |
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メギドラモン | ダブルインパクトの火力が激増。しかし、知力が低いウィルスが並んでしまう。 |
カオスモン | どうせ無いも同然の耐久なので、『暴食』のデメリットがあまり怖くない。 |
デュナスモン | 『暴食』で多少HPが減ってもドラゴンズロアで回収できる。ブレス・オブ・ワイバーンは反動ダメージが25%になってしまうので注意。 |
オメガモンズワルト | ダブルインパクトの威力を向上し、ついでに防御力も上げられる。『暴食』によって長期戦になればグレイソードを振るえるレベルまで上がる……かもしれない。 |
天敵となる敵デジモン
デジモン | その理由 |
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セラフィモン | スロット1が猛烈に響く。シャインガードDXでも耐え切れない場合が多い。 |
スサノオモン | 物理防御も高いわけではない為必殺技が両方痛い。 |
バンチョーレオモン | テイマーズ時代の恨み晴らさでおくべきか。レオモン一族を代表して怒りが炸裂する。ダメージ3倍の拳とスタンが一気に突き刺さり、確実に再起不能となるだろう。 |
対策
ターンを重ねる毎に攻撃力がアップしていく。あまり放置し過ぎると大変な火力を身に付けてしまう。
火力は元々非常に高く、物理耐久の低いデータ種にとっては直ちに脅威となり得る。
とにかく早く倒したければワクチン種の魔法が手っ取り早い。セラフィモンやスサノオモンなら楽勝。
HPが勝手に減っていくので、多少火力が足りてなくとも充分致命傷になり得る。
だが、ベルゼブモンを使っているプレイヤーはよほどベルゼブモンが好きか、ベルゼブモンでガチパーティと渡り合える程の猛者かのどちらかなのでいずれにしても油断は禁物。
スロット1なので、意外な持ち物によってセオリー通りの対策が通じないという事は少ない。