極大イデアル
Last-modified: Tue, 23 Apr 2019 17:44:21 JST (1854d)
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仮定
- \( R \) は環
- \( I ~(\subset R) \) は \( R \) のイデアル
定義
\( I \) が極大イデアルであるとは、 \( I \) を真に含むイデアルが \( R \) しか存在しないこと。
(\( R \) 自身は極大イデアルには含まない)
例
\( \mathbb{Z} \) の極大イデアルの例としては素数 \( p \) を用いた \( (p) \) がある (逆にこれだけしかないらしい by Wikipedia) 。
考えてみると \( (p) \) が極大イデアルであることは用意に分かる。素数 \( p \) と適当な整数 \( n \) をもってくるとユークリッドの互除法から \( ap + bn = 1 \) となるような \( a, b \) が存在するので、この両辺を定数倍していけば任意の自然数が \( p, n \) の結合で表せることになる。つまり \( \langle\{p, n\}\rangle = \mathbb{Z} \) となるので、 \( p \) を真に含むイデアルは \( R \) しかない。