Sun, 04 Feb 2024 22:43:17 JST (455d)
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- ベンジャミン・ラッシュ。
ペンシルヴァニア州出身の医師であり、アメリカ合衆国独立宣言に署名した「アメリカ建国の父」の一人に数えられる偉人。
また、アメリカにおける奴隷制反対論・死刑反対論・女子教育向上支持者の先駆者とも称される。
- アメリカ合衆国成立後に政治的対立から険悪関係に陥っていた「ジョン・アダムズ」(2代目大統領)と「トーマス・ジェファーソン」(3代目大統領)の仲を、双方共通の友人としての立ち位置から和解させたことでも著名。
ラッシュによる和解以降に交わされたアダムズとジェファーソンとの文通は、後年にアメリカ文学上の偉大な遺産とされている。
- 医師としては精神疾患治療の先駆者と位置付けられている。
「精神病院の提唱」「依存症という概念の発明」といった功績を残しており、アメリカにおける「精神科療法の父」とされ、アメリカ精神医学会のエンブレムは彼の肖像が用いられている。
また、初めてデング熱の臨床記録を残した人物ともされる。
- ちなみに、ベンジャミン・ラッシュは精神科療法として「患者を板の上に乗せて高速回転させ、血液を頭に回す」という方法を採用していたとされる。
無論、現在医学の見地から有効性は否定されるものであるが、彼が「精神科療法の父」とされている通り、当時の精神医学は黎明期であった点に留意。
- 教育分野ではペンシルヴァニア州のカーライルにディキンソン大学を設立しており、現在でも運営が行われている。
また、ラッシュの死後、シカゴにおいて彼の名前を冠する「ラッシュ大学」が弟子達により創立されており、こちらも現在も運営が行われている。
- メインシナリオ第五章でアメリカ西部合衆国の軍医として登場しているのと同様に、史実においてもアメリカ独立戦争でも独立軍側の軍医として活動をしていた。
- 第五章でナイチンゲールから「時代遅れの治療」とされている瀉血による毒抜きや水銀療法は、現在ではその有効性は否定されているものの、作中でラッシュが言うように当時においては「最新の医療」であり、実際に彼もそれらの方法論を採用していた。
- 特に水銀療法については熱心な推進者であり、彼の作成した水銀入りの下剤「ドクター・ラッシュの胆汁剤」は「サンダーボルト」や「サンダークラッパー」といった通称で広く服用され、北米横断を行ったルイス・クラーク探検隊にも600錠ほど持参されている。
- 1793年のフィラデルフィアでの黄熱病流行においては患者へ大量の水銀投与を提唱するが、過剰摂取とフィラデルフィアの内科学会からも批判を受けた。
なお、黄熱病流行はラッシュの提案による溜まり水の衛生向上、公衆衛生の改善及び秋になり媒介となっていた蚊が死滅したことにより終息する。
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