既約元 のバックアップ(No.2)


仮定

  • \( R \)整域
  • \( a ~(\in R) \)\( R \) の 0 でも単元でない元

定義

\( a \)既約元であるとは、任意の \( R \) の元 \( b, c \) に対し、もし \( a = bc \) となるならば、 \( b \)\( c \) の一方が単元になることをいう。逆の言い方をするならば、 \( a \) が非単元 \( b, c \) を使って \( a = bc \) とできないことをいう。

  • \( \mathbb{Z} \)既約元の集合は (\( \pm \)素数) である。
    • \( \mathbb{Z} \)単元\( 1 \)\( -1 \) しかないため、これは (中学校で習う) 素数の定義 (を正負に拡張したもの) だった。

その他

  • 素元とは似ているが異なる。ただし、 \( \mathbb{Z} \) に代表される一意分解整域 (UFD) ではこの二者は同値となるので、 \( \mathbb{Z} \) ではどちらも (\( \pm \)素数) 素数となる。