集合により生成されるイデアル のバックアップ(No.2)
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- 集合により生成されるイデアル へ行く。
- 1 (2018-12-25 (火) 09:23:45)
- 2 (2019-01-26 (土) 21:19:42)
- 3 (2019-04-10 (水) 17:10:18)
仮定
- \( R \) は環
- \( S \) は部分集合 \( S ~(\subset R) \)
定義
\( <S> = \left\{s_1x_1 + s_2x_2 + s_3x_3 + \cdots + s_mx_m \mathrel{}\middle|\mathrel{} s_i \in \{+, -\} ~(符号), x_i \in S ~(x_i は重複してもよい) \right\} \)
これは単項イデアルの一般化になっていて、任意の部分集合 \( S \) が生成するイデアルと考えられる。ここでの生成は、 \( + \) について行う。
同じことだが、いろいろと表記がありえる。例えば、可換性と結合法則を用いて同じ \( x_i \) についてまとめると、
mathjax
とかける。さらにこれを
mathjax
と書けば、ノートの表記になる。
イデアルであることの証明
部分群であること
そのためには \( ab^{-1} \) がまた \( <S> \) に属すことを言えばよい。ここでは演算は \( + \) なのでこれは \( a - b \) が \( <S> \) に属していることと同じ。
mathjax
であるから、 \( (a_i - b_i) \) は (仮に \( a_i \neq 0 \) と \( b_i \neq 0 \) となる \( i \) が一切重なっていなくても、せいぜい (有限+有限) 個しか \( c_i \neq 0 \) となる \( i \) がないため) 有限個の \( i \) を除いて \( c_i \) は 0 となる。従ってこれも \( I \) に属する。
定数倍で閉じていること
任意の \( c ~(\in R) \) に対して \( c(\sum_{i} a_ix_i) = \sum_{i} (ca_i)x_i \) とでき、有限個以外の 0 は定数倍しても 0 のままなので、これもまた \( I \) に属している。