剰余類

Last-modified: Tue, 23 Apr 2019 14:14:44 JST (1854d)
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仮定

  • \( G \) は群
  • \( H \)\( G \)部分群

定義

\( G/H = \{aH; a \in G\} \)剰余類と呼ぶ。

  • \( G = \mathbb{Z}, H = 2\mathbb{Z}, \cdot = + \) (演算は \( + \)) とすると、 \( G/H = \{H, 1 + H\} \simeq \{0, 1\} \)
    • \( a = 0 \) のとき \( a + H = 0 + H \)
    • \( a = 1 \) のとき \( a + H = 1 + H \)
    • \( a = 2 \) のとき \( a + H = 2 + H \) だが、 \( H = 2\mathbb{Z} \) であったことを思い出すと \( 2 + H = H \) となる (偶数全体の集合の各要素に 2 を足した集合は、やはり偶数全体となるため) 。
    • \( a = 3 \) のとき \( a + H = 3 + H \) だが、 \( H = 2\mathbb{Z} \) であったことを思い出すと \( 3 + H = 1 + (2 + H) = 1 + H \) となる。
    • ... 同様にすると、以降 \( H \)\( 1 + H \) しか項が出てこない。