部分群

Last-modified: Wed, 16 Jan 2019 17:16:22 JST (1951d)
Top > 部分群

仮定

  • \( (G, \cdot) \) は群
  • \( H \)\( H \subset G \) すなわち \( G \) の部分集合

定義

\( (H, \cdot) \)部分群であるとは、 \( H \) が演算 \( \cdot \) についてなお群であることを言う。

  • \( (\mathbb{Z}, +) \) に対して \( (2\mathbb{Z}, +) \)部分群となる。

その他

  • \( H \)\( G \)部分群であることを示すには、任意の \( a,b \in H \) に対して \( ab^{-1} \in H \)示せばよい
  • \( H \)\( G \)部分群であるとき、もし \( g ~(\in G) \)\( h ~(\in H) \)\( gh \in H \) を満たすなら \( g \in H \) である。
    実際に考えてみればよいが、 \( gh \in H \) は「ある \( h' ~(\in H) \) が存在して \( gh = h' \) となる」ということと同値である。両辺に右から \( h^{-1} \) をかけることで \( g = h'h^{-1} \) となり、 \( H \) で演算が閉じているので \( h'h^{-1} \in H \) となる。つまり \( g \in H \) である。
    なお、逆は \( H \) が群であるから成立する。従って実は \( g ~(\in G) \)\( h ~(\in H) \)\( gh \in H \) を満たすことと \( g \in H \) であることは同値となる。